私がいつも買う真空パックのなめこには賞味期限が書かれていません。
未開封の状態で、きちんと冷蔵庫で保存していても、数日後にはすっぱい臭いがプ~ンとして、食べると、やっぱりすっぱい・・・。
なめこはすぐにすっぱい臭いがしてくるから、賞味期限が短い食材で使いにくいと思い買うのをためらっていたのですが、実際のところなめこの賞味期限の目安はどうなのか調べてみました。
この記事でわかること
- なめこの賞味期限の目安
- 腐ったなめこの見分け方
- なめこの賞味期限を長くする保存方法
- なめこを冷凍庫で保存する方法
- なめこを美味しく使い切るレシピ
なめこには賞味期限が書かれていないので、消費者である私達が見た目やにおいで判断しなければいけませんよね。
”しめじ”のように1週間くらい平気で保存できれば嬉しいのですが、よく売られている袋入りのなめこは、開封前だとツヤツヤとして美味しそうなのに開封するとすぐに足の部分がシナシナになってしまいます。
美味しく食べるには、きっと保存方法にもコツがあるはず!と思い、賞味期限を伸ばせる保存方法や美味しく食べる方法も調べてみました。
この記事を読んでいただければ、なめこの風味を損なわず美味しく食べられる方法がよくわかります!
「なめこの味噌汁は好きだけど、”買ったらすぐ使わなきゃ!”というプレッシャーが嫌!」という方もぜひ参考にしてください。
目次
なめこの賞味期限がこれでわかる!食べられる日数の目安
なめこには賞味期限が書いていないので、美味しく食べられる期間の目安がわかりにくいですよね。
賞味期限とは
未開封で正しい保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限のこと。
主に、腐りにくい加工食品に表示されている。
※農林水産省のホームページより
賞味期限は、主に加工食品に表示されるもので、ほとんどの生鮮食品には表示の義務はありません。
なめこ、えのき、しめじなどのようなきのこ類は、生野菜と同じと分類されていて、賞味期限の表示義務はないそうです。
今回は、”なめこが美味しく食べられる期限”という意味で、『賞味期限』という言葉を使っていきますね。
なめこの賞味期限はどのくらい?開封前と開封後の目安
なめこは、すぐに酸っぱい臭いと味がするようになりますよね。
それを考えると、賞味期限が終わるのと同時に消費期限も終わると考えていいのかもしれませんね。
消費期限とは?
未開封で正しい保存方法を守ったときの、安全に食べられる期限。
主に、腐りやすい加工食品に表示されている。
※農林水産省のホームページより
では、なめこの賞味期限は何日くらいなのでしょうか?
開封前のなめこの賞味期限の目安
スーパーでよく見かける、真空パックのなめこを製造している会社のホームページなどで、賞味期限を詳しく調べました。
真空パックのなめこは、できれば買ってすぐに食べるのがおすすめ。
賞味期限は、冷蔵庫(野菜室はNG!)で3日前後が目安で、長くても1週間以内。
真空パック入りのなめこは、後ほどご紹介する正しい保存方法を守れば、最長1週間ほど美味しく食べることができます。
袋入りのなめこについては、いくつかの食品製造会社などのホームページに、賞味期限が記載されていました。
袋入りの生のなめこは、真空パックのなめこよりも賞味期限が短くて、3日ほど。
私は、炒め物にするときは、袋入りのなめこをよく買います。
その経験から、洗わずにしっかりと密封して保存すると、3~5日ほどは、変色などせずに美味しく食べられます。
なめこの缶詰は賞味期限が長い!
なめこの賞味期限を調べていると、なめこの缶詰という商品を見つけました。
なめこの水煮を缶詰にしたものです。
賞味期限を見ると、3年程です!
水煮とは、食材を水か塩水で煮たものです。
缶詰は、空気、水分、微生物が入らないように密封されていて、加熱処理した食材を入れることで、賞味期限が長くなります。
未開封で3年も保存可能ななめこの缶詰ですが、開封したらやはり、なるべく早く食べる必要があります。
開封後のなめこの賞味期限の目安
開封後のなめこの日持ちについても、調べてみました。
買ってきてすぐに開封したなめこを、後ほどご紹介する正しい方法で保存した場合は、2日から3日ほどは保存が可能です。
2~3日ほどですっぱい臭いや味になり、食べる気がしなくなります。
このすっぱい臭いや味は、実は腐っているわけではありません。
後ほど詳しくお話ししますね。
買ってきて数日後のなめこを開封して余った場合は、腐っているかどうかをよく見極める必要があります。
賞味期限が書いていないなめこは鮮度を見極めて買うのがポイント!
