大量に作った煮物を腐らせてしまったことはありませんか?
「煮物を大量に作ると、3日目には嫌そうな顔されるよね〜」
って切り出してみたら、
「里帰りの時に大量に煮物を作っておいたけど、腐って捨てられたわ〜」
「彼の家で煮物を作ったけど、彼が実家に帰ることになって腐らせたわ〜」
と、食べ切れずに腐らせてしまった話が出るわ出るわ…。
ついつい作りすぎちゃう煮物。
同じ味が続けば飽きてしまうし、腐って捨てるのはよくある話なんですね。
「解凍したら、かぼちゃがカッスカスだった!」
「なんか美味しくなくなってるのよね〜」
などなど、煮物の冷凍保存にも失敗談が山積み。
そうなんです!
煮物の冷凍って、失敗が多いんです!
美味しいまま冷凍保存できたら、食べ飽きて腐らせることもないのに!!
あなたもそう思ったことありませんか?
そこで今回は、煮物を大量に作っても困らない為に
煮物を冷凍する方法を調べてみました!
目次
定番!かぼちゃの煮物を冷凍保存するには?
煮物は冷凍保存が出来る物がほとんどです。
具体的に何が冷凍できる物なのかわからない(知りたい)という方は、
「冷凍食品に使われている物は冷凍できる」
と考えておけばOKですよ。
まずは煮物の定番である「かぼちゃ」について詳しくみていきましょう!
保存期間:2週間〜1ヶ月
・多少は見た目や味が落ちる
・日本かぼちゃより西洋かぼちゃの方が冷凍向き
かぼちゃの煮物を冷凍保存する時の注意点は、形や味が劣化してしまうこと。
水分が飛んでパサパサになった
温め直したらベチャっとした
ということがあるそうです。多少の見た目は気にしない我が家では、かぼちゃの煮物を冷凍しても問題無さそうですけどね。
またパサつきが気になる場合には、
味付け無しで水煮したかぼちゃを冷凍保存する方法もあります。
解凍後につぶしてマヨネーズで和えれば、スピーディに一品完成です。お弁当にも使えそうですね!
農家の友達が沢山かぼちゃを送ってくれるので「どうしようか?」と悩んでいましたが、これからは新鮮なうちに水煮にして、冷凍保存します!
ひじきの煮物は冷凍保存に適している?
保存期間:2週間〜1ヶ月
・ひじきは冷凍保存向きの食材
・一緒に入れる具材に注意!!こんにゃくは入れない方がいい
ひじきはもともと水分の少ない食材なので、冷凍してもパサパサしません。
また形も細かいので加熱で崩れる心配がなく、冷凍保存に向いています。お弁当用の冷凍食品でも定番になっていますよね。
そんな便利なひじきですが、煮物の場合は一緒に入れる具材に注意が必要です。
せっかくひじきが美味しいままなのですから、他の食材も解凍した時に形が崩れたりベチャっとしないように注意したいですね。
◆具材の注意点2つ
①こんにゃくは冷凍すると変質するので、入れずに作った方が良い
②人参や豆を入れる場合は、なるべく細かく切る
(細かく切ると、解凍したときのブヨブヨした食感が気になりにくいです)
以前ひじきの煮物が余った時、ご飯の上にひじきの煮物を敷き詰めて弁当にしたところ、旦那が「色味が…欲しいな…」と悲しげ言っていました。ごめん、もうしないよ。
冷凍する時にカップに小分けしておけば、お弁当に毎日少しずつ入れられて便利ですね!
そして定番以外では、旬の食材も大量に作ってしまいやすいですよね。
次からは余らせがちな旬の食材の例をみていきましょう!
旬の味!筍の煮物は冷凍保存できるの?
春ともなれば、旬の味「筍」がたくさん出回ります。
お裾分けもスーパーの特売も、とにかく量が多いですよね。「消費するのが大変!」という方も多いのでは?
保存期間:1ヶ月
・煮た後に急速に冷凍する必要があるので、なるべく小さめに切って冷凍すると良い
・灰汁抜きした後、よく砂糖を揉みこんでから冷凍すると良い
※灰汁抜きだけで冷凍も可能だが、解凍した時に水分が抜けて歯ざわりが悪くなる
筍も冷凍に適しています。もともと水分が少ないので、冷凍・解凍しても形が崩れません。
筍ってば素敵!
形が崩れなければ、小分け冷凍してお弁当に入れても余り物っぽい見た目になりません。
高級感が出る気がするし、やってみたいですね!
ちょっとおかずが足りない時に出したら、彼氏や旦那も喜びそうですよね。
我が家の「筍事情」ですが、いただき物でも特売品でも、一度にたくさん調理することが比較的多いです。
そのため灰汁抜きをした所で力尽きてしまい、煮物は最後の力を振り絞って作っていました。
灰汁抜きした状態で冷凍できるのなら、今後は筍料理の登場回数が増えそうです。
ふきの煮物も冷凍保存に適しています
「ふき」は子どもの頃は嫌いでしたが、大人になって食べるようになりました。
でも皮むきが大変…。
時間がある時に大量に作って、冷凍保存できれば嬉しいですよね。
保存期間:1ヶ月
・煮汁を少し入れた状態でラップに包んで冷凍する
・大量に作った場合は小分けして冷凍するとシャキシャキとした食感が楽しめる
子ども用おかずと大人用おかずを毎回作り分けるのは面倒ですし、大人が食べたい物のストックがあると便利です。
と書きつつ、うちの旦那はふきが苦手なので夕食には出せないんですけどね(笑)
大量に作って冷凍保存して、お昼ご飯に自分だけ食べようじゃないかと今からニヤニヤしています。
次は、サツマイモの煮物を冷凍保存!
