かまぼこは、たまに必要でも頻繁に使うものではないので、ついつい賞味期限を切らしてしまうものですよね。
実は私もつい先日、賞味期限切れになった開封後のかまぼこを発見しました。
賞味期限から2日過ぎていても、においや見た目に異変はなかったのですが、賞味期限切れのかまぼこはいつまで食べることができるのか気になったので以下の項目について調べてみました!
- 賞味期限切れのかまぼこはいつまで食べられる?
- 開封後と未開封の賞味期限はどのくらい違う?
- 腐ったかまぼこを食べると食中毒になるかも?
- かまぼこの正しい保存方法
- かまぼこは冷凍保存できない?
かまぼこの賞味期限が切れてから何日経ったのかにもよりますが、1週間や2週間経ったものは腐っているかもしれないので、さすがに処分を考えていたと思います。
開封後と未開封の場合は賞味期限の考え方がどのくらい違うのかも気になりますね。
賞味期限切れになったかまぼこを食べても良いのか見分ける方法や、正しい保存方法などを詳しく調べてみたので、賞味期限切れのかまぼこを食べようかどうか悩んでいるあなたは、ぜひ参考にしてみて下さいね♪
目次
かまぼこの賞味期限切れはいつまで大丈夫?何日過ぎたら捨てるべき?
「賞味期限切れのかまぼこはいつまで食べられるのかな?」と、お悩みのあなた!!
もしかまぼこに記載されているのが「賞味期限」ではなく、「消費期限」だったらどうですか?おそらく捨てるのではないでしょうか?
食品を安全に食べられる期限である「消費期限」に対し、「賞味期限」は食品を美味しく食べられる期限ですもんね~。
また、賞味期限はある程度余裕をもって決められていますから、それを過ぎたからと言って「すぐに腐る!!」というわけではありません。
では、賞味期限切れのかまぼこはいつまで食べることができるのでしょうか?
未開封で賞味期限切れのかまぼこはいつまで食べられる?
賞味期限切れのかまぼこも、未開封で保存状態が良ければ1週間~2週間程度過ぎても食べられるという情報もあります。
さらには、見た目や臭いに異常がなければ、賞味期限を1ヶ月過ぎたかまぼこも食べられるという情報もあります。
※注意:次章で紹介している腐ったかまぼこの見分け方を参考にして、必ずかまぼこの状態を確認してから食べられるか判断してください。
保存料を使っているかまぼこに関しては、賞味期限自体も20日間~と長めですし、賞味期限が切れてからも日持ちする可能性が高いです。
かまぼこに使われている保存料とは?
かまぼこには「ソルビン酸」という保存料が使われることが多いです。
この保存料を使うことで、カビなどの菌の働きを抑制できます。
こういった保存料を使うと、かまぼこなどを日持ちさせられるのです!
しかし、最近では保存料が使われていないかまぼこも多くなってきています。
例えば、スーパーの店頭で見かける機会が多い「一正蒲鉾(いちまさかまぼこ)」「堀川(ほりかわ)」などのメーカーのホームページでは「保存料を使用していません」という記載がありました。
実は、保存料を使わなくても包装方法によっては、かまぼこを日持ちさせることができます。
かまぼこは包装の仕方によって保存期間が異なる!?
「かまぼこはどれも同じ」と思ってはいませんか?
実は、かまぼこは包装の仕方によって保存期間が異なります。
その保存方法は主に4つ!!
- 簡易包装 1週間程度
- 真空包装 15日程度
- ケーシング詰 15日程度
- リテーナ成形 15日程度
となっています。
おそらく「ケーシング詰」と「リテーナ成形」という言葉は初めて耳にするでしょう。
それぞれどういったものなのか、ご紹介しておきますね!
*ケーシング詰
特殊なフィルムにすり身を流し込み、両端を金具でしっかりと密閉したものを加熱して作る方法です。
*リテーナ成形
板付きのかまぼこを専用のフィルムで包装して、さらに金属の型に入れて加熱し殺菌するという方法です。
簡易包装以外での包装だと、保存料を使用していなくても日持ちするんですね!
