【執筆者:編集部 鳥越菜生】
ブラジャーの締め付け感があると窮屈なだけでなく、自律神経に悪影響を及ぼし体調不良を引き起こす可能性があります。
きついブラジャーを着けているとみぞおちが苦しい、胃痛がするなどの切実なお悩みが、Yahoo!知恵袋にも寄せられていました。
またきついズボンをはいていて気持ち悪くなるといった経験をした人も多く、ブラに限らず服の締め付けは体に何らかの悪影響がありそうです。
そこでこの記事では、ブラジャーの締め付けが気になるときにぜひ知っておきたい、以下の内容について詳しく解説します。
ブラジャーの締め付けのこと
- 自律神経に悪影響はあるのか
- 体調不良を起こす理由とどんなお悩みがあるか
- ブラが苦しい原因と対処法
- 着けていても苦しくないブラやブラトップの選び方
自律神経と聞くとちょっと心配になるかもしれませんが、体中に伸びて常時私たちの生体活動を支えるはたらきをしている抹消神経のひとつです。
そんな大切な自律神経にも影響するブラの締め付けについて詳しく知り、体にストレスを与えない方法を考えましょう。
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目次
ブラジャーの締め付けによる自律神経への影響 | 体調不良の原因
ブラジャーの締め付け感は苦しい感じや胃痛だけでなく自律神経にも影響を及ぼし、頭痛やめまいなどの体調不良を起こす危険性があります。
形状 | アンダーバストが強く締り胸部を圧迫 →みぞおちや胃の痛み・息苦しさ →自律神経のはたらきを乱す |
---|---|
肩紐に重みがかかる →肩こりや頭痛の原因になる |
|
素材 | ワイヤー・ゴム・縫い目が当たる →痛みやかゆみが出る |
バストを支えて保護し美しい形を作り保持するためのブラジャーの機能や形状から、アンダーバスト部分には特に負担がかかると考えられます。
実際にはどんなお悩みがあるのか、知恵袋に寄せられたみんなの声をチェックしてみましょう。
ブラジャーでみぞおちが苦しい | 知恵袋の声をチェック
知恵袋やSNSには、ブラジャーの締め付けによって苦しい感じや胃の辺りが気持ち悪い状態になって辛い、という口コミが多いです。
窮屈なだけでなく息苦しさや呼吸の浅さを感じる人や、長時間身に着けていると体調が悪くなるという人もいました。
- 窮屈で苦しい感じが嫌
- 息苦しさや呼吸のしにくさ
- ワイヤーが痛い
- ゴムがきつい
- 肌がかゆくなる
- 肩紐がくい込んで痛い
- 肩がこる
- 胃やみぞおちの辺りが痛い
- 気分が悪くなる
- 頭痛やめまいがしてくる
ブラジャーにはいくつか種類がありますが、一般的にアンダー部分にバストを支えるためのワイヤーが入った「ワイヤーブラ」が多いです。
金属製のワイヤーが多いため硬いので、当たっている部分が痛くなることもあります。
ワイヤーなしのブラジャーでも代わりにゴムを使っている場合は、同様にきつさや痛みの原因になります。
また生地もスポーツ用なら体の動きに合わせて伸び縮みするものが多いところ、日常用のブラジャーにはあまり伸縮性はありません。
ブラはゆとりがあるとズレやすく、バストの形を整えるためにも体にぴったりしたサイズに調整する必要があるため、締め付けられる感じになりやすいです。
きついブラジャーをつけることで体に悪影響が起こる原因を知り、ブラとうまく付き合っていくための解決法を探りましょう。
きついブラジャーで胃痛・頭痛など体調不良を起こす理由
きついブラジャーを身に着けていると、窮屈で直接当たる部分が痛いだけでなく、胸部の骨や筋肉の動きが妨げられ呼吸に支障が出る可能性もあります。
呼吸の際に胸部がどんなふうに動いているのか詳しく知りたい人は、次の動画を参考にしてください。
呼吸には肋骨や肋間筋・横隔膜が動いて肺を膨らませたり縮ませたりする必要があるので、動きを妨げるほどきついブラは避けるべきですね。
アンダーバストの中央がちょうど肋骨の隙間にある「みぞおち」辺りに来ることも、ブラジャーで苦しくなる原因のひとつです。
みぞおち辺りにはちょうど胃の上部がくるので、締め付けが胃痛の原因になり、食後は胃が膨らんでさらにきつく苦しくなることも考えられます。
またブラジャーの形状やデザインにもよりますが、肩紐にも荷重がかかるので痛みや肩こり・頭痛の原因にもなりそうです。
ブラジャーの締め付けと自律神経の関係を知って、対処法を考えるヒントにしましょう。
