【監修者:管理栄養士 浜崎保奈美】
りんごの賞味期限はいつまでなのか、見た目だけで判断するのは難しいですよね。
しゃきしゃきの食感が好きな人もいれば、熟した柔らかな食感が好きな人もいるので、りんごの賞味期限の見分け方はなかなか難しいです。
箱買いしたりんごを知人にプレゼントした時、賞味期限を聞かれても明確に答えられなかったので、りんごの賞味期限について調べた結果を以下の項目でまとめました。
この記事でわかること
- りんごの賞味期限の目安
- 腐ったりんごの見分け方
- りんごの正しい保存方法
- りんごを冷凍保存する方法
- 半年近くも日持ちする話題の保存方法
我が家ではいつもりんごを常備していますがたまに使い忘れてしまい、賞味期限切れなのではないかと迷うこともあります。
2ヶ月くらい前に買って常温に保存していたりんごを半分にカットしてみたら茶色になっていたこともあります。
りんごは常温と冷蔵庫のどちらが日持ちするのか、冷凍保存する方法なども気になったので合わせて調べてみました。
できるだけりんごの賞味期限を伸ばす方法も詳しく紹介していますので、ぜひ最後までごらんください。
管理栄養士・栄養士
目次
りんごの賞味期限はいつまで?買ってからどのくらい持つの?
りんごの賞味期限は保存状態が良ければ2週間から1ヶ月程度持ちます。
場合によっては2ヶ月くらい経ったりんごでも食べられることもあります。
でも、りんごなどの生の果物や野菜には賞味期限や消費期限の表示がないですよね。
加工食品には賞味期限または消費期限の表示が義務付けられていますが、野菜や果物にはありません。
そもそも賞味期限と消費期限とはどういう意味なのでしょうか。
- 賞味期限・・・美味しく食べられる期限のこと
- 消費期限・・・品質が劣化せず安全に食べられる期限のこと
加工食品だと、常温で何か月とか、冷蔵でいつまでとか、明確に記載されていますよね。
しかし、りんごの賞味期限や消費期限を明確にすることは実は難しいのです。
りんごに賞味期限の表示がない理由
店頭に並んでいるりんごは
- いつ収穫されたのか
- いつから店頭に陳列されているのか
- どのような状態で置かれているのか
によって新鮮さが違ってきます。
そのためりんごの賞味期限いつまでなのかは条件によって変わるのです。
またりんごは品種によっても賞味期限が変わります。
りんごの品種による違いとは
りんごは収穫時期によって3つの種類に分けられています。
- 早生種・・・つがる、きおう、など
- 中生種・・・紅玉、陸奥、など
- 晩生種・・・ふじ、サンふじ、シナノゴールド、など
晩生種は早生種や中生種と比べて日持ちしやすい品種ですが、りんごは新鮮な方が美味しいので早めに食べた方がいいことには変わりありません。
りんごの賞味期限はが特に定められていなくても、3ヶ月や半年以上経ったものは美味しくないのでやめておいた方がいいでしょう。
しかし、りんごの賞味期限がわからなくても見た目が大丈夫そうだと判断しづらいですよね。
では腐ったりんごはどのように見分けたらいいのでしょうか。
腐ったりんごの見分け方とは?どうなったら捨てるべき?
りんごの賞味期限は2週間から1ヶ月程度ですが、保存状態や鮮度によって違います。
りんごの賞味期限の見分け方としては、切った時に茶色に変色していれば確実に傷んでいることがわかりますよね。
しかし店頭ではいちいち切って確認できません。
りんごの賞味期限の見分け方を知っておくと、りんごの新鮮さの判断基準にもなります。
腐ったりんごはどこで判断する?
りんごの見分け方は見た目、臭い、感触で判断するほかありません。
腐ったりんごの特徴とは?
- 凹んでいたり柔らかくなっている部分がある
- 中が茶色く変色している
- 中が乾燥してしなびている
- 新鮮なりんごとは違う異臭がする
傷んでいる部分を切り落とせば食べられます。
全体的に古くなっているようなら生で食べるのは諦めた方がいいでしょう。
古くなったりんごでも多少しなびているくらいなら調理して食べるという方法もあります。
古くなってしなびたりんごも無駄にしない!簡単レシピ
古くなってしなびたりんごの活用方法としてはりんごのコンポート(りんご煮)がおすすめです。
りんごのコンポートは簡単にできて、トーストやヨーグルトに載せたりと活用できます。
りんごのコンポートの作り方
- りんごを切ってなべに入れる
- 上から砂糖をりんご1個に対し50g程度とレモン汁を入れる
- ふたをして中火で煮る
- りんごの水分が出てきたら弱火にして10分程度煮る
コンポート以外にもジャムやはちみつ漬けなどにするのもおすすめです。
保存用の瓶を煮沸消毒しておけば、半年くらいは日持ちするのでぜひお試しください!
