今日は奮発しちゃうぞー!って手作りしたローストビーフは、いつまでも大事に食べたいような気がしますよね。
どうでしょう?このジューシーで赤々とした断面!リッチな気分になれます。
でも、見るからに、日持ちしそうにはありません・・・
そこで、手作りしたローストビーフは冷蔵庫でどのくらい日持ちするのか?冷凍はできるのか?などについて詳しく調べてみようと思います。
- 手作りローストビーフの日持ちは、冷蔵庫でどのくらい?
- 市販のローストビーフの賞味期限は何日?
- ローストビーフは腐るとどうなる?食べちゃいけないローストビーフの見分け方
- ローストビーフがなるべく長く保存できる方法
- ローストビーフの冷凍方法と、日持ちする日数
ローストビーフは、手作り以外にも、スーパーなどで市販されているものや真空パック入りのものを買うこともありますよね。
私も先日、業務スーパーで真空パック入りの冷凍ローストビーフを買いました。
大人数で食べる予定だったので、1kgほどの大きなものを買ったのですが、冷蔵庫で解凍すると1日~2日かかる上に、解凍すると3日で賞味期限が切れてしまいます。
解凍のタイミングをかなり迷いましたが、このローストビーフが大好評!早速、再購入して、親戚や友人が集まる、お正月のおせちにも使おうと思っています。
パーティーシーズンやお祝い事などに、ローストビーフは華があって主役にピッタリですよね。
より楽しい食卓になるように、日持ち以外についても、どんなところが危険なのかなど、ローストビーフを徹底解剖していきますね!
目次
手作りローストビーフの日持ちは冷蔵庫で何日?市販品の賞味期限は?
「牛肉は、生でも食べられる」ということを知っている方も多いと思います。
ローストビーフを切って、中が赤々とした状態でも、「生でも食べられるんだから大丈夫」と思って、さらに過熱したりはしませんよね。
ただし、”全く処理しないまま、生で食べられるのか?”と言ったら、そうではありません。
どうして生で食べられるのかを知った上で、手作りローストビーフの日持ち日数を判断する必要がありますよ!
手作りローストビーフの日持ち日数と、注意してほしいこと
手作りローストビーフの日持ち日数の目安は、下記のとおりです。
塊のままだと冷蔵庫で3~4日、切り分けたら冷蔵庫で1~2日が限度。
*あくまでも目安です。作る工程や保存状態で、日持ち日数は変わりますので、ご注意下さいね。
手作りローストビーフを塊のままで3~4日日持ちさせるには、条件があります。
- 肉の表面を十分に加熱していること
- 肉の中心部に60℃の熱が通っていること
- 塊のまま保存すること
- なるべく低温で保存すること
この条件の中でも、表面と中心部に加熱することについては、健康にかかわる、重要な条件です!
理由をご紹介しますね。
表面をしっかり焼く理由
それは、牛肉の表面には菌が付着していることがあるからです!
牛肉の中に菌はいませんが、表面にはいることを忘れてはいけません!
- 牛肉を触る人の手についている菌
- 牛肉を切る包丁についている菌
- 空気中の菌 など
冷凍の牛肉の場合は、冷凍したことで筋肉の組織がもろくなり、菌が肉の中に入っていくこともあるそうです。
衛生的な環境で牛肉を処理するように気をつけたうえで加熱すると、表面の菌が死滅する可能性はとても高くなります。
表面はしっかりと焼いて下さいね!
肉の中心部に60℃の熱を通す理由
それは、牛の筋肉には、無鉤条虫(むこうじょうちゅう)という寄生虫がいることがあるからです!
サナダムシという呼び名で知られる、あの虫です。耳にしたことがあるかもしれませんね。
この寄生虫の幼虫が牛の筋肉に寄生し、最終的には人に寄生します。
「え〜怖い!」と思った方も大丈夫、安心して下さいね。
この寄生虫は、熱に弱いのです。こんな特徴があります。
無鉤条虫は、牛(まれに羊、山羊)を主に中間宿主とし、生、あるいは加熱不十分な状態で食べることで、幼虫がヒトの腸管に寄生します。
最近では、散発的に輸入感染がみられるが、国内における感染例はほとんどなく、ヒトが虫卵を経口摂取しても感染は成立しないとされています。
また、60℃以上で加熱することで死滅するそうです。
手作りローストビーフには、さまざまなレシピがあると思います。
肉のジューシーさを損なわないようにするため、焼き加減は難しいですよね。
肉の中心部まで火を通すことを、くれぐれも忘れないで下さいね。
市販のローストビーフは賞味期限が切れても食べられる?