なめこは、鮮度を見極めて買うことで、日持ちの日数がかわってきます!
袋入りの生なめこの鮮度を見極める方法
- 色がキレイな茶色で、ツヤがある
- かさの形がキレイに丸みをおびている
- 弾力がある(店頭で触って確かめるのは難しいので、ハリがあるものを選んでくださいね!)
- 足の部分にもハリがあり、変色していない
真空パックのなめこの鮮度を見極める方法
- ぬめりが透明(茶色く濁っていない)
- 空気が少しも入っていないこと
特に露店の八百屋さんで売っているなめこは、外気温などの影響を受けて、賞味期限切れ寸前!という可能性もあります。
よ~く見て、買って下さいね。
次に、腐ったなめこの見分け方をご紹介します。
なめこは元々ぬめりがありますし、見た目ではよくわからないこともありますよね!
賞味期限切れのなめこは危険!腐ったなめこの見分け方
私が料理初心者の頃は、”なめこは真空パックに入っているから長く日持ちする”と思い込んでいました。
泡が出る程に保存して開封し、すっぱい臭いに衝撃を受けつつも、”加熱すれば大丈夫かも”と思って味噌汁にしたこともあります。
結局は、不味すぎて食べられませんでした。
料理初心者の方でもよくわかる、腐ったなめこを見分ける方法をご紹介します!
見た目やにおいで腐ったなめこか見分ける方法
腐ったなめこを見分けるポイントは、見た目とにおいです!
真空パック・袋入りに関わらず、チェックしてみて下さいね。
見た目
- 黒く変色している
- 真空パックの中に、泡がある(ぬめりが泡になった状態です)
- ぬめりが水っぽくなっている
- カビが生えている
- ハリがなく、柔らかい
におい
- すっぱい臭いがする
- カビ臭い味がする
真空パックのなめこは変色しにくいですが、変色の前にすっぱい臭いがするので、食べる気にはなれないと思います。
すっぱい臭いについて調べると、原因はなめこが本来持っている乳酸菌だということがわかりました。
なめこを出荷するときの水洗いが原因で、乳酸菌が発酵しやすくなり、なめこ本来の味を損なってしまうそうです。
すっぱくなっているなめこを食べても、食中毒の原因とはならないということですね。
ただ、すっぱい味や臭いを感じる程に変化したなめこは美味しくありませんし、他の変化も起こっているので食べることはおすすめできません。
豆知識:白っぽいなめこをご存知ですか?
私は田舎暮らしで、よく山にドライブに行きます。
すると、山奥の農家が直販しているようなお店があり、明らかに自分で採ってきたきのこを売っていることもしばしば。
そんなきのこの中で、じなめこ(地滑子)というきのこがあり、『なめこ』として売られていることがあります。
なめこよりもかさが平たくて、かさの周囲が白くなっているきのこです。
一見すると、”変色して白い色になり、かさの形も変形した、腐りかけのなめこかな?”と思ってしまいます。
でもこのきのこ、実はなめこよりも旨味が強くて美味しいんです!
このきのこによく似た毒キノコもありますので、食べるのには勇気がいるかもしれません。
でも、もし機会があれば、きのこを採った方によく確認したうえで、ぜひお試し頂ければと思います。
なめこのぬめりは腐ったわけではないので捨てないで!
独特のぬめりが腐っているのではないかと勘違いする人もいるようですが、なめこのぬめりは腐っているわけではありません。
でも、なめこのぬめりが気になるので洗う派と洗わない派、意見はそれぞれですが、あなたはいかがでしょうか?
きのこ生産者などからの情報を集めると、意外な使い分けを知ることができました。
湯通ししてから別の料理に使う場合は、洗わなくてOK
なめこを洗う理由は、なめこを栽培した時のおがくずなどがついている可能性があるからです。
真空パックのなめこにも、まれにおがくずなどが残っていることがあります。
湯通ししてから別の料理に使う場合は、湯通ししてザルにあげると、おがくずなども取れます。
洗わなくてOKです。
なめこをそのまま料理に使う場合は、洗ったほうがいい!
先ほどもご紹介したとおり、おがくずなどが残っていることもあるので、そのまま料理に使う場合は、洗った方がいいそうです。
例としては、やっぱり味噌汁です。
なめこを洗わずに調理して、口の中に異物が残った経験はないでしょうか?