でもやっぱりりんごは生で食べたい!という方は、次章で紹介する正しい保存方法をお試しください。
りんごの正しい保存方法とは?冷凍してもいいの?
りんごは高温や乾燥を嫌うので、正しい保存方法は温度と湿度がポイントになります。
りんごの賞味期限は適切な保存方法であれば常温でも冷蔵庫でも大丈夫です。
冬場で室温が低いければ冷暗所などに常温で保存し、夏場で室温が高ければ冷蔵庫に入れるなど温度には気を付けましょう。
りんごは収穫後も呼吸をしているのでどんどん水分を発散させています。
乾燥を防ぐには密閉して保存するのが一番です。
また、りんごから発せられるエチレンガスは、他の野菜や果物の腐敗を加速させる原因にもなるため、冷蔵庫で保存する際にはしっかり袋の口を閉じるのを忘れないでください。
りんごは冷凍しても大丈夫?
冷凍みかんや冷凍バナナのように、りんごも冷凍保存できます。
しかし解凍して時間が経ったものはふにゃふにゃになって美味しくありません。
半解凍で食べたり、すりおろしりんごを冷凍してシャーベットとして食べるなどの工夫すると美味しく食べられますよ。
ただ冷凍してもりんごの賞味期限が延びるわけではなく、冷凍りんごの賞味期限も1ヶ月程度とそれほど長くありません。
そこで次は今SNSで話題になっているりんごを日持ちさせる方法をご紹介していきましょう。
SNSで話題に!りんごを5ヶ月も日持ちさせる方法とは?
実は今、りんごを5か月も日持ちさせる方法がSNSで話題になっています。
長野りんごちゃん、今回もツイッタ先生に教わった方法で保存準備完了(「🍎・ω・)「🍎 pic.twitter.com/QAHV9Styfc
— ドアランチャー (@doalauncher) 2018年12月13日
りんごの上の凹んだ部分に短い枝のようなものがついていますよね。
これは果軸といわれる部分で、この果軸を取ってしまうとりんごの水分が減って傷みやすくなります。
話題のりんごの保存方法は、この果軸の部分がポイントなのです。
ではその保存方法とはどのようなものなのでしょうか。
りんごが半年近く日持ちする保存方法
- りんごの果軸部分に湿らせたキッチンペーバーをのせる
- そのままりんごをラップで二重に包み密閉させる
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
たったこれだけでりんごが日持ちするなんて驚きですよね。
これはりんごの性質を理解した上で、それに対する適切な対応を利用した保存方法なのです。
りんごはなぜ傷むのか?
りんごは収穫した後も呼吸しています。
呼吸する時に水分を発散させ、同時に発生するエチレンガスによってりんごが徐々に傷んでいくのです。
水分の発散によりしなびていき、エチレンガスの発生によって腐りやすくなるのですね。
長期間保存できる方法の秘密とは、
ということなのです。
私は冬場はりんごを箱買いするのですが、食べ終わる最後の頃にはしなびたりんごもでてきます。
全部は冷蔵庫に入りきらないですが、最後に残りそうな分だけでもこの方法で試してみますね!
まとめ
では最後にりんごの賞味期限に関する内容を簡単にまとめておきましょう。
- りんごの賞味期限は2週間から1ヶ月程度
- りんごは早生種、中生種、遅生種の3つに分けられる
- ふじなどの遅生種が一番日持ちする
- りんごは保存状態や収穫時期で賞味期限が違う
- 腐っているかは見た目や臭い、感触で判断する
- りんごは高温と乾燥に弱い
- 冷暗所または冷蔵庫で密閉して保存するのがよい
- 冷凍したりんごはシャーベットや半解凍が美味しい
- りんごの果軸を取ると傷みやすくなる
- 果軸を湿った状態で密閉し冷蔵庫で保存すると5ヶ月くらい持つ
切ったりんごを傷まないように塩水につけるのは当たり前のようにやってましたが、りんごを日持ちさせるための方法は今まで知りませんでした。
せいぜい涼しい場所に置くくらいでしたが、こんな簡単な方法でりんごがずいぶんと日持ちするんですね。
冷凍りんごも美味しそうで、大きめにカットしたものやみじん切り、すりおろしといろいろなパターンで試してみたくなりました。
一日一個のりんごは医者知らずということわざもあり、普段からりんごを積極的に食べている人は多いのではないでしょうか。
でもせっかくのりんごを腐らせるなんてもったいないですよね。
美味しいりんごが毎日食べられるように、ここでご紹介したりんごの保存方法や食べ方をぜひ試してみてくださいね。