夜中に出張から帰ってきた主人が、ビール片手にひじきの煮物が食べたいと言い出しました。
私もひじきは大好きですが、乾燥ひじきを買って自分で煮物などを作ると、必ずと言っていいほど残りを賞味期限切れにしてしまいます。
しっかり計画を立てて使えばいいだけなのですが、ついつい忘れてしまい気づいたときには手遅れ…。
そんなこともあり、副菜などの少しあればいい食材は、たいていスーパーのお惣菜を利用することにしています。
しかし、もう夜中なので作るしかなく、主人は「よろしくー」とお風呂へ。
「あったかなー」とパントリーを調べてみると、一度使った残りで賞味期限が過ぎた乾燥ひじきがありました。
過ぎているのは2週間だから、いけるか!?
ニオイを嗅いでみても問題なさそうですが、念のため賞味期限切れのひじきはどのくらいまでなら食べられるのか調べてみます。
今回は、以下のポイントに沿ってチェックしていきますよ。
この記事でわかること
- ひじきの賞味期限はどのくらい?
- 賞味期限切れのひじきはどのくらいまでなら食べられる?
- 腐ったひじきの見分け方
- ひじきの正しい保存方法
我が家は田舎なので、帰りに駅ビルでおつまみを買ってくるなどということができません。
じゃがりこならあるのにな…と思いながら、急いで確認してみます。
目次
ひじきの賞味期限を徹底調査!乾燥品から煮物まで全て調べた!
そもそも、みなさん「ひじきって何?」ということはご存知ですよね?
そう、海藻です。
スーパーなどで主に売られているものは、海藻を乾燥させたものなんですね。
ひじきの正体は?
古くから「ひじきを食べると長生きする」と言われているほど、日本で愛されてきたひじきですが、海藻ということ以外じつはあまりよく知りません。
私のように、レシピなどを知っていても、なぜ黒いのかなど詳しいことを知らないという方は多いのではないでしょうか。
そんな方のために、ひじきについて簡単に紹介します!
ひじきは、褐藻類ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の1種で、サラダ、酢の物、天ぷら、煮物など幅広い調理法で食べられている食材です。
収穫したままの状態ではエグミが強く食べられないため、長時間煮出して灰汁を取りますが、その加工工程で茶色から黒へと変化するのだそうです。
ひじきは黒いものと思い込んでいましたが、もともと黒いわけではないのですね。
また、敬老の日にちなんで9月15日は「ひじきの日」とされているんですよ。
いろいろなひじきの賞味期限
そんなひじきですが、乾燥以外にもいろいろな形状で販売されています。
販売の仕方によっても賞味期限が変わってくるため、チェックしてみますよ。
- 乾燥ひじき……約2ヶ月
- 生ひじき……3日程度
- 手作りの煮物……3~7日程度
- スーパーなどのひじきの惣菜……その日中
- 缶詰……約3年
- 真空パック……2ヶ月程度
- 生協のコープのひじき……150日
- 生協コープのドライパック……約1年
調理済みのお惣菜をすぐに食べなくてはいけないことは分かりますが、そのほか形状によってもこんなにバラツキがあるんですね。
ひじきが賞味期限切れになった!いつまで食べても大丈夫なの?
乾燥ひじきの賞味期限は、基本的に2ヶ月程度となっています。
乾物のため、2、3日なら過ぎても大丈夫そうですが、2週間程度賞味期限を過ぎていても食べられるのでしょうか?
そもそも賞味期限とは?
食品には必ず、安全に食べるための期限が明記されています。
それは、消費期限と賞味期限の2種類ですが、どのような違いがあるのかチェックしてみましょう。
消費期限…品質が劣化せずに安全に食べられる期限のこと。傷みやすい食品に記載されていて、期限を過ぎたら食べない方が良い。
賞味期限…美味しく食べられる期限のこと。比較的傷みにくい食品に記載されていて、賞味期限が切れたからといってすぐに腐るわけではない。
どちらも、未開封の場合で、保存方法を守っているものについてのみ当てはまるので注意してくださいね。
開封してしまった場合は、記載の期限に関わらずすぐに食べ切るようにしましょう。
賞味期限切れのひじきは食べても大丈夫?
ひじきに表示されているのは賞味期限のため、多少の期限切れをしても急に腐ったりはしないということになります。
ここでポイントになるのは、賞味期限は未開封状態での期限ということ!
開封後は賞味期限の保証はなくなるため、残念ですが、今回の我が家のひじきは食べないほうが良いということなんですね。
残念ながら、主人にはじゃがりこをおすすめしておきました。
もし未開封であれば、賞味期限の1.2倍の期間は食べられると言われています。
元々の賞味期限が長いものほど、期限切れから食べられる期間も長くなります。
そのため、賞味期限が2ヶ月ほどの乾燥ひじきは、賞味期限が切れてから2週間程度までは食べても問題ないと言えるでしょう。
もちろん、自己責任で見た目やニオイをチェックすることをお忘れなく!
