A4サイズのものを封筒に入れて郵送する場合、切手の料金はいくら貼ればよいのかご存じですか?
最近、A4サイズの封筒を送る機会があったのですが、このサイズは久しぶりで、いくら貼ればいいのか悩んでしまいました。
しかも、ここ数年、郵便料金の値上げが頻繁に行われているので、そういう意味でも以前とは違うのかなと不安に…。
いっそのこと折りたたんで、家にある封筒に入れて送ろうかとも考えましたが、やっぱり折らないできれいなまま送りたかったので、A4サイズの封筒で送るしかありません。
その場合、いったいいくらの切手を貼ればいいのでしょう。
今回はそんな疑問を解決するために、
- A4サイズの封筒に貼る切手の料金は?
- もし切手代が足らなかったらどうなるの?
- A4サイズの封筒も速達や書留で送れるの?
- 切手の貼り方や位置などのマナーとは?
- A4を一番安く送る方法とは?
といった内容をまとめてみました。
私もかつて、就職活動をしていたときには、履歴書を郵送したりしていました。履歴書の中身も重要ですが、切手の貼り方や封筒への入れ方も重要なマナーなんですよ!
そもそも「切手代が足りなくて届かなかった!」なんてことになったらショックですよね。
この機会にA4サイズの封筒の切手料金やマナーをしっかり覚えておきましょう!
目次
A4サイズの封筒に貼る切手の料金は?迷ったらコレを見て!
封筒はサイズによって種類があり、A4サイズのものを折らずに入れられる封筒は「角形2号」になります。
「角形2号」の封筒で重さが50g以内であれば、切手代は120円になります。また、郵便物は定形と定形外に分かれていて「角形2号」は定形外になります。
ここで、定形と定形外の違いをおさらいしておきましょう。
定形と定形外の違い
定形郵便物と2種類の定形外有文物の違いは、以下の表のとおりです。
縦 | 横 | 厚み | 重さ | |
定形郵便物 | 14cm~23.5cm | 9cm~12cm | 1cm以内 | 50g以内 |
定形外郵便物(規格内) | 34cm以内 | 25cm以内 | 3cm以内 | 1kg以内 |
定形外郵便物(規格外) | 60cm以下 | 縦+横+厚み=90cm以内 | 4kg以内 |
A4サイズの封筒は33.2cm×24cmなので、厚みが3cm以下で重さが1kg以内であれば、定形外の規格内ということがわかります。
さらに、重さによっても料金が変わります。
定形外(規格内)の重さ別料金
規格内の定形外郵便物の重さによる切手の料金を、以下で確認してみましょう。
重さ | 切手料金 |
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 205円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 380円 |
1kg以内 | 570円 |
上の料金表から、A4用紙1枚が5gくらいなので、10枚くらいまでなら120円で送れるということですね。
ただ用紙の厚みや種類によっても重さは違いますし、用紙にシールが貼ってあったりすると、それだけで重くなります。さらに、封筒の重さもありますね!
また、履歴書のような重要な書類を送る場合は、クリアファイルに入れたりします。
その分重くなって、50gを超えることもあるので、一番確実なのは、郵便局の窓口で重さを量ってもらい、その場で切手を貼ってもらえばいいですね。
コンビニからでも送れる?
A4サイズの封筒ならポストに投函できるので、ポストがあるコンビニから送ることもできます。切手もコンビニで買えるので、郵便局の窓口に行けない場合は、便利ですよね。
ただし、コンビニでは重さを量ってもらうことができないので注意が必要です。
コンビニによっては、はかりが置いてあって、自分で重さを量れるところもあります。ですが、コンビニはポストの役割はあっても窓口ではないので、店員が重さを量って判断することは、できないことになっているんです。
郵便局の窓口で量ってもらった料金なら確実ですが、窓口に行かずに投函して、切手代が足りなかった場合はどうなるのでしょうか。
要注意!もし切手代が足らなかったらどうなるの?
