いちごは大人や子どもに人気のフルーツなので、旬の時期に安くなっているとつい買ってしまいますが、どれくらい日持ちするのか保存方法に困ったことはありませんか?
できるだけ日持ちさせるには、常温保存で良いのか冷蔵庫に入れたほうが良いのか、よくわかりません。
それに、買ってから数日たったいちごが腐っているのかどうかもいまいち見分けることができなくて、怖くて無駄にしてしまうこともしばしば…
そこで今回は、いちごの正しい保存方法や日持ちさせる方法を知るために次の項目について調べてみました!
- いちごは保存方法(常温、冷蔵、冷凍)、生と加工品で日持ち日数が違う?
- いちごは腐るとどうなる?簡単な見分け方
- 新鮮ないちごの見分け方
- さらにいちごを日持ちさせる保存方法とレシピ
大人も子どもも楽しみにしているいちごですから、新鮮でおいしいものをいただきたいですよね!
この記事を読んでいただけば、おいしいものをおいしいままに、いくらなんでも買いすぎちゃった場合も日持ちレシピで最後までおいしく楽しんでいただけると思いますので、是非参考になさってください。
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目次
いちごの日持ち日数はどれくらい?常温と冷蔵庫で違いはある?
いちごと言えど、生のままやお菓子やコンポートなどの加工品がありますね。
それぞれの日持ち日数がちがいますので、順番にご紹介していきましょう。
生のいちごの日持ち日数
生のいちご日持ち日数は、常温か冷蔵庫保存かによって異なります。
常温 | 買ったその日のうち |
冷蔵庫の野菜室 | 買った日から約3日 |
冷凍 | 約1ヶ月~3ヶ月 |
やはり常温保存よりも冷蔵庫の方が日持ちしますし、冷凍もできます!
冷蔵庫と言っても、いちごの保存には野菜室の方がおすすめです。
冷蔵庫は2~3℃、野菜室は3~8℃と設定されていることが多く、果物や野菜の保存に適した温度となっているからです。
ただし、これはあくまで目安にすぎません。
なぜならいちごには賞味期限も消費期限も記載されていないからです!
どちらかが記載されていれば迷うこともないのですが、賞味期限や消費期限は加工品に記載することを義務付けられているもので、収穫してそのままお店に並ぶ果物や野菜には記載されません。
自分で判断するしかないわけですね。
判断するための目安については、「いちごは腐るとどうなるの?」の章で詳しくご説明しますので是非参考になさってください。
また、いちごは切った断面も美しいので、カットしてトッピングしたり食べたりすることもありますよね。
リンゴのように、カットすると変色してしまう果物もありますが、いちごは変色しません。
カットした翌日~2日後くらいであれば、見た目も味も変わることなく、美味しく食べることができます。
冷蔵庫で保管している場合は菌が大幅に繁殖するリスクも少ないので、カット前と日持ちはそれほど変わらないと考えて問題ありません。
ただし、数日経過すると変色こそしませんが乾燥してシワシワになったり触感が変わったりしますので、早めにいただきましょう。
生のいちごと温度の関係
実はいちごは冷たい状態より常温の方が甘みを感じやすいので、買ったその日に食べるのであれば常温で保管するのもおいしく食べるための一つの手ですね。
翌日以降に食べるのであれば冷蔵庫で保管し、食べる1時間ほど前に冷蔵庫から出しておくと良いですよ♪
ところで、果物には買ってしばらくは常温で保存するものがあります。それは常温で保存すると追熟するから!
