先日、旅行に行く際に天気予報を見ると「降水確率3mm/h」と書いてあり、
「うーん。どれくらい?」全く見当がつきませんでした。
降水量10mmとか20mmだと、”何となくザーザー降りなんだな”くらいの予測はつくのですが…。
小学校の頃に天気の授業を受けて、真面目に覚えなかった私。
今になって天気予報で言われていることの意味がよくわからず悩むことになるとは、思いもしませんでした。
今回は降水量3mmについて、意味もおさらいしながら、わかりやすくまとめてみます!
- 降水量3mmはどれくらい?意味を簡単にご紹介
- 降水量3mmのゴルフ、野球、運動会、釣りetcスポーツやレジャーへの影響は?
- 降水量3mmの日に合っている服装や注意したい場所
- 降水量1mm~80mmの体感の目安をご紹介
降水量3mmの状況を調べながら、他の降水量や天気予報の警報・注意報などの知識もカバーしたいと思います!
「降水量」を聞いて、すぐに服装や遊びへの影響が判断できる人になるべく、徹底調査していきます。
目次
降水量3mmはどれくらい?ゴルフ・野球・運動会・釣り等はできるの?
まずは、天気予報で「降水量3mm」と言われた時の、簡単な考え方をご紹介します。
”降水量はスポーツやレジャーにどれくらい影響があるのか?”、3mmを目安にして具体的にイメージしてみましょう!
降水量3mmの簡単な考え方
降水量は、その名のとおり【雨が降る量】です。
降水量3mmとは、【平らな地面に3mmの水が貯まる分の雨が降る】という意味になります。
- 降水量3mm/h・・・1時間で、平らな地面に3mmの水が貯まる分の雨が降る
- 降水量3mm/日・・・1日で、平らな地面に3mmの水が貯まる分の雨が降る
自分が3mmの雨を一定時間浴びるイメージを、具体的に計算してみます。
【1m四方の箱に自分が入っている】と定義して考えると、降水量3mmの雨の強さが簡単にイメージできます。
体積の公式に当てはめて計算すると、
【1m×1m×3mm=100cm×100cm×0.3cm=3,000cm3(3リットル!)】
降水量3mm/hの場合は、1時間で1m四方の箱に3リットルの量の水が貯まることになります。
降水量3mmの雨の中を5分歩くと、
【3000(l)×5/60(分)=250cc】
”5分間で250ccの量の水を頭からかけられる”とイメージなさってみて下さい。
不愉快なくらい濡れますね!
”3mmの積雪”であれば、積もった雪が実際に見えるのでわかりやすいですよね。
降水量がイメージしにくいときは、上記の計算を参考に
”自分がどれくらいの水を浴びることになるのかな?”と考えてみて下さいね!
降水量3mm スポーツやレジャーへの影響
楽しみにしているスポーツやレジャーの予定日に、「降水量3mmの雨」と予報が出たら、【中止or決行】を迷いますよね。
降水量3mmの雨の影響をご紹介します。
影響 | スポーツの種類 | 豆知識 |
基本的に決行 | ゴルフ マラソン ランニング |
ゴルフ場はよっぽどの悪天候 以外はクローズしない |
グラウンドのコンディション次第 | 野球 サッカー テニス |
甲子園は水はけがいい |
雨以外の気象条件に左右される | 釣り 自転車 長距離サイクリング スキー 登山 |
風、霧など総合的に判断 |
中止 | 運動会 | 降水量3mm/hは、屋外行事を中止にする基準になることが多い |
降水量3mmの中でのスポーツについては、細かく言うと
- 試合 or 練習
- 団体 or 一人
- スポーツの前から雨 or スポーツの途中で雨 など
中止と判断する際に検討が必要な項目が、それぞれ違います。
釣りや登山など、判断の間違いが命に関わるようなものは、慎重に考えてみて下さい。
影響 | レジャーの種類 | 豆知識 |
基本的に決行 | キャンプ | 晴れの日とは違う装備が必要 |
服装を万端にして決行 | ディズニー USJ(ユニバーサルスタジオジャパン) |
水はけがよくない 長靴がベスト |
中止 | 遊園地 | 屋外の乗り物は絶望的 |
レジャーは、”遠方へ行く”、”宿をとっている”などの都合で、簡単に中止にできない場合もあります。
”頑張れば決行できる”という場合でも、防寒対策などをしっかりなさって下さいね。
降水量3mm/hの場合は、レジャー以外にも通勤・通学などで一定時間外に出るなら、あらかじめ雨への対策をしておけば安心です。
では、具体的にどんな対策をして出掛ければいいのでしょうか?