服の締め付けが自律神経に及ぼす悪影響
ブラジャーや衣服で体が締め付けられ続けるという刺激は心身ともにストレスになるため、自律神経失調症の原因にも、症状を強める要素にもなりえます。
自律神経には逆のはたらきを持つ交感神経と副交感神経があり、刺激に反応して自動的に、互いにバランスを取りながら分担して体の機能調節を行っているのです。
交感神経:活発に体を動かすときや緊急事態・ストレスに対して体の状態を調整
副交感神経:体を休めるときや日常的な状況で体の正常な機能を維持
ブラジャーが苦しいと体にストレスがかかり続け、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、頭痛やめまいをはじめ全身にさまざまな症状が出る可能性があります。
- 頭痛
- めまい
- 動悸・息切れ
- のぼせ
- 立ちくらみ
- 下痢や便秘
- 冷え
- 不眠
- 体がだるい・疲労感が続く
- 情緒不安定・イライラ
- 強い不安感・うつ
自律神経失調症は、生活リズムの乱れや更年期のホルモン分泌の乱れのほか、激しい気温差・寒暖差によるストレスからも発症する場合があります。
ブラジャーのほかにも、ズボンや洋服でウエストを締め付けられて、気持ち悪い感じになったことはありませんか?
ウエスト部分にある胃腸のはたらきが妨げられることはもちろんですが、やはり自律神経系にも悪影響を及ぼしている可能性があるのです。
例えゆるいゴムひもだったとしても、体のどこかに圧が加わり続けると、周囲だけでなく全身の筋肉が緊張状態になる場合があると言われます。
締め付けにより自律神経が圧迫されると交感神経の方が異常にはたらき過ぎてしまい、血圧の上昇やめまいを起こす原因になると言われています。
この現象は疲れが取れない・眠りにつきにくい、といったことにも繋がっているかもしれないので、きついブラのデメリットは意外に大きいですよね。
脱ゴムひも生活を実践するアイテムとして、ふんどしのようにゴムひもを使わない下着がTV番組でも紹介され、数年前から静かなブームとなっています。
全くゴムを使わない商品もあるようですが、初心者にはこちらのようなそけい部(太ももの付け根)のゴムをなくしたショーツも使いやすいですよ。
寝るときだけでもゴムひものないパジャマや、浴衣にしてみるという方法も良さそうですね。
しかしブラジャーをするのは他人に対するエチケットや隠すためでもありますが、バストの垂れや型くずれを防ぐ目的も大きく、しないわけにいきませんよね。
できるだけ締め付けと体への悪影響から解放されるように、すぐにでも対処法を実践しましょう。
以下の記事では更年期障害についても紹介しているので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
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ブラジャーの締め付けから解放されたいときの対処法
できるだけブラジャーの締め付けをなくすには、自分の適したサイズを知り、アンダーが苦しくないように目的やシーンに合わせて種類を変えると良いですよ。
- 正しく採寸しサイズを見直す
- 種類を変えてみる
(ワイヤーブラ→ノンワイヤーブラ・ブラトップなど) - 外用とおうち時間用を使い分ける
(就寝用はナイトブラがおすすめ) - 素材を変えてみる
- ホックをゆるめるか外す時間を作る
ブラがきついのはサイズ・形状デザイン・素材が合っていない可能性もあるので、まず基本の選び方を確認しましょう。
自分の最新サイズを知ろう
快適なブラジャーを選ぶには自分の体の正しいサイズを測り、更新していく必要があります。
また素材はラベルや手触りでもある程度チェックできますが、形状デザインが自分に合っているかを判断するには売り場で試着してみる方法が最善策です。
正しいバストサイズの測定方法はこちらを参考にしてください。
食後にいつも苦しい思いをしているという人は、空腹時に採寸するより、できるだけ満腹なときのサイズを測っておくと良いかもしれませんね。
アンダーバストのサイズ選びで悩む人も多いと思います。
採寸には裁縫用の体に沿う柔らかいメジャーを使います。
健康管理にも役立つので1つは持っておきたいですね。
サイズ選びのほかにも種類を変えて、アンダーにワイヤーを使っていないタイプにしてみる方法もあります。
