あなたは賞味期限って、どのくらい気にしますか?
私はこのところ胃痛に悩まされているので賞味期限を守るようにしているんですが、意外と早い期限もあって正直ちょっとしんどいんです。
実際、「期限切れで少々風味が落ちたとはいえ、食べられるよ☆」って考えで食べちゃう人は結構多いですよね。
そういう時は自己責任で食べるわけですから、当然ですが腐ってるかどうかは自分で確認しなくちゃなりません。
でも菌が入っている食品って、判断が難しくて…。
中でも判断に困るのが、納豆!!!
最近までは「1日~2日ぐらいなら、賞味期限が切れていても大丈夫じゃないかなー」って平気で食べていました。おいしく食べられましたし、特にお腹を壊したりもしませんでしたからね。
でも自分の胃が弱っている今は、これも疑問です。「もしかしたら胃に負担がかかるんじゃ…」と不安になってきました。
昔、バイト先の先輩が「元から腐ってるから大丈夫や~ん」と言っていましたが、もともと腐っている納豆を更に腐らせたら危険そうじゃないか?と思ってしまうのです。
ちなみにその先輩は賞味期限を1週間過ぎた納豆にチャレンジしたところ、何ともなかったそうです。私にその勇気はないなぁ…。
他にも
- 2~3日?それとも1週間?賞味期限切れの納豆は何日目からがヤバい?
- 納豆菌以外の菌は繁殖しないの?
- 菌が再発酵するって聞いたことがあるけど、再発酵したら害はあるの?
- 表面にできる白いヤツは食べても大丈夫?
- おいしさをキープする保存方法はないの?
など、我が身可愛さに納豆に対して次々と疑問が湧いてきました。
納豆は健康に良いし、上手に食生活に取り入れていきたい食品です。
そこで今回は、ムダな腹痛を避けるべく
「納豆の賞味期限はいつまで大丈夫?白い粒は食べても平気?」について調べることにしました!
安心して、おいしく納豆を食べたいあなた!必見ですよ☆
目次
賞味期限切れの納豆‥いつまで大丈夫?
スーパーでは「見切り品」とか「おつとめ品」なんて書かれて、半額になっている商品を見かけますよね。賞味期限が迫ってきた納豆も、よくそうやって売られています。
安いからと買ってきたものの3個パックの全てを1日で食べ切ることはあまりないので、残りは冷蔵庫で保管しますよね。そのまま賞味期限を過ぎてから食べても体に害はないのでしょうか?
まずはおいしく食べられる目安や、どういった変化が危険なのかを知っておきましょう!
賞味期限切れの納豆…おいしく食べられる目安は?
納豆って実は、腐っているわけではないんです。
納豆菌という体に良い菌が、大豆を発酵させてできた食べ物が「納豆」です。
製造過程では納豆菌以外の菌が混入しないように徹底されていますし、カビなどの体に害がある菌が繁殖して腐っている状態とは違います。
体に良い物になるのが発酵で、体に害があるのが腐敗。
発酵が進んで納豆菌が増えただけならば健康被害になるとは考えにくく、菌が増えたことによって風味が変化してしまう程度なのだそうですよ。
そもそも『賞味期限』というのはおいしく食べられる期限であり、食べたら健康被害を起こす可能性のある『消費期限』とは違います。
ということは納豆も、賞味期限内に食べ切るのが一番おいしいはずですよね。
ですが、今回は『賞味期限切れの納豆』がテーマ。
果たしてどこまでがおいしさのセーフラインなのか!?
