子どもがおばあちゃんの家でぜんざいを食べて、大好きになりました。
私はあんこが苦手なのでぜんざいを家で出したことが無かったのですが、今は毎日のように、子どもにぜんざいをせがまれています。
手作りしても日持ちや保存方法などがよくわからないし、余っても食べられないし…。
ひとまずぜんざいについて詳しく調べてみたいと思います!
- 手作りぜんざいは常温、冷蔵庫、冷凍でどれくらい日持ちする?
- 市販のぜんざいの賞味期限はどれくらい?
- 賞味期限切れのぜんざいは食べられる?腐るとどうなる?
- ぜんざいの正しい保存方法
「あんこのように砂糖がたくさん入っているお菓子は腐らない」と私の母は言うのですが、本当なのでしょうか?
あんこにうっすら白い膜がはっているのを見て、「食べられない!」と思ったことがあるような無いような…。
なにせ自分が食べないものなので、チェック方法はしっかりおさえておきたいところです。
今回は手作り、市販品どちらも子供に安心して出せるように、ぜんざいについて徹底調査した情報を共有できればと思います。
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目次
手作りぜんざいの日持ち期間を解説!常温・冷蔵・冷凍による違いは?
市販品のぜんざいは賞味期限内に食べればいいのでしょうが、手作りの場合は自分で食べられるかどうかを判断する必要がありますよね。
鍋で作ってそのまま置いておいたら、どれくらい日持ちするのか、冷やしたら長持ちするのかを調べて表にまとめました。
保存場所 | 日持ち |
常温 | 1~2日(冬の寒いキッチン) |
冷蔵庫 | 4日~1週間 |
冷凍 | 2ヶ月 |
多めに作っても冷やせば長持ちするとわかったので、我が家でも子どもが満足するまで食べられるように、手作りにチャレンジしてみます!
ちなみに『ぜんざい』と一言でいっても、地域によってイメージ像が違うと思います。
例えば
- 関東では・・・お餅にあんこのタレをのせたもの
- 関西では・・・あんこに汁を加えたもの
手作りぜんざいは、砂糖の量や保存方法で日持ちが左右されます。
下記のような場合は表でご紹介した日数ほどもたない場合があるので、ご注意下さい。
ぜんざいが日持ちしない例
- あんこに汁を加えて全体的に砂糖の濃度が低くなったぜんざい
- お餅、白玉、栗入り(あんこよりも具が日持ちしない)
- あたたかい場所に常温保存 など
*保存方法については、後ほど詳しくご紹介します。
私の母が言うように「砂糖がたくさん入っているお菓子は腐らない」と言えるほどの砂糖の量は、ぜんざい全体の50%以上が目安です。
作るときに大量の砂糖を鍋に入れるのは抵抗がありますが、長持ちさせる方法としては大切なことなんですね。
砂糖であんこが腐りにくくなるのはなぜ?
砂糖にはこんな特徴があります。
- 周囲のものの水分を奪う
- 保水力が高い
細菌は小豆に含まれる水分の中で増殖したいのですが、その水分が砂糖に奪われてしまいます。
しかも砂糖は水分をキャッチしたら逃がしませんので、小豆の中は脱水状態です。
砂糖の濃度が高いと小豆から流出する水分も多くなるので、より腐りにくくなります。
手作りのぜんざいの日持ちがわかりました。
市販品の場合は、きっと傷みにくいかどうかだけではなく、味のバランスなども考えて製造されていますよね。
次に、市販のぜんざいは賞味期限がどれくらいなのかを調べてみましょう!
市販のぜんざいの賞味期限はどれくらい?レトルトや缶タイプなど調査!
市販のぜんざい関連商品には、ぜんざいの手作り気分を味わえる茹で小豆からお湯を入れるだけのレトルト品まで、さまざまな商品があります。
それぞれの賞味期限をチェックしてみましょう!
