【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
我が家は全員餃子が大好きで、餃子の皮を購入して手作り餃子をよく作ります。
ただ、餃子の皮の賞味期限がギリギリになってしまうことが多々あるんですよね~。
実際に、餃子の皮を賞味期限切れにしてしまったこともあります!
そのとき、餃子の皮にはカビなどは見られず、特に異変は感じられなかったのですが、万が一のことを考えて処分しました。
ですが、あとから考えてみると「賞味期限が1ヶ月も2ヶ月も過ぎたわけでもあるまいし、やっぱり使えたのでは…」と思ったんですよね~。
そこで、今回は…
- 餃子の皮の賞味期限を調べてみた!メーカーや状態別でご紹介
- 賞味期限切れになった餃子の皮は食べられる?
- 餃子の皮は腐るとどうなる?その特徴とは
- 餃子の皮は冷凍できる?
などの内容をご紹介していきたいと思います。
我が家は5人家族なので、餃子の皮1袋では足りずに2袋3袋と開けて、中途半端に余らせてしまうこともあるんですよね~。
本文では、開封後の餃子の皮の賞味期限や、正しい保存方法なども紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それではさっそく見ていきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
餃子の皮の賞味期限はどれくらい?市販品と手作りは違うの?
餃子の皮の賞味期限って、けっこう短いイメージがあるのは私だけでしょうか?
購入してしばらくすると「あ!もう賞味期限間近だ!」と、あせることが多い気がします。
では、餃子の皮の賞味期限は、一般的にどれくらいなのでしょうか?
調査できる範囲内ですが、以下で餃子の皮の賞味期限をメーカー別にまとめたので、参考にしてみてください!
餃子の皮の賞味期限はメーカーによって異なる
餃子の皮といっても、さまざまなメーカーから販売されていますよね。
そこで、餃子の皮の賞味期限を、メーカーごとに表にまとめてみました!
メーカー名 | 商品名 | 保存状態 | 賞味期限 |
コープフーズ | ぎょうざの皮(ちょっと大きめ) | 冷蔵 | 13日 |
モランボン | 餃子の皮 | 26日 | |
株式会社めんつう | ギョウザ 皮 | 14日 | |
トップバリュ | 餃子の皮 うす皮タイプ | 製造日から30日後 | |
頑固親父の太鼓判 食彩館 | 業務用・完全プロ仕様の餃子の皮 | 14日 | |
小林生麺 | 米粉で作った餃子の皮 | 21日 | |
吉祥寺竹田製麺 | 餃子の皮(大厚)500g | 製造日から10日(消費期限) | |
冷凍 | 製造日から60日(消費期限) | ||
新宿BLG餃子 | 玄米粉入り米粉餃子皮 | 製造日から21日 |
上記の通り、市販の生の餃子の皮は、賞味期限が2週間~1ヶ月程度と、メーカーによってまちまちですね。
中には「消費期限」が記載されているものもあるので、購入した際は「賞味期限」と「消費期限」、どちらの期限なのかをチェックしてください。
また、開封後は元々の賞味期限までは日持ちしないので、冷蔵庫のチルド室に保存して、3~4日程度で使い切るようにしましょう。
どうしても賞味期限までに使い切れない場合は、冷凍で保存するとよいですね。
冷凍すれば1ヶ月は保存できるので、使い切れない場合は実践してみてください。
さて、手作り餃子と言えば皮から手作りする人もいるでしょう。
そこで以下では、手作りの餃子の皮の賞味期限もご紹介しておきますね!
手作りの餃子の皮はいつまで日持ちする?
家庭で餃子の皮を作った場合、いつまで日持ちするのかご存じですか?
レシピなどに書いてあればよいのですが、書かれていないことが多いですよね。
そういった場合に備えて、手作りの餃子の皮の賞味期限を確認しておきましょう。
餃子の皮(状態) | 保存状態 | 賞味期限 |
成形後 | 冷蔵 | 3日 |
成形前 | 2週間程度 |
手作りの餃子の皮は、成形後に冷凍で保存している人も多いようですが、賞味期限については触れられてなかったため不明です。
ただ、市販の餃子の皮は、冷凍で1ヶ月日持ちするということなので、手作りの場合も1ヶ月程度は大丈夫ではないでしょうか。
ここまでは、「餃子の皮の賞味期限」について紹介してきましたが…。
市販の餃子や手作り餃子が余ってしまった場合も、冷凍保存して日持ちさせたいですよね。
その場合、賞味期限はどうなるのか確認しましょう。
餃子を冷凍保存した場合の賞味期限
市販されている成形済みの餃子を買ってくれば、焼くだけで手軽に餃子をいただけますよね。
我が家の冷凍庫にも常備されているのですが…。
手作り餃子の場合も、冷凍での保存が可能です!
