炒め物や揚げ物など、料理には欠かせないサラダ油ですが…。
ギフトでいただいたり、セールの時に買いだめしたりすると、知らぬ間にどんどんストックされますよね。
そして、ふと気づいたら「賞味期限切れのサラダ油を発見!」なんてことはありませんか?
もしも、サラダ油の賞味期限切れに気づいたら、どうしたらいいのでしょう?
またサラダ油の賞味期限は、未開封か開封後かでも変わってくるので、その点も知っておきたいところです。
そこで今回は、賞味期限切れのサラダ油とにらめっこ中のあなたに、下記のようなお役立ちな情報をお届けします!
- 賞味期限切れのサラダ油はどのくらいまで使える?
- サラダ油は腐るとどうなる?
- サラダ油を処分する時はこうしよう
- サラダ油を再利用してみよう
- サラダ油の正しい保存方法は?
サラダ油にも期限があるなんて、あまり気にしていなかった人も多いのではないでしょうか。
私も、サラダ油の期限表示を気にしたことはなく、スーパーで底値のサラダ油があると、つい買ってしまいます。
サラダ油は、常に2,3本常備しておくと、なんとなく安心できるんですよね。
ところが、店のように”後入れ先出し”で並べることがないので、賞味期限の遠いほうから使い始めてしまったり…。
でも、サラダ油だっていずれは劣化するんですよね。
今回の記事を書くにあたって、あらためてサラダ油の賞味期限について調べてみて、少し反省しました。
主婦として、特価品を買うことはよいのですが…。
しっかりと使いきらなければ、結局無駄使いになってしまうんですよね。
あなたも無駄遣いにならないように、今回の記事をじっくりと読んで、サラダ油を賢く使いきってくださいね。
目次
賞味期限切れしたサラダ油はいつまで使える?メーカーに聞いてみた!
品質表示には、賞味期限と消費期限があります。
賞味期限は、美味しく食べられる期限で比較的日持ちの長い食品に表示されます。
一方、消費期限は安全に食べられる期限をいい、劣化が早い食品に表示します。
日持ちするサラダ油には、賞味期限が表示されています。
安全に食べられる期限なので、賞味期限が過ぎてもすぐに「使えなくなる」わけではありません。
では賞味期限切れ後は、どのくらいまで使えるのでしょうか?
賞味期限が切れたサラダ油を使っても大丈夫?
サラダ油のメーカーのサイトでは、”賞味期限切れのサラダ油”に関する問い合わせが載っています。
それによると、メーカーとしては、賞味期限切れのサラダ油を使用することは、すすめていません。
賞味期限が切れたものを召し上がるのは、おすすめできません。光などが影響し、油が酸化している恐れがあります。お料理の味を損ねる場合もありますので、お使いにならずに、処分することをおすすめします。
日清オイリオ:よくあるご質問より引用
そうはいっても、「簡単に処分したくない!」と思うのは、私だけではないでしょう。
みなさんは、どうしているのでしょうか?
賞味期限切れのサラダ油を使っている人は意外に多い!?
もちろん、しっかり処分する人もいますが、賞味期限切れでも品質に問題がなさそうなら、早めに使いきるようにしている人も多いですね。
賞味期限と戦っています😣
最近調子にこいて、炒め物とかもオリーブオイル使ってたので買い置きのサラダ油をみてΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
1本はやっつけましたがあと1本まるまる(ー_ー;) pic.twitter.com/ifrAca1ihA— ado (•ө•)♡♪♬ (@WLbd4oCuJsP53on) 2019年1月18日
サラダ油って賞味期限あるんだね…もう1年近く切れてることに気付いたけど気にしないことにした( ˘ω˘)
— ルミップサイド🌙✨ (@spirit_snipe) 2019年2月2日
いろいろと調べてみると、「未開封のサラダ油なら、賞味期限切れ後1~3ヶ月は大丈夫」といっている人もいました。
しっかりと冷暗所で保存していれば、半年や1年くらい過ぎていても、使用できるという人もいます。
ただし先述のとおり、メーカーは期限切れのサラダ油の使用は、推奨していないことも事実です。
「それでも、もったいない!」という場合は、サラダ油の品質が劣化していないかしっかりチェックして、自己判断のうえで使用してください。
開封後のサラダ油は期限は関係なし!