切手代が足りなかった場合、その封筒に差出人の住所が書いてあるかどうかで、以下のように扱いが変わります。
■切手代が不足しているときの郵便局の対応
・差出人の住所が書いてある場合
差出人のところに料金不足で郵便物が戻ってくる
・差出人の住所が書いていない場合
郵便物は送り先に届き、送り先に不足分が請求される
「送り主が間違えたのに、受け取る側が払う必要があるの?」という意見も、もっともです!もちろん受け取る側は、払うか払わないかを選ぶことができます。
■料金不足の郵便物が届いた場合の対応
・不足料金を払って郵便物を受け取る
・不足料金を支払わず郵便物の受け取りを拒否する
ちなみに、封筒に差出人の住所がなく、かつ受け取る側が不足料金の支払いを拒否した場合は、郵便局で封筒が開封されて、差出人の住所が書かれていないか、中を確かめられます。
それでも差出人の住所がわからなかった場合は、一定期間郵便局で保管されたあとに処分となります。
せっかく出したのに処分?!でも、誰が出したのかわからないものは、しょうがないですよね…。
相手に迷惑をかけないためにも、差出人の住所を封筒に必ず書いておくことと、切手代が足りないことのないように、サイズと重さを確認してから郵便物を出すことが大切ということですね。
郵便物は重さを確認して、確実に切手を貼らないと大変なことがわかりましたが、さらに速達や書留といったオプションをつけたい場合はどうなるのでしょうか。
A4サイズの封筒も速達や書留で送れるの?その料金は?
A4サイズの封筒も、速達や書留といったオプションをつけることができます。その場合、A4サイズの通常料金に、オプション料金が加算されることになります。
■A4サイズの封筒の速達料金
・A4サイズで250g以下
定形外(規格内)料金+速達料金280円
・A4サイズで1kg以下
定形外(規格内)料金+速達料金380円
・A4サイズで4kg以下
定形外(規格外)料金+速達料金650円
(例:A4サイズで50g以下の場合)
通常料金120円+速達料金280円=400円の切手代が必要
速達で郵便を出す場合は、速達料金分の切手を貼ること以外に、封筒に速達とわかる表示をする必要があります。
郵便局の窓口で出す場合は、速達のゴム印を押してくれますが、ポストに投函する場合は、封筒の右上に赤字で速達と書き下線を引くか、枠線で囲みます。
ただし、ポストの集配のタイミングによっては、速達は窓口で出したほうが安心でしょう。
さらに速く届けたい場合は、「新特急郵便」というサービスがあります。ですが、誰でも使えるものではなく、エリアが限られていて、事前申請が必要なサービスになります。
■新特急郵便とは
・午前中に出せば、その日の夕方5時までに配達
・利用可能地域…札幌市内(南区の一部を除く)、東京都区内、名古屋市内、大阪市内、福岡市内(島しょを除く、引き受けは中央区および博多区に限る)
・定形郵便物と定形外郵便物での利用が可能で、1件822円
・事前の利用申し込みと継続して利用することが必要
書留の場合も、通常料金に書留のオプション料金を加算することで利用できます。
■書留の料金
・特定記録は160円
郵便物を引き受けた記録として受領証がもらえる
・簡易書留は310円
引き受けと配達のみが記録される
・一般書留は430円
引き受けから配達までの一連の過程が記録される
(例:A4サイズで50g以下を簡易書留で送る場合)
通常料金120円+簡易書留310円=430円の切手代が必要
A4サイズの封筒を送る時の料金はこれでわかりましたが、切手の貼り方や位置にきまりはあるのでしょうか。
切手の貼り方や位置は?意外と知らない切手のマナーとは?
大きなA4サイズの封筒は、意外に切手の貼る位置に悩んでしまうものです。また、貼り方など、切手のマナーに関しても確認していきましょう。
正しい切手の貼り方
切手は、封筒が縦長の場合は左上に、封筒が横長の場合は右上に貼ることになっています。すでに切手が印字された官製はがきは、縦長で左上に切手がありますよね!
切手の種類は、1円から1,000円まで金額別に19種類あり、120円なら100円と20円を1枚ずつ、または50円2枚と20円1枚で3枚など、少額を複数枚貼っても問題ありません。
しかし、あまりたくさん貼り過ぎると見栄えが悪くなるということと、自動消印ができなくなるので、配達までに時間がかかってしまう可能性があります。
仕分けをするときに、料金があっているか数えたり、貼られた切手すべてに消印を手作業で打つ必要がでてくるからです。
また、切手は裏面に貼ってもいいことになっていますが、表に貼りきれずにどうしてもという場合に、留めておいたほうがいいでしょう。
使用する切手の種類にも注意!