サツマイモの煮物って、思ったより減らないんですよね。子どもも好きな食材なのに。
しかも毎日続くと飽きてしまい、最後は私だけが白米を諦めてサツマイモを主食として食べる毎日…。
数日おきに出せると、家族も食べてくれそうなので助かります。
保存期間:1ヶ月
・味を濃くして煮詰めておき、粗熱を取ったらそのまま冷凍保存
・かぼちゃより少し固めに仕上がり、パサパサするが充分食べられる
これ、もっと早く知りたかった!
実は我が子の幼稚園でサツマイモ掘りの行事があって3本ぐらい貰ってきたのですが、消費しきれず困っていました。
冷凍できるって解ってたら、全部煮物にして毎日旦那の弁当に入れたのに!
次は「思ったよりも大量になっちゃった」という失敗談の多い、乾物の場合です。
高野豆腐の煮物の冷凍保存は?
高野豆腐を冷凍すると、ベチャっとしてしまうそうです。
でも、これが美味しいと思う人もいるぐらいなので、やってみる価値あり!ですよ。
保存期間:一ヶ月
・冷凍用の保存袋に煮汁ごと入れるか、汁気を切ってからラップで包んで冷凍する
・解凍する時は深めの皿に入れて解凍(※煮汁が出ます!)
ちなみにお弁当に入れて自然解凍する時は注意が必要です。
水分が染み出て他のおかずを浸してしまうので、お弁当用カップに入れるなど汁気対策をしてくださいね。
高野豆腐を戻し過ぎた経験は、誰にでもあるんじゃないでしょうか。
自分がお腹が減ってる時に作るのがいけないのか、水分を含んだ時の量がわかっていないのか…。
「これくらい食べ切るだろう」と思った量で作るんですが、思ったより多くて「全部食べるの無理だわ…」ってなってしまいます。
冷凍保存できれば、多く戻し過ぎても安心ですね。
まとめ
冷凍保存の鉄則
- 冷凍する時は濃い味付けに!
※冷凍→解凍の際「うまみ」が逃げるため、最初から濃くしておく - 最初から一口サイズに!1回に食べる量で分けて冷凍
- 急速冷凍で味を逃がさない!
※アルミトレーなどに乗せて冷凍するとよい - 栄養素が壊れないよう、なるべくゆっくり解凍!
※冷蔵庫で一日かけて解凍もしくは自然解凍、急ぐときは流水解凍
※レンジでチンの解凍だと煮汁が出るし、味も落ちる - 自分で冷凍したものは1ヶ月を目安に使い切る!
「カッスカス」
「味が美味しく無くなる」
という失敗は、この鉄則を守っていなかったからかもしれません。
少し気をつければ、冷凍した煮物も美味しいまま!
「手間をかけて美味しくする」というわけではないので、気軽に実践できますね。
それぞれの煮物の特徴の総まとめ
この冷凍保存のコツを踏まえた上で、それぞれの煮物の特徴を振り返ってみましょう。
<かぼちゃの煮物>
・多少は見た目や味が落ちるものの、2週間~1ヶ月程度の保存が可能
・日本かぼちゃよりも西洋かぼちゃの方が冷凍に向く
<ひじきの煮物>
・2週間~1ヶ月の保存が可能で、ひじきは見た目や味が変化しにくく冷凍向き。
・こんにゃくは変質するので、冷凍保存する時には入れない
・一緒に入れる具材も冷凍で劣化しにくいよう、切り方など注意
<筍の煮物>
・1ヶ月程度の保存が可能で、小さ目に切っておくと良い
・灰汁抜きした後、砂糖を揉みこんでから冷凍すると良い
<ふきの煮物>
・1ヶ月程度の保存ができ、煮汁を少しいれた状態で冷凍する
・小分け冷凍すると、毎回シャキシャキの食感が楽しめる
<サツマイモの煮物>
・1ヶ月程度の保存ができ、少しパサつくが十分食べられる
・味を濃くして煮詰めておくと良い
<高野豆腐の煮物>
・1ヶ月程度の保存が可能で、解凍する時は汁気に注意する
今まで煮物を作ると旦那に「そんなに作ったの?」ていつも言われていました。
これからは「冷凍するから平気」って言えると思うと嬉しい限りです。
やっぱり煮物って一度にたくさん作った方が美味しい気がしますもんね。
それに小分け冷凍でお弁当用に保存しておけば、忙しい朝に大助かり!
冷凍食品に頼りがちなお弁当に、健康的なバリエーションが増えます。
煮物はたっぷり作って、賢く冷凍保存しちゃえばいいんです。
今後はプラス1品、煮物が増えて食卓が更に健康的になりますね!