私はあります。あれが、おがくずだったんですね!
また、古くなりかけているなめこは、乳酸菌が発生して少しすっぱくなっています。
洗うことで、すっぱさが気にならなくなることもあります。
なめこのぬめりは何?
なめこのぬめりには、カリウムやリンなどのミネラルが多く含まれています。
また、なめこは低カロリーで栄養価が少ないので、ダイエット、肝臓保護、血流改善などの効果があります。
ぬめりを取り除くと、その効果はなくなってしまうそうです。
水で強く洗うと、なめこのぬめりは取れていきます。
洗う必要がある場合でも、おがくずを取ることを目的にして、サッと洗うのがおすすめですね。
「なめこのぬめりをもっと強くしたい!」という方にピッタリな情報もありました。
なめこが浸るくらいの水につけて、冷蔵庫で一晩寝かせると、驚くほどにぬめりが強くなるそうです。
なめこの食中毒に要注意!
私は、なめこが原因の食中毒を、ニュースなどで見た記憶がありません。
ところが、実はなめこを含む料理を食べて食中毒になった例はあるんです!
原因の菌が検出されないことが理由で、ニュースにはなりにくいとのことです。
なめこで食中毒が起きる理由も、まだ解明されていないそうす。
なめこが原因の、食中毒の実例をご紹介します。
この他にも数件、事業所から支給された食事でなめこを食べて、食中毒の症状が出たという例がありました。
そのうちの一件は、原因がなめこの加熱不足と推定されています。
他にも、2分間茹でたなめこを冷蔵庫で1晩保存して使用したら、食中毒になったというものがありました。
次に、実体験を見つけました。
スーパーで買ってきて5日目のなめこを、加熱せずに”なめこそば”にして食べると、味がおかしかった。
なめこをよく見ると、いしづきが赤っぽく変色していた。
食後30分で腹痛や下痢になり、1週間その症状が続いた。
なめこ生産者などのホームページを見ると、”なめこは必ず加熱して食べるように”と呼びかけられています。
なめこの真空パックをみても、「加熱後、お召し上がりください」などと表示されています。
私は、なめこの味噌汁を作る時は、火を止めてからなめこを入れて、食べていました。
この調理方法だと、加熱不足で食中毒になることがあるかもしれませんね。
気をつけたいと思います!
最後に、なめこの正しい保存方法をご紹介します。
なめこの賞味期限が長くなる!日持ちさせる正しい保存方法
「買ってきたなめこを冷蔵庫で保存して、なるべく早く食べなきゃ!」
と思い込んでいたなめこですが、日持ちが長くなる、別の保存方法もあるようです。
真空パックのなめこと袋入りのなめこ、どちらの保存方法も、詳しく解説していきます!
まずは、冷蔵庫での保存からご紹介します。
なめこを冷蔵庫で保存するコツ
冷蔵庫保存での賞味期限を伸ばすコツは、温度管理にあるようです。
なめこは、洗わずにチルド室に入れる。
なるべく温度変化がない低温で保存すれば、1週間日持ち可能なこともある。
袋入りのなめこの場合は、いしづきも取らずに保存しましょう。
チルド室に入れる時は、販売されている袋のままだと場所を取りますよね。
ジップつきの保存袋に入れなおすことをおすすめします。
開封したなめこが残った場合は、下記のように保存して下さい。
茹でて冷水にさらし、水気をよく切って冷蔵庫に入れる。
*袋入りのなめこの場合は、いしづきを切り取ってから茹でます。
沸騰した状態の鍋になめこを入れると、加熱時間は10秒ほどで済みますが、旨味が抜けてしまいます。
水の状態からなめこを入れて、少しずつ温度を上げると、なるべく旨味を残すことができます。
茹でたなめこの賞味期限は3日ほどです。
この方法でも保存可能ですが、旨味が抜けてしまうことが気になります。
そんな場合は、洗わないで保存することも、もちろん可能です。(私は、洗わずに保存しています。)
その場合は、ジップつきの保存袋に入れてしっかりと空気を抜いて、チルド室で保存して下さい。
*袋入りのなめこの場合は、石づきを取る必要はありません。
保存期間は、やはり3日程です。
なめこを冷凍庫で保存するコツ
なめこを冷凍庫で保存すると、賞味期限が1ヶ月程になります。
基本は、洗わずにジップつきの保存袋に入れて、空気をしっかりと抜いて保存することです。
袋入りのなめこの場合は、石づきを落としてから保存します。
真空パックのなめこの場合は、食べる分ずつ小分けにして冷凍してもOKです。
真空パックのまま、冷凍保存することも、もちろんできます。
その場合は、半分に折って保存しておくことで、少量ずつ使いたいときにも、すぐに取り出すことができますよ!