そして驚くことに、焼いたあとの餃子も冷凍できるんですよ~!
冷凍保存した場合の賞味期限は、焼く前の餃子は2~3週間、焼いたあとの餃子は3週間~1ヶ月程度が目安です。
ただし、市販の餃子の中には次のように、この限りではない商品もあります。
【大阪王将 元祖肉餃子】
- 保存方法:冷凍(-18℃以下)保存
- 賞味期限:約150日
【浜松餃子の初代しげ 浜松餃子】
- 保存方法:冷凍(-18℃以下)保存
- 賞味期限:製造日より90日間
市販の餃子の賞味期限は、同じ冷凍保存でも、メーカーによってずいぶんと開きがありますね。
そのため、購入したら保存方法と賞味期限は、しっかり確認するようにしましょう。
さて、餃子の皮の賞味期限は比較的長めですが、万が一賞味期限切れになってしまった場合、食べられるのでしょうか?
次項では、賞味期限切れの餃子の皮は、いつまで食べてよいのかという内容をご紹介していきます!
餃子の皮が賞味期限切れになった!いつまでなら食べられるの?
私は餃子の皮を含め、あらゆる食品の賞味期限が切れたものを、なかなか捨てられません。
「数日しか過ぎていないし、大丈夫だよね…」と考えてしまうんですよね~。
ただ、その反面「子ども達も食べるからなぁ…」と踏みとどまる部分も。
では、餃子の皮の場合、賞味期限が切れたら食べられなくなるのでしょうか?
賞味期限切れは食べちゃダメ?
「賞味期限切れの餃子の皮は食べられるのか?」
この答えを出すには、「賞味期限」の意味を明確にしておかなければなりません。
また、同じような言葉で「消費期限」というものもありますよね。
まずはこの2つの違いを、以下で確認しましょう。
賞味期限とは
- 「食品を美味しく食べられる期限」で、ある程度の余裕をもって設定されている
- 賞味期限が切れたからといって、すぐに食べられなくなるわけではない
消費期限とは
- 「食品の品質が劣化せず安全に食べられる期限」で、およそ5日以内に悪くなる食品に付けられることが多い
- 消費期限が記載されいてる商品の場合、消費期限切れになった時の安全は保障されない
餃子の皮に賞味期限が記載されていた場合、期限切れになったら、すぐに処分しなければならないわけではありません。
しかし、消費期限が切れた場合は、食べないほうがよいでしょう。
ちなみに、賞味期限と消費期限どちらも未開封時のみ有効な期限なので、開封後は期限までの保証はなくなると覚えておきましょう。
ところで、賞味期限は「ある程度の余裕を持って設定されている」とのことですが、これだとちょっと曖昧ですよね。
「結局、いつまで食べられるかわからないじゃん!」と思っているそこのあなた!!
実は、この「ある程度の余裕」を計算する方法があるんですよ~!
「ある程度の余裕」ってぶっちゃけどれくらい?
賞味期限を決める際は、「理化学試験」「微生物試験」「官能検査」という3つの検査を実施します。
これによって導き出されるのが、人体に影響を及ぼすことなく安全に食べられる期間である「可食期間」です。
賞味期限を決める際は、この可食期間に安全係数という0.7~0.9の数字のいずれかをかけます。
「賞味期限=可食期間×安全係数(0.7~0.9)」
例えば、可食期間が30日の食品があるとします。この食品の賞味期限は…
賞味期限=30×0.8=24日
この場合、賞味期限は24日間となりますが、実際は賞味期限切れから6日間は食べられるというわけです。
*安全係数は一般的には「0.8」が多いようですが、0.7~0.9のうち、どの数字がかけられているかはわかりません。
さて、ちょっと脱線しましたが、「餃子の皮は賞味期限切れからいつまで食べられるか」に話を戻しましょう。
上記の計算式を用いれば、可食期間と賞味期限切れからいつまで食べられるかがわかります。
では、実際に前項でご紹介した「モランボンの餃子の皮」を使って可食期間を求めてみましょう。
モランボンの餃子の皮 賞味期限=26日間
賞味期限=可食期間×安全係数(0.7~0.9)
安全係数 | 0.7の場合 | 0.8の場合 | 0.9の場合 |
可食期間 | 26=可食期間×0.7 可食期間=37日間 |
26=可食期間×0.8 可食期間=32日間 |
26=可食期間×0.9 可食期間=28日間 |
ある程度の余裕 | 37-26=9日間 | 32-26=6日間 | 28-26=2日間 |
上記の結果から、こちらの商品の場合、賞味期限切れから2~9日程度の余裕があると考えられます。
ただし、どの安全係数が用いられているのかはわかりませんので、一番短めの期間を目安にすれば安全ですね。
計算上では、このような形で「賞味期限切れからいつまで食べられるか」を求められます。
では、メーカー側はどのような見解なのでしょう?