開封後のサラダ油の賞味期限が切れた場合は、未開封の場合とは少し状況が違います。
油は開封した瞬間から、酸化(油の劣化)が始まります。
そのため、開封後は賞味期限内かどうかにかかわらず、1~2ヶ月以内には使いきってください。
また使っている途中でも、油の劣化がひどいときには処分したほうがよいでしょう。
では次章で、サラダ油の劣化状態について説明しましょう!
賞味期限切れのサラダ油が腐るとどうなるの?
サラダ油の賞味期限が過ぎて、劣化してしまうとどのような状態になるのでしょう?
その状態を知っておくことで、賞味期限切れの油を使用するかどうかの判断ができます。
では、劣化した状態の見分け方を確認していきましょう!
劣化したサラダ油の見分け方
劣化したサラダ油を使用すると、食中毒を起こすこともあります。
そこまでにならなくても、胸やけや胃もたれ、腹痛を起こすこともあるので、しっかりと確認してくださいね。
加熱前のサラダ油の場合
- 嫌な匂いがする
*油が酸化することで石油のような臭いがします - 色が濃くなっている
- 粘りが出る
*新しい油はサラッとしていますが、古くなると粘りが出ます
加熱してわかる劣化したサラダ油の状態
- 泡が出て消えない
*揚げ物をした時に、食材が見えないほど泡(カニ泡)が出て消えません - 煙が出る
*新鮮な油は230~240℃まで煙が出ませんが、古くなると180℃くらいで煙が出ます
まずは、簡単にチェックできる”臭い”で確認してみましょう。
サラダ油のいい匂いではなく、”油臭い臭い”になっていれば、劣化が始まっています。
さらに、”石油に近い臭い”が混じっていたら処分決定です!もったいなくても捨てましょう。
賞味期限内でも保存場所や保存方法によっては劣化が早まる
サラダ油が劣化する原因は、「酸素・光(紫外線)・熱」です。
なので、未開封のサラダ油は、冷暗所に保存していれば比較的腐りにくいです。
サラダ油の賞味期限は、容器の種類によって若干の違いがありますが、それも光や酸素の透過性に関係しています。
【容器による賞味期限の違い】
- 金属缶:約2年
- 紙容器:約2年
- 着色ガラス容器:約2年
- 透明ガラス:約1年半
- プラスチック容器:約1年
もしも、油が劣化していて処分することになった場合、むやみに捨ててはだめですよ!
サラダ油を捨てるなら、次章で紹介する方法で処分しましょう。
不要になったサラダ油の捨て方は?流しに捨ててもいいの?
サラダ油の処分方法には、いくつかあります。
でもその前に、絶対に知っておいていただきたいことがあります!
それは、「サラダ油をそのまま流しなどの排水口に捨ててはいけない」ということです。
環境に悪いのはもちろん、排水管の詰まりの原因にもなるので、絶対に排水口には流さないでくださいね。
サラダ油を捨てるならこの方法で
不要になったサラダ油は、正しい方法で廃棄する必要があります。
以下で、サラダ油を捨てる際の3つの方法を紹介します。
凝固剤を使う
油を凝固するポピュラーな商品として「固めるテンプル」があります。
サラダ油に凝固剤を入れて、固まったら一般のごみとして捨てられるのでとても簡単ですね。
注意点は、凝固剤を入れるときの油の温度です。
温度が低いと、凝固剤が溶けずに油がうまく固まりません。
なのでこの方法は、「揚げ物などをした後でサラダ油を処分する時の方法」として考えたほうがよいでしょう。
もし凝固剤がなければ、片栗粉や小麦粉、パン粉などで代用できます!
