冷蔵庫の奥にあったメープルシロップの賞味期限を見ると日付は2年前でしたが、濁ることも固まることもなく、見た目はとってもきれいでした。
賞味期限切れでもまだ使えるのでは?と思ったので、メープルシロップの賞味期限について調べてみました!
- メープルシロップの日持ちは?
- 賞味期限切れでもいつまで食べられる?
- 未開封と開封後ならどう変わるのか
- 腐るとどうなる?食べても良い状態の見分け方
- 正しい保存方法(常温・冷蔵・冷凍)
調べてみると、メープルシロップは純度によって違いがあることも判明しました。
純度はおいしさだけでなく、賞味期限にも深く関係するそうです。
メープルシロップの種類についても触れながら、腐った時の見分け方や保存方法についてもご説明しますので、正しく保存して長くおいしく楽しんでいただけるようになりますよ。
是非参考になさってくださいね!
目次
メープルシロップの賞味期限はどれくらい?日持ちする期間を商品別に解説!
メープルシロップに設定されている賞味期限は、メーカー・商品によって異なることがわかりました。
ここでは、メープルシロップの中でも人気がある商品をピックアップして日持ち期間を詳しく調査したのでぜひ参考にしてください。
メーカー | 賞味期限 | 引用元 |
カークランドシグネチャー(コストコPB) | 約1年 | 紹介記事より |
モン・ファボリ | 1080日 | 販売サイトより |
シタデール | 製造より48ヶ月 | 販売サイトより |
ボーアンドボン | 製造より3年 | 販売サイトより |
ムソー | 36ヶ月 | 公式HPより |
ママパン(有機メープルシロップ) | 商品発送時残り180日以上 | 販売サイトより |
森永製菓 | 商品発送時残り120日以上 | 販売サイトより |
シタデールのメープルシロップは48ヶ月…つまり4年!なので、かなり長く日持ちすることがわかりますね。
ママパンと森永のメープルシロップについては、それぞれ発送時に賞味期限まで180日以上、120日以上残っているものが発送されますので、実際の賞味期限はもっと長いようです。
もちろんこの日数は未開封の賞味期限ですのでご注意ください。
開封後のメープルシロップの賞味期限
未開封のメープルシロップは長く日持ちすることがわかりましたが、開封後はどうでしょうか?
一般的に、開封後のメープルシロップの賞味期限については約1ヶ月と言われています。
メープルシロップの保存方法の欄にも「開封後はお早めにお召し上がりください」と書かれていますよね。
でも…メープルシロップって、ホットケーキを食べる時に使うくらいで、それほど頻繁に使わないのではないでしょうか。
「1ヶ月では使い切れそうにない…」と思うのは私だけではないはず!
使い切れそうにない場合は、捨てるしかないのでしょうか?
ご安心を!実はメープルシロップは冷凍保存が可能です!
保存方法については後ほどの章で詳しくご紹介しますね♪
ちなみに、プラスチック容器より瓶の方が長持ちしますので、購入する際は瓶のものを選ぶほうが良いかもしれません。
ところで紹介したメープルシロップはすべて「カナダ産」。
そして、原材料は「メープルシロップ」もしくは「砂糖楓の樹液」とされています。
この原材料名がひとつのポイントです!
メープルシロップは純度によって賞味期限が違う!
メープルシロップは砂糖楓の樹液です。
砂糖楓とは、カナダの国旗に描かれている葉なので、なんとなくイメージできるのではないでしょうか。
カナダでは古くから砂糖楓の樹液を調味料として使っていたそうです。
カナダにとって砂糖楓は、国旗にするほどに親しみがあり象徴ともいえる存在なのでしょうね。
砂糖楓の樹液のみを使用したものが純度100%のメープルシロップで、原材料に他のものが記載されている場合は「メープル風シロップ」となります。
関係ないと思われているかもしれませんが、実は賞味期限にも関係するので覚えておいてくださいね!
続いては賞味期限切れのメープルシロップをいつまでなら食べられるのか解説します。
メープルシロップが賞味期限切れになった!いつまでなら食べられるの?
メープルシロップは長持ちするから…と買い置きをしたことを忘れていて、気付いたら賞味期限が切れていた!
