先日、農家の友人から立派な白菜を10玉もらいました。
「えっ!こんなに、どうすればいいの!?絶対に賞味期限の期間内に食べられない」
と思いながらも、分けてくれた気持ちに感謝して持ち帰ってきました。
さて、冷蔵庫の野菜室に入れるのも、冷凍するのも限界があります。
少しパニックですが、下記のことを調べてみます!
- 白菜はどれくらいで賞味期限切れになるの?
- 白菜が腐るとどうなる?見分け方を詳しくご紹介
- 白菜を長持ちさせる保存方法。夏でも常温で保存していいの?
- 白菜は冷凍保存が可能
普段は、スーパーで4分の1カットでしか白菜を買わない私が、10玉をどうやって消費するか!?
近所にお裾分けしたとしても、果てしない量に感じます。
漬物(浅漬け)や作り置きおかずに活用しても、大して日持ちしないでしょうし・・・。
でも、友人が一生懸命育てた白菜です。長持ちさせる保存方法を調査し、丁寧に保存して食べきりたい。
ということで今回は、白菜を徹底調査することに決めました!
普段はあまり気にしていなかった白菜についている虫や、葉にある黒い点々など、豆知識も交えながら楽しく確認していきましょう。
目次
白菜の賞味期限を調査!冷蔵・冷凍で何日くらいなの?
スーパーで白菜を買うと、丸ごとでもカットでも割と日持ちする印象があります。
白菜の状態別に、賞味期限をご紹介します。
生の白菜や白菜料理の賞味期限
白菜は、収穫後すぐに買って食べきればいいのですが、量が多くて一度に食べきるのが難しいですよね。
生や調理後の賞味期限を確認してみましょう!
白菜の状態 | 冷蔵 | 注意点 | 冷凍 |
生(丸ごと) | 約1ヶ月 | 季節によって常温か冷蔵庫で保存 | 2週間 |
生(半分や4分の1カット) | 約2週間 | 冷蔵時は野菜室で保存 | |
生(食べやすい大きさにカット) | 約1週間 | ||
塩もみしてそのまま塩漬け | 3日 ~1週間 |
塩加減によって異なる | 冷凍には向かない |
白菜の漬物や浅漬け | 長くて 1週間 |
||
白菜を炒める | 約3日 | 冷蔵庫で保存 | |
白菜を茹でる | 約3日 | 2週間 | |
マリネやサラダ | 2~3日 | 冷凍には向かない | |
白菜の煮物 | 約3日 | ||
鍋料理(豚肉と白菜の重ね蒸しなど) | 翌日 | ||
味噌汁やスープ | 翌日 |
生の白菜は長期間保存できますが、調理後の白菜は日持ちしませんね。
*白菜の日持ちは、保存方法にも左右されます。
腐るとどうなるか、夏の常温保存、冷凍などについては、後ほど詳しくご紹介します!
白菜に賞味期限はない!?賞味期限の正しい意味を確認
スーパーで売っている白菜には、賞味期限が書かれていません。
そういえば、野菜コーナーに置いてあるほとんどの生鮮野菜や果物にも、賞味期限が書いていないですよね。
理由を調べてみました!
賞味期限とは?
主に腐りにくい加工食品に表示されるもので、未開封で保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限。
消費期限とは?