状態 | 製造者 | 商品名 | 賞味期限 | 引用元 |
レトルト | たねや | ぜんざい | 3ヶ月 | 紹介記事 |
井村屋 | おしるこカップ | 10ヶ月 | 通販HP | |
まる餅付き大納言小豆ぜんざい | 1年 | 公式HP | ||
はごろもフーズ | はごろもフーズ・栗ぜんざい | 2年 | 公式HP | |
おしるこ | 2年 | 公式HP | ||
イチビキ | 甘さすっきりのぜんざい | 2年 | 公式HP | |
缶詰 | 伊藤園 | 大納言しるこ | 1年 | 公式HP |
井村屋 | 茹で小豆 | 3年 | 通販HP |
かなり長い期間食べられる商品ばかりで、全てパウチ包装や缶詰など、細菌が入り込まないような工夫がされていました。
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包装が工夫されている商品は未開封だと長持ちしますが、開封後は日持ちしません。
各メーカーで、開封後は早めに食べるようすすめられている点にご注意下さい。
例)
茹で小豆(缶詰)を開封したら日持ちしないので、賞味期限が数年残っていたとしても早めに食べる必要があります。
たくさんのメーカーからぜんざい関連の商品が発売されているので、お好きな方は食べ比べをしてみるのも楽しそうです。
賞味期限が長いので、非常用食料にデザートとして加えておくのもいいですね。
ここでちょっと心配なのは、期限が切れたときの対処法です。
私は期限が長いと言うだけで安心して放置し、忘れてしまいがちなのですが、
ぜんざいは、期限切れになったらすぐに食べられなくなるのでしょうか?
ぜんざいが賞味期限切れになった!腐るとどうなるの?
ぜんざいに書いてある賞味期限が切れても、私なら開封して臭いなどを確認してみると思います。
特に変化が無ければ食べるかもしれませんが、大丈夫なのでしょうか?
賞味期限の正しい意味から確認してみます。
賞味期限切れでも食べられる可能性アリ
農林水産省のホームページに、賞味期限の正しい意味が説明されていました。
- 賞味期限:美味しく食べられる期限
- 消費期限:安全に食べられる期限
*どちらも未開封で保存方法を守った場合の期限です。
賞味期限は風味や食感を保証する期限で、「賞味期限切れ=腐る」という意味ではないとわかりました。
消費者庁のホームページにも「賞味期限は実際に食べられる日数よりも短く設定するのが基本」と公表されていますので、
期限が過ぎたからといって捨てる必要はないようです。
ただし、実際に食べられるかどうかは保存方法などによって変わるので、目の前のぜんざいを食べる都度自分で確認する必要があるとのことでした。
ぜんざいが腐っているかの見分け方はコレ!
ぜんざいが食べられるかどうかの目安も確認しておきたいですよね。
ぜんざいが腐るとどうなるのか、簡単に判別できる見分け方をご紹介します。
見た目
- 色とりどりのカビ
- 白い膜がはっている
- 糸をひく
- (市販品)容器が膨らんでいる
臭い
- 酸っぱい臭い
- 鼻をつく気持ち悪い臭い(アンモニア臭)
味、食感
- 気持悪い味
- 酸っぱい
- 粘りがある
長く保存した市販品で容器が膨らんでいる場合は、中で腐敗菌が増殖してガスが発生しています。
中身が飛び出すことを想定して、ビニール袋などに入れて慎重に封を切ってから捨てるようにしましょう。
ぜんざいに限らず、食品に異変を感じたときには、もう細菌が増殖して危険な状態になっている場合があります。
”少し臭いがするくらいなら加熱して食べる”という話を聞くこともありますが、熱では死なない菌がたくさんありますので、異変を感じたら食べないようおすすめします。
また開封後の市販品を常温で保存するだけではなく、冷蔵庫で長期間保存する場合も、腐る以外に食中毒の危険性があります。
特に子どもや持病があって免疫力が低い方などは、慎重に判断なさって下さいね。
最後にぜんざいを美味しく&安全に食べられるよう、保存方法をしっかり確認したいと思います。
余ったぜんざいの正しい保存方法!冷蔵や冷凍する際のコツとは?
