【執筆者:編集部 小林えり】
医学部への編入はやめとけと言われる理由は、募集定員が少なく倍率が高い・入試情報が少ない・社会人の場合は勉強時間の確保が困難などいくつかあげられます。
また万が一受かった場合でも、想像以上に勉強が大変だった、前の生活の方が良かったなど、後悔する声も少なく無いようです。
この記事では学士編入の闇(デメリット)とメリット、また受かる人の特徴などをまとめました。
医学部編入のこと
- やめとけの理由
- 挑戦・後悔した人の実際の声
- 編入のメリット
- 受かる人の特徴
編入生は嫌われるという噂についても検証しているので、最後までぜひ読んでくださいね♪
目次
医学部への編入はやめとけの理由│高い難易度と闇
医学部への学士編入はやめとけと言われるのには、以下の理由があげられます。
・募集定員が少なく倍率が高い
・私立大学の編入実施校が少ない
(廃止の傾向)
・入試情報が少なく対策が困難
・複数受験する場合は費用がかかる
・勉強時間の確保が困難
・仕事との両立が困難
編入試験の募集人数は各大学で4~5名程度のところが多く、非常に狭き門です。
2021年度に試験を実施した29校のほとんどが国公立大学で、私立大学はわずか3校のみでした。
また各大学で試験日が異なるため併願受験が可能ですが、受験料や交通費・宿泊費などがその都度かかるため、費用負担が大きくなります。
さらに社会人の場合は、勉強のために仕事をセーブ、もしくは辞める必要があるかもしれません。
それによって収入面が厳しくなるほか、生活の変化に対応するストレスが大きくなる可能性も考えられます。
一部では「医者になる抜け道」とも言われる編入試験ですが、現実問題は学力だけでなく、経済的にも精神的にも決して楽ではないことが分かりますね。
無理だった・諦めた・失敗したという人の実際の声
編入試験を目指す前に、倍率や金銭面から無理だと感じる人は少なくありません。
今日、一緒に着いた麻酔科の先生に、修士でてから医学部編入試験うけたら?と言われて調べてみたけど、狭き門すぎて無理無理無理ってなってる。
— Å- (@hollyhock_7) June 29, 2021
家庭持ちながら、サラリーマンやりながら、医学部に編入してきた人たちが皆揃ってハイスペックなのには心底納得。
仕事と家庭と勉強の両立は凡人には無理ンゴ。— コッヘル@麻酔師 (@Kochel_squid) September 20, 2021
複数受験したものの、残念ながら不合格に終わったという声もありました。
【転職失敗(社会人2~3年目)⑩】
医学部編入試験の時期(春・夏)がやってきました。仕事が終わった足で、大阪から東京羽田空港に移動して、翌朝、朝一の便で旭川(旭川医科大学)に飛んだことを覚えていいます。人生そう甘くはなく、結果は、他校含めすべて不合格。#失敗 #医学部編入 #不合格— masaya (@masaya22926206) September 27, 2019
また見事合格しても、その後の学費を用意するのが困難で諦めた人がいるようです。
前の職場の先輩は、医学部がある私立だったから、在学中にふざけて編入試験受けたら受かったけど3000万準備してと言われて諦めたと言ってた。親が普通の会社員では難しいよね。
— めろぺんぎん🍳 (@mwwko) January 14, 2022
このように編入後の苦労はほかにもあるようです。
編入後に後悔しているという人の実際の声
編入して医学部生になったものの、医者を目指すための勉強量は想像以上だったという声があります。
塾の先生「受験よりも医学部入ってからの方が大変だぞ」
ぼく「またまた〜そこまででもないでしょ」
今ぼく「やめたい」
— 武橋 (@yuto_takehashi) January 30, 2023
受験勉強の方が楽に感じるという意見も多くありましたよ。
医学部入るよりも入ってからの方が圧倒的に勉強大変。
