【監修者:管理栄養士 浜崎保奈美】
夏になると、家庭菜園が得意な義母から枝豆を大量にもらいます。
とてもありがたいのですが、困っているのは日持ちがよくわからない…ということ。
総菜や冷凍食品の枝豆を買うときは賞味期限などが記載されていますが、生の枝豆の日持ちはさっぱりわかりません。
生で保存するのか茹でて保存するのか、冷蔵庫なのか常温でも良いのか、保存方法もよくわかりません。
そこで、枝豆の日持ちから保存方法まで詳しく調べてみることにしました。
- 生・調理後・解凍後の枝豆の日持ちはどれくらいなのか?
- 総菜や冷凍食品の枝豆の賞味期限の目安はどれくらいなのか?
- 賞味期限切れや消費期限切れの枝豆はいつまで食べられるのか?
- 枝豆が腐るとどうなるのか?新鮮な枝豆の見分け方は?
- 枝豆が日持ちする正しい保存方法とは?
- 枝豆の上手な解凍方法や日持ちレシピとは?
義母から生の枝豆を貰うまでは、市販の冷凍枝豆しか扱ったことがなかった私…。
日数が経って何となく食べられないかも…と無駄にしてしまったことも実はあります。
そんなことがないように、日持ちの目安や保存方法をしっかり確認して、枝豆が腐る前に美味しく食べられるようになりたいです。
せっかくなので、美味しく食べられる日持ちレシピや上手な解凍方法も解説しますよ!
さっそく確認していきましょう。
管理栄養士・栄養士
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目次
枝豆の日持ちや賞味期限はどのくらい?生・調理後・解凍後など調査!
詳しく調べてみたところ、まずは枝豆は「常温保存は向かない」ということがわかりました。
収穫後の枝豆は鮮度が命で、生の枝豆を常温で放置するとどんどん栄養が失われて風味や旨みが落ちてしまうそう。
そして常温の温度では腐りやすく日持ちはしないので、冷蔵庫か冷凍庫で保存する方が良いようです。
具体的な日持ちや賞味期限について説明していきます。
生・調理後・解凍後の枝豆の日持ちについて
枝付きなど生の場合や調理後、そして解凍後の状態に分けて、日持ちを表にしてみました。
状態 | 冷蔵庫での保存 | 冷凍保存 |
生 | 2~3日 | 1ヶ月程度 |
調理後 | 2~3日 | 1ヶ月程度 |
解凍後 | 2日程度 | × 再冷凍は向いていない |
日持ちを見て何か気が付いたことはありませんか?
そう、生でも調理後でも、はては解凍後でも日持ち同じなのです!!
これにはとても驚きました。
茹でる前も茹でた後も、冷蔵庫で2~3日程度、冷凍すると1ヶ月程度の日持ちということですね。
解凍後は水分を多く含んでいるので、気持ち日持ちしないという程度です。
ちなみに塩茹ででも塩なしでも、調理後の日持ち期間に違いはありません。
ただし先ほどお伝えしたように、枝豆は生の状態だと味が落ちてくるので、すぐに食べる場合はボイルし、そうでない場合は冷凍してしまいましょう!
日持ちは変わりませんが、せっかくなら美味しくいただきたいですからね。
それでは続いて、市販の枝豆の賞味期限などを確認してみましょう。
市販の枝豆の賞味期限や消費期限について
スーパーやコンビニで気軽に手に入る総菜や冷凍の枝豆には、賞味期限や消費期限が記載されていますね。
生の枝豆が販売されていますが、生鮮食品は賞味期限や消費期限が付いていないので、今回は総菜や冷凍食品の賞味期限をご紹介します。
商品によって賞味期限は違いますが、あくまでも目安として参考にしてみて下さい。
種類 | 賞味期限や消費期限 |
スーパーなどの総菜枝豆 | 翌日程度 |
セブンイレブンのボイル枝豆 | 3日程度 |
冷凍食品の枝豆 | 1年半程度 |
大まかに分けて、総菜やコンビニのボイル枝豆は消費期限が記載されており、日持ちはあまり長くはありません。
ちなみに代表的にご紹介したセブンの枝豆は、三角形の容器に入っているもので、とても評判が良いようです。
セブンの枝豆まじ美味いからみんな食べて pic.twitter.com/3v0nY0QsIr
— み (@VjHu9) September 27, 2019
総菜などはそのまま常温で放置することもあるかと思いますが、賞味期限内でも傷んでくることがあるので、冷蔵庫で保存するようにしましょうね。
続いて冷凍食品の枝豆ですが、こちらはとても賞味期限が長いです!