主に腐りやすい加工食品(肉・魚などを含む)に表示されるもので、未開封で保存方法を守ったときの、安全に食べられる期限。
*農林水産省のホームページより、簡単にご紹介しました。
賞味期限や消費期限は、基本的に加工された食品に表示されるんですね。
生鮮野菜も、「おおよそ〇日」という期限があればわかりやすいと、私は思ってしまいます。
食品衛生法や農家のホームページなどでさらに調べると、生鮮野菜に賞味期限が書いていない理由がわかってきました。
生鮮野菜に賞味期限が書いていない理由
- 野菜は収穫後も生き続けていて、成長する
- 成長するにつれて味や食感が変化する
- 成長する度合いが、1つ1つ違う
- 野菜の成長(成熟)と腐敗は紙一重で、判断が難しいことがある
- 配送方法や小売店での保存方法によって、品質に差が出る
- 野菜をどの段階で美味しいと感じるかは、人によって違いがある
上記のような理由で、生鮮野菜の賞味期限を一律に決めるのは難しいようです。
白菜には、「賞味期限」や「賞味期限切れ」という概念は本来ないんですよね…
概念がないということはあくまで上の表も”目安”ということになります。
大切なのは、
あなた自身の目で白菜が悪くなっていないかを確認すること
私はこのように考えています。
判断基準をしっかりとイメージしていただく為に、ここからは傷んだ白菜の見分け方を中心に解説したいと思います。
白菜は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
半分にカットした白菜を保管していると、真ん中が盛り上がったり、切り口だけが劣化したりします。
育児中の私は、「これって腐っているの?切り取って子どもに食べさせても大丈夫?」といつも悩みます。
我が家と同じように、お手もとに微妙な状態の白菜がある方は、食べるかどうかの判断の目安になさってみて下さい!
白菜が腐るとこうなる!
白菜は水分を多く含む野菜ですので、【保存方法が悪いor長期間経過】すると、水を栄養にする菌が繁殖して腐ります。
見た目
- 芯(根本)が黒い
- 芯(根本)やカットした断面を触るとヌルヌルする
- 外側も内側も色が変化(茶色に変色)
- 中心が溶けている
におい
- 腐敗臭
- 酸っぱいにおい
味
- 調理しても腐敗臭が抜けない
ちなみに、白菜を保存し続けると、腐る前に全体がしなしなと柔らかい状態になることがあります。
腐っているかどうかの見分け方が難しい時期ですよね。
この時期は、白菜から水分が抜けて風味が落ちていますが、上記のようなヌルヌルや腐敗臭などがなければ食べてOKです。
豆知識:白菜の根元にいる虫は何!?
白菜の葉をめくると、必ず根元に小さな虫がいませんか?
気持ち悪いですがほとんどの白菜にいるので、虫を気にしていたら白菜を食べられなくなってしまいます。
白菜の中にいる虫は、白菜を育てるときに使う農薬を好む、「ダイコンハムシ」や「ハクサイダニ」です。
この虫を間違って食べても体に害はありませんが、気持ち悪いですよね。
丁寧に洗い流して食べるのがおすすめです。
逆に全く虫がついていない白菜は、無農薬で生き抜いてきた白菜の可能性が高いです!
そんな白菜に出会ってみたいですね。
美味しい白菜の見分け方
一度に使い切れないことが多い白菜は、買う時点で新鮮で美味しいものを見分けたいですよね!
旬
- 11月~2月が旬で美味しい
見た目
- 外側の葉が鮮やかな緑
- 外側の葉が全体を守るように覆っている
- 葉にハリがある
- 芯(根本)の切り口がキレイな白
- (カット白菜)断面がキレイな白
- (カット白菜)断面が盛り上がっていない
- (カット白菜)芯が小さい
持ってみて
- ずっしりと重い
- フカフカせず、実が詰まっている
みずみずしい白菜は、生でも加熱しても自然の水分と甘味を感じて絶品です。
上記を参考に、しっかりチェックして見て下さいね。
豆知識:白菜の葉にある黒い点々は何?
葉に黒い点々があったら、育ち過ぎの白菜です。
黒い点々の正体はポリフェノールで、食べても害はありません。
点々がない白菜よりは少しみずみずしさが落ちますが、切り取らずに食べてOKです。
次に、白菜を美味しく長持ちさせる保存方法を確認しましょう!
白菜の正しい保存方法!長持ちさせるコツとは?
白菜が腐るのは、水分が腐敗する影響が大きいです。
腐敗を避けて長持ちさせる、生の白菜の保存方法をご紹介します。
丸ごとの白菜を長持ちさせる保存方法
丸ごとの白菜は生き続けているため、呼吸をします。
完全に密閉すると、呼吸によって発生した水滴がカビの原因になりますので、注意しましょう!