ただし、贈り物として用いられる「鈴廣」や「白謙」のかまぼこの賞味期限は、通常のものよりも少し短いです。
鈴廣のかまぼこの賞味期限は出荷日を含めて11日、白謙のかまぼこの賞味期限は製造日から8日程度、お届け日から6~7日程度となっています。
開封済みで賞味期限切れのかまぼこはいつまで食べられる?
開封済みのかまぼこに関しては、未開封のものより日持ちしません。
かまぼこを販売している企業のホームページを見ても、「開封後は日持ちしないので2日~3日以内に食べて下さい」と記載されています。
開封後しばらく経っていて、賞味期限も切れている場合は、かまぼこの状態をしっかりと確認してから食べるようにしましょう。
もちろん、未開封でも開封済みでも、賞味期限が切れている場合は、かまぼこが腐っていないかどうかを確認しなければいけません!
ただ、腐ったかまぼこってなかなか見る機会がありませんよね?
では、かまぼこが腐るとどのような状態になるのでしょうか?
そこで、次項では「かまぼこが腐るとどうなるのか?」をご紹介していきます。
食中毒になることも!腐ったかまぼこの見分け方とは?
かまぼこは製造工程で加熱殺菌されているので未開封なら心配ありませんが、開封して手で触れると黄色ブドウ球菌などの原因菌が付着して繁殖し、食中毒を引き起こすリスクが高くなるので注意が必要です。
また、保存状態が悪くて腐ったかまぼこを食べると下痢や嘔吐などの症状を引き起こすおそれがあるので十分注意しましょう。
そうならないためにも、こちらで腐ったかまぼこの見分け方をご紹介していきたいと思います。
では、さっそく見ていきましょう。
腐ったかまぼこはこうなる!!
腐ったかまぼこは見た目や臭いで判断することができます。
そのチェックポイントは以下の通りです。
- 表面がネバネバする
- 糸を引く
- 鼻を刺すような異臭がする
- ドロドロになって溶けている
- 内側が柔らかくなっている
- カビが生えている
- 袋がパンパンになっている(菌によりガスが発生)
このような様子が一つでも当てはまるようであれば、食べない方が良いです。
冷蔵(10℃以下)で保存しなければならないかまぼこを常温で放置していると、かまぼこが腐ってしまうこともありますよ。
夏場など暑い時期に常温で放置した後、冷蔵庫で保存した場合、賞味期限が切れていなくても腐ってしまう可能性が高いので注意しましょう。
過去に、かまぼこが原因で食中毒になった事例もありますので、かまぼこの様子が少しでもおかしい場合は捨てて下さいね!
このように、かまぼこを腐らせないためにも、かまぼこを正しく保存する必要がありますね。
次項では、「かまぼこの正しい保存方法とかまぼこ板の秘密」をご紹介していきます。
かまぼこの正しい保存方法とは?かまぼこ板には驚くべき効果があった!
あなたはかまぼこをどのように保存していますか?
かまぼこを正しく保存することで、腐らせる可能性を低くすることができます。
特に、開封済みのかまぼこは保存方法を徹底しないとすぐにダメになってしまう恐れがあるので、しっかりと保存したいところです。
では、かまぼこはどのように保存したら良いのでしょうか?
かまぼこは冷蔵庫で保存が基本
かまぼこは生ものなので、冷蔵庫で保存しましょう。
ただ、冷蔵庫は乾燥しているので、開封済みのかまぼこを保存する際はしっかりとラップで包み、水分を奪われないように注意しましょう。
通常の冷蔵室でも良いのですが、扉の開閉により温度が左右されるので、できれば引き出しになっているチルド室などに保存した方が良いですね。
また、板付きのかまぼこを保存する際に、板を外してしまう人も多いのですが、実はこの板は外さない方良いんです。
かまぼこに板がついている理由
かまぼこの板は、製造工程でかまぼこの形を整えるために用いられています。
しかし、板の働きはこれだけではありません!!
