夫の大好物であるキムチはよく買う食品の1つです。
先日いつものようにスーパーで購入したのですが、ついそのまま1日ほど常温放置してしまいました!
発酵食品だし、1日くらいなら常温でも大丈夫ではないかという私と、食中毒になるかもしれないという夫の意見が見事に対立…。
そこで、キムチは常温でも大丈夫なのかきちんと調べてみることにしました。
- キムチは常温放置しても大丈夫なのか?
- キムチは腐るとどうなるのか?食べられない状態とは?
- 市販のキムチや手作りキムチ、韓国キムチの日持ちはどれくらいなのか?
- キムチを上手に保存する容器や保存方法は?
- キムチは冷凍保存できるのか?
キムチを常温保存できたとして、何日くらいまでなら大丈夫そうなのかも気になりますね。
未開封や開封後でも話は変わってきます。
腐りやすい環境や腐るとどうなるのか、食べられない状態についても詳しく解説しますよ。
発酵食品だから少しくらい大丈夫だと思っていても、食中毒になってしまっては大変です。
正しい保存方法や日持ちもきちんと確認して、無駄なく美味しくキムチを味わいましょう!
目次
キムチの常温放置は何日まで大丈夫?みんなの意見を調査!
色々と調べてみた結果、キムチはあまり常温で保存しないほうが良いようです…。
市販のキチムのパッケージなどにも「10℃以下で保存」と書いてあることが多いですね。
つまり、冬など10℃以下になる環境であれば常温でも保存できるということになりますが、室内だとちょっと厳しいかも…。
とはいえキムチは発酵食品ですから、少しくらい常温放置しても耐えられるのでは?と思い、インターネット上の意見を集約してみました。
常温放置のキムチは何日まで食べられる?
- 3時間程度の持ち歩きだと全く問題ない
- 半日~1日程度なら気にしない
- 2日までなら状態を確かめて食べる
- 3日以上経ったものはもう食べない方が良い
- 3日~1週間でも酸っぱくはなるが食べられる
数時間程度から2日程度で未開封なら食べられるという意見が多かったように思います。
ただし、開封後や夏場は菌が繁殖しやすく、一晩置いたらもうダメになっているという意見もありました。
また、腐っているわけではなくても、発酵が進んで多少酸っぱいということはよくあるようです。
それによって、「食べられる・食べられない」の意見が分かれるということもありそうですね。
正確に何時間、何日なら大丈夫と断言することは難しいです。
では、韓国からキムチをお土産で持ち帰るような場合、問題はないのでしょうか?
韓国からキムチを持ち帰りたい!飛行機は大丈夫?
キムチの本場である韓国に行ったら、せっかくですからキムチをお土産にしたいですよね。
その場合常温での時間帯もありますし、飛行機での持ち帰りは大丈夫なのでしょうか?
実は韓国のキムチは、日本のキムチよりもしっかりと乳酸菌を発酵しており、腐りにくくなっているようです。
そのため、多少の持ち歩きであれば常温でも問題ないという意見が多くありました。
その反面、「飛行機にキムチを乗せると爆発してやばい」という意見もあるので、持ち帰る際はとても注意してください!
韓国に旅行に行ったとき、キムチをお土産に買わないほうがいいです。
飛行機乗ってるときの気圧でキムチが爆発して、カバンがキムチまみれになります。— [光の魔王]クッパ (@kuppa_928) February 28, 2016
韓国キムチを持ち帰る際の注意点
-
- 帰国の前日夕方くらに購入し、直前まで冷蔵庫に入れておく
- ビニール袋などでなく、パウチになっているものを購入
- 飛行機は気圧が低くなり、破裂することがあるので注意
- 保冷剤で冷やしながらラップで何重にも巻き、ジップロックなどに入れる
当然、手荷物ではなく預ける荷物に入れておくことになります。
保冷剤で冷やして発酵を遅らせながら、ラップでぐるぐる巻きにして、さらにジップロックなどに入れると良いそうです。
多少爆発しても被害を最小限に抑えられるよう…。
丁寧に包装してくれる販売店もあるようですが、持ち帰る際は自己責任でお願いします!
寄生虫は大丈夫?