いちごは基本的に追熟しませんが、例外の品種があります。
珍しく追熟するいちご 【あまおう】
追熟とは、果物を完熟前に収穫し、収穫してから一定期間貯蔵するうちに成熟が進むことです。
代表的なものでは、バナナやメロン、キウイ、アボカドなどの南国フルーツにも追熟するものが多くあります。
今回テーマのいちごは追熟しない果物で、有名なとよのか、さちのか、白いいちごとして注目を集めた淡雪なども同じです。
しかし、珍しく追熟する品種が「あまおう」です。
あまおうの場合は、少し赤みが足りないものを買ってきて常温で数日保存すると、赤みが増します。
追熟する分、あまおうの賞味期限は少し長い場合が考えられますね。
いちごの加工品の日持ち日数
生のいちごの日持ちについてはわかりました。
続いてはいちごの加工品の日持ち日数について、まずは一覧表でご紹介しますのでご参照くださいね。
加工品名 | 日持ち(保存方法) | 備考 |
手作りのイチゴジャム・コンポート | 約一年(冷蔵) | いちご分量に対して砂糖を50%以上使用 |
いちごのショートケーキ | 買った翌日まで(冷蔵) | 生クリームが入っているので注意 |
いちご入りフルーツサンドイッチ | 買った翌日まで(冷蔵) | 生クリームが入っているので注意 |
いちごタルト | 買った翌日まで(冷蔵) | カスタードクリームが入っているので注意 |
いちご大福 | 買った2日後程度(冷蔵) 買った1ヶ月後程度(冷凍) |
冷蔵・冷凍どちらの場合もラップにくるんで密閉容器に入れて保存する |
いちごのはちみつ漬け | いちご約3~4週間(冷蔵) シロップ約2週間(冷蔵) |
清潔なスプーンなどで毎日混ぜるかビンを上下さかさまにすると長持ちしやすい |
いちごのマリネ | 約2~5日(冷蔵) | お酢を使ったレシピの方が少し日持ちする |
オードリーのグレイシア | 50日間 | チョコレート菓子のため、高温多湿を避けて保存 |
ショートケーキやタルトなどは、いちごだけでなく生クリームやカスタードの足の速さが賞味期限を左右する加工品も多いですね。
また、表の最後にご紹介したオードリー(AUDREY)のグレイシアとはいちごを使ったお菓子です。
中でもグレイシアはラングドシャをコーン上にくるりと巻き、その中にチョコレートやクリーム、その上にフリーズドライのいちごがトッピングされています。
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花束のような形状で日持ちもしますので、ホワイトデーや母の日のプレゼントにも最適ですよ♪
グレイシアのようにフリーズドライのいちごは簡単には腐りませんが、生のいちごは冷蔵で3日程度と、あまり日持ちせず腐ってしまいます。
続いては生のいちごが腐った時の見分け方をご紹介します!しっかりご確認くださいね。
生のいちごは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
いちごには賞味期限も消費期限も決められていないので、腐っているかどうかは自分で判断するしかないとお伝えしましたね。
それでは、具体的には腐るとどうなるのかをご紹介しますので見分け方の参考になさってください。
また、腐ったいちごを食べるとどうなるか、注意点も解説します!
腐ったいちごの特徴
いちごは内部からではなく、表面から傷みや腐敗が進むので、見た目で腐っているかどうかを判断できます。
いちごが腐るとどうなるのか…特徴は次の通りです。
見た目
- 艶がなくなる
- 汁が出てジュクジュクしている
- カビが生えている
色
- ブヨブヨと柔らかく、白い
- 黒ずんで柔らかくなっている
におい・味
- カビ臭い
- はっきりと腐敗しているとわかる味がする
ジュクジュクしたいちご、よくお目にかかりますよね…
たしかに、少し柔らかめのいちごを食べた時に、「発酵している!?」と感じるような味やにおいがしたことがあります。
やはりあの見た目と味は、腐っている判断基準だったのですね…
腐ったいちごを食べるとどうなる?
私のように、あまり何も考えずにパクパクいちごを食べていて、途中で傷んでいるいちごを発見…
「あれっ!?今食べたのも傷んでた!?」
なんて気付いた経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
お腹を壊すんじゃないかとドキドキしたものですが、実際のところはどうなのでしょうか?
少し痛んだりカビが生えたいちごを食べたからと言って、すぐさま重篤な食中毒を引き起こすとは限りません。
いちごのカビは「灰色カビ」や「うどんこ病」が多いと言われていますが、これらが健康被害を及ぼすことはあまりありません。
とはいえ、体調が優れないときなどは下痢などの症状が出る場合もありますので、傷んでいたりカビが生えているいちごは食べないようにしましょう。
お弁当にいちごを入れる場合の注意点
彩りも美しく、手でぱくりと食べられるいちごは、お弁当にいれたい果物ですよね。
でも、お弁当は持ち歩く際に温度が上がり、いちごが腐る原因になります。
お弁当で持っていくときは保冷材をしっかり入れて、いちごの温度が上がるのを防ぎましょう。
その他いちごをお弁当で持っていく際の注意点はこちらです。
- ヘタに雑菌がついている場合があるので取っておく
- 水洗いした後、水気をよくふき取る
注意してお弁当でもおいしくいただきましょうね♪
ここまででいちごが腐った場合の見分け方はわかりましたが、そもそも腐らないように正しく保存することが大切ですよね!