冷凍したなめこを美味しく調理する方法
冷凍したなめこは、加熱することでぬめりも戻り、手軽に食べることができます。
解凍方法はコチラです。
冷蔵庫でゆっくり解凍
炒め物などに使う場合に。
真空パックや保存袋ごと流水解凍
急いで使いたいときに。
冷凍のまま調理
お味噌汁などに、冷凍のまま入れてもOK。
なめこの王道料理と言えば、味噌汁や鍋などの、”煮る料理”ですが、なめこのレシピは無限大です!
更に私が、なめこについて、大勘違いしていたことがあります。
なめこは、ツルンとのど越しがよくて、消化にもいいのだと思っていました。
ところがなめこは、消化が悪い食材だそうです。
ということで、消化に良い食材と合わせて食べるのがおすすめですよ!
なめこを美味しく健康に食べられるレシピをいくつかご紹介します。
なめこを美味しく食べられるレシピ
なめこおろし
大根は消化の良い食べ物ですので、消化の悪いなめこにピッタリです。
なめこおろしは、定番レシピのようでいて、実はアレンジ可能な万能料理です!
- なめこおろしとツナのパスタ
- 雪見鍋
- 焼いた白身魚のソース
味付けは、ポン酢やそばつゆがあれば、簡単に・失敗なく仕上げることができます。
この他にも、なめこを天ぷらにして、大根おろし入りのつけダレで食べる、という手もありますね。
青菜となめこのバターしょうゆ炒め
炒め物にする場合は、食物繊維の少ない青菜と合わせるのがおすすめです。
チンゲンサイ、小松菜など、スーパーに行って、手軽に買えるものでOKです。
なめこは、食物繊維が多いものの、消化が悪いために、あまり小さくならずに腸に移動します。
食物繊維が多い食材と一緒に食べて、水分もたくさん摂ると、どうなるでしょう?
小さくならなかったなめこと、水分で膨らんだ食物繊維が腸に詰まって、便秘になる可能性があります。
青菜は食物繊維が少ないですし、旨味もありますので、なめこと一緒に調理するのにピッタリです。
他にも食物繊維の少ない食材は、にんじん、じゃがいもなどがあります。
なめこのピリ辛煮
イメージする味は、瓶詰のなめ茸です。
生姜と鷹の爪を入れて、ピリ辛に仕上げます。
刺激のある食べ物を食べると、人間の体は、”早く消化したい!”と感じます。
胃の働きが活発になるので、消化が悪いなめこも、スムーズな消化を期待できます。
賞味期限がかいていないなめこは必ず鮮度をチェックしましょう!
なめこの賞味期限についてご紹介してきました。
なめこを大解剖できましたね!
ポイントをまとめてみます。
- なめこの賞味期限は短い
- チルド室で保存すると真空パックのなめこの賞味期限は1週間程度
- 袋入りのなめこは低温で保存すれば3日ほど
- なめこは鮮度を見極めて買うのがポイント
- なめこがすっぱくなるのは乳酸菌の発酵で腐ってはいないが不味くなる
- なめこは変色などの見た目の変化で腐っているかどうかを見分ける
- なめこは原因不明の食中毒を起こすことがある
- なめこは絶対に生で食べない!
- なめこを冷蔵保存するならチルド室に入れる
- なめこは冷凍で1ヶ月程度の保存が可能
- なめこは消化が悪い食材なので組み合わせを考えて調理するのがおすすめ
我が家では、子供が体調不良のときの定番ご飯は、(なめこを含む)きのこたっぷりうどんでした。
今回は、そのメニューが完全に間違っていることがわかり、びっくりしました!
きのこたっぷりソースとか、きのこたっぷり鍋とかと聞くと、とても美味しそうですよね。
でも、組み合わせを考えて食べないと、体に負担がかかることがわかりました。
今回は、なめこの日持ちを長くする、保存方法もわかりました。
これからはより美味しくて体に良いレシピを考えながら、なめこをもっと楽しめそうですね!