賞味期限切れの餃子の皮…メーカーの反応は?
餃子の皮を扱うメーカーは、「賞味期限切れの餃子の皮は食べられるのか?」という質問に対し…
「生ものですので、賞味期限内にお召しあがりください」という回答をしています。
食品を取り扱うメーカーとしては、賞味期限切れの餃子の皮を食べることをオススメしていませんでした。
賞味期限は計算すれば求められますし、メーカーの意見もありますが…
実際のところ、みなさんは賞味期限切れの餃子の皮を、どれくらい先まで食べているのでしょうか?
賞味期限切れの餃子の皮はどうしてる?ネットで調べた結果…
インターネットで調べてみると、賞味期限切れの餃子の皮を食べようか悩んでいる人は多かったです。
やはり、同じように考えている人はいるんですね!
そして、実際に賞味期限切れの餃子の皮を食べたという人も!
ネットの反応は、以下の通りでした。
ネット上の回答は…
- 賞味期限から4日過ぎた程度なら普通に使う
- 未開封なら、賞味期限を2週間程度過ぎても大丈夫
- 賞味期限を4日過ぎたものを食べても大丈夫だったから、3日程度なら大丈夫
- 賞味期限を2ヶ月過ぎていても、異変がなければ食べられる
- 冷蔵庫のチルド室にあった、賞味期限を4ヶ月過ぎた餃子の皮を食べても大丈夫だった
以上のような回答がありましたが、いずれも未開封の場合に限るようです。
特に多かったのが、「賞味期限から2日~3日程度であれば食べる」というものでしたね~。
ちらほら見られたのは、「賞味期限から2ヶ月~4ヶ月過ぎてもでも食べられる」という情報です。
賞味期限を1週間以上、もしくは1ヶ月以上も過ぎた餃子の皮を食べる場合、くれぐれも状態を確認したうえで、自己責任で食べるようにしてください。
次項では、餃子が腐った時の様子などをご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
餃子の皮は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
もし未開封だったとしても、賞味期限切れの餃子の皮が、必ずしも無事とはいえませんよね。
また、保存状態によっては、賞味期限内でも腐ってしまう可能性は十分あり得ます。
そこで確認していただきたいのが、餃子の皮の状態です。
以下では、どのような状態になっていると腐っている可能性が高いのかを見ていきましょう。
餃子の皮が腐っているかどうかの判断方法
餃子の皮が腐っているかどうかは、自分で判断するしかありませんよね。
その際に、何を基準に判断すればよいのかですが、見た目やにおいをよくチェックしてみましょう。
そして、次のような状態になっていたら、食べることはやめてくださいね。
- 酸っぱい臭いがする
- 皮が入っている袋が膨らんでいる
- ネバネバしている
- 皮の表面に黒い点々のカビが生えている
ちなみに、カビのほかにも「ふすま」という小麦の外皮が原因で、皮の内部に黒い斑点が見られる場合もあります。
カビとふすまを見分けるポイントとしては、黒い斑点が皮の内側にあるのか、表面にあるのかで見分けてください。
餃子の皮が腐る原因としては、保存温度や今回注目している賞味期限、消費期限などが挙げられます。
賞味期限や消費期限については、購入時に確認しておけば問題ないでしょう。
ただ、正しい保存方法については「開封前」「開封後」「冷凍する場合」などで異なります。
次項では、餃子の正しい保存方法を詳しくお伝えしていくので、ぜひ参考にしてくださいね。
餃子の皮の正しい保存方法とは?余った皮のアレンジレシピも紹介!
餃子の皮は、基本的に常温ではなく、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存します。
当然ながら、もともと冷凍だったものは必ず冷凍庫で保存し、使うときに解凍するようにしてくださいね。
餃子の皮を保存する際のポイントは、とにかく乾燥させないことです。
特に、開封後は密封できる袋に入れ、数日以内で使い切るようにしましょう。
もし、使い切れないとわかっているのであれば、冷凍保存がオススメです!
