私はカレーを作るたびにいつもカレールーが余ってしまうのですが、箱から出して密封パックのまま保存しているので賞味期限がわからなくなってしまうことがよくあります。
もし賞味期限切れに気付かず食べてしまいお腹を壊してしまうのもイヤなので、カレールーの賞味期限に関して以下のことを調べてみました。
- 市販のカレールーの賞味期限はどれくらいか
- 開封後はどれくらい日持ちするのか
- 賞味期限切れ後はいつまで食べられる?腐るとどうなる?
- 未開封と開封後の正しい保存方法とは
余った時はカレールーを箱から出して無造作にパントリーに入れて常温保存、あるいは冷蔵庫に適当に入れてしまっていましたが、保存方法が悪いと傷んで食べられなくなる可能性もありますよね。
カレールーの痛んだ状態がわかると、箱を捨ててしまうなどして賞味期間がわからなくなってしまった場合も、安心ですよね。
今回は固形カレールーの賞味期限や保存方法などをしっかり調べて無駄なく使い切る方法がわかったので、ぜひあなたも参考にして美味しく安全にカレールーを活用してください!
目次
市販の固形カレールーの賞味期限はどれくらい?商品別に調査!
市販のカレールーはさまざまなメーカーからいろんな商品が販売されていますよね。
市販のカレールーは製造工程で十分殺菌されています。
水分もかなり少なくなるように製造されており、密封もされていますので、以下のように賞味期限が1年以上あることが一般的なようです。
ハウス・バーモントカレー | 1年6ヶ月 |
ハウス・ジャワカレー | |
ハウス・こくまろカレー | |
ハウス・ゴールデンカレー | |
S&B・フォン・ド・ボー・ディナーカレー | |
S&B・チーズ好きの熟成欧風カレー | |
グリコ・プレミアム熟カレー | 1年7ヶ月 |
グリコ・ZEPPIN | 約2年(750日) |
S&B・カレーの王子さま | 24ヶ月 |
Hachi・カレー専門店のカレールー | 18ヶ月 |
市販のカレールーは意外と日持ちすることがわかりましたね。
余ったカレールーは、賞味期限がわかるように保存しておく際には箱に入れて保管するのが大事ですね!
市販のカレールーの賞味期限はわかりましたが、賞味期限が切れた場合はもう食べることはできないのでしょうか?
固形カレールーが賞味期限切れに!いつまで食べても大丈夫なの?
賞味期限とは美味しく食べられる期限のことで、消費期限とは品質が劣化せずに安全に食べられる期限のことで、カレールーには賞味期限が記載されています。
賞味期限はある程度の余裕を持って期限が記載されていますので、賞味期限切れしたからといってすぐに食べれなくなるわけではありません。
では、具体的に賞味期限からどのくらいの日数まで食べられるのか判断する目安について紹介します。
賞味期限切れ後のカレールーが食べられる目安の日数
あくまで賞味期限は未開封状態での期限ですので、開封後は参考になりませんが、一般的には賞味期限の1.2倍の期間は食べられると考えられています。
食品の賞味期限を設定する際には、細菌検査や官能検査を実施します。
通常、その対象となる商品の賞味期限を「定めたい期限」の1.2倍~1.5倍の日数で検査するのが一般的です。
つまり、最低1.2倍の日数での安全性は立証済みということです。
たとえば、賞味期限が1年6ヶ月(18ヶ月)で設定されている「ハウス・バーモントカレー」などの場合は、
18 × 1.2 = 21.6ヶ月
約1年9ヶ月までは正しく保存していたら食べられると考えられますので、賞味期限切れから3ヶ月程度なら大丈夫だと推測できます。
ですが、賞味期限切れのカレールーを、戸棚や冷蔵庫で見つける人は案外多いようで、中には半年や1年、2年過ぎた程度であれば普通に使ってしまうという人もいるようです。
今日の晩御飯はパパカレー!
肉は安い豚コマ、野菜は漢切りでデカく、摺りりんごを加えて圧力鍋で煮る。仕上げは賞味期限切れ半年のカレールーを加えてさあどうだ!娘達が喜んでくれました。 pic.twitter.com/ejSnkfJe5e
— シングルファーザーの模型部屋 (@mokeibeya) 2019年2月9日
賞味期限切れの牛乳に続き、賞味期限切れカレールーも摂取したわけですが、体調はいたって普通、むしろ調子が良いくらいです(謎)
でももしかしたら弊害もあるかもしれないし、どう考えても賞味期限中に食べたほうがおいしいに決まっています。
なので良い子は真似しないように!!! https://t.co/2gyWGvwGdw— ますこ-Masuko- (@Chevrefeuille61) 2019年2月1日
しかし、3年や4年過ぎたものはやめておいたほうが無難でしょう。
カレールーは多少賞味期限切れであっても問題なく食べられるようですね。
では、食べることができなくなったカレールーはどのような状態なのでしょうか?