市販のローストビーフには、賞味期限か消費期限が表示されていることと思います。
賞味期限とは?
”未開封”&”保存方法を守った”ときの、美味しく食べられる期限のこと。
真空パックで売っているローストビーフには、賞味期限が表示されていることが多いと思います。
消費期限とは?
”未開封”&”保存方法を守った”ときの、安全に食べられる期限のこと。
スーパーでよく見る測り売りや、おせちの一品として販売されているローストビーフには、消費期限が表示されていることが多いと思います。
上記のとおり、消費期限は安全に食べられる期限ですので、過ぎたら食べないことをおすすめします。
一方、賞味期限は美味しく食べられる期限ですので、余裕を持って決められているのが一般的で、期限が切れても食べられる食品もあります。
とはいえ、ローストビーフは火加減が難しい料理であるという性質上、”賞味期限=消費期限”と、厳しく考えてよさそうですよね。
賞味期限が過ぎてしまって、「どうしてももったいない!」ということもあると思います。
そんな場合の安全性については、だれも保障することはできないのが現実です。
味や臭いに変化がないことを確認して、加熱して早めに食べるようにしてくださいね。
食べても大丈夫かどうかの判断は、自己責任となります。
では、ローストビーフが腐ってしまったら、味や臭いにどんな変化があるのでしょう?ご紹介していきますね。
腐ったローストビーフの見分け方!どうなったら食べちゃいけないの?
”ローストビーフを実際に腐らせてしまった”という声を、集めてみました。
腐ったローストビーフはこうなる!
見た目
- 表面がヌルヌルになる
- 緑っぽい色になる
臭い
- 臭いをかいだ瞬間にひどい胸やけになりそうな、変な臭いがする
味
- 噛むとネバネバする
- ゴミの味がする
腐ったローストビーフを食べた方々は、腹痛、下痢、嘔吐などがひどく、中には救急車で運ばれたという方もいらっしゃいました。
どのような食品も同じですが、賞味期限や消費期限にかかわらず、下記のような原因で、早く腐ってしまうことがあります。
- 素材の保存方法が間違っていた
- 作る工程で加熱が不十分だった
- 作っている環境が衛生的じゃなかった
- でき上がった料理の保存方法が間違っていた など
五感を働かせて、安全だと確信できるものだけを食べるようにして下さいね。
食品が腐るのは、微生物が繁殖しているからです。
加熱しても完全に死滅しない微生物もいますので、異変を感じた食品は、もったいなくても捨てることをおすすめします。
豆知識:肉が茶色いのは腐っているわけじゃない
”肉は赤い”というのが一般的なイメージだと思いますが、肉の元々の色は茶色です。
茶色い肉が酸化することによって、鮮やかな赤に変わっていきます。
スーパーで買ってきたローストビーフ用の塊肉を持ち上げると、下の方が茶色いことがあると思います。
それは、”酸素に触れなかった部分が、酸化せずに元々の茶色のまま”だということです。
腐っているわけではないので、安心して下さいね。
ただ、茶色くてネバネバしている肉や、緑っぽく変色している肉は腐っています。
ご注意下さい!
注意!市販品だからって安心なわけじゃない!
こんな情報を見つけました。
「ローストビーフ」は食品衛生法の中で「特定加熱食肉製品」に分類されており、とても詳しく衛生基準が定められています。
ですから、実は「簡単に調理できる食品ではない」ことを知っておいてください。
また、過去には海外でこんなニュースもありました。
日本国内・国外どちらでも、市販品やレストランで食べる料理には、気を許してしまうところが、私にはあります。
賞味期限や消費期限にかかわらず、本当に安全な食品かどうかを見きわめる目を、いつも忘れずにいたいですね。
さて。次は、ローストビーフを美味しく、安全に食べきるための、正しい保存方法をご紹介します。
ローストビーフの正しい保存方法!より長く日持ちさせる秘訣は?
