トランス脂肪酸について騒がれはじめてから、我が家でもなんとなくマーガリンを避けるようになりました。
代わりにバターを多めに購入するようになったのですが、バターって…高くないですか?
マーガリンのようには気軽に使えない価格のため、ついケチっていると、なんと賞味期限が切れているではありませんか!
これでは本末転倒…。見た感じでは問題なさそうですが、乳製品ですし食べないほうが良いのでしょうか?
諦め切れない私は、バターの賞味期限切れについて、どの程度なら大丈夫なのか調べてみました。
この記事でわかること
- 賞味期限切れのバターはいつまで食べられるか?
- 腐ったバターの見分け方
- バターを保存するときの注意点
- バターを冷凍しても良いのか?など
このまま捨てるなんてもったいなさ過ぎますよね。
我が家のバターは、賞味期限を2週間程度過ぎています。一般的にはどのように対応しているのか気になります。
目次
バターの賞味期限切れはいつまで食べられる?開封後と未開封の違いは?
そもそも賞味期限に書かれている日付には、どのような意味があるのか考えてみましょう。
賞味期限とは?
スーパーなどで買った食品には、安全においしく食べられる期間を表示する義務があります。
そのため、食品の種類によって、必ず「消費期限」か「賞味期限」のどちらかが袋や外装フィルムなどに表示されています。
消費期限…品質が劣化せずに安全に食べられる期限のこと。傷みやすい食品に記載されていて、期限を過ぎたら食べない方が良い。
賞味期限…美味しく食べられる期限のこと。比較的傷みにくい食品に記載されていて、賞味期限が切れたからといってすぐに腐るわけではない。
どちらも、未開封でしっかりと保存方法を守っている場合にだけ適用される日付ということを理解しておきましょう。
バターは賞味期限が切れても食べられる?開封後と未開封の違いは?
バターには賞味期限が記載されているため、比較的傷みにくい食品ということになります。
バターの賞味期限は、
- 未開封であれば、約半年程度
- 開封後であれば、2週間程度
を目安にして使い切ったほうが良いとされています。
しかし、賞味期限が切れたからといってすぐに腐るわけではないため、2週間程度であれば食べても問題ないでしょう。
もちろん、適正な保存方法をしていた場合のみなので、注意が必要です。
ネット上では、賞味期限から1ヶ月や2ヶ月程度なら過ぎても食べられるという意見が多く見られます。
さらに、半年や1年過ぎたものも食べられるという意見がありますが、さすがに乳製品ですので何かあったら大変ですよね…
友人の意見も聞いてみましたが、未開封であれば2ヶ月、開封済みであれば1ヶ月くらいまでなら大丈夫なのではという結論になりました。
もちろん、3年も過ぎているものは何があってもおかしくないので、いくら未開封だとしても食べないようにしましょう。
また、無塩バターは一般的なバターより日持ちしないため早めに諦めたほうが安心です。
手作りバターも日持ちしませんので、食べる分だけ作ることをおすすめします。
バターの賞味期限切れから、どれくらいまでなら食べても大丈夫かは断定できません。
見た目やニオイをチェックして、しっかりと自己判断してくださいね。
バターは腐るとどうなるの?腐ったかどうかの見分け方がコレ!
バターの賞味期限が切れていても、急に腐って食べられなくなるわけではないことが分かりました。
しかし、実際にどのくらいまでなら食べても大丈夫かは不明です。
「こうなっていたら絶対にNG!」という状態を見分ける方法はあるのでしょうか?
腐ったバターはこうなる!
バターは非常に腐りにくい食品だと言われていますが、実際に腐った場合はどのような状態になるのでしょう。
じつは、保存方法や季節などによって、バターにもカビが生えることがあります。
表面が白っぽくなっていたり、明らかに購入時と見た目が変わっていたら食べるのは止めましょう。
また、冷蔵庫に入れてあるのに溶けたような汁っぽい状態になったものも腐っている可能性があります。
さらに、こうなってくるとバターの箱を開けただけで分かるような酸っぱい臭いがしてきます。
見た目に変化がないから大丈夫ということではなく、臭いの変化があった場合にも食べるのは危険です。
また、バターには飽和脂肪酸が多く含まれていて酸化されやすいというデメリットがあります。
酸化してしまったバターは、石油のような明らかにキツイ臭いがするのと同時に、酸化されてしまった脂肪酸は悪玉コレステロールの原因になるため食べない方がよいでしょう。
以上のことから、バターは腐らない食べ物という意見があったとしても、少しでも違和感を感じたら食べないほうが良いと言えそうです。
バターは常温?冷蔵?美味しく保存する方法とは?