ぜんざいは基本的にあんこの状態で保存しておいて、食べる都度ぜんざい用に汁を加えるなど料理するのが一番長持ちします。
でも、お正月などで親せきが集まるときにぜんざいをたくさん作って、”意外と残ってしまう”なんてこともありますよね。
ぜんざいとして作った後に長持ちさせる保存方法をご紹介します。
ぜんざいの保存は冷凍がおすすめ
余ったぜんざいは、すぐに凍らせるのがおすすめです。
ぜんざいの冷凍 保存方法
- ぜんざいの粗熱を取る
- 1回食べる分ずつジップつきの保存袋に入れる(平らにのばして)
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる
具を入れている場合は、白玉や栗は一緒に冷凍してもOKですが、お餅は極端に美味しくなくなります。
お餅は取り出して冷蔵し、早めに食べるようおすすめします。
砂糖がたくさん入っているぜんざいはカチカチに固まらないので、冷たいまま食べても美味しいですよ!
ぜんざいからアレンジも可能です。
- 100円ショップに売っているシリコンのアイス型に入れてあずきアイスにしてもGood!
- 白玉と一緒に冷凍し、半解凍して冷やしぜんざいにしてもGood!
- 自然解凍し、寒天で固めて水ようかん風にしてもGood!
数日で食べきるなら冷蔵庫で保存
冷凍での保存方法をご紹介しましたが、「解凍が面倒だし2~3日で確実に食べきる」という場合は、下記の方法で冷蔵庫での保存もOKです。
常温保存は食中毒の危険性が高まるので、下記の保存方法を守るようおすすめします。
- ぜんざいをなるべく早く冷ます(清潔なタッパーに小分けするなど)
- 冷蔵庫で保存する
- フタについた水滴は拭き取り、清潔なスプーンなどで取り分ける
- 食べるときには、食べる分だけ温める
- 温めるときには、全体をよく混ぜながら温める
特にぜんざいを大鍋で作る場合は、ウエルシュ菌という食中毒菌に注意が必要です。
*過去には病院で提供された冷やしぜんざいで、ウエルシュ菌が原因の食中毒事件も起こっています。
ウエルシュ菌は真空が好きで、大鍋の中(底の方)で温かい状態が続くと増殖しやすくなります。
耐久性が高い皮をもつ菌で熱にとても強いので、ぜんざいを温め直したくらいでは死滅しません。
「毎日しっかり温め直せば常温に置いて大丈夫」という口コミが数多くありますが、間違いと考えておく方が安全です。
温かいキッチンでの常温保存は避けて、なるべく早く冷蔵庫に入れましょう。
まとめ
ぜんざいの日持ちや安全に保存する方法などをご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 手作りぜんざいは、冷やすと長持ちする(冷蔵4日以上、冷凍2ヶ月ほど)
- 市販のぜんざいは賞味期限が数か月~年単位の商品が多い
- 市販のぜんざいを開封後は期限に関係なく早めに食べるのがおすすめ
- 期限が過ぎたぜんざいは、未開封ならすぐに腐らない可能性がある。
- ぜんざいが腐ると、見た目、臭い、味が変化するので、厳しく判断するのがおすすめ
- ぜんざいは常温に放置せず、なるべく早く冷凍するのがおすすめ
- 2~3日で食べきれるなら冷蔵庫での保存もOK。その場合もなるべく早く冷まして冷蔵庫に入れるのがおすすめ
今回は手作りぜんざいの日持ちが冷蔵庫で長くて1週間ほどとわかったので、家族が食べる分を予想して適度に作り置きしてみようと思います。
私は市販の食品を開封した後も「賞味期限までは大丈夫」と思って冷蔵庫に放置することがありました。
何か月も傷まない食品もあれば数日でカビが生えてしまう場合もあり、「どうしてだろう?」と思っていたのですが、
期限が書いてある食品は”未開封で保存方法を守ることが前提”と分かったので、買ってきた食品に書かれている表示のチェックも大切ですね。
実際に食べるときに、目の前にあるぜんざいの状態をチェックして、家族の健康を守りながら、美味しくぜんざいを楽しんでいきたいと思います。