固形カレールーは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
密封で冷蔵庫に入れていたからといって、いつから冷蔵庫に保存されているかがわからない状態のカレールーを使用するのは怖いですよね。
安全に食べられるカレールーを判断するのは、実はあまり難しくはありません。
痛んだカレールーの見分け方
カレールーに含まれているカレーパウダーは、細菌やカビの繁殖を防ぐだけでなく、油脂の劣化を防ぐ効果もあります。
つまり、カレールーは、未開封であれば、細菌やカビの繁殖がほとんどないため常温でも問題なく保存できるわけです。
しかし、あまりにも長期間に及ぶ保管や直射日光が当たる場所や高温の場所は痛むことがあります。
固形カレールーは古くなると以下のようになります。
- 香りが弱くなる
- 黄色っぽく変色している
- 油脂分が劣化している
黄色っぽく変色している場合は、品質に問題ないようですが、味は劣るようです。
この変色は「ブルーム」と呼ばれるチョコレートなどでもよく見られる現象で、油脂が温度が高くなることによって溶け出して表面にしみ出し、再び温度が下がったことで固まって変色するものです。
カレールーのブルーム現象がみられるのは50℃以上の状態で、これは味が若干落ちるものの、体に悪影響を及ぼす心配はあまりありません。
しかし、油性分が劣化して酸化してしまった状態は要注意です。
カレールーの酸化には要注意!
酸化した油が体に良くないという話を耳にしたことがある人は多いかと思います。
酸化した油は過酸化脂質となり、体に悪影響を及ぼします。
また、過酸化脂質は、大量摂取すると腸管組織を傷つけることもあります。
また、過酸化脂質は肝臓でしか分解できないため、肝臓に負担がかかり、肝機能障害や脂肪肝を引き起こすこともあります。
さらに、酸化した食品には、酸化コレステロールが含まれてしまいます。
この酸化コレステロールは血管に悪く作用し、動脈硬化の原因を作り出すと考えられているのです。
カレールーには酸化しにくい固形油脂が使用されていますが、保存状態が悪いと香りや色が悪くなって酸化します。
酸化したカレールーを食べてもすぐに体に悪影響は出ないかもしれませんが、決して体に良いものではないので保管状態には十分注意しなければいけませんね。
次に、正しいカレールーの保存方法を紹介しますので、しっかりマスターしてくださいね!
固形カレールーの正しい保存方法とは?冷凍してもいいの?
カレールーの酸化を防ぎ、美味しく安全に食べ切るためにも正しい保存方法を守ることが大切ですね。
常温保存や冷蔵保存など、人によっていろんな方法で保存していると思いますが、カレールーにはどんな保存方法が適しているのか、常温や冷蔵庫、冷凍保存の違いについて詳しく調べてみました。
未開封のカレールーの保存方法
カレールーは未開封なら常温保存で基本的には問題はありません。
しかし、あまりに高温の場所に放置しますと、油脂が溶けてやわらかくなり、変形することはあるようです。
直射日光が直接射すような保管場所に数時間置いた程度では大丈夫ですが、長期間に及べば変色や変形することは繋がりますので、常温であってもパントリーといった暗所での保管が望ましいでしょう。
View this post on Instagram
開封後のカレールウの保存方法
開封後は、冷蔵庫での保存が適しています。
固形カレールーの容器のシールを開封した場合は、プラスティック製密封容器・ゴムパッキン付ガラス容器・チャック付ジッパーバッグなどの密閉容器に移すなどしましょう。
冷蔵庫の臭いがカレールーに移ることもありますので、ラップやポリ袋での保存は適していません。
きちんと密封した状態で保存期間は約3か月位です。
この時、箱に記載されている賞味期限の日時のメモなどを書いて一緒に保存すると良いでしょう。
冷蔵保存では、ルーの油脂分が凝固することにより表面が白っぽくなることがあります。
しかし、室温に戻しますと消えますし、品質にも問題ないようです。
カレールーの冷凍保存
カレールーは冷凍保存もできますが、白くなったり、次に使用する際に固くて割りにくい状態になってしまいます。
使用する前に冷凍庫から出しておくと柔らかくなりますが、再冷凍すると風味が落ちてしまうので、使う分ずつあらかじめ割ってから冷凍しておくのもおすすめです。
冷凍保存する場合も密閉容器に入れて、3ヶ月くらいを目安に使ってください。
余ったカレールーを賢く使おう
中途半端に残ってしまったカレールーを「捨てるのはもったいないけれでも、これだけ余っても困る」などと思ったことはありませんか?
