【執筆者：編集部 朝戸尚子】
車検証の住所変更手続きが15日過ぎた場合に「罰金取られた！」というケースを聞いたことがありますか？
実は車検証の住所変更は、車庫証明の住所変更や車の名義変更と同じく、15日以内の手続きが必要です。
この記事では手続きを怠ったときのデメリットだけでなく、どこで手続きできるのかや平日に陸運局へ行けない場合の手段も解説します。
車検証の住所変更 のこと
- 手続きを怠ったときのデメリット
- 取られる罰金の金額
- 住所変更で必要なものと方法
- 平日に仕事を休めない場合に手続きする方法
うっかり罰金を取られることのないよう、しっかりチェックしておきましょう。
目次
車検証の住所変更を忘れてた！罰金取られたって本当？
車検証の住所変更をせず「罰金取られた！」というケースを聞いたことがあるかもしれませんが、住所が変わった場合は手続きが必要です。
ただし引っ越し後に住所変更手続きが必要なものは、車関係では車検証だけではありません。
| 届出先 | |
|---|---|
| 運転免許証 | ・警察署 ・運転免許センター ・運転免許試験場 のいずれか |
| 車庫証明 | ・警察署 |
| 車検証 | ・運輸支局 （・軽自動車検査協会） |
| 自動車税 納税通知書 |
・都道府県税事務所 |
| 自賠責保険 | ・加入している保険会社 |
初めての引っ越しの場合、これらに登録している住所が実家のままになっているケースが多いです。
結婚や転勤、転職に伴い引っ越しがあった場合は忘れずに住所変更の手続きをしておきましょう。
車検証の住所変更には期限があり、手続きを怠った場合には罰則が定められています。
忘れていた時の罰金はいくら？15日過ぎたら取られることも
車検証の住所変更手続きの期限は、住所が変わってから15日以内だと定められています。
第十二条 自動車の所有者は、自動車登録原簿に記載されている形状、自動車検査証番号、車台番号、原動機番号、所有者の氏名若しくは名称若しくは住所又は使用の本拠の位置に変更があつたときは、その事由があつた日から十五日以内に、陸運局長の行う変更登録の申請をしなければならない。
引用元：e-GOV法令検索
手続きを怠ると50万円以下の罰金が定められているので、必ず届出をしておきましょう。
ふぅー！やっと車検証の住所変更した！半年以上そのままにしてた。
延滞料金とかないけど、罰金刑に処される場合もあるんだって。
軽自動車協会は自動車工場のおじいちゃん&おっさんばっかりやった。— まちこさん@🦷歯が痛い高知のガチギレうさまらー またホストファミリーやってるよ (@machandayo___) January 12, 2023
実際に15日を過ぎても罰金を課されないケースが多いとはいえ、税金や保険に関するデメリットも生じます。
車検証の住所変更をしない場合のデメリットを解説
車検証の住所変更をしない場合のデメリットは罰金だけではありません。
- 税金の通知書が届かない
- 自賠責保険が適用されない
- 法律違反になる
自動車税の通知が来ないということは、自動車税を滞納する可能性があるということです。
自動車税を滞納すると、車検に通らなかったり延滞金が発生したりします。（※1）
また事故時に自賠責保険が適用されない可能性があるのも大きなデメリットですね。
引っ越しをした場合は忘れずに住所変更の手続きを行いましょう。
忘れがちな手続きとして、自動車の名義変更時にも手続きが必要です。
番外編｜売買や譲渡で自動車の名義変更が必要な場合
自動車の売買や譲渡によって所有者の名義が変わった場合は、住所変更と同じく15日以内に手続きが必要です。
| 届出先 | |
|---|---|
| 自動車 | 管轄の運輸支局 |
| 軽自動車 | 軽自動車検査協会 |
届出先は自動車の場合は管轄の運輸支局にて、軽自動車の場合は軽自動車検査協会にて行います。
車関係の罰金に関する疑問を解消したい場合は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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車検証の住所変更手続きは自分でもできるほか、代行サービスもあります。
車検証の住所変更はどこでする？陸運局に行かない方法も
車検証の住所変更の届け出先は自動車の場合と軽自動車の場合で異なります。
| 届出先 | |
|---|---|
| 自動車 | 管轄の運輸支局 |
| 軽自動車 | 軽自動車検査協会 |
運輸支局と陸運局の違いとは
陸運局は国土交通省に属する行政機関の一つで、別名を運輸局、正式名称を地方運輸局と呼びます。地方運輸局の下部組織が運輸支局です。
自動車の場合は管轄の運輸支局にて、軽自動車の場合は軽自動車検査協会にて行います。
運輸支局は土日祝日が休みで営業時間も短いので、平日に仕事をどうしても休めない場合は、オンライン申請または代行を利用することになります。
平日は仕事で行けない場合はオンラインまたは代行を利用
多くの都道府県では、自宅からオンラインでの申請が可能です。（※3）
管轄の運輸支局は住んでいるエリアによって異なるので、国土交通省のホームページから確認してください。（※2）
オンライン申請ではマイナンバーカードや、カードの読み取りをするICカードリーダーが必要になります。
ICカードリーダーを購入する場合は、マイナンバーカードに対応しているかチェックしてくださいね。
自分での手続きが面倒な場合は、行政書士による代行サービスも展開されています。
ディーラーやオートバックスでお願いできることもあるので、平日に仕事を休めない人は、住んでいるエリアで一度検索してみてくださいね。
住所変更に必要な持ち物｜車庫証明や住民票を用意しよう
車検証の住所変更に必要な持ち物は意外に多いので、二度手間を防ぐためにしっかり準備しておきましょう。
使用者・所有者の名前が同じ場合に必要な書類はこちらです。
- 車検証
- 車庫証明書
- 住民票
- 手数料納付書
- 自動車税申告書
このほか本人以外が手続きする場合は委任状が必要になります。
軽自動車の場合は必要な書類が異なります。
- 車検証
- 住民票／印鑑登録証明書
- 自動車検査証記入申請書
- 軽自動車税申告書
軽自動車の場合は住民票の代わりに印鑑登録証明書も可能です。
結論｜罰金取られた！とならないよう車検証の住所変更は忘れずに
- 引っ越しをしたら住所変更は必須
- 15日を過ぎた場合は罰金も
- 変更しないと税金や保険に関するデメリットも
- オンラインでも手続きできる
- 代行サービスもある
車検証の住所変更は15日以内という決まりがあり、最悪の場合罰則を課せられるほか、税金や保険にも影響が出てしまいます。
運輸支局での手続きは平日に限定されますが、オンラインや代行でも手続きできるので、忘れずに変更しておきましょう。