板を付けることで、かまぼこの余分な水分を吸収し、腐敗するのを防いでくれます。
また、かまぼこの水分が足りなくなった時に、板に吸収した水分をかまぼこに戻して乾燥を防ぐという効果もあるんです。
このように、板はかまぼこの形を整える他に、保存性を高めるという重要な役割を持っています。
ですので、保存の際もかまぼこと板を切り離さないで下さいね。
これで、かまぼこを正しく保存することができるでしょう。
ただ、どうにもこうにも食べきれない時もありますよね?
そこで、次項では「かまぼこは冷凍保存できるのか」という内容をご紹介していきます。
かまぼこが大量に余っちゃった!かまぼこは冷凍保存できるの?
かまぼこは自分で買うだけでなく、もらうこともありますね?
私はよく義両親から北海道小樽市にある「かま栄」のかまぼこをお土産でもらいます。
ただ、その量が結構ボリューミーで、なかなか期限内に食べきれません。
期限が切れた後も様子を見ながら火を通して食べきるのですが、「冷凍できればな~」といつも考えています。
では、かまぼこは冷凍することができるのでしょうか?
かまぼこの冷凍保存はコツが必要!
かまぼこは冷凍保存できます。
しかし、水分を多く含むかまぼこは、冷凍するとその水分が氷となりかまぼこの構造を壊してしまいます(すが入る)。
すが入るとは?
すが入るというのは、中にプツプツと小さな空洞ができる(穴が開く)ことです。
茶わん蒸しやプリンなどを作る工程で、火加減が上手くいかないと同じような現象が起きます。
そのため、かまぼこ特有のプリッとした食感が失われてしまうのです。
ですので、冷凍はできるけれどかまぼこ本来の食感は失われてしまうということですね。
逆にかまぼこの構造が壊れることで、味が染み込みやすくなるという利点もあります。
かまぼこを冷凍しても、汁物や煮物に入れれば味が染みて美味しくなるので、使い道は色々とありますよ!
では、ここでかまぼこの正しい冷凍方法を確認しておきましょう。
かまぼこの正しい冷凍方法
- 板付きのかまぼこは板を外す
- 使いやすい大きさにカットする
(なるべく薄く切るとすが入りにくくなる) - ラップで包み、ジプロックなどの密閉袋に入れる
- 冷凍庫で保存する
これでOKです!
ポイントは、薄めに切って保存するところですね!
かまぼこを一本まんまで冷凍すると、冷凍されるまでに時間がかかりすが入りやすくなってしまいます。
そうならないためにも、なるべく薄く切る必要があります。
解凍は自然解凍でも良いですし、煮物などに使う場合は冷凍状態のまま鍋に放り込んで大丈夫ですよ。
かまぼこを取り扱っているメーカーでは、冷凍はオススメされていません。
しかし、冷凍方法をしっかり押さえておけば、かまぼこも冷凍することができますので、ぜひ上記の方法を参考にして下さいね。
まとめ
最後に賞味期限切れになったかまぼこの重要事項を確認しておきましょう。
- 賞味期限切れのかまぼこは状態が良ければ食べられる
- 賞味期限切れのかまぼこは腐っていないかどうかを確認する
- 保存料を使ったかまぼこは長持ちする
- 開封後のかまぼこは日持ちしない
- 状態が悪いかまぼこで食中毒になる可能性もある
- かまぼこは冷蔵庫(できればチルド室)で保存する
- かまぼこは空気に触れないように保存する
- 冷蔵の場合は板を外さずに冷蔵する
- かまぼこは冷凍できるが本来の食感は失われる
- 冷凍したかまぼこは汁物や煮物に使える
かまぼこは年末年始になると一気に値段が上がるので、買い置きするご家庭も多いんですよね。
かまぼこをなかなか消費しきれない場合もありますが、賞味期限を過ぎたからと言ってすぐに腐るわけではないので、急いで捨てる必要はありません。
ただし、賞味期限切れのかまぼこを食べる際は、腐っていないかどうかしっかりと見極めましょう。
どうしても消費しきれない場合は、冷凍するのがオススメですよ。
うどんや煮しめなどに使うと良いですね♪