そのような時は、カレールーを細かく刻んで、玉ねぎ以外の具材入れずに煮込んで冷凍保存が便利です。
ポイントは玉ねぎをきつね色にしっかり炒めることです。
アレンジ方法は以下の通りです。
シーフードカレー
解凍したカレーとご飯の上に、バターやオリーブオイルで炒めたシーフードを添えて。
夏野菜カレー
解凍したカレーとご飯の上に、バターやオリーブオイルで炒めた野菜を添えます。
濃厚さを加えたければ、生クリームを加えても。
カレースープ
大量カレーを作ったお鍋にこびりついたカレーを捨てるのはもったないですよね?
そこに、お水とだし汁を加えて、冷蔵庫の残りの野菜やお肉の余り物など入れて煮ますと、さっぱりカレースープに。
残り物で作ったスープですが、ゆで玉子などを入れると贅沢な一品に変身します。
【豆知識】カレールーとは?
ルー(ルゥ)の語源はフランス語の「roux」です。
小麦粉をベースに油脂と炒め、スープなどにとろみをつけるものです。
カレールーは、ルーの主成分である小麦粉と油脂に、カレーに適したスパイス類やうまみを与える調味料などを加えて、じっくり加熱、そして、水分をとばして固形したものです。
【豆知識】カレールーを入れるタイミング
カレールーを入れる前に「いったん火を止めるように」と作り方手順に記載されていることをご存知な人も多いのではないでしょうか?
理由は、アツアツぐつぐつ煮立ったところにカレールーを入れると、カレールーが溶けにくくなってしまうためです。
カレールーの主成分である小麦粉のデンプンが急な熱によって「α化」して糊のような状態になってしまうからです。
ですのて、火を止めて、若干温度を下げてカレールーを入れることで塊ができることを避けることができるようになるわけです。
【豆知識】キーマカレーについて
キーマ、ムンバイにおけるキーマカレー(Keema Curry, Qeema Curry)は、挽肉を用いて作ったインドのカレー料理の一つです。
インド式キーマカレー
「キーマ」とは、ヒンディー語やウルドゥー語で「細切れ肉」「挽肉」のことです。
インドにおけるキーマカレーとは幅広く「挽肉を用いたカレー味の料理」という意味です。
特定の一つの料理の名前ではありません。
広大なインドは、地域性や宗教によって、素材も調理法も左右されます。
日本のドライカレーようなタイプから、煮こみスープ、肉団子カレーなども含みます。
宗教的な食の禁忌により、多くのキーマカレー料理の肉は、羊、山羊、もしくは鶏肉がベースです。
牛肉・豚肉を使用したキーマカレーは主流ではないようです。
インドバター(ギー)、 タマネギ、 ニンニク、ショウガなどのスパイスと、トマト、ナス、ジャガイモ、ヒヨコマメなどの地域にあった野菜を加えます。
グリンピースを添えることも一般的です。
ライスやチャパティと食するのが多いようですが、サモサやナンと一緒に食べることも少なくないようです。
日本のキーマカレー
挽肉で作るドライカレーをキーマカレーと認識している人が多いようです。
日本にキーマカレーを売り出したのは、1954年創業のインド料理店アジャンタといわれています。
マトン肉が入手しにくく、代わりに鶏肉を用いたそうです。
まとめ
固形カレールーの日持ちについて調べたことをまとめます。
- 市販のカレールーの賞味期限は1年以上の商品が多い
- 賞味期限切れ後3ヶ月から半年程度なら理論上は食べられる
- 賞味期限が切れたカレールーを食べるのは自己責任で
- カレールーも保存状態が悪いと腐る可能性がある
- 傷んだカレールーは香りや見た目でわかる
- カレールーが酸化すると体に悪影響を及ぼす
- 未開封なら常温保存でよい
- 開封後は密封容器に入れて冷蔵庫や冷凍保存する
- 余ったカレールーはアレンジ次第でいろんな料理に使える
私は、カレールーが余った時は、常に未開封の状態で保存していたので、どうやら今までは大丈夫だったようです。
しかし、いつもは、少しカレールーが足りないと思うような時は、残りのカレールーも開封して全てを使い、濃くなりそうであれば水で薄めるというようなムリクリな対処方法をしていました(汗)。
今回は、カレールーの賞味期限や正しい保存方法がわかりましたので、これからは必要ない量を無理に作ることをしなくても済みそうです。
また、玉ねぎだけの具なしカレーを作り置きし、アレンジを効かせる方法もわかりましたので、さっそく試してみようかと思います。