次にいちごの正しい保存方法や長持ちのコツについて解説しますので、是非お読みくださいね。
生のいちごの正しい保存方法とは?長持ちさせるコツを伝授!
買ったその日に食べない生のいちごは、冷蔵庫の野菜室で保存したほうが良いことはすでにご説明しました。
でも、ただ買ってきたパックのままで保存するのではなく、保存の仕方にも長持ちさせるコツがあります。
保存方法と、その理由を以下にまとめますので参考になさってください。
ヘタを付けたまま保存する
- ヘタを取った部分から乾燥がすすむ
- ヘタの部分に多く含まれているのビタミンCが取った部分から出て行ってしまう
- ヘタを取る作業でいちごを傷つけてしまう
いちご同士が重ならないようにする
- 重なった部分が刺激になり、傷みがすすむ
- 既に傷んでいるいちごと重なると、カビや雑菌がうつる
水洗いは食べる直前にする
- 水洗いすることでいちごを傷めてしまう
- 水分が付いた状態で保存すると雑菌の繁殖を促してしまう
- ヘタを取ってから水洗いすると、栄養素が流れ出てしまう
パックから出してヘタを下にする
- パックに入った状態では、下のいちごがつぶされていて傷みやすい
- ヘタの部分が強いので、強い部分を下に向ける
ラップやアルミホイルで包む
- 乾燥を防ぐ
冷凍する場合は砂糖をまぶす
- 甘みを足す
- いちご同士がくっつくのを防ぐ
買ってきたものをそのまま冷蔵庫に入れてしまいがちですが、ほんの一手間をかけることで長持ちするのであれば、その手間は惜しんではいけませんね。
新鮮でおいしいいちごの見分け方
保存方法のご説明からも想像できるように、いちごはとってもデリケートな果物。
簡単に傷んでしまいますし、日持ちも短いですね。
そうなると、最初に新鮮でおいしいいちごを買ってくることがとっても大切!
傷む一歩手前のものを買ってきてしまっては、すぐにダメになってしまいますものね。
新鮮ないちごの特徴もまとめますので、是非 いちご選びの参考になさってください。
ヘタ
- 鮮やかな緑色をしている
- ピンと反り返っている
果肉
- ヘタの裏まで赤く色づいている
- きれいな赤色で、艶がある
- 種が均一に散らばって、周りの果肉が盛り上がっている(種が埋もれている)
- 果肉の表面に産毛のようなものが残っている
- パック詰めのものは、底から見て下の段のいちごもきれいなもの
果肉の赤さばかりに目が行きがちですが、実はヘタも重要な見分けポイントなのです。
摘み取ってすぐのうちは、ヘタもきれいな緑色をしていて、時間がたつごとにしなびて元気がなくなってしまいます。
しっかりヘタも確認しましょうね。
さぁ、美味しいいちごを見極めて正しく保存する方法もわかったから、たくさん買っても大丈夫…と、つい買いすぎてしまって食べきれそうにないアナタ。
そんなアナタの為に、いちごを長く楽しむためのおすすめレシピをご紹介しましょう!
いちごを日持ちさせる方法はまだまだある!おすすめレシピも紹介!
いちごは生のままでは長期保存が難しいので、日持ちさせるためには加熱するのが一番です。
加熱することで殺菌もされますので、生で食べるのは少し不安だな…と感じるような、傷みかけてきたいちごも怖がらずに食べられるようになりますよ。
おすすめのレシピをいくつかご紹介しましょう!
定番のジャム・コンポート
いちごの日持ちアレンジと言って一番に思いつかれるのは、やはりジャムやコンポートではないでしょうか。
ジャムとコンポートの違いは糖度や果物の形の残り具合です。
糖度が高く果物がつぶれるほど煮詰めたものがジャムになります。
糖度が高いほど長期保存が可能となりますので、保存を目的とする場合はジャムの方がおすすめです!
