我家では、数カ月前に賞味期限切れになった醤油を、今でも使っています。
賞味期限が切れていたことに気付いたのが、期限切れになる1日前でした(笑)。
ただ、その醤油が未開封だったのと、においや様子に問題がなかったので、「ま、醤油は賞味期限切れでも大丈夫だろう」とそのまま使い続けています。
体調などにも異変がないので、最後まで使い続けるつもりでしたが…。
最近「未開封だから使ったけど、開封後はどうなんだろう?」と不安になってきたんですよね~。
そこで、今回は…
- 賞味期限切れの醤油は半年たっても使える?
- 醤油は本当に腐らない?
- 古くなった醤油の見分け方と捨て方
- 醤油を正しく保存して風味を保とう!
などの内容をご紹介していきたいと思います。
私は結構、調味料系の賞味期限が切れていても、記載されている保存方法で保存している場合は、使ってしまうタイプです。
特に、醤油は「腐りにくいだろう」という勝手なイメージから使い続けているのですが…。
実際のところどうなのかと、最近になって気になってきました。
同じように、賞味期限切れの醤油を使おうかどうか迷っているあなたは、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
醤油の賞味期限切れはどれくらい大丈夫?半年過ぎても使えるの?
現在進行形で、賞味期限切れの醤油を使っている私ですが…(笑)。
とりあえず、我が家の醤油は賞味期限を2ヶ月過ぎていますが、今のところ問題なく使っています。
そもそも、賞味期限とは「食品を美味しく食べられる期限のこと」です。
つまり、食品の品質が劣化せず、「安全に食べられる期限」である消費期限とは異なります。
ほとんどの醤油に記載されているのは「賞味期限」なので、ある程度余裕を持った期限が書かれているんです。
ですので、賞味期限が切れたからといって、その醤油がすぐに腐るというわけではありません。
では、賞味期限切れの醤油は、いつまで使えるのでしょうか?
賞味期限切れの醤油はいつまで使える?
実は、「賞味期限切れの醤油は、いつまでなら大丈夫」といった、明確な情報はありません。
ただ、醤油を出しているいくつかのメーカーでは、賞味期限に関して以下のような情報を提示しています。
ヤマサ
- 醤油は高塩分なため、賞味期限が切れても風味は落ちるものの、劣化したり腐ったりしない
- 保存料が使われていない醤油も、最後に加熱処理を行っているため、開栓前にカビが生えたりすることはない
キッコーマン
- 醤油は塩分があるため、賞味期限を過ぎたものを使っても健康を害することはないが、味わいを損ねる可能性はある
- 1リットルのこいくちしょうゆを例にとれば、保管状態が良ければ未開栓の場合で、賞味期限を2~3ヶ月過ぎても使える
各メーカーでは、このような情報を提示しています。
また、醤油を使っている人の中には「未開封なら1年半は大丈夫」という人もいますし、「3年でも大丈夫」という人もいます。
一方、開封後の醤油については、どのメーカーでも
「酸化したり風味が落ちたりして、賞味期限の保証がなくなるため、開封後は冷蔵庫に保存して、1ヶ月を目安に使い切ったほうがよい」
と述べています。
醤油はカビが生えても大丈夫!?
こちらも、ヤマサのホームページに説明があった内容です。
- 開栓後の醤油に空気中の菌が入り込み、保存状態が悪ければカビが生えることもある
- ただこのカビに関しては、体に有害なものではないので食べられる
- しかしカビが生えることで、風味は落ちる
カビが生えても食べられますが、美味しくなくなるので、カビが生えないように醤油を正しく保存することが大切です。
賞味期限切れの醤油でも、使えるということがわかりました。
ですが、腐ったり使えなかったりする状態になることはあるのでしょうか?
そこで、次項では「醤油は腐るのか?」という内容を紹介していきます。
醤油の賞味期限の目安を解説!腐ることはあるの?
