【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
桃は、触るのすら気を使う果物です。
少しでも強く触ると茶色になっちゃいますものね!
茶色になった部分から、腐るのもあっという間です。
私は桃の産地・山形県の近くに住んでいるので、夏になると美味しい桃を求めて農家の直売所に行きます。
試食してみるとどれも本当に美味しいです。
つい買いすぎてしますのですが、どうすれば、もぎたての美しい見た目のままで保存できるのでしょうか?
今回は、桃の見た目も守りながら、美味しく食べる方法を調べてみたいと思います!
- 桃は茶色になっても食べられる?茶色くなる理由と予防法
- 桃が腐るとどうなるの?見分け方をご紹介
- 桃の通常の日持ち&日持ちを長くする保存方法
- 桃は冷凍できる!長期保存できる冷凍方法
桃を買うと、”食べるのは少し早いのかな?”という固さの場合もあります。
でも【パリッとした食感】で【さわやかな甘味】を味わえる、食べ頃の見極めが難しいです!
今回は桃農家さん直伝の食べ頃や日持ちを長くする方法をご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい。
桃が食べきれないときの冷凍方法も詳しくご紹介します。
早速ご一緒に確認していきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
桃は茶色くなっても食べられる?変色の理由や茶色くならない方法も調査!
桃の皮が茶色くなると、実も変色してしまって見た目がイマイチです。
茶色に変色する原因と予防法をご紹介します。
桃が茶色くなるのはなぜ?
桃が茶色くなるのはなぜなのかを調べると、ポリフェノールが酸化するからでした。
ポリフェノールは、桃の【色素】や【渋味(熟していない桃は渋いです)】を作っている成分です。
桃は繊維が大きい果物なので、ダメージで空気の影響を受けやすくて、すぐに酸化してしまいます。
皮の茶色い部分、中身はどうなってる?
皮が茶色になったら、中身も茶色に変色していると考えてOKです。
内側にもダメージを受けやすいので、優しく触って下さいね。
ダメージを受けた部分を放置すると腐るのが早くなる原因になるので、なるべく早く食べましょう!
*腐るとどうなるかについては、見分け方を後ほどご紹介します。
桃の変色を防ぐ方法
桃を切ると、切り口全体が茶色~黒い色に変色していきますよね。
冷蔵庫に入れても容赦なく茶色くなるので、変色していない桃を食べたければ、とにかく時間を置かずに食べる!
でも、そんな忙しい思いをしたくありませんよね。
桃の変色を防ぐ方法を3つご紹介します。
長くて2時間くらいは変色しないこともありますよ!
1.塩水にくぐらせる
ボウルの大きさに合わせて小さじ1~2杯の塩を入れて塩水を作り、くぐらせます。
2.レモン汁をふりかける
生のレモンではなく、液体で売っているレモン汁でもOKです。
3.ガムシロップ液にくぐらせる
【ガムシロップ:水=1:1】の液を作って桃をくぐらせます。
ガムシロップがない場合は、【砂糖:水=1:1】の液でもOKです。
どの方法でもしばらくの時間茶色くならないのですが、味が変わるのがネックです。
お好みにもよりますが、桃の味と一番合うのはガムシロップ液だと思います。
茶色くなってしまった後に色を戻す方法もあります。
桃のコンポート
【グラニュー糖:水=1:5】の液を作って、桃を煮るだけです。
初めは中火で、沸騰したら弱火にして7~8分煮て下さい。
茶色の部分が桃色に戻りますよ!
- そのまま食べても、冷やして食べてもOK
- ゼリーやケーキに入れてもOK
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コンポートにすると見た目がきれいなまま日持ちする(長くて1週間)ので、
桃の保存方法のアレンジとして活用して頂ければ幸いです。
ちなみに、ダメージを受けていないのに切ると中心が茶色い桃もあります。
中心が茶色い桃は腐ってる?
真ん中だけが茶色いのは、成熟が進んだ桃です。
種や種の周りが茶色になったら、その部分は甘味が強くて柔らかくなっています。
変な臭いや味がしなければ腐っていませんので、食べられます。
桃は茶色くなっても食べられるとわかりました。
では、食べてはいけない状態ってどうやって見分けるのでしょうか?
桃は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!
「傷んだ桃を食べてお腹を壊した」という口コミを発見しました!
食べられるかどうかを、しっかり判断しましょう。
見た目
- カビ
- 溶けて汁が出ている
- 全体の色が茶色に変色
- 水分が抜けて皮がシワシワ
臭い
- 生ごみのような臭い
味
- 気持悪い味
- 酸っぱい
腐る以外にも、冷蔵庫に長時間入れておくと”臭いうつり”などで美味しくなくなります。
桃本来の美味しさを保つために、食べるまでの間は後ほどご紹介する保存方法を守って下さいね。
種だけが腐る可能性あり!
