【執筆者:編集部 今冨るみ子】
猫のフンを放置すると衛生上の問題が起こるので、速やかに正しい捨て方で庭から処理して消毒をしておくことが大切です。
また、野良猫は臭いを頼りに同じ場所にフンをしにくるので、消臭の方法も知っておくといいですね。
この記事では、正しいフンの捨て方や猫が来なくなる方法について紹介します。
猫のフンを放置するとどうなる のこと
- 安全な捨て方
- 庭の消毒と消臭方法
- 同じ場所にフンをする理由
- 野良猫を寄せ付けない方法
毎日野良猫がフンをしにきて困っている人にはぜひ読んでほしい内容です。
目次
猫のフンを放置すると衛生上の問題が | 安全な捨て方で処理を
庭に猫のフンが放置されると衛生上の害が発生するので、見つけたら速やかに捨てることをおすすめします。(※1)
- 人に病気が感染する
- ハエが卵を産みつける
- 野良猫の縄張りになり何度もフンをされる
外を自由に動き回れる野良猫のフンにはさまざまな病気の原因菌がひそんでおり、人に感染すると重症になることもあります。
- トキソプラズマ症
- 猫ひっかき病
- アレルギー
- 回虫幼虫移行症
妊娠中の女性はトキソプラズマ症にはとくに気をつけたい感染症で、お腹の胎児にまで影響しさまざまな症状が現われたり、場合によっては死亡したりすることもあるようです。
妊娠中の方は猫のウンチは処理しないようにしましょう。ウンチを介して、トキソプラズマという寄生虫が感染する恐れがあります。寄生虫は胎児にも移り、水頭症や脈絡膜炎による視力障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などの症状がある先天トキソプラズマ症を発症してしまうこともあります。
— ドクターK@眼科医パパ (@doctorK1991) August 29, 2023
フンの掃除をしていて感染するおそれもあるので、小さな子供や妊娠中の女性がいるときにはとくに注意が必要です。
庭にあるフンの処理をするときに注意したいこと
猫のうんちを掃除するときは、感染症を予防するためにつぎのことに注意しましょう。
- うんちを素手で触らない
- 使用した道具は捨てるか、徹底的に消毒する
- 掃除の後はしっかり手洗い・うがいをする
空気が乾燥している時期はフンが舞い上がって吸い込んでしまうこともありえるので、マスクをつけて掃除をすることをおすすめします。
猫のフンを掃除するときは、つぎのものを用意しておくといいでしょう。
- 使い捨てのゴム・ビニール手袋
- 園芸用のスコップか紙スコップ(または3重にしたビニール袋)
- 新聞紙やチラシ
- ゴミ袋
- 塩素系の洗剤・ハイター・消毒用エタノール
園芸用スコップを使ったあとは必ず消毒をしなければならないので、使い捨ての手袋や紙スコップが便利です。
フンキャッチャーを使えばうんちをつかみやすいです。
フンはそのままビニール袋ではなく紙に包んだほうがいいようです。
庭のフンの捨て方 | 土や砂利も一緒にがおすすめ
フンは手袋で拾い上げるかスコップですくい上げ、新聞紙やチラシに包みゴミ袋に入れます。
また、フンのにおいが残っているとまた猫が来るので、周辺の土や砂利も一緒に捨てるのがおすすめです。
フンは一般的に燃えるゴミで捨てられますが、自治体によってちがうかもしれないので確認しておきましょう。
フンをとったあとの処理も大切です。
処理後の消毒と臭い消しも重要
掃除が終わったら、手袋やマスクを捨て手洗いとうがいを入念に行いましょう。
園芸用スコップをそのまま使った場合は、塩素系の洗剤やエタノールなどを吹きかけて消毒するか熱湯殺菌をするといいようです。
猫のフンは酸性なので、アルカリ性の塩素系の洗剤やキッチンハイターで中和されます。
ただ、子どもが触れやすい場所や、変色や腐食を起こすおそれのある芝生などは消毒を控え、可能なら水で洗い流すようにしましょう。
消臭だけならフンのあった周辺に重曹をまいておくのもいいようです。
もうフンの片づけはしたくないので、野良猫が来なくなった状態が一番いいですよね。
野良猫がフンを同じ場所にする理由 | 寄せ付けない方法
猫は糞尿を同じ場所にする習性がありますが、それはマーキングして自分の縄張りを主張しているからで、対策をしなければ毎日来ます。
そこで、野良猫を寄せ付けないためには「ここで嫌な経験をした」「居心地が悪い」と思わせることが大切です。
- 猫自身の臭いを消す
- 猫が嫌いな臭いをさせる
