【執筆者:編集部 鳥越菜生】
財布を紛失しても、日本では外国と違って見つかる確率が高いと言われます。
そう言われても実際に無くした人は、どれくらいの割合で何日程度で戻ってきているのかも気になりますよね。
また財布には現金以外にも、キャッシュカードや身分証などの貴重品が入っている場合も多いので、絶望しても放っておいてはいけません。
そこでこの記事では、財布を落としたり無くしたりしても落ち着いて抜かりなく行動できるように、以下の項目について解説します。
財布を無くしたときのこと
- 紛失後に見つかる確率
- 見つかるまでの日数はどの程度か
- 落とした・無くしたら必ずしておくべき連絡や届出
- 見つけ方のコツと手順
財布が無くなってどうしたら良いかわからない人はもちろん、クレジットカードの悪用が心配で悩んでいる人も、ぜひ読んでみてください。
目次
紛失した財布が見つかる確率と見つかるまでの日数
財布を落としたり無くしたりしても、意外に戻ってくることがあるので諦めなくても良いですが、見つかるまでの日数は1週間以上かかる場合もあります。
財布 | 全拾得物 | |
---|---|---|
遺失届件数 | 277,604 | 773,493 |
拾得届件数 | 265,553 | 2,817,203 |
拾得物のうち 遺失者に戻った件数 (全処理数に対する割合) |
186,796 (70.5%) |
479,917 (17.4%) |
返還された人の割合 (※全て遺失届を出し 同年中に処理されたと仮定) |
67.3% | 62% |
※出典:遺失物取扱状況(令和3年中) | 警視庁ホームページ
財布を紛失したとき実際にどの程度の割合で戻ってきているのか、警察に届けられた遺失物のデータから確認してみましょう。
無くした財布が戻ってくる確率
落とした財布が戻ってくる確率は、令和3年分の警視庁によるデータでも約67%となり、日本では落とし物が見つかる確率は案外高めのようです。
同データで携帯電話や証明書類の遺失届を出して返還された人の割合は、それぞれ56.1%と63.2%でした。
しかし拾得物として警察に届けられたものは、87.2%・75%とどちらも高確率で持ち主に還っています。
しかし落としたり置き忘れたりしたあとで善良で親切な人に拾われたから良かったわけで、盗難にあったときは残念な結果になる場合が多いです。
落とした場合と盗難では見つかる確率が変わる
財布を無くしたといっても、落としたり置き忘れたりした場合と盗難にあった場合とでは、見つかる確率は大きく異なると考えられます。
盗難は金品を目当てに行われる犯罪行為なので、中身の現金はもちろん高価なブランド品なら財布自体が狙われる場合もあるでしょう。
しかしスリに遭って盗難だと気づかない場合もあれば、落としたあとで悪意ある人に拾われれば中身を抜いて捨てられ、見つからない場合もあります。
また戻ってきて欲しいのはもちろんですが、財布が無いと不便なので、紛失後は見つかるまで何日待つかも悩みますよね。
運良く当日中に連絡が来るときもあるようですが、無事に見つかっても戻ってくるまでに日数がかかる場合もあります。
手元に戻ってくるまでの日数は1週間以上の場合も
財布が手元に戻ってくるまでの日数は届けられた先の事情によっても変わるので、紛失後1週間以上経ってから連絡が来る場合もあります。
ショッピングモールやデパートは人目が多いこともあり、落し物をしてもすぐに届けてもらえるので、見つかる確率は高いと考えられます。
財布を無くしたときになるべく早く見つけるための方法と、カード類や身分証の不正利用を防ぐための対処法をご紹介します。
財布を無くしたときの見つけ方とやっておきたい手続き
財布の紛失に気づいたらなるべく気持ちを落ち着かせて記憶をたどり、最後に見たのはいつだったかと行ったところを思い出して連絡してみましょう。
見つからないときやカード類・身分証を入れていた場合は、警察に遺失届を出し、各会社や発行元に連絡して紛失・再発行手続きが必要です。
①まず落ち着こう
(深呼吸・おまじないも有り)
②紛失に気づいた時点から前の記憶をたどる
・直前にしていたこと
・行ったところや店(財布を出したか)
・最後に財布を見たのはいつか
③心当たりのある施設や店・会社に連絡
(落とし物・忘れ物が届いてないか確認)
④財布に入っていた物を思い出す
⑤カード類は各会社に連絡し紛失手続き
⑥身分証は紛失・再発行手続き
⑦④~⑥と並行して警察に届け出る
(遺失届を提出)
⑧都道府県警察の落とし物公表サイトを閲覧・検索
紛失に気づいたらすぐにやっておくべき、見つけるための方法と連絡・手続きの流れを確認しましょう。
落とした財布の見つけ方 | まず落ち着いて思い出そう
財布を無くしたら誰でも気が動転するので、なるべく心を落ち着かせるようにして、まず落としたり置き忘れたりした時点がいつか見当をつけましょう。