受験生の時はいわゆるテストに向けての勉強だけやっておけば良かったけど、今は部活やって実習やってレポート書いて、その上にえげつない量のテスト範囲だから、受験勉強の比にならないキガスル…😶— 宮﨑(ネナイチャン)🦔 (@nana010719) June 8, 2021
また編入せずにそのまま働いていれば、会社での昇進や結婚ができたかもしれないと後悔する人もいるようです。
電話してたら午前3時、、、
医学部編入せずに、東京でキャリアを積んでたら、今頃は結婚してたんかもしれんとか考えてまう、、
不毛なのは分かってるけど、今日東京いこう。。。寝る— きしもぴ (@kishimopi) October 27, 2016
編入=ゴールではありませんが、編入試験は医師を目指す人にとってのチャンスであることは間違いないようです。
医学部学士編入のメリットと受かる人の特徴
医学部へ編入することで、以下のようなメリットが期待できます。
・一般入試に比べて受験科目が少ない
・理数系の科目が不要な受験校もある
・2年次or3年次から途中入学することで
学費や時間の負担が軽くなる
・併願受験が可能
再受験の場合は英語・数学・理科2科目が必要ですが、編入試験の場合は英語・生命科学が基本的な受験科目になるため、文系の人でも挑戦しやすくなります。
また併願受験が可能で、何度か挑戦できるのも大きな特徴といえるでしょう。
ある程度の年齢になった社会人にとっては、途中入学することで、医師になるまでの時間と学費を削減できるのも魅力的ですね。
では実際どのような人が再入学より編入試験に向いているのか見てみましょう。
英語が得意、アピールポイントがある人はおすすめ
多くの大学で必須科目の英語が得意な人や、面接でのアピールポイントがある人は編入試験に向いているといえるでしょう。
また2次試験では面接や小論文を実施する学校が多いため、これまでの活動内容や研究に自信がある人は、アピールできる絶好のチャンスとなるかもしれません。
面接・小論文対策をするための書籍はこちらがおすすめですよ。
医学部編入に合格した人の特徴をより詳しく知りたい人は、こちらも参考にしてくださいね。
また一部では「編入生は嫌われる」という気になる噂もあるようです。
編入生が嫌われるのは本当か│本人の態度次第
在学生を見下す・プライドが無駄に高いなど、周囲を不快にさせる態度をとった編入生は嫌われることがあるようです。
いい歳してクラスの子に嫌われるとか言っている編入もしくは再受験生いるけれど、よほどのこと(態度含め)しているんだと思うわ。挨拶できない、大した能力ないのに偉そう、セクハラ発言等々。淡々と学生生活しろよ。1度目の学生生活でもなかろうに。
— みたらし (@Sion_999) April 11, 2016
編入生は人によって過去の経歴や年齢がさまざまなため、本人の立ち振る舞いによっては馴染めない場合もあるかもしれません。
しかし入学をした以上立場は皆同じなので、編入を過剰に意識せず周囲の人と接することが大切でしょう。
勉強場所に飲食店を利用することが多い人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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結論|医学部編入を「楽な抜け道」だと考える場合はやめとけ
- 募集定員が1桁のところが多く、倍率が非常に高い
- 社会人の場合は仕事との両立や勉強時間の確保が困難
- 受験にかかる費用や学費など、経済的な理由で諦める人も
- 受験科目が少なく併願受験が可能なのが編入のメリット
- 英語や、面接での自己アピールが得意な人は向いている
医学部への編入はやめとけと言われる理由は、医師を目指すための相当な熱量と努力がないと、途中で挫折してしまう可能性が高いためでしょう。
何年も浪人して医学部を目指す人がいるように、編入の場合も何年かかかるケースも多いようです。
とはいえ受験科目の少なさや併願可能な面など、再受験に比べて取り組みやすいといえる部分もあるので、迷いがある人は各大学の情報をよく調べてみてくださいね!