- 猫が嫌いな植物を植える
- 物理的に猫が歩けなくする
- 嫌な経験をさせる
虐待に当たるような方法にならないように気をつけて、猫が来なくなるような対策をしていきましょう。
マーキングの印を消したり猫が嫌いな臭いをさせるのもいい方法です。
猫のうんちの臭いを消す | 嫌いな臭いをさせる
猫は自分のフンやおしっこの臭いがあると同じ場所で何度もトイレとして使うので、まずはそれを消すことが大切です。
また、猫の嫌いな臭いや刺激臭によって近づきにくくする方法もあります。
木酢液 | ・ペットボトル ・スポンジや布に浸み込ませて 通路に置く ・スプレーする ・じょうろでまく |
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竹酢液 | ペットボトル |
コーヒーかす | かすをまく |
ドクダミ | つぶした葉をまく |
表中のの「ペットボトル」とは、その上部に穴をいくつか開けて、中に木酢液や竹酢液を入れ半分ほどを土に埋める方法です。
約60倍に薄めた木酢液をじょうろやスプレーで散布する方法もあります。
消臭と猫が嫌う臭いが一緒になった消臭液を使うと手軽ですね。
猫が嫌う香りのハーブを植えてもいいでしょう。
嫌いな香りの植物を植える | 鉢植えを置いても
猫が嫌がる臭いがするハーブを植えたり、鉢植えを猫の通り道やフンをする場所に置く方法もあります。
- コリウス
- カニナ
- ローズマリー
- レモングラス
- レモンティーツリー
- タンジー
- サントリナグリーン
- ルー
猫除けのハーブとも言われている
ルー(ヘンルーダ)🌿癖のある強い香りは
害虫除けにも使えます✨
しおり🔖に使ってもよし👍アゲハの🐛が大好きなハーブ🌿
挿し木で簡単に
増やすことができます✨#ルー #ヘンルーダ #ハーブ pic.twitter.com/8M2A5Ig0So— ハチ (@happy_pawsome) July 21, 2023
ハッカ系の香料を置くのも有効なようです。
猫が入って来れなかったり歩きにくかったりする対策もいいですね。
物理的に歩けないようにする | やわらかい土を見せないる
物理的に庭を何かで敷き詰めて、猫が歩けないようにする方法もあります。
- 砂利や軽石を敷き詰める
- 大きな石
- 松ぼっくり
- 枯れ枝
- トゲのある植物や葉
- 地表を覆う植物
やわらかそうな土が見えないように、砂利や軽石を敷き詰めることもおすすめです。
また、猫の目の高さくらいに植物が茂っていると入っていかないので、10~30センチくらいの高さの地表を覆う植物を植えるといいといわれます。
猫は不快な記憶は残るので、それを利用する方法もいいですね。
不快な経験をさせる | 身体が濡れる・爪が引っかかることを嫌う
猫は1日に数回を数日にわたって嫌な思いをさせると、その場所を遠ざけるようになります。
草木灰 | 猫は灰が足に付着することを嫌う |
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とげとげシート | 塀の上や 跳び越えられない幅に敷く |
目の細かい網 | 敷くと爪がひっかかり歩きにくい |
アルミホイル | 敷くと足音がするので嫌がる |
テグス | ・猫の足がひっかかる高さに張る ・目に見えない何かが触れる 感じを嫌がる |
庭に水をまく | 水で身体が濡れるのを嫌う |
また、近づくと猫が嫌がる超音波や水が出るグッズを使うこともおすすめです。
こちらの商品は猫が近づくと噴霧ガスと音が出てびっくりさせるというもので、害になる成分は使ってありません。
猫に対して虐待にあたるような対策は絶対にしないように気をつけて、フンをしに来なくなるようになるといいですね。
庭に来た野良猫が唸ったりしっぽを立てたりしていたら、こちらの記事が参考になります。
詳しくはこの記事をチェック!
結論 | 猫のフンを放置すると害があるので速やかに安全な捨て方を
- 衛生上よくないので速やかに処理
- 臭いを消すことが大切
- 糞尿でマーキングしている
- 嫌いな香りの物を置く
- 物理的に寄せ付けなくする
庭の猫のフンを放置すると衛生上よくなかったり、縄張りにされて毎日しにくるようになったりするので、速やかに処理することがおすすめです。
自分の糞尿の臭いがするとまたそこにするので、しっかり消臭するようにしましょう。
猫が来たくなくなるような方法も試すといいですね。