先ほどのセブンイレブンでも、冷凍枝豆となると賞味期限は約1年半ほどはあるようですね。
家庭で茹でた時は1ヶ月程度しか持ちませんが、市販品だと長らく味わうことができますね。
しかし長すぎる賞味期限は、いつの間にか過ぎている…なんてこともよくありますよね。
そのように賞味期限や消費期限が切れてしまった枝豆は食べられるのか、調べてみました。
枝豆が賞味期限切れや消費期限切れになった!いつまで食べられるの?
先ほど総菜やチルドのボイル枝豆は消費期限、冷凍枝豆は賞味期限が付いている場合が多いとご説明しました。
これらの賞味期限切れや消費期限切れの枝豆は食べても大丈夫なのでしょうか?
まずは、これらの期限の違いについてご説明します。
賞味期限
- 美味しく食べられる期限
- 比較的日持ちする食品に付けられる
- 余裕を持って期限が設定されている
消費期限
- 安全に食べられる期限
- 5日以内に品質劣化が認められる食品に付けられる
このように、まずは日持ち期間に大きな違いがあります。
総菜やチルドの場合はあまり日持ちがしないので「消費期限」、冷凍は日持ちするので「賞味期限」というわけです。
そして、「美味しく食べられるか」と「安全に食べられるか」では全然違いますよね?
賞味期限は美味しさの保証期限なので、多少賞味期限が切れてもすぐに食べられないわけではありません。
また、期限も余裕を持って設定されています。
このため、一般的には賞味期限の1.2倍程度の期間なら問題なく食べられると言われています。
例)賞味期限1年半の冷凍枝豆が賞味期限切れした場合
(1年半=)約545日 × 1.2 = 654日
654日は約1年9ヶ月とすると、賞味期限から3ヶ月程度は過ぎても大丈夫ということになりますね。
ただしこの計算は、製造日と賞味期限の期間が分からないと計算できません。
明確にいつまで大丈夫と断言できるわけではないので、あくまでも目安として参考にしてみて下さい。
特に冷凍だと賞味期限切れでも食べてしまう人も多いみたいですね。
賞味期限が15ヶ月前の枝豆食べるけど問題ないよね。冷凍してたし。
— ぎつお (@R_i_n_g_g_i_t) March 5, 2013
数年過ぎても食べたという強者もいるようですが、あまり大幅に過ぎたものはやめておきましょうね。
このように賞味期限であれば多少の期限切れは大丈夫ですが、「消費期限」の場合は注意しましょう。
こちらは安全が保障されている期限なので、基本的には消費期限切れの場合は食べない方が無難です!
2~3日以内に食べきれないようであれば、早々に冷凍しておくのがおすすめですね。
どうしても食べたいという場合は、次にご説明する腐っている目安をご確認の上、自己責任で判断しましょう。
枝豆は腐るとどうなるの?傷んだときの見分け方や目安がコレ!
枝豆が腐るとどうなるのでしょうか?