ネット上の意見を参考に実際に賞味期限を過ぎた納豆がどう変化するかをまとめると、以下のようになります。
賞味期限切れ納豆の変化(冷蔵庫で保存した場合)
- 賞味期限から1~3日程度なら、あまり変化はない
- 賞味期限から5日を過ぎた辺りから発酵が進み過ぎて黒くなったり、硬くなったりし始める
- 賞味期限から10日を過ぎると、さらに黒く硬くなっていたり、粘りが弱まったりする
- 賞味期限から2週間を過ぎると、黒さや硬さも増すが、特に臭いがきつくなる
賞味期限が切れてから1日、2日、3日、4日目くらいまで「あまり変化はない」という意見が多数ありました。
そして、賛否両論あったのは「5日目以降」の変化です。
中には「賞味期限を1ヶ月過ぎた納豆を食べたけれど、おいしく食べられました」という声もありましたが、この辺は微妙なところ。納豆の発酵が進んだ時の臭いを好むか嫌うかで印象が違ってくると思いますし、苦みも出ますから…。
最大2ヶ月を過ぎた納豆を食べた方もいらっしゃるようですが、3ヶ月という意見は確認できませんでした。
以上をまとめると、
賞味期限から5日目以降は、臭いもきつく「食べられるけれどおいしくない」と感じる方が多いようですね。なので、おいしく食べられる目安としては
ということになります。
あと、注意しておきたいのは、上記の意見は「冷蔵庫で保存」した場合に限ると言うことです。
タカノフーズ株式会社が公式に出している情報によると、30度で保存した納豆は、冷蔵保存の納豆に比べて、24時間後のアンモニア発生量(発酵の目安)が約10倍になっているので驚きます。
ですので、納豆は、
ことを忘れないでくださいね。尚、「冷凍保存」して賞味期限を延ばす方法もありますので、次章の後半で説明したいと思います。
では次に、食べてもOKな状態を確認していきましょう!
白い粒や臭いの正体は?食べてもOKな変化4つ
1.表面を覆う、白いモコモコ
賞味期限内でも、表面が白っぽくなってくることがありますよね。これは食べてもOKで、
被り(かぶり)と呼ばれる納豆菌の菌層です。
若干茶色っぽくなってしまったり、まだらに白だったりもしますが、全体に白っぽくなっていればOKです。
2.白いシャリシャリしたヤツ
賞味期限を過ぎた頃から、表面に白い粒が出てくる場合があります。賞味期限内ではあまり見かけないものなので、ちょっとビビりますよね(笑)
でも、これも大丈夫です。
チロシンというアミノ酸の結晶なので体に害があるわけではなく、特にひきわり納豆は出やすいようですよ。
3.ちょっとだけピンクが見える
納豆の粒のピンク色になっている部分は、大豆の胚芽という部分です。変化というよりは、色素成分の都合で元からピンク色に見えることもあるというだけなんですが、ここで合わせてご紹介しておきますね。
このピンク色は『芽が出る場所』というだけですし、色素成分の都合でピンク色に見えることもありますが、体に害はありませんよ。
4.食べれなくはない、キツイ臭い
賞味期限から日が経つほどに、納豆の再発酵が進んで臭いがキツくなってきますよね。
実は納豆の臭いというのは菌そのものの臭いではなく、納豆菌が発酵することで作った沢山の物質の臭いが混ざり合っているものなんです。
買ったばかりの普通の状態の納豆ではあまり分からないかもしれませんが、発酵が進み過ぎた納豆だとツンとした刺激臭が出てきます。この臭いは『アンモニア臭』というもので、アミノ酸を分解することで発生しているので体に害はありません。
とはいえキツイ臭いであることは確かなので、そうなる前においしく食べたいところですね。
ちなみに我が家では、この「THE・納豆!」っていう臭いがしていればセーフだけど、刺激臭がしていたら食べるのを躊躇するという習慣でした。
また常温で放置すると再発酵が急速に進むことが多く、アンモニア臭もキツくなってしまうため冷蔵保存が推奨されています。
このような食べてもOKの場合でも、臭いがキツかったり食べるとシャリシャリとした好ましくない食感や苦味が合ったり…と納豆本来の美味しさが失われてしまった状態です。おいしさのためにも、賞味期限を過ぎたら早めに食べ切っちゃう方が良さそうですね。
それでは次は、危険な状態を知っておきましょう!