胃を圧迫しないブラを選ぶ | ノンワイヤーも人気
ワイヤーブラは胃の辺りに圧迫感を感じやすいため、アンダー部分にワイヤーを使わないノンワイヤーブラを選ぶ人も増えています。
ノンワイヤーブラはスポーツ用だけでなく、大手ブランドからもワイヤータイプと同様に、おしゃれなデザインの商品も発売されていますよ。
ワイヤーなしでも、代わってバストを支える構造が商品ごとに工夫されているので、選ぶときには内側までよくチェックしてみてください。
ノンワイヤーでも強固なゴムが使用されていたり硬い生地素材が使われていたりする場合もあるので、快適性が期待できそうかも確認しましょう。
ぴったりな装着感のカップで美しいシルエットに整えながらズレにくく、ゴムも縫製もないハーフトップブラも人気です。
ナイトブラは、就寝中のバストの動きや広がりが気になる場合におすすめの、寝るとき専用のブラジャーです。柔らかく肌に優しい素材が使われ、着圧がかからないよう工夫されているものが多いですが、使用によりバストの型くずれが防げるという期待からも人気が高くなっています。
そのほかアンダーが苦しくなく楽に着られて、夏の薄着にも役立つブラトップも大人気です。
アンダーが苦しくないブラトップもおすすめ
ブラがきつい・苦しい場合は代わりにブラトップを使うという選択肢もありますが、楽な気心地を求めるならゴムなしタイプがおすすめです。
しかしズレ防止のためカップ下のアンダー部分にゴムを付けてある商品の場合は、ブラジャーと同様に締め付け感が出るので注意してください。
ユニクロをはじめいろいろなブランドから発売されていますが、アンダーが苦しくないブラトップを探すならしまむらもおすすめですよ。
昨日仕事帰りにユニクロで通常より510円offの990円でブラトップを購入。その後に寄ったしまむらではブラトップが580円っていう\(^o^)/しかも丈が長くていいぜしまむら!これからはしまむらだ!
— まみ魂 (@mamikon0120) May 9, 2011
短すぎるとボトムのウエストから出てきたりしてストレスになることがあるので、タンクトップの丈の長さは重要なポイントですね。
ユニクロ様のブラトップはしまむらちゃんのブラトップと違って甘えは許しませんみたいな締め付けをしてくるグェッ
— オミーン💉💉💉💉 (@omi_n) March 30, 2013
ブラトップもメーカーや商品・サイズによって締め付け度合が違うので、試着できない場合はSNSの口コミが参考になりますね。
仕事中 ジーンズがずれるのよ🤣
座ったり立てったり すると ずれちゃって😭しょっちゅう 上げるの恥ずかしいから しまむらで ハイカットのジーンズとブラトップ2枚ずつ買っちゃった🤗 腰パンだからずれていたんだと思うから 初めてハイウエスト挑戦😅💦
履いたら あら これ楽だわ😀♥️ pic.twitter.com/nD408gyy5g— ちえさん (@QSff6tnM7qEaxfj) May 19, 2020
こちらのブラトップは、リブ素材でおしゃれに使えそうですね。
アウターに響きにくいものをお探しなら、次のような商品もおすすめです。
グンゼから発売されているキレイラボのブラトップは、ほど良く肌にフィットする優しい着心地でゴワゴワせず、無縫製なのでチクチク感もありません。
用途や好み・肌状態などに合わせて、心地良く着けられるお気に入りを見つけてくださいね♪
結論 | ブラジャーは種類やサイズを使い分けて自律神経を守ろう
- アンダーがきついブラは体調不良の原因になりやすい
- みぞおちを圧迫することで胃痛を起こす可能性あり
- 自律神経の圧迫も起こるため全身的な不調の原因になる
- 苦しい・きついと感じたらサイズや種類を見直そう
- 用途やシーンに合わせてブラを使い分けることも大切
ブラジャーの締め付けに悩む人は多く、知恵袋にもいろいろなお悩みが寄せられていました。
苦しいのを我慢していると自律神経にも悪影響が及び、めまいや吐き気のほか不眠やイライラなど、思わぬ症状を引き起こす可能性もあるので要注意です。
バストを守る大切な役割の下着だとはいえ、窮屈で辞めたくなるくらい嫌になることもあると思います。
しかしこの頃はまるで着けていないように楽な着心地のブラやブラトップも販売されているので、ぜひ試してみてくださいね。
アンダーが苦しくないことをポイントに自分に合ったブラジャーを見つけて、シーンに合わせて使い分けましょう。