また、惣菜など消費期限が書かれているものは、期限が切れたら傷んでいる可能性が高いので、食べないほうが良いですよ。
私は、仕事終わりに購入した当日が消費期限のお惣菜は、冷蔵庫で保存し次の日の朝なら食べるけど、夜まで残ってしまったら食べないようにしています。
丸1日経つと、見た目が汁っぽくなっていたり、ちょっとニオイが変わっているなと感じるときがあるので、1日なら大丈夫と思わずチェックすることが大切です。
ひじきは腐るとどうなるの?見分け方がコレ!
見た目やニオイを確認し自己判断すると言っても、元々カサカサの乾燥ひじきを見てわかるものなのでしょうか?
ひじきが腐っている場合の見分け方をチェックしてみましょう。
腐ったひじきの見分け方
まず、乾燥ひじきは腐りにくいため、見た目が変化していてすぐにわかるという状態にはなかなかなりません。
そのため、判断する基準は賞味期限が基本となります。
賞味期限の1.2倍程度を目安に、それ以上経っていたら食べるのはやめておいたほうが良いでしょう。
インターネットで検索すると、「1年経っているものでもまったく問題ない」「乾燥ひじきは半永久的に食べられる」といった意見も見られますよ。
乾燥ひじき以外のひじきが腐ったときの特徴は、以下の通りです。
- 生ひじき……腐るとベチャベチャになって、異常なニオイを発する、糸を引いている
- 煮物……酸っぱい味やニオイがすることがある、糸を引いている
- 缶詰……完全に殺菌されていない場合があり、缶の中で菌が増殖して腐敗し、ガスが出て缶が膨れている
缶詰が腐っている場合もあるとは驚きです!
また、スーパーなどで手に入る生ひじきは、元々の賞味期限が短い食品なので、見た目が大丈夫そうでも期限切れしたら食べないことをおすすめします。
ひじきの正しい保存方法とは?冷凍してもいいの?
賞味期限切れのひじきについて、種類によって食べられる期間に違いがあることがわかりました。
では、なるべく保存期間を長くするための方法はあるのでしょうか?
ひじきの正しい保存方法
乾燥ひじきの保存には湿気が厳禁です!
パントリーなど、日光の直接当たらない場所で保存するのが一般的かと思いますが、湿気が心配な時は冷凍庫で保存してもOK。
開封した場合は、密封できる容器や袋に入れしっかりと封をした状態で、冷暗所または冷蔵庫で保存しましょう。
生ひじきは日持ちしないので、すぐに冷蔵庫で保存して、なるべく早めに使い切りましょう。
ひじきは冷凍保存できる?
ひじきの煮物など、味付けしたものは、冷凍保存しても美味しく食べることができます。
その場合は、調理したひじきの煮物を完全に冷まして汁気を切り、1回分ずつに小分けにしてサランラップで包み、密封できる袋に入れ冷凍庫へ入れます。
また、乾燥ひじきの賞味期限が近付いて心配なときなども、水でしっかり戻した後、煮物と同じように、水気を切って小分けにし、密閉袋などで冷凍することができます。
どちらも、1ヶ月程度を目安に使い切ると良いでしょう。
凍ったままのひじきの煮物をお弁当に入れれば、夏場などは保冷剤代わりにもなって便利ですよ。
まとめ
乾燥ひじきなどの乾物は、なんとなく長持ちするだろうというイメージがありますよね。
そのため、ついつい放置して賞味期限が切れてしまうことが多くなってしまいます。
今後は、開封したらすぐに使い切ることを頭に置いて、それでも使い切れないときは冷凍保存も試していこうと思います。
それでは最後に、今回のポイントをおさらいしてみましょう。
- 乾燥ひじきの賞味期限は約2ヶ月
- 生ひじきの賞味期限は3日程度
- ひじきは、販売している形状によって賞味期限が変わる
- 未開封の乾燥ひじきであれば、賞味期限の1.2倍の期間は食べられると言われている
- 賞味期限切れのひじきを食べる場合は、自己責任で見た目やニオイをしっかりチェックする
- 生ひじきや煮物が腐ると、汁気が多い、異常なニオイ、糸をひくなど変化が見られる
- 乾燥ひじきは見た目にほとんど変化がないため、1年経っても食べられるといった情報もある
- 水で戻した乾燥ひじきや煮物は、冷凍保存しても食べられる
どの食品にも当てはまりますが、購入時にしっかりと食味期限を確認し、消費できる分を買うのが一番です。
しかし頭ではわかっていても、作るつもりだったのに予定が入ったりして、消費し切れない場合が出てきてしまいますよね。
私の場合、「ひじき=煮物」というイメージが強すぎて、ほかの料理に活用できていないことも原因のひとつ。
これからは、サラダに入れたり、味噌汁に入れたり、かき揚げに入れたりと、幅広く利用していきたいと思います。