財布見つかるおまじないがあったら教えて🤞
— youichiro (@1212haneji) March 15, 2018
SNSを覗いてみると、無くした財布が戻ってくるおまじないをやってみたという口コミも多くありました。
財布の紛失に家で気づいて慌てている場合は、気持ちが少し落ち着いた頃に自分でも驚くような場所で発見できることがあります。
財布無くしたって思ったら
冷蔵庫から出てきたわキンキンに冷えてやがる
— し (@shun___dayo__) February 18, 2023
買い物をして帰宅したときのように、直前まで使っていた財布を無くした場合の見つけ方は、家の中から始めると良いかもしれませんね。
記憶をたどりながら道を戻ってみても良いですが、前後に行った店舗に尋ねてみるとすぐに見つかる場合もあります。
ただし社内の落とし物や忘れ物は警察には届けられないので、職場の可能性がある場合は担当部署で確認してみてください。
財布の中に現金だけでなくカード類や身分証を入れていた場合は、さらに不正利用を防ぐ対処も必要です。
カード類や身分証が入っていたら届出と手続きが必要
無くした財布にクレジットカードやキャッシュカードが入っていた場合は、警察への届出とともに、不正利用を防ぐため速やかに利用停止の手続きが必要です。
健康保険証や免許証などの身分証明書になるものを入れていた場合も、悪用される危険性があるので、早めに紛失手続きをしましょう。
紛失物 | 届出先 | 手続き |
---|---|---|
財布 | 警察 | 遺失届 |
キャッシュカード | 各銀行 | 紛失届 利用停止 再発行 |
クレジットカード | 各会社 | |
免許証 | 警察 | 紛失届 再交付 |
健康保険証 | 勤務先 または 各市町村(国保) |
|
マイナンバー カード (※①→③の順) |
①マイナンバー 総合フリーダイヤル |
機能停止 |
②警察 | 遺失届 | |
③市町村役場 | 再交付 |
警察に届けられた落とし物や忘れ物は拾得物として登録されますが、保管期間は約3ヶ月なので、紛失後は早めに届け出ましょう。(※1)
警察で伝えられる「受理番号」はカード再発行手続きの際にも必要な場合があるため、忘れないように控えておきましょう。
※参考元:都道府県警察における遺失物の公表ページ | 警察庁ホームページ
今日、正月に落とした財布の中に入ってたクレジットカードが不正利用されて、請求が百万位来てた😱
カード無くなってるの気付いてなかったので、とりあえず一回払わないといけないみたい😅
後日、調査して間違いがなかったら返ってくるみたいだけど😅
クレジットカード全部解約しようっと😅— 誠 (@QPlxoZcNQboVDOw) May 13, 2019
キャッシュカード・クレジットカードを一緒に無くした場合は、このような不正利用に備えて先に利用停止の手続きをしておくと安心です。
名義人はカードの管理責任があると定められているため、第三者に不正利用された場合でも、請求された金額を支払う義務があります。(※2)
そのほか免許証や健康保険証を紛失した場合も、成りすましや個人情報の悪用などの被害が生じる危険性があります。
早めに警察に遺失届を出すとともに各発行元に紛失の手続きをしたうえで、不正利用を防ぐため、信用情報機関の「本人申告制度」の活用もおすすめです。
詳しくはこの記事をチェック!
不正利用を防ぐ対処法はあっても個別に連絡する必要があるため、財布に入れて持ち歩いている貴重品を普段から把握しておくことも大切です。
リスクを分散させるため、免許証や保険証はバッグ内で財布と分別して携帯する方法もおすすめです。
ポケットの多いバッグインバッグに必需品を整理して分別収納しておくと、必要なものだけがさっと取り出せますよ。
財布を無くすだけでも大変なので、カードや身分証の紛失リスクを避けるためにも、中に収納しておく物も厳選しておくと良いですね。
結論 | 無くした財布は案外見つかるので連絡や届出をしておこう
- 日本では紛失して見つかる確率が6割以上の高さ
- 見つかるまでの日数は1週間以上かかる場合もある
- まず落ち着いて心当たりのあるところに連絡・確認
- 自力で発見できない場合は警察に遺失届を出しておく
- カードや身分証は紛失手続きをして不正利用を防ぐ
財布を紛失しても見つかる確率が案外高く、令和3年の警視庁のデータでは67%が持ち主に戻っています。
しかし無くした財布を無事に見つけ、収納していたカードや身分証の不正利用を避けるには、落ち着いて必要な連絡や届出をしておくことが大切です。
財布はかばんから出し入れする機会も多いので、気をつけていても無くすことはあります。
見つかるまでの日数や見つけ方のコツも参考にして、落ち込んだ気持ちを少しでも明るくできるように対処していきましょう。