天候などで桃の実が急に大きくなると、中の種が割れてしまうことがあります。(核割れ)
核割れした種に水分が入り、【外側は何ともないのに切るとカビがびっしり生えている】なんていう可能性もあるそうです。
外側から見て”核割れしている”と分かる確実な目安が無いので、
そんな桃に出会ったら、販売店に連絡をして交換してもらって下さいね。
では、桃は何日くらいなら腐らずに食べられるのでしょうか?
桃の日持ちはどれくらい?農家直伝の日持ちさせる方法も紹介!
桃は、いつも食べ頃で売っているわけではありません。
少し置いた方がよさそうなときもありますよね。
桃の日持ちと保存方法をご紹介します。
桃の日持ち
スーパーなどで売っている、桃の一般的な日持ちは下記のとおりです。
- 常温で2~3日
- 冷蔵庫で1週間~1ヶ月
*どちらも保存方法によって状態が左右されます。
ただし優しく触ってみて実が固い桃は、熟していないうちにもぎとって、
食べ頃になる前に売られている可能性が高いです。
食べても下記のように美味しくないので、食べ頃を見極めましょう!
- 酸味が強い
- 渋味がある
- 固すぎる
- 水分を感じない
桃の食べ頃の見極め方
桃の食べ頃は、木とつながっていた部分を見て判断します。
- 桃を上下逆さまにして、おしりの部分を見る
- (木とつながっていた)軸がついていた部分がくぼんでいる
- くぼみが緑なら早い
- くぼみがクリーム色で、優しく押してみて柔らかさを感じたら食べ頃
甘い香りがしていても、食べ頃とは限りません。
お店で売っている桃を触るのは厳禁ですので、買ってからくぼみを見てみましょう!
桃を日持ちさせる方法
桃を買ってきて無造作に置いておくと、空気・湿気中の雑菌がついて腐る可能性もあります。
先ほどご紹介した日数をしっかりと日持ちさせるよう、桃農家のホームページで保存方法を調べてみました。
常温保存の方法
桃は、基本的に常温保存でOKです。
- 新聞紙で包む
- 冷暗所で保存
- 食べる2時間ほど前に冷やします
冷暗所とは、0℃~15℃で風通しが良い場所です。
夏の日中、家に誰もいなくて室内が高温になる場合もあると思います。
そんなときは、冷蔵庫で保存しましょう!
冷蔵庫での保存方法
食べ頃になるまで熟してから冷蔵庫に入れるのが基本です。
室内が暑い場合は半日~1日で熟す場合があるので、状態を見計らって下記のように保存なさって下さい。
- 桃を1個ずつアルミホイルで包む(空気が入らないように密閉して包む)
- 野菜室に、他の野菜にぶつからないように入れる
ラップで包むと1週間ほどの日持ちですが、アルミホイルだと1ヶ月長持ちします!
ところで、桃は冷凍できるのでしょうか?
夏場にお中元などで多めに頂いた場合などは、冷凍できれば安心ですよね。
冷凍方法も調べてみました。
桃は冷凍してもいいの?丸ごと切った後でも長期保存できる!
桃を冷凍すると、水分が一度凍って生のような食感ではなくなります。
でもシャーベットのようで違った美味しさに変化しますよ!
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冷凍方法(丸ごと)
- 軽く洗って汚れを落とす
- 優しく水分を拭き取る
- 1個ずつラップに包む
- ジップつきの袋に入れる
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる
*解凍すると、手で気持ちよく皮がむけます
冷凍方法(切った後)
- 軽く洗って水分を拭き取る
- カットする
- 塩水orレモン汁orガムシロップ液(お好みで)で変色防止をする
- ジップつきの袋に、重ならないように入れる
- 空気を抜いて密閉し、冷凍する
冷凍すると、2週間~1ヶ月日持ちします。
- 半分にカットして、シャーベットのようにそのまま食べる
- サイコロ切りにして、フルーツソースにする
- くし切りにしておいてケーキに乗せる など
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レシピに合わせて冷凍してみて下さいね!
まとめ
桃の変色を防止する方法や保存方法などをご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 桃は茶色くなっても食べられる
- 桃は、塩水orレモン汁orガムシロップ液で変色を防止できる
- 桃が傷んだら、見た目で判断しやすい
- 桃は基本的に常温保存
- 常温で2~3日、冷蔵庫で1週間~1ヶ月、冷凍で2週間~1ヶ月日持ちする
- 冷蔵庫で保存する場合は、アルミホイルを使うと日持ちが長くなる
私は桃が大好きですが、取り扱いが難しいのでたまにしか買いませんでした。
これからは今回知った情報を参考に、上手に保存&美味しい時を見計らって楽しめそうです。
桃をむくのも苦手だったので、桃の上手なむき方も調べてみました。
- アボガドのように種に沿って切る
- 【縦に皮をむく】→【皮をむいた部分の実を種に沿って切る】を繰り返す
早速試してみると、アボガドのようなむき方は身がつぶれてしまいました。
実が固い品種ならいいかもしれません。
皮をむいた部分の実だけ切る方法は、手が最後まで汚れず、むきやすかったです。
桃は一年中売っている果物ではありませんよね。
桃が食べられる貴重な時間を楽しみたいと思います!