色などの見た目や臭い、味などに変化が出てくるので、見分け方をご紹介します。
枝豆が腐っている状態
- 異臭がする
- ぬめりやネバネバがある
- 糸を引く
- カビが生える
- 黒や茶色に変色する
確かに以前、総菜の枝豆を常温で放置していたら、ネバネバして変な臭いがしました。
枝豆が腐ると見た目や臭いで判断することもできますが、調理後の場合は少し食べてみて味に違和感があることもあります。
いつもと違うと感じる場合は食べない方が良いでしょう。
常温になる可能性があるお弁当に枝豆を入れる場合は、冷凍したものを入れておくと自然解凍で食べられるのでおすすめです。
また、生の枝豆の場合は、ふにゃふにゃになっていたり、完全に干からびていたりすると傷んでいる可能性が高いです。
食べられるかどうか判断するときの目安にしてみくださいね。
枝豆に限らずですが、腐った食品を食べると腹痛などを起こす場合もあるので、気を付けましょう。
腐った枝豆のせいか腹痛もヤバイし
— あると (@arto_1050) September 30, 2019
先ほどご紹介した日持ち期間内でも傷むことはあるので、腐ってないか確認してから食べましょう。
また、手に入れる時にできるだけ新鮮なものを選びたいので、新鮮な枝豆の見分け方をご紹介します。
新鮮な枝豆の見分け方
- 枝付きのもの
- 豆がふっくらとしていて均等
- 鮮やかな緑色をしている
- さやを包んでいる産毛が多く、ピンと張っている
- 枝豆と茎とのつなぎ目が茶褐色になっていない
枝には栄養の素になる成分が含まれているので、なるべく枝付きのものを選ぶと、鮮度を保ちやすいです。
また、豆の状態や産毛、色の鮮やかさも新鮮さを見分けるポイントになっています。
よく吟味して、できるだけ新鮮な枝豆を手に入れてください!
購入後は正しく保存する必要がありますね。
なるべく長持ちする保存方法や、美味しい解凍方法などを続いてご紹介します。
枝豆を長持ちさせる保存方法とは?日持ちするレシピも紹介!
枝豆は常温保存が向かないということは、すでにご説明しているかと思います。
つまり枝豆の保存方法は、冷蔵庫か冷凍かということになりますね。
生でも茹でた後でも保存できるので、保存方法を詳しく解説していきます。
枝豆の正しい保存方法
収穫後の枝豆は生でも茹でても保存できますが、消費できる予定やその後の調理方法に合わせて保存方法を変えると良いでしょう。
3日以内に食べるなら茹でて冷蔵庫、それ以上なら生で冷凍保存がおすすめです。
それぞれの保存方法を詳しく説明していきますね。
生で保存する場合
生だと栄養が落ちてしまうので茹でるのがおすすめですが、生で保存する場合は以下を参考にしてください。
冷蔵庫での保存方法
- 湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包む
- さらに乾いた新聞紙やジップロックなどの密閉袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室で保存
枝付きの場合は、立てて保存すると長持ちします。
冷蔵庫に入らない場合は、枝からさやをハサミで丁寧に切り落として保存しましょう。
なるべく乾燥しないようにするのが長持ちする保存方法のコツです。
冷凍で保存する場合はこちらをご確認ください。
冷凍で保存する場合
- 軽く洗って水気を切る
- ジップロックなどの密閉袋に入れる
- 中の空気を抜いて、冷凍庫で保存する
冷凍してもオルニチンなどの栄養価は失われませんし、茹で加減の調整や冷ます手間を省くことができます。
長持ちさせる保存方法なら、冷凍がおすすめです。
生の冷凍枝豆を茹でる際は、少し長めに茹でるといいですよ。
続いて、調理後の枝豆の保存方法をご紹介します。
茹でた後の枝豆の保存方法
3日以内に食べられるなら、すぐに茹でて冷蔵庫で保存しておきましょう。
食べきれない場合は、冷凍すると長持ちさせることができます。
茹でた枝豆の保存方法
- 茹でてから水気を切る
- うちわや扇風機を使い、なるべく早く粗熱を取る
- ジップロックなどに入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存
ポイントは、水で冷やさないということです。
水で冷やすと水っぽくなり塩気が抜けて美味しくなくなるので、なるべくうちわなどで冷ますと良いです。
初めから冷凍する場合は、以下のポイントも参考にしてみて下さい。
冷凍の場合のポイント
- 少し固めに茹でる
- 密閉袋に入れた後、金属トレーにのせるかアルミホイルで包む
解凍の際に再度茹でる可能性があるので、少し固めに茹でておくと、柔らかくなりすぎるのを防ぐことができます。
また、急速冷凍すると鮮度を保ちやすいので、金属トレーやアルミホイルを活用してみて下さい。
ちなみに豆の状態でも冷凍できるので、枝豆ご飯などを作る予定がある場合は、茹でて豆に剥いてから冷凍すると便利です。
続いて、保存後の上手な解凍方法やレシピなどをご紹介します。
枝豆の上手な解凍方法や日持ちレシピ
既に茹でてある冷凍枝豆を解凍する場合、どのように解凍していきますか?