食べちゃダメ!納豆が腐るとこうなります
製造されたばかりの納豆に含まれているのは納豆菌がほとんどですが、購入後は冷蔵庫から出しっぱなしにしてしまうなど、なんらかの原因で雑菌が増えてしまうこともあるでしょう。
雑菌が多い状態だと、納豆が腐ってしまうこともあるので注意が必要です。
- 糸をまったく引かない
- 水っぽくなっている
このような状態の時、納豆は腐っています。
当然ながら、分かりやすくカビが生えている納豆も危険ですよ。
空気に長くさらされた状態だと雑菌も入りやすいので、腐りやすいでしょうね…。私は冷蔵庫の物を出し入れする時に、納豆のパックのフタが開いてしまうことがあるんです。そういう時は早めに食べないと危ないですね!
それから冷蔵庫から出して食べようと思って食卓に置いたけど、結局食べずに再び冷蔵庫へ…ということが多々ある旦那にも、注意するように言わなくちゃです。
そして意外と忘れやすいのが
タレの存在!!!
納豆はアレンジして食べたけど、余ったタレは冷蔵庫で取っておこう☆と、冷蔵庫に入れたまま放置していませんか?
タレにも賞味期限はあります。塩分が結晶化してしまったり、水分が袋から少~しずつ蒸発したり…とおいしくなくなっていきますし、余ったタレも早めに使い切りましょうね。
それでは最後に、「長く!おいしく!納豆を保管しておくことはできないの?」という疑問を解決しちゃいましょう。
納豆の賞味期限を延ばす方法
納豆の賞味期限を延ばすには、
冷凍保存がオススメです。
納豆のパックから水分が蒸発していくのを防ぐため、パックごと冷凍OKの密閉袋(フリージングバッグ)に入れるか、納豆だけを取り出してタッパーに入れて冷凍するのが良いでしょう。
冷凍することで納豆菌が休眠するので、大体 3ヶ月~6ヶ月(半年)程度 の保存ができるようになります。
食べる時はゆっくり解凍するのがコツです。
解凍に電子レンジを使ったり常温で解凍すると品質が悪くなってしまうので、食べる前日に冷蔵庫に移してゆーっくりと自然解凍をしてくださいね。
まとめ
- 納豆は発酵が進んでも体に害があるわけではないので、賞味期限が過ぎても食べられることが多い
- 発酵が進むと臭いがキツくなるなど、納豆本来の風味や食感が損なわれてしまう
- おいしく食べるには賞味期限から1~3日程度までが良い
- 長期間おいしいまま保存したい時は、乾燥を防ぐために密封して冷凍保存
- 冷凍した納豆は、食べる前日から冷蔵庫へ移してゆっくりと自然解凍が良い
食べてもOKな納豆の変化
- 納豆の表面が全体に白いモコモコしたもの(被り)に覆われている
- 白いシャリシャリした粒(チロシン)がある
- 豆にちょっとだけピンク色が見える
- アンモニア臭がキツくなっている
食べちゃダメ!な納豆の変化
- 糸をまったく引かない
- 水っぽくなっている
- カビが生えている
どんな食べ物であれ、賞味期限を過ぎたら食べるのは自己責任です。危険な臭いや味など、避けるべき状態をしっかり確認してくださいね。
「納豆は元から腐っているような臭いじゃないか!」と思うかもしれませんが、納豆本来の臭いと腐った時の臭いは違います。
腐っていなかったとしても、強い刺激臭を放つ食べ物をおいしく食べることは難しいですよね。
それに納豆は栄養価も高くて体に良い食品ですから、何ヶ月も冷蔵庫に入れておくよりは賞味期限を目安としたペースで食生活に取り入れていく方が、健康にも良さそうですよね。
納豆を買って来たら、なるべく賞味期限以内に食べ切るように心掛けたいものです。
誰だって、おいしい方がいいですから!