- キッチンペーパーで包む
- 新聞紙でくるむ(新聞紙だけでもいいですが、新聞紙のにおいが移ります)
- 立てて保存する
食べるときには、外側の葉でしなっとした部分を捨て、みずみずしい内側を食べます。
保存場所はこちらです!
- 0℃~5℃が最適
- 温度が高くても10℃以下の場所
- 温度が一定の場所
- 直射日光が当たらず、風通しが良い場所
- 室内だけでなく、ベランダや軒下でもOK
ご家庭では、10℃以下で一定の温度の場所を確保するのが難しい場合もあると思います。
特に夏場は、「どこを探しても10℃以下の場所がない」なんてこともありますよね。
そんな時は次にご紹介する、”カットして冷蔵庫の野菜室で保存”がおすすめです。
半分や4分の1にカットした白菜を長持ちさせる保存方法
白菜はカットしてからも成長し続けます。
成長を止めるのが、美味しく長持ちさせるポイントです。
- 白菜の芯(根本)をカットするか切り込みを入れる
- キッチンペーパーで包む
- ラップで包む
- 冷蔵庫に立てて入れる
芯(根本)をカットするのが難しいときは、画像の赤線のあたりに切り込みを入れます。
食べやすい大きさにカットした白菜を長持ちさせる保存方法
食べやすい大きさにカットした白菜は、洗っておくことで、すぐに料理に使えるのが便利です。
- カットする分の葉をむく
- 葉を洗い、虫や汚れを落とす
- 1回使う分ずつ、ジップつきの保存袋に入れる
- 空気を抜いてしっかり密閉する
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
半分などのカットよりは日持ち日数が短いですが、料理の時短になる保存方法です。
最後に、白菜の冷凍方法をご紹介します!
白菜が冷蔵庫に入らない!カットして冷凍してもいいの?
白菜は、生のまま冷凍可能です!
かさばる白菜を冷凍して、賢く使い切りましょう。
- 食べやすい大きさにカットする(みじん切りでもざく切りでもOK)
- 1回分ずつラップに包む
- ジップつきの保存袋に入れる
- 空気を抜いて、しっかり密閉する
- 冷凍庫に入れる
煮る場合にはそのまま、炒める場合にはレンジで解凍してすぐ、料理に使えます。
一度湯通ししてからの冷凍もOKです。
その場合は、沸騰したお湯に白菜を入れサッと火を通す程度の湯通しで十分です。
美味しく食べられる保存期間の目安は2週間で、それ以上になると、”冷凍やけ”や”においうつり”で風味が落ちることにご注意下さい。
生の白菜を冷凍すると中の水分が一度凍り、解凍したときに漬物のような独特の歯ごたえを味わえます。
冷凍した白菜のおすすめ料理といえば、餃子です!
解凍されると一度に水分が染み出すため、ジューシーな食感と独特の歯ごたえが美味しいですよ。
まとめ
白菜の賞味期限について詳しくご紹介してきました。
正しい保存方法がわかったことで、10玉の白菜を無駄にせず楽しめそうです!
ポイントをまとめてみます。
- 生の白菜の賞味期限は数週間。調理後の白菜の賞味期限は3日ほど
- 白菜が腐ると、見た目、におい、味が変化する
- 生の丸ごとの白菜は、10℃以下で保存する
- 生の半分などにカットした白菜は、成長を止めるための切り込みを入れて保存する
- 白菜は冷凍可能。独特の歯ごたえになる
白菜のほとんどが水分です。
ビタミンやミネラルがバランス良く含まれていますが、ほとんどの栄養分が、熱に弱くて水にとける性質です。
煮物などにする場合は、料理の最後の方に入れて汁も一緒に食べるのがおすすめですよ。
白菜を煮たときの、ジュっと出てくる水分が甘くて、たまらなく美味しいですよね。
せっかく手に入った大量の白菜に、大活躍してもらおうと思います♪