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食材・料理のQ&A

太白ごま油は危険?サラダ油との違いや注意点は?NGな使い方も!

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料理・食材
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太白ごま油 危険

【執筆者:編集部 宍戸恵】

太白ごま油は危険性のあるものではありませんが、アトピー体質の人は合わなかたり、油脂の摂り過ぎは生活習慣病のリスクを高めたりと、使い方のポイントを押さえておくと安心です。

食用としてだけでなくスキンケアにおいても人気な商品であり、成分も気になりますよね。

「ごま油やサラダ油と何が違う?安全性は?」「どんなメリットがある?」といった疑問を以下の項目に沿い紹介していきます。

この記事を読むとわかる!
太白ごま油 のこと
  • ごま油やサラダ油との違いは
  • 実際に使ってる人の口コミ
  • 使い方の注意点
  • リノール酸の摂り過ぎによる影響

一般的なごま油よりもやや高値である分、リサーチしてから購入しようとする人も多いのではないでしょうか。

悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

   

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太白ごま油は危険なものではない|ごま油やサラダ油との違い

太白ごま油 危険性

太白(たいはく)ごま油は、茶褐色の一般的なごま油とは違い、生のまま搾る製造方法が特徴です。

太白ごま油 一般的な
ごま油(焙煎)
製造方法 焙煎せず生のごまを搾る 煎ったごまを搾る
特徴 ・サラサラで色が薄い
・香りの癖がない
(ほのかな甘み・旨味)
・茶色い
・香りが強い
・酸化しにくい
・ごまアレルギーの人は摂取NG
値段

※「太白」とは古代中国の金星の呼び名であり、「太白胡麻油」は竹本油脂の登録商標です。

サラサラとして香りの癖もなく、揚げ物や炒め物、クッキーやケーキ等のスイーツ作りの代用にも向いている油です。

ほかのメーカーからも「生ごま油」「白ごま油」などと呼ばれる商品が販売されていますが、有名なのはマルホン胡麻油の「太白胡麻油」やかどやの「太白ごま油」でしょう。

マルホン
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万能性が高く見た目はサラダ油と似ていますが、一部特徴に違いがあります。

サラダ油との大きな違いは「油の酸化」

サラダ油も太白ごま油も植物性油脂であり、同じ量であればカロリーも同じです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
 油脂には動物性・植物性とさまざまな種類がありますが、脂質は「1g=9kcal」であることは共通しています。

ただし含まれる成分や特徴が異なります。

太白ごま油 サラダ油
原料 ごま 大豆、菜種、
コーンなど
主な脂肪酸 リノール酸やオレイン酸
(サラダ油は種類によって
含有量が異なる)
コレステロール 含まない(あるいは微量)
特徴 酸化しにくい
ゴマリグナン
を含む
酸化しやすい
・無味無臭

脂肪酸について詳しくは後述します。

一般的なサラダ油は時間の経過につれ、加熱・光・空気などによる「油の酸化」が起きますが、ごま油は酸化しにくい特徴があります。

油の酸化は体に悪い影響を及ぼすおそれが

色が濃くなったり粘りがでたりして風味が劣化します。また次第に「過酸化脂質」という成分に変わり、動脈硬化や健康諸問題を引き起こす原因になるとも言われています。

その酸化防止に働きかけてくれるのがゴマリグナンです。

ゴマリグナンとは

ごま特有の「セサミン」「セサミノール」「セサモリン」などで構成されている成分です。強い抗酸化作用が特徴です。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
抗酸化作用が油の酸化を予防することはもちろん、体内の活性酸素の除去=生活習慣病予防にも役立っていますよ。(※1)

キャノーラ油についてまとめた記事もあるのでよかったらチェックしてみてください。

ちなみに太白ごま油だけでなく、ゴマリグナンは一般的な茶褐色のごま油にも含まれます。

しかし、風味の癖が少ない太白ごま油の方が日常の揚げ物・炒め物に向いているでしょう。

「胃もたれをしなくなった!」という口コミもいくつか見られましたよ♪

また、スキンケアに活用する人もSNS上で多く見られました。

スキンケアにも有効!ただしアトピーの人は慎重に

食用油としてだけでなく、髪・体・喉などのケアやマッサージに使用する人も多いようです。

乾燥が気になる人は試してみるのも良いかもしれません。

ごま油の栄養素には血行促進に働きかけるビタミンEが含まれる為、冷え性やむくみが気になる人にもおすすめです。

強い抗酸化作用がアトピーの改善に有効とも言われているようですが、血行促進によりかゆみが増す可能性も否定できないようです。

初めての使用では少量を試しに塗ってからが安心ですね。

食べても良し・塗っても良しな太白ごま油ですが、いくら体に良いからといっても過剰な使い方はおすすめしません。

 