【シーン別】降水量3mmの日に注意すべきこと
降水量3mmの日の注意点を、スポーツやレジャーだけでなく日常生活もイメージしながらご紹介します。
降水量3mmの日に合う服装
天気予報で降水量がどのくらいかをチェックすると、『mm/h』と表示されるのが一般的です。
1時間に降る雨の量ですね。
降水量3mm/hがどのくらいの強さの雨かは、
先ほど計算したとおり【5分間外にいると、250ccの水を頭からかぶる程度】です。
傘は必需品ですね。レジャー(遊園地など)で傘が邪魔な場合は、レインコートが必需品です。
服装を具体的に考えてみましょう!
靴
長靴がベストです。
デリケートな革素材などの靴は、濡れて水シミができる可能性があります。
ボトムス
泥はねを考えると、明るい色のボトムスは避けるのがベストです。
ストッキングの場合は、替えを持ち歩くと安心です。
トップス
風が弱い日は、大きめの傘があればトップスが激しく濡れる可能性は低いです。
風が強い日は、傘の中に雨が入ってトップスがじっとり濡れることを想定し、防水できるアウターがあれば安心です。
風の強さ、気温、湿度によって服装選びは変わりますが、
雨が原因の泥はねや水シミの影響が少ない色や素材の服選びが必要とわかりました。
ぜひ参考になさってみて下さい!
降水量3mmの日に注意が必要な場所
降水量3mmは、ザーザー降りの雨ではありません。
*降水量別の体感について、後ほど詳しくご紹介します。
でも、すぐに避難できない場所に行く場合は、十分にご注意下さい。
登山
山の様子は、日々変わります。
登山の数日前から雨が降り続いていた場合は、がけ崩れなどの危険性があります。
「前に雨で登山しても大丈夫だったから」と軽く考えず、しっかり情報収集するのがおすすめです。
また、ガスが出ている、風が強いなどの場合は、弱い雨でもびっしょり濡れて体温が奪われることを想定なさって下さい。
川沿いでのキャンプなど
川での事故は毎年報道されるので、「水辺で遊ぶなら注意が必要」と考える方は多いと思います。
雨の日に川沿いでキャンプをする場合は、川の様子、天気の移り変わりを意識しながら過ごす必要があります。
特におすすめできないのは、川の中州で過ごすことです。
雨が降り始めてあっという間に増水し、中洲に取り残されたという報道が過去に多くあります。
レスキュー隊の力で助かった方も、命を落とされた方もいらっしゃいます。十分にご注意下さい。
釣り
釣りは、雨だけではなく風をチェックするのが重要です。
弱い雨でも風が強ければ、高波の危険性があります。
スポーツ
スポーツは、雨に関係なく行われることも多いです。
外で長時間過ごすため、雨に濡れて体調を崩さないようにご注意下さい。
スポーツをする場所によっては、落雷の危険性もあります。
”雷の音が遠くで聞こえてきたら中断する”など、早めの判断を心がけるのがおすすめです。
最後に、降水量別の体感をご紹介します。
降水量の数字を見て、服装や予定変更をするかどうかの、判断の参考になさってみて下さい!
【降水量別】雨の強さの体感まとめ!大雨注意報や警報はいつ出るの?