私はついつい面倒で電子レンジを使いますが、これは実は一番おすすめしない解凍方法です。
いくつか解凍方法があるので、おすすめ順に紹介します。
おすすめ順の解凍方法
- 自然解凍
- 1分ほど茹でて解凍
- 流水で4~5分
- 電子レンジ
冷蔵庫などで自然解凍させるのが、一番おすすめです。
電子レンジだと早くて便利なのですが、解凍にムラができる場合があります。
急いで解凍したい場合は、軽く茹でたり流水で解凍するのが良いでしょう。
豆を冷凍しておいて調理に使う場合は、冷凍したまま使うことができますよ。
最後に、日持ちする枝豆レシピをご紹介しますね。
焼き枝豆
茹でるだけでなく焼いても美味しいので、ぜひ試してみて下さい。
- 洗った枝豆に塩を振り、30分くらい置く
- フライパンやグリルで焼く
皮が焦げても中の豆に影響はないので、蓋はせずにじっくり焼きましょう。
バーベキューなどで焼いてもいいですよね。
ちなみに日持ちは、冷蔵庫で5日程度、冷凍すると2週間程度です。
枝豆おこわ
もち米を使ったおこわと枝豆の相性は抜群です!
- もち米(2合)を洗いザルにあげ、30分ほど置く
- 炊飯器にもち米と酒(大さじ1)、おこわ2合分の水を入れて炊く
- もち米が炊けたら枝豆(豆100g)を入れ、蓋をして10分蒸らす
- 最後にちりめんじゃこ(大さじ3)やゆかり(小さじ2)を混ぜて出来上がり!
炊いてから枝豆を混ぜるので、とても簡単です。
冷蔵だとあまり日持ちはしないのですが、冷凍すると2週間程度は持ちますよ!
そのまま食べるだけでなく、調理でアレンジすると飽きることなく枝豆を食べることができますね。
ぜひ試してみて下さい。
まとめ
枝豆の日持ちや保存方法、腐ったらどうなるのかなどを詳しく解説してきました。
ポイントをまとめておきます。
- 枝豆は冷蔵庫だと2~3日、冷凍すると1ヶ月程度日持ちする
- 生・調理後・解凍後の枝豆の日持ちは同じくらい
- 総菜やチルドの枝豆は消費期限が1~3日、冷凍枝豆は1年半程の賞味期限
- 多少の賞味期限切れは食べられるが、消費期限切れは食べない方が良い
- 枝豆が腐ると、異臭がしたりネバネバして糸を引いたりする
- 新鮮な枝豆は、枝付きで豆が大きく、さやの色が鮮やかで産毛が多いもの
- 生の枝豆は濡れた新聞紙で包んで野菜室か、密閉袋に入れて冷凍保存する
- 茹でた枝豆は粗熱を取ってから密閉袋に入れて冷蔵庫か冷凍庫で保存する
- 自然解凍や少し茹でて解凍すると良い
- 焼き枝豆や枝豆おこわなどのアレンジレシピもおすすめ
一番驚いたのはもちろん、生でも茹でた後でも日持ちが変わらないということです!
つい面倒で生のまま冷蔵庫に放置していたのですが、今後は冷凍庫に入れて保存しておこうと思います。
また、そのまま食べるだけでなく、枝豆おこわなども簡単に作れそうなので、ぜひチャレンジしてみたいです。
皆さんも、これらの情報を活用して、枝豆を無駄にすることなく美味しく味わってみて下さいね。