前項で紹介しましたが、醤油メーカーのヤマサで説明されている通り、塩分濃度が高い醤油は、腐ることはほぼありません。
ただ、醤油の種類や容器によって、それぞれ賞味期限が異なることは、頭に入れておいたほうがよいでしょう。
醤油の種類と容器別賞味期限
最近では、スーパーでもいろいろな醤油を見かけますよね~。
そこでこちらでは、醤油の種類と容器別の賞味期限をお伝えしていきたいと思います。
ペットボトル | 瓶 | 缶 | |
濃口醤油/溜まり醤油 | 1年半 | 2年 | 2年 |
淡口醤油 | 1年 | 1年半 | 1年半 |
白醤油 | × | 8ヶ月 | 8ヶ月 |
ただし、これらの賞味期限は未開封の場合に限ります。
開封後はどの醤油も、1ヶ月以内を目安に使い切ったほうがよいでしょう。
開封後に半年もつ醤油もあるって本当!?
醤油を開封後は、1ヶ月を目安に使うようにお伝えしましたが、実は開封後でも1ヶ月以上使える醤油もあるんです!!
ヤマサ『鮮度の一滴』
ヤマサでは、注いでも中に空気が入らない特殊な注ぎ口の容器が特徴の『鮮度の一滴』という醤油シリーズを販売しています。
この特殊な容器によって、開封後でも醤油の鮮度を180日間保てるんです!
キッコーマン『いつでも新鮮』
キッコーマンから出ているのは、開封後も常温保存で90日間使用できる『いつでも新鮮』という醤油シリーズです。
ラインナップも豊富で、用途に合わせて醤油を使い分けられます。
ちなみに、我が家の卓上醤油もこちらの『いつでも新鮮』シリーズです♪
イチビキ『密封ボトルしょうゆ』
イチビキから出ている『密封ボトルしょうゆ』シリーズも、開封後は90日間使用できます。
通常サイズ(450ml)と小さめサイズ(200ml)があるので、使用頻度から選べますよ!
料理に使うのは大型の醤油、卓上で使うのは日持ちする醤油というように、使い分けてみるのもよいですね。
このように、最近では開封後も醤油の鮮度を保てるように、工夫した容器を使っているメーカーが増えています。
卓上で使う場合は、使用頻度も少なくなるので、開封後も日持ちする醤油を選んだほうが無駄になりませんね!
さて、先にお伝えした通り、醤油が腐ることはありません。
しかし、古くなることはあります。
次項では、「醤油が古くなったらどうなるのか?」という内容を紹介していきます。
古くなった醤油の見分け方は?捨て方には注意が必要!
醤油は腐ることはありませんが、賞味期限を過ぎた醤油は、色が濃くなって風味が落ちます。
古くなった醤油の見分け方は、においをかいでみることです。
通常の醤油よりも、臭いがきつくなっている場合は、古くなっている可能性が高いです。
また、醤油の表面に白いカビが生えることもありますが、このカビは「産膜酵母」という酵母なので、体には無害です。
カビを取り除けば使えますが、カビが生えた醤油は風味が落ちて、まずくなっています。
賞味期限切れの醤油で、食中毒を起こすことはほぼありませんが、美味しくない醤油は捨てたほうがよいでしょう。
古くなった醤油は捨てるしかない?
賞味期限が過ぎてしまった醤油が、大量に残って困ることもありますよね。
でも、「捨てるのはもったいない…」
そう考えるあなたに、とっておきの秘策をお伝えします!!
ヤマサでは、以下のような解説をしています。
- 醤油を加熱すれば芳しい香りが出るので、賞味期限切れの醤油は熱を加えて使うとよい
- 特に、煮物や煮詰める料理に使うと、風味が落ちても気にならなくなる
開封前や開封後も、正しく保存していた醤油なら、煮物などに活用できるので試してみてください。
ただ、それでも「この醤油は古くて使いたくない…」という場合もあるでしょう。
そういうときは、残念ながら捨てなければいけませんね。
さて、あなたは醤油の捨て方をご存知でしょうか?実は、醤油にも正しい処分方法があるんです!!