韓国や中国からの輸入キムチに寄生虫が混入しているというニュースを昔みたことがある人もいるかもしれませんね。
最近ではどうなのかというと、特に問題は確認されていないようです。
絶対に大丈夫という保証はありませんが、市販品であればあまり神経質になる必要はないように思います。
そのほか以下のような場合も、常温での保存が特に厳しいので注意してください。
常温放置が特に危険な場合
- 車で長時間放置
- 開封後のキムチ
- 浅く浸けた手作りのキムチや賞味期限が短い市販品
- イカキムチや海老キムチなど、野菜以外のキムチ
- おにぎりなど他の食品と組み合わせてある場合
高温になりやすい車での長時間放置は、食品が腐りやすい環境といえます。
また、発酵が浅い市販品や手作りのもの、イカやエビなどの海鮮系のキムチ、他の食品と合わせてある場合も菌が繁殖しやすいです。
このような場合は、特に常温では保存しないようにしましょう。
また、「納豆キムチ」は一晩置くと発酵が促進されて健康に良いという説もあるようですが、一晩置くと腐る可能性もあります。
30分程度の時間か、冷蔵庫で保存しておくことをおすすめします。
最終的に常温放置したキムチを食べるかどうかは自分で判断することになります。
キムチが腐るとどうなるのか、見分け方を説明します。
キムチは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!
キムチは乳酸菌が発酵している食品ですが、雑菌が繁殖すると「腐敗」して腐ってしまいます。
腐るとどうなるか、その見分け方は以下を参考に判断してみてください。
キムチが腐っているサイン
- カビが生えている
- 腐敗臭やアルコール臭などがする
- 白いぬめりがでている
- ネバネバしている
- 味に苦みがあるなど違和感がある
このように臭いや味の違和感や、色が白や緑などに変色しているなどが判断の目安となります。
多少酸っぱい臭いがしていても大丈夫ですが、明らかに酸っぱすぎる場合は危険です。
キムチは10℃以下が最適の温度で、それ以上になると発酵ではなく腐敗してしまうので注意しましょう。
特に温度が上がる夏や常温放置は、キムチが腐りやすい環境だということがわかりますね。
腐るのを防ぐには、冷蔵庫での保存が基本と言えそうです。
お弁当にキムチを入れたい場合は、腐るのを防ぐために保冷剤などを利用しておくとよいですね。
長時間、常温放置して腐ったキムチを食べると、食中毒になってしまう可能性があります。
昨日、一昨日は久しぶりに食中毒にかかりしんど過ぎてこの世の終わりかと思ったけど無事治って良かった…
もう腐ったキムチは食べませんてへ😋— kumi (@kumi_dfes) October 4, 2018
キムチが原因と見られる「O157」や「ノロウィルス」の食中毒が起こることもあるようです。
【食中毒】つくばの焼肉店でキムチなど食べた客8人と従業員3人からノロウイルス検出 営業停止に… https://t.co/KZSTUYOuIt pic.twitter.com/JLmr1VmqxD
— nstimes (@nstimes) March 2, 2019
常温はもちろん、冷蔵庫で保存していてもあまりに長期間だと腐るので気を付けてくださいね。
それでは、そもそもキムチはどれくらいで腐ってしまうのか、日持ちを確認しておきましょう!
キムチの日持ち期間はどれくらい?市販品や手作りなどを調査!
キムチは常温では日持ちしないということは既にお伝えしていますが、冷蔵庫だとどれくらい日持ちするのでしょうか?
市販品の場合、商品によって賞味期限はまちまちですし、手作りの場合もレシピによって日持ちは変わってきます。
したがって、ここでご紹介する日持ちはあくまでも目安としてご覧ください。
キムチの種類 |
日持ち(冷蔵の場合) | |
日本の市販キムチ | 1週間~1ヶ月程度などまちまち | |
手作りキムチ | 豚キムチ | 5日程度 |
納豆キムチ | 1週間程度 | |
白菜や大根など野菜のみ | 1年程度 | |
韓国キムチ | 1年程度 |
いずれも冷蔵庫で保存した場合の日持ちで、市販品は未開封に限ります。
開封後はなるべく早めに、2週間以内には消費することをおすすめします。
市販品の場合は、特に賞味期限がまちまちですので、必ず賞味期限や消費期限を確認しましょうね。
市販品は賞味期限がまちまち
こちらでは白菜キムチだけでなく、イカキムチやタコキムチでも10日間ほどの賞味期限になっています。
一方、賞味期限が40日あるものもあります。
商品によって様々なことがよくわかりますね。
商品によって賞味期限が違うのはもちろん、日本の市販キムチと韓国キムチはなぜこんなに日持ちが違うのでしょうか?
これはなぜかというと、製法の違いによるものです。
日本キムチと韓国キムチの製法の違いとは?