太白ごま油の過剰摂取は脂質やリノール酸量に注意

ごま油 体に悪い

抗酸化作用やビタミンEなど嬉しい効果が含まれる太白ごま油ですが、油であることには変わらず脂質の摂り過ぎは肥満や生活習慣病発症のリスクを高めかねません。(※2)

例えば1日を主に座位で過ごすことが多い30~49歳の人では、脂質量を1日で男性76g以下、女性58g以下に抑えることが理想です。

推定エネルギー必要量及び脂質目標量
男性 女性
推定エネルギー
必要量
2300kcal 1750kcal
脂質目標量
(%エネルギー)
20~30%
⇒約51~76g
20~30%
⇒約39~58g
日本人の食事摂取基準(2020年版)より(※3)
ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
1日推定エネルギー必要量の20~30%を脂質から摂ることが望ましい。という表の見方です。赤字はエネルギー量(kcal)を脂質(g)に換算した値です。
※脂質は1g=9kcal

普段から油っこいものを食べている人は、ごま油とも相まってこの値をオーバーしないよう要注意です。

脂質が多く含まれる料理例(一人前)
  • 酢豚:37.5g
  • とんかつ(ロース):36g
  • ビーフシチュー:35.9g
  • ベイクドチーズケーキ:23.3g
  • ショートケーキ:16.2g

▼参照元

また脂質は脂肪酸の割合にも注意すべきでしょう。

「質」に注目|安全に使用する為には

脂質は「グリセリン+脂肪酸」の形で成り立っています。

脂肪酸は種類ごとに体内での働きが異なり、酸素の結合割合・場所によって「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」に分かれます。

脂肪酸の種類と例
飽和脂肪酸 動物性油脂
に多い
・牛脂やラード
・肉の脂身など
・パルミチン酸
・ステアリン酸
など
不飽和
脂肪酸
一価不飽和
脂肪酸
オリーブオイル
に多い
オレイン酸
多価不飽和
脂肪酸
植物性油脂や
魚の脂に多い
ω3系
・DHE
・EPA
ω6系
リノール酸
・アラキドン酸

先述の表の通り、太白ごま油にはオレイン酸とリノール酸が多く含まれています。

ここ最近、一部の間で危険視されているのが「リノール酸の摂り過ぎ」であり「太白ごま油=危険性がある」という噂に結びついたものと考えます。

リノール酸は体内で合成ができずLDLコレステロールの降下に働きかける良い一面もありますが、摂り過ぎると血液凝集作用や心疾患発症の要因となる可能性があることがわかってきています。(※4)

脂肪酸はバランスが大事と言われているので「体に良いから」と大量に使うのではなくデメリットを考慮して日々の中で「ほどほどに」を心掛けたいですね。

望ましいとされる脂肪酸の摂取比率
  • 飽和:一価不飽和:多価不飽和
    =3:4:3
  • ω3系:ω6系=1:4
ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
 ω3系の不飽和脂肪酸は魚の脂やえごま油などに含まれていますよ。

食用であれば1日小さじ1~2程度までとし、毎日の食生活は主食・主菜・副菜を柱にバランスの良いものを心掛けましょう。

 

結論 | 太白ごま油は使用量に注意すれば健康に悪いものではない

太白ごま油 のまとめ
  • ごま油より香りの癖が少なく万能
  • 油の酸化にも強い
  • スキンケアにも使用できるが体質によっては合わない人も
  • 油脂の摂り過ぎには注意
  • リノール酸の摂り過ぎも一部問題視されているのでほどほどに

「揚げ物の頻度は多いが油の酸化が気になる」「動物性油脂をなるべく避けたい」といった人にはおすすめしたい油です。

ごま油は「熱してはいけない」という噂もあるようですが、酸化しやすいサラダ油よりも安定した質であり、むしろ太白ごま油は癖の少なさからも揚げ油に向いていると言えるでしょう。

毎日使用する油の置き換えにいかがでしょうか♪

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