【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
我が家には育ち盛りの3人の子供がいて、育児でぐったり疲れた日は、できあいのものを買ってきて食べることがあります。
その中でも定番なのが牛丼で、”安い・美味しい・子供がよく食べる”といいことばかりで、助かっています。
ちょっと不安なのが、持ち帰りのパックに「2時間以内にお召し上がり下さい」などと、かなり短い賞味期限が書いてあることです。
家事や育児でバタバタして、指定の時間以内に食べられないこともありますよね。
指定の期限を守って食べないと危険なのでしょうか?
今回は色々な牛丼について、賞味期限などを詳しく調べてみたいと思います。
- お店別(吉野家、すき家、松屋)や商品別(レトルト品など)に牛丼の賞味期限をチェック!
- 牛丼が腐るとどうなる?
- 牛丼の正しい保存方法。手作り牛丼を日持ちさせるために冷凍しても大丈夫?
- 余った牛丼のアレンジレシピ
テイクアウトの牛丼は、時間が経つと底の方のごはんがベチャっとなって、美味しさが損なわれているなと感じます。
牛丼の保存方法や、食べきれないときのアイディアレシピも交えてご紹介していきます。
牛丼を美味しく安全に食べるために、ご一緒に確認していきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
吉野家・すき家・松屋・手作りの牛丼の賞味期限!期限切れは食べられない?
牛丼のテイクアウトや市販品は、どれくらいの期限が指定されているのでしょうか?
実際に牛丼をテイクアウトして期限をチェックしてみると、賞味期限ではなく消費期限が書かれていました。
賞味期限と消費期限の区別にも注目して、牛丼の期限を表にまとめてみました。
牛丼 | 期限の区分 | 期限 | |
チェーン店のお持ち帰り | 吉野家 | 消費期限 | 2時間 |
すき家 | |||
松屋 | |||
レトルト | グリコ・どんぶり亭牛丼 | 賞味期限 | 1年 |
手作り | 日持ち | 冷蔵:5~6日 冷凍:1ヶ月 |
吉野家などのテイクアウト牛丼には”常温”などの保存方法が書かれていなくて、期限が2時間です。
買ってすぐに食べることを想定した期限だと感じました。
手作りの場合は冷蔵でも日持ちするので、常備菜として作り置きしておくと便利ですね。
賞味期限切れや消費期限切れの牛丼はいつまで食べられる?
賞味期限や消費期限について調べてみると、消費者庁などのホームページから、こんなことがわかりました。
賞味期限
美味しく食べられる期限で、「期限が過ぎる=腐る」というわけでは無いし、実際に食べられる日数よりも短く設定されている。
消費期限
安全に食べられる期限で傷みやすい食品に書かれているので、期限が過ぎた食品が食べられるかは慎重な判断が必要。
*どちらの期限も【未開封&保存方法を守る】ことが前提です。
牛丼の場合は、下記のようにお考え下さい。
テイクアウトの牛丼
テイクアウトの牛丼は、買ってすぐに食べるのが理想です。
実際は保存方法などで食べられる時間が左右されるので、下記の点にご注意下さい。
- 「期限が過ぎても食べられる」、「翌日でもOK」などという口コミをうのみにせず、自分で食べられるかどうかを判断
- 特に暑い季節の常温放置には注意が必要
私も夏に松屋の牛丼を買い、暑い車内に置いたまま銀行に寄って、1時間ほどしてから食べようとしたことがあります。
消費期限切れ前でしたが、異変を感じて食べられませんでした。
レトルトの牛丼
レトルトの牛丼は、真空包装などで長期間保存ができるように加工されています。
賞味期限切れになっても食べられる可能性がありますが、「未開封&保存方法を守る」という条件を忘れないようにしましょう。
レトルトの牛丼は常温保存OKですが、夏で異常に温度が上がる部屋などに長期間置いたことが原因で、傷む可能性もあります。
期限に関わらず実際の状態を確認するのは、長期保存OKのレトルト品でも大切なことと考えて頂けると幸いです。
牛丼の期限を調べてみたら、食べても良いかどうかの判断を自分でするのが大切とわかりました。
では、実際に食べられるかどうかをどうやって判断すればいいのでしょうか?
次に、食べてはいけない牛丼の見分け方をご紹介します。
牛丼は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
”ご飯を作るのが面倒”と思って牛丼を買ってきて、ちょっと変だなと思ったら…きちんと”食べない”と判断できるか、自信がありません。
牛丼が腐るとどうなるのかを調べてみました。
見た目
- 糸をひく
- カビ
- (レトルト)袋が膨らんでいる
臭い
- モアっと変な臭い
- 酸っぱい臭い
味、食感
- 口の中が不快になる変な味
- 酸っぱい
- 変な粘り気
テイクアウトの牛丼が変だと感じるのは、具よりもご飯の変化が目安になる場合が多いと思います。
先ほどもお話ししたように、常温に1日放置したらもう危険と考えてOKです。
すぐに食べられないときは早めに冷蔵庫に入れて、冷蔵庫から出した時にも臭いなどを確認するようおすすめします。
また牛丼を作るときに牛肉の色が変色している、牛肉を触って粘りがあるという場合は、確実に菌が増殖しているので使えないと考えるのが安全です。
熱に強くて、牛丼を煮込むくらいの時間では死滅しない食中毒菌もたくさんありますので、十分にご注意下さい。
牛丼が食べられる日数や、傷んだ時の見分け方をご紹介してきました。
食べられる期間は保存方法に左右されることがわかったので、保存についてもしっかり確認してみましょう!