韓国のキムチは、唐辛子やニンニク、生姜、塩辛、イカ、エビなどのエキスに深く浸けこんでいます。
そしてそれらに含まれている乳酸菌により深く発酵されているのですが、酸味が強いためあまり日本人には好まれないと言われています。
そのため、日本のキムチは化学調味料などを使い浅めに漬けられているものが多く、甘みを感じる味になっています。
発酵が深い方が腐敗しにくいので、韓国のキムチの方が日持ちするというわけです。
そもそも韓国のキムチには賞味期限や消費期限はなく、販売が許可されている「流通期限」というものが付いています。
正しく保存さえしていれば、酸味は強くなっていきますが1年以上でも食べられると言われているようです。
つまり自分で手作りする場合は、深く発酵させると長持ちするようになりますよ。
特徴をまとめておきます!
韓国キムチ
- 乳酸菌で長く深く発酵させている
- 酸味が強い
- 賞味期限が長い
日本のキムチ
- 発酵が浅い・乳酸発酵させていない
- 甘みが強い
- 賞味期限が短く、腐敗しやすい
日持ちする方が嬉しいと思ったのですが、酸味が強すぎるのは苦手な私は、やはり日本産キムチのお世話になりそうです…。
ではなるべく日持ちさせるためにも、正しい保存方法を確認しておきましょう。
キムチの正しい保存方法とは?保存に最適な容器も紹介!
キムチは10℃以上になると発酵が進むので、常温保存ではなく冷蔵庫で保存するようにしましょう。
空気に触れると発酵が進むので、なるべく空気に触れないように保存するのがポイントです。
具体的な保存方法は以下を参考にしてください。
冷蔵庫での保存方法
- 密閉容器に小分けにする
- 臭いが気になる場合は、ビニールかジップロックに入れる
- できればチルド室で保存する
0℃に近い方が発酵が進むのを抑えられるので、できればチルド室に保存すると良いでしょう。
また冷蔵庫の奥の方が、開閉の際の温度変化が少ないため、おすすめです。
つまり発酵を遅らせて日持ちさせるためには、空気と温度に注意する必要があります。
韓国では、これらの問題を解決するためにキムチ専用の冷蔵庫があるようです!
韓国のキムチ冷蔵庫!🥬
韓国でキムチを熟成 & 保存するためのキムチ専用冷蔵庫!キムチが好きな韓国の食文化が誕生させた家電! pic.twitter.com/FxYUD5pTxi
— HanSaemハンサム (@saemsaem) June 22, 2019
さすが本場、韓国ですね。
日本ではなかなか専用の冷蔵庫まで用意するのは難しいと思うので、長期で保存したい場合は冷凍するのも一つの方法です。
冷凍の保存方法
- 小分けにして、空気が入らないようにラップに包む
- ビニールに包んでから、冷凍用保存袋に入れる
ただし、冷凍すると水分が多くなり野菜のシャキシャキ感はなくなってしまうので注意しましょう。
冷凍したキムチは、豚キムチやキムチチャーハンなど調理する方が美味しく食べられます。
解凍せずに冷凍したまま調理に使えるのも便利ですね。
しかし味や食感が落ちてしまうので、なるべく冷蔵庫で保存しておく方がやはり良いようです。
小分けする際の保存容器にも注意してあげると、さらに美味しく日持ちします。
キムチに適した保存容器とは?
私はいつも買ってきた容器のままか、プラスチックの容器に入れて保存しています。
しかしそうすると気になるのは臭い…。
他の食品にまで臭い移りしてしまうのは困りますよね。
それを防ぐためには、ステンレスやホーロー容器などを使うと良いですよ。
そして実は、保存容器にもキムチ専用があるんです!
キムチ専用保存容器
大・中・小と色々なサイズがあるようです。
専用の冷蔵庫は難しいですが、これくらいなら手軽に用意できそうですね。
キムチを常備している家庭には特におすすめです。
多少酸っぱくなってしまっても、調理に使うとあまり気にならなくなるので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
キムチの常温保存はできるのか、日持ちはどれくらいなのかを解説してきました。
最後にポイントをまとめておきます。
- キムチは常温保存できない
- キムチは腐るとカビやぬめりが出てきたり、臭いや味に違和感がある
- 多少酸っぱくても食べられるが、以上に酸っぱいのは食べない方が良い
- 日本の市販キムチは発酵が浅く、あまり日持ちしない
- 韓国キムチは深く発酵しているため日持ちする
- キムチはステンレス製の密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存するのが良い
- キムチは冷凍できるが食感や味が落ちてしまうので、調理に使うと良い
キムチの常温放置は危険だということが分かりました。
うっかり冷蔵庫に入れ忘れたりしないよう、気を付けないといけないですね。
臭いも気になっていたので、さっそくステンレス容器で保存することにします。
また、つい食べきれずに捨ててしまう事もあったのですが、今後は冷凍して加熱調理にアレンジして食べたいと思います。
皆さんも保存方法には十分注意して、無駄なく美味しくキムチを味わってみてくださいね。