古くなった醤油はどうやって捨てるの?
「醤油は液体だから、排水口に流せば良い」と考えてはいませんか?
しかし、多量の醤油を排水口に捨ててしまうと、環境破壊につながる可能性があります。
そこでこちらでは、醤油の正しい処分方法を紹介します。
捨てる醤油が少量の場合
水道水で薄めて、排水口に流してOK。
捨てる醤油が多量の場合
こちらでは、どの地域でも一番有効な処分方法をお伝えしておきますね。
- 牛乳パックに、新聞紙か布を入れる
- そこへ醤油を注いで吸わせる
- そのまま可燃ごみとして出す。
醤油の容器に関しては、お住まいの地域の分別ルールに従って処分しましょう。
醤油の処分方法は以上のとおりになりますが、できれば捨てたり無駄にしたりしたくないですよね?
そこで、次項では「醤油の風味を保つ正しい保存方法」を紹介していきます。
醤油の正しい保存方法とは?風味を長く保つコツを紹介!
あなたは、醤油をどのように保存していますか?
醤油の保存方法は、以下のとおりです。
開封前 | 冷暗所で常温保存 |
開封後 | 冷蔵保存 |
これが醤油の基本的な保存方法です。
ただし、これ以外にもいくつかポイントがあるので、見ていきましょう。
醤油を上手に保存するポイントとは?
酸化を防ぐ
醤油の風味を保つためには、酸化を防ぐことが大切です。
醤油は、開封すると空気に触れて酸化し、風味が落ちていきます。
ですので、開封後はしっかりとふたを閉めてください。
また、ふたをしっかり閉めて容器を密封することで、外からカビが入り込むのを防げます。
できれば、1ヶ月で使い切れる量を購入したほうがよいでしょう。
変質を防ぐ
温度が高い場所で保存すると、変質する恐れがあるので、夏場は開封前でも冷蔵庫で保存しましょう。
冷暗所や冷蔵庫で保存することで、カビが増えるのを防げます。
結露を防ぐ
蒸気が出ている鍋の上から醤油を入れると、容器の中に結露が生じて、カビが発生する可能性があります。
よって、蒸気が出ている鍋やフライパンの上から、醤油を入れるような使い方は控えましょう。
使う分の量をあらかじめ小皿に移してから、鍋に入れるなどの対策をするとよいです。
このように、醤油を正しく保存すれば、開封後も風味を損なうことなく使えます。
また、未開封の醤油も、季節によっては環境を考えて、適切な方法で保存してくださいね!
まとめ
最後に、重要事項をまとめておきましょう。
- 賞味期限切れの醤油は風味は落ちるが使用できる
- 醤油は高塩分なため腐らない
- 開封後の醤油は冷蔵保存し、1ヶ月以内に使い切る
- 醤油の種類や保存容器によって賞味期限が異なる
- 開封後でも3~6ヶ月使える醤油もある
- 古くなった醤油は、少量なら水道水で薄めて排水口に流せる
- 古くなった醤油が多量の場合は、布に吸わせて可燃ごみで捨てる
- 開封前の醤油は、光や熱を避けて冷暗所で保存する
- 開封後の醤油は、ふたをしっかり閉めて冷蔵庫で保存する
醤油は大容量のほうがお得なので、つい大容量を購入しがちですよね。
しかし、使い切れないときのことを考えると、1ヶ月で使える容量の醤油を購入したほうが無駄になりません。
私は最近、卓上で使う醤油は密封ボトルタイプ、料理で使う醤油は1リットルタイプにしています。
ただ、1リットルでも1ヶ月で使い切れていないので、料理用の醤油の容量をもっと少ないものに変えようと思っています。
あなたもご自身の醤油の使い方に合わせて、使い切れる容量の醤油を選んでくださいね!