牛丼の正しい保存方法!冷蔵や冷凍すると味はどうなるの?
テイクアウトの牛丼を買ってきて、家族に「ここに置いておくよ」と声をかけた後、数時間放置されるなんていう場合もあると思います。
安全に食べるためには、どんな保存方法が正しいのでしょうか?
冷蔵庫 保存方法
テイクアウト、手作りどちらも冷蔵庫で保存できますので、くれぐれも常温保存は避けて下さいね。
先ほどもお話ししたとおり、テイクアウトは買ってすぐに食べるのが理想ですが、
どうしても時間を置く場合は、セパレート(牛丼ではなく牛皿とご飯)で注文する方が温め直したときに美味しく食べられます。
買ってきた容器のまま冷蔵庫に入れて、なるべく早く食べきって下さいね。
手作りの場合は、下記のように保存なさって下さい。
- 牛丼の具を作ったら、なるべく早く冷ます(タッパーに小分けにするなど)
- 清潔な容器に入れる
- 冷蔵庫に入れる
- 保存している容器のフタに水滴がついたら、拭き取る
- 取り分けるときは、清潔な箸を使う
冷凍 保存方法
テイクアウト、手作り両方で冷凍可能です。
テイクアウト牛丼の保存方法
買ってきた容器から出して保存します。
具とご飯を一緒にタッパーに入れて冷凍してもいいのですが確実に味が落ちるので、下記の方法で保存なさって下さい。
- 具とご飯を別々にする
- それぞれラップに包む
- それぞれジップつきの保存袋に入れる
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる
牛丼の具とご飯を別々にすると、意外に具が少ない!と感じると思います。
どれくらいの量なのかを詳しくご紹介した記事もあるので、ぜひチェックしみて下さい!
↓↓↓
吉野家の牛丼の並・大・特盛りの量は?昔より量が減ったって本当?
手作り牛丼の保存方法
ご飯は食べる都度用意して、具材だけ冷凍するのが一般的かと思います。
- 1回食べる分ずつラップに包む
- ジップつきの保存袋に入れる
- 空気を抜いて密閉し、冷凍する
冷凍は長期保存できるのが便利ですが、解凍したときに牛肉に含まれる水分が溶け出てしまうので、作りたての美味しさは再現できません。
最後に牛丼が余ったときのアレンジレシピをご紹介するので、美味しいうちに食べきる方法として参考になさってみて下さい!
余った牛丼も美味しく食べるアレンジレシピを紹介!
手作り牛丼は、元々牛肉を日持ちさせるレシピでもあります。
酒・砂糖・醤油というなじみ深い味付けなので、色々とアレンジ可能ですよ!
ご飯と合わせる
「甘辛い味付けは、やっぱりご飯に合わせたい!」という方は、ぜひ参考になさってみて下さい。
カレー
牛丼の具をそのままカレーにアレンジ可能です。
お好みでキノコ類などの具を加えてもOKですよ!
ビビンバ
野菜でナムルを作って、牛丼の具と一緒にご飯に乗せれば、簡単にビビンバができます。
ホットプレートで作れば石焼ビビンバになるので、大人数でワイワイ食べるのも楽しいですね。
チャプチェ
生姜、豆板醤、コチュジャンを加えて春雨と炒め合わせれば、簡単にチャプチェができます。
牛丼の具が残り少なくても、野菜と春雨でかさましすれば立派な一品になりますよ!
パクチーたっぷりのガパオ
牛丼の具にナンプラーを加えて温め直し、パクチーをたっぷり乗せればタイ風に変身します。
麺と合わせる
温かい麺、冷たい麺どちらにも合いますよ!
肉うどん
温かいうどんに乗せるだけで、肉うどんの完成です。
長ネギを加えると、甘味だけではなく辛味も加わって美味しくなります。
そうめん
アボガドやトマトを加えて少し加熱し、冷たいそうめんに乗せると美味しいです。
瓦そば
そばを茹ででホットプレートにのせ、牛丼の具、錦糸卵、小口ネギ、ねぎを盛り付けます。
ホットプレートを加熱してそばを香ばしく焼いてそばつゆにつけて食べると、ボリュームたっぷりの瓦そばに変身です。
牛丼の具は、冷蔵庫に余っている色々な材料と合わせられます。
ぜひ気分を変えて楽しんでみて下さいね♪
まとめ
牛丼の賞味期限などを詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- テイクアウトの牛丼は消費期限が2時間
- 消費期限や賞味期限が切れた牛丼の市販品が食べられるかどうかは、食べるときに自分で判断するのが大切
- 牛丼が腐ると見た目、臭い、味などが変わる
- 牛丼はテイクアウトも手作りも冷蔵・冷凍OK
- 牛丼は時間が経つと味が落ちるので、美味しいうちにアレンジして食べきるのもおすすめ
牛丼を手作りすると冷蔵でも5~6日もちますし、アレンジが可能なので、一度に作っておくと便利ですね!
ただし腐ったかどうかの判断には注意が必要なので、先ほどもお話ししましたが、できれば食べるまで具とご飯を別にするようおすすめします。
牛丼といえば玉ねぎ、しらたきなどがオーソドックスな具ですが、キノコ類や他の野菜を入れると栄養バランスが整ってかさましにもなります。
最近は、美味しくて手ごろな値段の輸入牛がスーパーで買えます。
吉野家などのチェーン店も活用しながら、今回知った情報を参考に手作り牛丼も楽しんでいきたいと思います!