賞味期限切れや、衣に使った残りのものがあればちょうどいいですよ。
この場合も、油が温かいうちに油と同じくらいの量を入れて、ゆっくりとかき混ぜます。
この時に、やけどには気を付けてくださいね。
凝固剤のようにしっかりとは固まりませんが、どろっとした粘度の高い状態にはなります。
それをビニール袋などに入れて、しっかりと口を縛れば一般ごみとして捨てられます。
牛乳パックやビニール袋を使う
賞味期限切れのサラダ油を、そのまま捨てるときには、こちらの方法がおすすめです。
- 牛乳パックに新聞紙かキッチンペーパーを詰めて、油を染み込ませまる
*使用済みのサラダ油を染み込ませるときは、しっかりと冷ます - 夏場などの高温下では、自然発火の恐れがあるので、油を染み込ませた後に水を入れる
- 紙パックの口を、ガムテープなどでしっかり閉じて捨てる
ビニール袋を使うときも、同じように中に詰め物をして、油と水を染み込ませます。
油を入れるときは、三角コーナーなどにセットしておくと、油がこぼれにくいですよ。
また、ビニール袋は破れやすいので、二重にしておいたほうがよいです。
最後に袋の口を閉じるときは、できるだけ空気が入らないようにしましょう。
自然発火に注意!
油が空気に触れると酸化して熱が発生します。
その熱がたまることで、自然発火することがあるの注意が必要です。
油を処分する際には、油の温度と空気には十分に気を付けましょう!
油を吸わせる
市販されているものには、油を吸わせるタイプの商品もあります。
「吸わせるテンプル」が有名ですが、100円ショップなどにも同じような商品が並んでいます。
ただ、私個人の感想は、吸収力がもう一つ頼りないという評価です。
ですので、少量のサラダ油用ですね。
もしくは、牛乳パックでの処理と、あわせ技で使うという方法もあります。これなら普通の量でも処分できますよ。
この方法で処分するときには、必ず油を冷ましてから吸わせてください。
また、サラダ油を捨てる時は、自治体のルールに従って捨ててくださいね。
ところで、サラダ油を処分したあとに残った”サラダ油の容器”の捨て方をご存じですか?
サラダ油容器の捨て方
ペットボトルには、リサイクルの識別マークが付いているものと、付いていないものがあります。
このプラスチックマークは、リサイクルの対象であることを示します。
サラダ油の容器には、リサイクルの識別マークは付いていません。
つまり、ペットボトルのリサイクルとして回収してもらえないので、気を付けてください。
ちなみに、サラダ油のプラスチック容器は、「その他プラスチック容器」に区分され、飲料・醤油などの容器とは、別扱いになっています。
回収方法や回収対象は、自治体によって違うので、ホームページなどで確認してくださいね!
同じオイル仲間のオリーブオイルの賞味期限切れもチェックしてみましょう
↓ ↓ ↓
オリーブオイルの賞味期限切れは大丈夫?2年過ぎたら捨てるべき?
これで、サラダ油の処分方法はおわかりいただけたと思います。
ですが、未開封の油の賞味期限が切れて、1本丸ごと廃棄するなんてなかなか勇気がいりますよね。
そんな場合は、処分するのではなくリサイクルをしてみませんか?
期限切れのサラダ油を処分するならリサイクルしてみよう!
サラダ油をゴミとして捨てずに、再利用はできないかと考えているあなたなら、こちらの方法を試してみてはいかがでしょう?
サラダ油を有効活用しよう
自治体によっては、サラダ油の回収を実施しているところもあります。
資源ごみとして再利用されるなら、ごみとして捨てるよりいいですね。
廃油回収は、自治体によってその方法が異なるので、自治体のホームページなどを確認したり、問い合わせたりしてみてください。
また自治体以外でも、廃油回収をしている企業も増えてきています。
廃油回収以外にも、サラダ油の再利用方法はまだありますよ!
サラダ油がアロマキャンドルに変身!