私はローストビーフを買う時に、「足りなかったらしらけるな」と思って多めに買ってしまうことがあります。
ところが、食べてみると、意外と食べきれないものなんですよね。
ローストビーフの正しい保存方法について、販売店などのホームページを大調査しました。
長く保存するポイントは、温度管理と密閉です!
温度管理
まず、なるべく低温で保存しましょう。
常温での保存は絶対にNGです!
冷蔵庫の冷蔵室では2~3日しか日持ちしないローストビーフも、チルド室に入れることで、1週間程日持ちすることがあります。
後ほどご紹介しますが、冷凍庫に入れてもOKですよ。
密閉
市販のローストビーフに表示されている賞味期限や消費期限は、未開封の場合の期限でしたね。
開封すると、菌が付着することに加え、酸化などの劣化も進みます。
ローストビーフは、ラップに包んで、ジップつきの保存袋に入れて保存して下さい。
特に、切り分けた後のローストビーフは、なるべく空気に触れないように注意して、丁寧に密閉して下さいね。
次にご紹介するのは、ローストビーフの冷凍保存の方法です。
販売店などのホームページを見てみると、冷凍保存がおすすめされていますよ!
ローストビーフは冷凍できる?どれくらい日持ちするの?
「冷凍できない食品は、ほぼない。」なんてことを聞いたことがあります。
ローストビーフもその中の1つで、冷凍保存が可能だそうです!
食べきれるかどうかを早めに判断して、早めに冷凍保存するのが美味しく食べきるためのコツのようです!
ローストビーフの詳しい冷凍保存方法
密閉して、なるべく早く冷やして冷凍することがポイントです。
- ラップに包んで、ジップつきの保存袋に入れる
- 保存袋に、冷凍した日付を書いておく
- 冷凍庫をなるべく開け閉めしない時間帯に冷凍庫に入れる(寝る前など)
美味しく食べられる保存期間は、半月~1ヶ月ほどです。
なるべく、ブロックのまま保存することをおすすめします。
ブロックのまま保存することで、酸化を防ぐ効果と、解凍したときに肉の旨味を逃がさない効果があります。
冷凍したローストビーフを美味しく解凍する方法
冷凍するときとは逆に、なるべくゆっくり解凍するのが、肉の旨味を逃がさないようにするコツです。
食べる前日から、冷蔵庫に入れて自然に解凍させましょう。
”常温や温かいローストビーフを食べたい!”という場合には、こんな方法で温めて下さいね。
- 冷蔵庫で解凍したローストビーフを、食べる数時間前に冷蔵庫から出しておいて常温にする
- 温めたお皿の上にローストビーフを置いて食べる
手っ取り早く解凍したいと、電子レンジを使いがちですよね。
電子レンジは、ローストビーフの外側と中心を均一に温めるのが難しく、熱を入れすぎてしまう可能性が高いです。
美味しいローストビーフを食べたときの、幸せな気持ちを思い浮かべながら、じっくりと解凍しましょうね!
まとめ
ローストビーフの日持ちについて、詳しく調査してきましたが、いかがでしたか?
特に、細菌や寄生虫のことに関しては、今回初めて知ることばかりでした。
ポイントをまとめてみます。
- ローストビーフの日持ちは、冷蔵庫で3~4日。
- 切り分けたローストビーフは、1~2日で食べきった方がいい。
- ローストビーフの日持ちは、作る工程、加熱の具合、保存方法などによって短くなることに注意!
- ローストビーフを手作りするなら、表面をしっかり加熱することと、肉の中心を60℃になるまで加熱することが重要
- ローストビーフが腐ると、表面がネバネバする、変な臭いや味がするなどの状態になる
- ローストビーフは、しっかり密閉して、なるべく低温(チルド室)で保存する
- ローストビーフを食べきれるかどうかは早めに判断し、冷凍保存がおすすめ
- ローストビーフを解凍するときは、焦らずゆっくり
我が家には育ち盛りの子どもが3人います。
「何が食べたい?」と聞くと、答えは決まって「肉!!!」
そんな子どもたちにとって、ボリュームがあって肉の味そのものが活きたローストビーフは、ごちそうです。
今回は、手作りでも市販品でも、自分で安全かどうかを判断することが大切だとわかりました。
子どもたちを健康に育てるために、もう一度、家庭のキッチンの衛生環境なども見直してみたいと思います!