でも、賞味期限切れだから捨ててしまうのはもったいないですよね。
いつまで食べられるのか確認する前に、まずは賞味期限と消費期限について確認しておきましょう。
どちらも未開封で正しく保存していた場合、賞味期限は美味しく食べられる期限、消費期限は品質が劣化することなく安全に食べられる期限を意味しています。
メープルシロップに記載されているのは賞味期限ですので、期限を少し過ぎたものを食べたからと言って、すぐさま健康に被害が及ぶ…というわけではありません。
消費期限の場合は安全に食べられる期限を過ぎているため食べるのをおすすめできませんが、賞味期限はある程度の日数なら問題なく食べられると考えられます。
ただし、「おいしく食べられる期限」を過ぎていますので、味や風味が劣化している場合もあります。
さらに、いくら余裕をもって設定されている期限とは言え、賞味期限切れしている以上、メーカーが保証している期限を過ぎているので、本当に食べられるかどうかは注意が必要です。
食べられるかどうかの見分け方については後ほどご紹介しますが、メープルシロップに関しては賞味期限を1年ほど過ぎていても、未開封であれば問題なく食べることができると言われており、実際に食べた人もいるようです。
美味しく頂いてたメープルシロップ1年ぐらい賞味期限切れてた(╹◡╹)まいっか。
— いか (@swing000) 2017年9月30日
中には、2年過ぎたメープルシロップを食べた人もいました。
1年前に賞味期限が切れてるホットケーキミックスに2年半前に賞味期限が切れてるメープルシロップ掛けて食べてるけどうまい(´¬`)
— えるうどん (@el_udon) 2016年1月31日
にわかに信じられませんが…本当にそんなに腐らないものでしょうか?
メープルシロップの賞味期限が長い理由
前の章でご紹介したメープルシロップの賞味期限は、1年から長いもので4年でとても長いですし、未開封ならさらに1年ほど過ぎても大丈夫な可能性があるなんてかなり日持ちしますよね!
メープルシロップの賞味期限はどうしてこんなに長いのでしょうか。
メープルシロップは糖度が高い
一般的に、糖分を多く含んだ糖度が高い食品は腐りにくい特徴を持っています。
食品が腐るのは食品の中で腐敗菌が増殖するためですが、糖度が高い食品は砂糖の浸透圧によって食品中の水分が出てしまい、腐敗菌が脱水状態となり増殖できません。
糖度が50%を超えるとかなり腐りにくいとされていますが、メープルシロップは高級なものでは糖度66%以上となります。
しっかり密閉された保存状態であれば、糖度が高いメープルシロップはほとんど腐敗が進まないので、長い賞味期限にプラス1年でも大丈夫と言われているのですね。
純度100%のメープルシロップは、他のものが混ざったメープル風シロップより糖度が高く、より腐りにくい食品と言えます。
はちみつはメープルシロップより賞味期限が長い?
メープルシロップとはちみつはどちらも天然由来の甘味料ですが、原材料や製造方法以外に賞味期限でも異なる特徴があります。
メープルシロップ | はちみつ | |
未開封の賞味期限 | 平均すると2年程度 | |
開封後の賞味期限 | 1ヶ月程度 | 基本的に賞味期限内なら大丈夫 |
原材料 | 砂糖楓の樹液 | ミツバチが集めて濃縮した花の蜜 |
製造方法 | 砂糖楓の樹液を煮詰めて濃縮させる | 加熱処理などは行わない |
市販されているはちみつには賞味期限が2年程度で設定されていますが、殺菌作用が高くて水分がほとんど含まれないため賞味期限を過ぎても腐らないといわれており、開封後も日持ちするのが特徴です。
風味を損なわないためにも、賞味期限を目安に食べきれば問題ないとされています。
はちみつは糖度80%にもなり、メープルシロップより水分も少ない食品なので、はちみつの方がより長持ちすると言えますね。
メープルシロップは、はちみつよりも水分が多く含まれているため、開封後ははちみつよりも痛みやすいので注意が必要です。
ボツリヌス菌について
近年話題になっている「ボツリヌス菌」は自然界のあちこちに存在している菌で、はちみつにも混ざることがあります。
乳児が口にしてしまうと「乳児ボツリヌス症」という食中毒を起こす可能性があることから、1歳未満の乳幼児には与えないように注意を呼びかけています。
ボツリヌス菌は砂糖楓の樹液自体にも含まれることがありますが、メープルシロップにする際に加熱処理をして煮詰められますので、その過程で殺菌されています。
その為、メープルシロップは1歳未満の乳幼児に与えても問題ありません!
賞味期限の目安はわかりましたが、賞味期限を過ぎたものが食べられるかどのように見分けられるのでしょうか?
続いてはメープルシロップが腐るとどうなるのかについてご説明します!
この見分けができるようになれば、開封後のメープルシロップが食べられるかどうかの判断材料にもなりますよね。
我が家の2年越しのメープルシロップは果たして食べられるのでしょうか…?