廃油を利用して、お好みの色とアロマでキャンドルを作ってみましょう。
アロマキャンドル作りは、小学生の自由研究としてもおすすめですよ。
材料
- 廃油 100ml
- 凝固剤 100g
- クレヨン
- 空きビン(ジャムのビンなどが可愛いですよ)
- 割りばし
- クリップ
- タコ糸(ろうそくの芯)
作り方
- お好みの色のクレヨンを2分の1本ほど削ります
- 濾(こ)しておいた廃油を80℃ぐらいに熱し、1のクレヨンを入れて溶かし、火を止めます
- 油が熱いうちに凝固剤を入れ、かき混ぜて溶かします
- 油がある程度冷めたら、お好みのアロマを入れます
- クリップに適当な長さに切ったタコ糸の片方を挟み、空き瓶の底に入れます
- もう片方のタコ糸を割りばしに挟み、芯が中心になるように空き瓶に固定します
- 油を空き瓶にそっと流し込み、固まったらできあがりです
油汚れを取るには油!?
食用として使えなくなったサラダ油を、掃除に利用する方法もあります。
しつこい油汚れは、掃除が大変ですよね。
そんな油汚れを取るのには、使用済みの油がいいんですって!
同じ油同士で油を溶かしてふき取ると、びっくりするほどスムーズにとれるそうです。
私は、いつも換気扇の汚れに四苦八苦しているので、今度この方法を試そうと思っています(⌒∇⌒)
これで、サラダ油の処分に関しては完璧ですね!
ですが、そもそも処分すること自体がないようにしたいものです。
次は、サラダ油の正しい保存方法について紹介しましょう。
サラダ油の正しい保存方法とは?夏に常温でも大丈夫?
サラダ油は、「高温・光・空気」によって劣化するので、この3つを避ける場所に置くことが基本です。
つまり、「直射日光が当たらず、高温にならないところで、空気に触れない状態(未開封)での保存」が最適です。
特にガスコンロの近くなどは、高温になりやすいので避けてください。
逆に冷蔵庫は、油が白く固まって使いづらいのであまりおすすめできません。
いわゆる”冷暗所で常温保存”が一番よいです。
夏などは、冷暗所といえる場所がなくなってしまいますが、それでも常温保存で大丈夫です。
ただ、開封後のサラダ油は空気に触れているので、どんどん酸化(劣化)しています。
開封後はできるだけ空気に触れないように、しっかりとキャップをしてから、常温で冷暗所保存してください。
そして、1~2ヶ月以内に使い切るようにしてくださいね。
調味料の賞味期限切れもちょっと知りたいですね。
↓ ↓ ↓
ドレッシングの賞味期限切れは危険?未開封、開封後に1年過ぎたら?
まとめ
賞味期限切れのサラダ油とのにらめっこはやめて、さあ、おさらいですよ!
- 賞味期限切れのサラダ油はできれば処分することがおすすめ
- 開封後のサラダ油は賞味期限に関係なく1~2ヶ月以内に使い切る
- 臭いが石油臭くなったサラダ油は劣化しているので使っては危険
- サラダ油が古くなると色が濃くなり、粘りが出てくる
- 一般的なサラダ油の賞味期限は1~2年くらい
- サラダ油は凝固剤・牛乳パックなどを利用して処分しよう
- サラダ油を回収してもらう方法もある
- 常温・冷暗所保存がサラダ油保存の基本
- 夏でも常温で大丈夫
- 開封後のサラダ油はしっかりとキャップをして早く使い切る
我が家では年齢と健康を考えて、揚げ物はあまり作らないので、サラダ油はどうしても残りがちです。
今までは、廃油回収に出すことが多かったのですが、今回調べていろいろな再利用方法を知ったので、試してみたいと思っています。
手作りのアロマキャンドルもいいですね!
昔のように停電することが少なくなって、ろうそくを家に置いておくことがあまりないですが…。
アロマキャンドルをいくつか作って、災害用に保存ってどうですか?
大変な時でもアロマキャンドルが灯れば、心が少し安らぐかもしれません。
目の前の賞味期限切れのサラダ油、とりあえず劣化チェックをして使いますか?
それとも再利用?やっぱり処分でしょうか…?
ゆっくり考えてみてくださいね。