天気予報では、いつも決まった言葉で雨の様子を表現しますよね。
例えば”弱い雨”や”激しい雨”など。
- 【天気予報で聞く雨の様子はどれくらい?】
- 【体感はどれくらい?】
わかりやすくご紹介します。
降水量1mm~80mmの体感
路面など、外の様子も合わせて表にしました。
降水量(1時間) 天気予報の用語 |
体感 | 雨の様子 |
1mm未満 小雨 |
シトシト降り | 草木が湿る程度 |
1~2mm未満 弱い雨 |
傘があれば激しく濡れない | 弱い雨だが雨粒がしっかりしている雨 |
3mm 用語は特になし |
ある程度濡れることを覚悟 | 雨粒がしっかりしている雨 |
10~20mm未満 やや強い雨 |
ザーザー降り | 歩道に深い水たまりができる程度の強い雨 |
20~30mm未満 強い雨 |
傘が役にたたない | |
30~50mm未満 激しい雨 |
全身ずぶ濡れになる | 路面全体に水がはられたような状態になる |
50~80mm未満 非常に激しい雨 |
ゴーゴーと音がする | 雨が強すぎて視界が悪くなるほどの強さ |
80mm~ 猛烈な雨 |
恐怖を感じるほどの強さ | 路面が洪水のような状態になるほどの強さ |
降水量10mm/h以上の雨の体感は、こちらの動画がわかりやすいです。
↓ ↓ ↓
遊びのようでいて、実際にイメージできるところが怖い動画でした。
最近では、短時間の集中豪雨などの被害も毎年多数発生しています。
”たかが雨”と軽く考えずに、慎重な判断が必要な場合もありますね。
天気予報の警報・注意報をマスター
気象庁から発表される警報は7種類、注意報は16種類あります。
- 警報とは・・・災害が起きそうなので、対策をした方がいい状況
- 注意報とは・・・”災害が起きるかもしれない”という心構えをしておいた方がいい状況
注意報よりも警報の方が危険性が高くて、さらに危険性が高い”特別警報”が発表される場合もあります。
雨に関する警報・注意報をご紹介します。
警報 注意報 |
具体的な被害 |
大雨警報 大雨注意報 |
・土砂災害や浸水 ・降水量20mm/h以上が大雨注意報、30mm/h以上が大雨警報が出るレベルの目安 |
洪水警報 洪水注意報 |
河川の増水や氾濫 |
大雨特別警報 | ・数十年に一度の降水量による土砂災害 ・雨が止んだ後も警戒が必要 |
降水確率は雨の量に関係ない
天気予報で、簡単に降水確率だけをチェックする方も多いと思います。
降水確率とは
例えば「降水確率10%」のときは、
【天気図を見て同じような気象条件のときに、100回予報をしたら10回は1mm以上の雨が降る】
という意味です。
過去の統計などを見て決まるもので、当日の空の様子などで、何となく決めているものではないんですね!
単純に雨が降る確率であって、降水量とは無関係ですのでご注意下さい。
例えば・・・降水確率80%は、強い雨が降るという意味ではありません。
まとめ
”降水量3mmはどれくらい?”という疑問から始まり、天気予報を見るときの知識まで、詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 降水量3mmは、スポーツやレジャーの種類によって決行するか中止するかの判断が分かれる
- 降水量3mm/hのときに5分間外を歩くと、250ccの水を頭からかぶったような状態になる
- 降水量3mmのときは、傘が必需品
- 降水量3mmのときにすぐに避難できない場所に行く場合は、注意と慎重な判断が必要
- 降水量3mmくらいから”本降り”という体感になり、10mm以上は強い雨になる
- 降水量20mm以上は外にいると危険な場合もあるので、警報・注意報をチェックした方がいい
普段は何となく見ている天気予報も、詳しく知ると日常生活にかなり役立ちますね!
ちなみに、降水量別に”1m四方の箱に入っている”と定義して、5分間外を歩くイメージを計算をしてみました。すると…
- 降水量10mm/h・・・約840cc
- 降水量30mm/h・・・約2.5リットル
- 降水量50mm/h・・・約4.2リットル
- 降水量80mm/h・・・約6.7リットル
降水量10mm/hでも、かなり濡れますね。
さらに、雨は一定の量で降るのではなく、強まったり弱まったりもします。
日常生活だけではなくスポーツやレジャーでも危険を避けられるように、今回ご紹介した情報を参考になさって下さいね!