切手も記念切手など景色や特定のキャラクターのものも多くあります。せっかくなら、デザイン性のあるものを選びたいところですが、ビジネス用や履歴書のような重要な書類の場合は、切手の種類も考慮するのがマナーです。
また、結婚式の招待状には、扇に松竹梅のおめでたい図柄の慶事用切手が使われます。その反対に、弔事用の切手もあるんですよ。
切手を貼るときは料金だけではなく、状況にあった図柄の切手を選ぶ必要があるということですね。
ここまでは、A4のものをそのままのサイズの封筒で送る場合の切手料金についてご紹介してきましたが、ほかにもA4のものを送る方法はあるのでしょうか。
裏技を紹介!A4を一番安く送る方法とは?
A4サイズの封筒を送る場合、最低でも120円かかります。また、頻繁に使用するサイズでもないので、封筒もわざわざ購入しなければならなかったりもします。
そこで、「できればもっと安く送りたい!」と考える人もいるかもしれませんね。
その場合、もしも問題がなければA4の書類を三つ折りにして、「長形3号」サイズの封筒に入れてしまいましょう!
「長形3号」は、縦横23.5cm×12cmの封筒ですが、ご自宅に用意されていることもあるかと思います。
こちらの封筒は、郵便の規定でいうと定形郵便物になります。定形郵便物だと25g以下は82円、50g以下は92円の切手で送れるので、A4サイズの封筒で送るより安くなります。
長形3号の封筒が、およそ3~6gでA4用紙が1枚5gくらいなので、3枚以内なら82円で送れるということですね。以下で、何枚くらいまで入れられるのかを紹介します。
■長形3号に三つ折りで入れる場合
・82円切手で送れる枚数
封筒3~6g+A4用紙3枚15g=およそ18g~21g
・92円切手で送れる枚数
封筒3~6g+A4用紙8枚40g=およそ43g~46g
三つ折りにして封筒に入れるには、用紙の縦を3等分に折らないと、長形3号に入らない場合があります。ですが、3等分に折るのは意外に難しいですよね。そこで、きっちり3等分に三つ折りを折る方法を紹介しておきましょう。
■三つ折りをきれいに折る方法
<用意するもの>
三つ折りに折る用紙と、もう一枚別のA4サイズの用紙
<手順>
1.三つ折りに折る用紙を縦に置く。別の用紙を横にして折る用紙の左上を揃えて置く。
2.横に置いた用紙からはみ出した縦の用紙の下の部分を、横の用紙に合わせて上に折る。
3.横に置いた用紙をはずし、下から折ったラインに合わせ上部分を下に重ねて折る。
これできれいな三つ折りのできあがりです!
きれいに書類が折ってあると、気分がいいですよね!受け取る人への心遣いもマナーのひとつなので、ぜひやってみてくださいね。
まとめ
最後に、ここまでの内容をもう一度まとめておきましょう。
- A4サイズの書類がすっぽり入る封筒のサイズは「角形2号」
- 角形2号は24cm×33.2cmで重さが1kg以内なら定形外郵便で送れる
- 定形外郵便は重さによって料金が変わる
- 料金不足をしないように必ず重さを確認して必要な分の切手を貼ること
- コンビニでも定形外郵便は出せるが、重さは自分で量らないといけない
- 速達や書留のオプションもオプション料金分の切手を貼れば出せる
- 切手は封筒が縦なら左上に、封筒が横なら右上に貼る
- A4サイズは三つ折りにして長形3号の封筒で出すこともできる
- 長形3号の封筒で25g以下なら82円、50g以下なら92円
郵便物の料金は、2017年6月に23年ぶりに値上げされました。値上げの理由は、郵便物の減少や人件費の上昇などです。
はがきは52円から62円になり、定形外郵便は規格内と規格外分けられ、それまで50g以下で120円だったものが規格内は120円、規格外が200円となるなど、新しい区分けにより料金が変わりました。
また、ゆうパックも2018年3月に値上げされています。年賀はがきは、52円のまま据え置きだったのが、2019年には62円に値上がりします。
今後も郵便物の値上げは考えられるので、手元に残っている切手を使う人もいると思いますが、「基本料金を調べる」「重さを量る」など、郵便物を出すときにはしっかり切手代を確認することが大切ということですね!
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