餃子の皮を冷凍する際のポイント
餃子の皮を冷凍する場合、いくつかポイントがあるので以下でご紹介していきますね。
冷凍手順
- 1回で使う分ごとに小分けし、ラップでしっかりと包む
- 1を金属製のトレーに乗せて冷凍庫で保存する
- 完全に凍ったらタッパーなど密閉できる容器に入れて冷凍保存する
ほかにも、「ラップで包んだあとに、密封袋に入れて保存する」という方法もあったのですが…。
この方法だと、万が一皮が曲がった状態で冷凍されてしまうと、割れる可能性があります。
ですので、皮が割れずに保存できて、乾燥も防げる上記の方法をご紹介しました。
冷凍した餃子の皮の解凍時に注意!
冷凍した餃子の皮を使うときには、気を付けなければ良い状態で解凍できない場合もあります。
現に私も、数回失敗した過去が…。
失敗しないためにも、正しい解凍方法を習得してくださいね!
正しい解凍方法
解凍する際は、常温や電子レンジではなく、冷蔵室に移して解凍すると上手に解凍できます。
ただ、買ってきた状態(袋に入ったまま)で、中に水滴などが付いていた場合は要注意です。
そのまま冷凍してしまうと、冷蔵室で解凍しても「べちゃっ」となってしまう危険性も。
私は、買ってきたままの状態で冷凍庫に入れて、常温解凍と冷蔵解凍、どちらもやって両方とも失敗しました…。
上手に冷凍や解凍をするには、未開封の場合でも、上記で紹介した冷凍方法で保存して、冷蔵室で解凍するのが一番でしょう。
餃子の皮を大量に購入した場合や、使い切れなかった場合は、今回の方法を試してみてくださいね。
餃子の皮も、冷凍保存しておけばしばらくの間は安心ですが…。
あっという間に1カ月過ぎてしまい、気が付けば期限が切れそうになることも多いですよね。
そんな場合に、餃子の皮をさくっと消費できる「アレンジレシピ」を以下で紹介します!
餃子の皮を使ったアレンジレシピを紹介
「冷凍保存しておいた餃子の皮の期限が切れそう」
こんな場合や、すでに賞味期限切れになってしまった場合におススメなのが、以下のレシピです!
素揚げする
餃子の皮を素揚げして、砕いたものをサラダなどのトッピングにしましょう。
油で揚げることでしっかりと火が通るので、期限が切れていても安全な感じがしますよね!
ピザ風にする
少し硬くなっているけれど特に異変がないという場合は、餃子ではなくピザ風にアレンジするのがオススメです。
揚げ餃子にする
どうしても餃子にして食べたい場合は、揚げ餃子にするのが安全そうですね!
油でしっかりと揚げれば、焼くよりは安心して食べられそうな気がします。
ただし、賞味期限が切れていて、万が一餃子の皮に少しでも異変がある場合は、どのような調理方法でも食べられません。
ですので、賞味期限切れの餃子の皮を食べる時は、事前にしっかりと状態を確認してから調理するようにしてくださいね。
まとめ
最後に、重要事項を確認しておきましょう。
- 市販の餃子の皮の賞味期限は平均して2週間~1ヶ月程度
- 餃子の皮の販売メーカーでは、賞味期限切れを食べることは推奨していない
- 賞味期限はある程度余裕をもって設定されているが、未開封時のみ有効
- 開封後は賞味期限の保証がなくなる
- 賞味期限が切れても、すぐに食べられなくなるわけではない
- 賞味期限=可食期間×安全係数(0.7~0.9)で可食期間を求められる
- 賞味期限を2週間~4ヶ月過ぎたものを食べても大丈夫な事例もある
- 餃子の皮が腐ているかどうかは、見た目やにおいなどで見分ける
- 餃子の皮は基本的に冷蔵か冷凍で保存する
- 冷凍した餃子の皮は冷蔵室で解凍する
市販の餃子の皮の賞味期限は、各メーカーを平均すると2週間~1ヶ月程度でした。
しかし、中には冷凍で販売していて、もっと長い賞味期限が付けられている商品もありましたね。
この賞味期限は、ある程度の余裕をもって付けられているので、期限が過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではないこともわかりました。
実際に口コミなどを確認すると、賞味期限切れのものを食べている人は意外に多く、「食べても問題なかった」という声も。
ただし、腐っていないかどうかをしっかりと確認したうえで、自己責任で食べるようにしてくださいね。
私としては、毎回チャレンジャーになって欲しくないので(笑)、賞味期限内に食べられない場合は、早めに冷凍保存することをおすすめします!