メープルシロップは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
メープルシロップは糖度が高く腐りにくい食品であるとわかりましたが、時には腐る場合もあります。
腐っているかどうかは、見た目や臭いで自分で判断するしかないのですが、いったい腐るとどうなるのでしょうか?
メープルシロップが腐っているかどうかの見分け方は以下を参考になさってください!これが腐っている時の特徴ですよ!
見た目・色
- 白色や緑色のカビが浮いている
- 表面に白色や茶色の膜が張っている
- 色がまだらになり、ドロッとかたまった部分がある
臭い
- はっきり腐っているとわかる臭いがする
味
- かび臭い味がする
- はっきりと腐っているとわかる味がする
とても腐りにくいメープルシロップですが、カビが発生する場合があります。
カビは増殖に水分を必要とします。
食品の糖度が70%を超えると水分が足りずほとんど増殖しないとも言われていますが、メープルシロップは商品によって糖度が70%に満たないものがあるので、残念ながら「カビの悩みとは無縁!」とはならないのです。
また、開封後は外からカビが侵入してしまうことが多く、未開封のものよりもカビの発生するリスクが大きく上昇してしまいます。
ちにみに表面に浮いている白色や茶色の膜は、カビではなくメープルシロップが酸化して変質したものである可能性もあるようです。
その場合は浮遊物と表面のシロップをしっかり目にすくい取って、残った部分を加熱処理すると食べることができるそうですが…ちょっと怖いですね。
見た目にこのような変化があるものは、もったいないですが廃棄したほうが賢明でしょう。
糖度が高いメープルシロップですが、カビが生えてしまうとはショックです…
特に開封後はリスクが上がるのであれば、どのように保存するのが良いのでしょうか?
最後に、メープルシロップの保存方法について解説します!
常温なのか冷蔵庫保存なのか、悩まなくて済むようになっていただけますよ♪
メープルシロップの正しい保存方法!冷凍してもいいの?
メープルシロップの正しい保存方法は未開封なのか開封後なのかで異なります。
開封状態 | 保存方法 |
未開封 | 常温(高温を避けた冷暗所)保存 |
開封後(1ヶ月以内に消費する) | 冷蔵庫保存 |
開封後(1ヶ月以内に消費しない) | 冷凍庫保存 |
先ほどの章でもご説明した通り、開封すると外からカビが入り込んで繁殖するリスクが大きくなります。
カビの繁殖を防ぐためにも、開封後は冷蔵庫で保管し、1ヶ月を目安に使い切りましょう。
メープルシロップの冷凍方法
使い切れそうにない場合は冷凍が可能です。
メープルシロップは糖度が高いので、冷凍させてもカチカチにはなりません。
少し粘度が上がりますが、これも常温に戻れば元のサラサラの状態に戻りますよ。
また、冷蔵にしても冷凍にしても、保存するときには
- プラスチック容器よりは瓶
- 密閉できるもの
で保存するほうが良い状態で保存できます。
プラスチック容器に入ったメープルシロップの場合、瓶に移し替えても良いですが、一つ注意してほしいことがあります。
容器を移し替える際の注意点
容器はあらかじめ煮沸消毒してください。
この時、蓋も忘れず煮沸消毒しましょう。
容器や蓋に雑菌やカビ胞子が付いていると、それがカビが発生したり腐敗が進む原因となってしまいます。
良かれと思って移し替えたのに…とならないように、この一手間を怠らないようにしましょうね。
まとめ
メープルシロップの賞味期限や保存方法、腐った時の見分け方についてご説明して来ました。
メープルシロップの賞味期限
- 純度100%のメープルシロップは長持ちする
- 未開封:約1年〜4年日持ちするものもある
- 未開封:賞味期限を1年ほど過ぎても食べられる場合が多い
- 開封後:1ヶ月を目安に使い切る
- 腐っているかどうかは見た目や臭いで判断する
使えないメープルシロップの特徴
- カビが浮いている(白色や緑色)
- 膜が張っている(白色や茶色)
- カビっぽい臭いや味がする
- 明らかに腐っている臭いや味がする
メープルシロップの保存方法
- 未開封なら常温
- 開封後は冷蔵庫で保存(1ヶ月以内)
- 開封後に1ヶ月以上保存するなら冷凍保存
メープルシロップはうまく保存すればとても長く日持ちする食品です。
でも、我が家の冷蔵庫から発見された2年越しのメープルシロップは、見た目は綺麗ですがさすがに諦めようと思います…
目安をかなり過ぎていますし、保証されていないので怖いですものね!
今まで考えたこともなかったですが、冷凍できることもわかりましたし、今後は開封後は冷凍することにします。
皆さまも、どれくらいで使いきれそうかよく考えて、ふさわしい保存方法を選んでくださいね♪