- 洗ってヘタを取ったいちごと、いちごの50%の分量の砂糖を鍋に入れて混ぜる
- いちごから水分が出てくるまで、数時間放置する
- レモン大さじ1を加え、強火にかける
- 灰汁を取りながら15分ほど煮詰める
- 熱いうちにビンに詰める
手作りジャムを作った時の注意!ビンの消毒、脱気
ジャムなどを手作りすると、ビンに保存しますよね。
ビンは必ず煮沸消毒をし、中身を長持ちさせるためには、詰める時に「脱気」をすると長持ちします。
脱気とは、ビンの中の空気を抜いて、空気を好む細菌が繁殖できないようにすることです。
いくつか方法はあるのですが、私がいつもしている簡単な脱気の方法をご紹介しますね。
脱気の方法
- 煮沸消毒したビンにジャムを熱いうちにビンの90%~95%まで詰める
- 蓋をゆるめに閉め、ビンの半分くらいの高さまでお鍋に湯を沸かし、弱火で20分ほどビンを火にかける
- 熱いので注意して取り出し、蓋をしっかり閉め、ビンを逆さにして冷ます
これを行えば、ジャムは冷蔵庫で1ヶ月以上日持ちしますよ♪
いちごムース
思い切って雰囲気を変えて、スイーツにしてしまうのも手です!
ムースの日持ちは冷蔵庫で3日ほどですが、生のいちごとは雰囲気が変わるので、飽き始めたころにも新鮮な気分で食べられると思いますよ♪
- ゼラチン5gを大さじ3の水でもどしておく
- いちご150g、生クリームとヨーグルトを合わせて200g、砂糖50gをミキサーにかける
- 水で戻したゼラチンをレンジで温め溶かし、ミキサーに加えてさらに混ぜる
- 器に入れて冷やし固める
とっても簡単!お子様と一緒に作ることもできそうですし、おやつにももってこいですよ。
パウンドケーキ
焼き菓子にもできますよ♪
ホットケーキミックスを使ったパウンドケーキは作るのもとても簡単!
そして、パウンドケーキはラップに包んでジップロックなどの保存用袋に入れて冷凍できます!
冷蔵なら2~3日ですが、冷凍すると1ヶ月ほど日持ちしますよ。
- マーガリン50gをレンジで溶かす
- 1と牛乳60㏄、卵2個を混ぜ合わせる
- ホットケーキミックス200gを加えて混ぜ合わせる
- 170℃に温めておいたオーブンで40分ほど焼く(焦げるようであればアルミホイルをかぶせる)
作り置きしておいた手作りジャムの消費にもなりますね。
ドライいちご
長期保存という点で考えると、ドライいちごにして冷凍するのがおすすめです!
生のいちごを冷凍すると、食べる時に触感が変わってしまう…なんて悩みもありますが、ドライいちごならそんな心配もありません。
ドライいちごにすることで、甘みもぎゅっと凝縮されます。
ドライいちごなんて作れるの!?と思われた方もおられると思いますが、作れるんですよ~♪
- いちごといちごの1/3の分量の砂糖を混ぜて、水気が出るまで数時間放置する
- レモン汁を少々加え、火にかける
- いちごをつぶさないようにゆっくり混ぜ合わせながら15分ほど煮る
- いちごを取り出し、クッキングシートに並べる
- 110℃のオーブンで40分、ひっくり返してさらに40分加熱する
- 室温でしばらく放置する(最初柔らかいがだんだん固くなる)
ジャム作りの途中で取り出して乾燥させるイメージですね。
まとめ
いちごの日持ちや腐ったいちごの見分け方、保存方法をまとめます。
日持ち日数の目安
- 常温はその日中
- 冷蔵庫(野菜室)で3日程度
- 冷凍すると1ヶ月ほど
腐った時の見分け方
- 艶がなくなりジュクジュクした見た目になる
- 白っぽくなったり黒ずんだりする
- 腐っているとはっきりわかる味がする
長持ちさせる為の保存方法のコツ
- 買ってきたパックから取り出す
- 保存するときは水洗いせず、ヘタも取らない
- いちごが重ならないようにする
- ヘタを下にして保存する
美味しいいちごの見分け方
- ヘタが緑色で反り返っている
- 果肉が赤く張りがあり、産毛のようなものが残っている
長期保存のためには
- 冷凍いちごやドライいちごがおすすめ
旬のものはその時期にいただくのがおいしいですが、長く楽しみたいのも本音ですよね。
おいしいものを見極めて、コツをおさえて保存して、それでも食べ切れないくらいのいちごがあったら、アレンジレシピも活用してください♪
甘酸っぱくておいしいいちごで、ココロもお腹も満たされましょう!