2週間程度なら、賞味期限が過ぎてもバターは食べられるようだと判明しましたが、それは正しい保存方法を守っていた場合のことです。
では、バターの正しい保存方法とはなんでしょうか?
バターを美味しく保存する方法は?
「そんなの冷蔵庫に決まってるでしょ!」と思った方、じつは勘違いなんです!
バターは、18℃以上になると柔らかくなり過ぎてしまい、28℃を超えると成分と油が分離してしまうという特性があるため、日本では10℃以下の冷蔵庫で保存するのが一般的です。
しかし、海外では基本的にバターは常温で保存しているんですって! えー!
なんだかそれこそ腐りそうで怖いのですが、冷蔵庫で長く保存してしまうとバターの風味が損なわれてしまうことがあるのです。
しかも、バターはニオイを吸着しやすいため、いろいろなニオイのする食材が入っている冷蔵庫に置くと、美味しく保存するというのは難しい…。
とはいえ、日本の気候では10℃以下で保つことは無理なので、冷蔵保存するしかありませんよね。
そこで紹介したいベストな方法は以下の通りです。
- すぐに使うバターは常温で保存(夏は不可)。
- 2週間程度で使い切る分は冷蔵保存し、使う15~30分前に冷蔵庫から出しておく。
- セールなどで多めに買ってしまいすぐ使わない分は冷凍保存し、使う前に冷蔵庫で解凍する。
バターは柔らかくして食べるのが一番美味しいですよね。
使う直前に冷蔵庫から取り出すのではなく、少し前に出しておくという手間をかけるだけで格段に美味しくいただけますよ。
バターの銀紙はどうする?
購入した時についている銀色の紙は、捨てずにそのまま最後まで使用したほうが良いでしょう。
バターは保存中に酸化したりニオイを吸着したりして、風味が損なわれてしまうことが多い食品です。
市販のバターについている銀紙は、そのようなことからバターを守り品質を維持するためについています。
そのため、少しずつ使用する場合には、銀紙を開いてカットするより銀紙ごとカットして使う方が良いでしょう。
市販のバターケースなどを利用する場合には、密封性が高いものを選ぶようにすることをおすすめします。
バターは冷凍できるの?正しい冷凍保存の仕方
前項で紹介したバターの冷凍保存ですが、「バターって冷凍できるの?」と思った方のために詳しく紹介していきますね。
じつは私もバターを冷凍したことがなかったのですが、バターは冷凍保存できる食品なのだそうです。
バターの冷凍保存の仕方
しかし、正しい保存方法で冷凍しないと美味しい状態は保てませんので、確認しておきましょう。
まず、冷凍するバターは1回分ごとに小分けにして、乾燥しないようにラップで包んでおきます。
この時、しっかりラップを密着させないと冷凍焼けの原因になり、味も落ちてニオイが付いてしまうので注意です。
さらに、ラップで包んだバターを新聞紙で包んで冷凍庫に入れましょう。
この時、できるだけ急速冷凍したほうが風味を損なわずに保てますよ。
この状態なら、3ヶ月程度は問題なく日持ちします。
使う際は、事前に冷蔵庫に移して解凍しておくと使いやすくなりますが、凍ったバターが解凍する時に香りが最も強くなると言われているので、冷凍したままの小さなカケラをトーストに乗せて香りを楽しむのもおすすめですよ!
また、一度解凍したバターを再冷凍することはできませんので、事前に小分けにしておき使う分だけ解凍しましょう。
まとめ
冷凍することで安心して保存期間を伸ばすことができることが分かったので、今後は小分けして冷凍しておこうと思います。
では、今回のポイントをまとめてみます。
- バターの賞味期限は、未開封であれば約半年程度、開封後は2週間程度。
- 賞味期限は美味しく食べられる期間なので、過ぎたからといってすぐ腐るわけではない。
- ネットでは、1年経っていても大丈夫という意見も多い。
- 確実な情報ではないため、ニオイや見た目をしっかりチェックし違和感があれば食べない。
- すぐに使うバターは常温保存すると良い。
- バターは冷凍保存すれば3ヶ月はもつ。
バターって、ないと困るけど料理によっては使わない日が続いたりする調味料ですよね。
そのため、気づくと賞味期限切れになってしまいがち。
すぐに腐ることはないとはいえ、無駄にしないよう美味しく保存してしっかり使い切るようにしたいと思います。