【執筆者:編集部 鳥越菜生】
郵便局の転居届・転送届は土日でも提出可能なので、引越す予定がある人は忘れずに済ませておきましょう。
転居届の提出には窓口で手続きする以外に、記入した書類をポストに投函するかネット申請する方法もあります。
またゆうゆう窓口を設置している事業所では、郵便窓口が閉まっている時間でも手続きできて便利です。
大切な郵便物が届かなかったりトラブルの原因になったりしないよう、郵便局への住所変更を確実に済ませるため、以下の項目について知っておきましょう。
郵便局の転居届のこと
- 転居届の必要性と転送サービス
- 3通りの提出方法と必要なもの
- 転送はいつから開始でいつまでか
- 提出する際の注意点と転送不可な場合について
郵便局の転居届はどこでもらえるかという疑問から、入院や出張で長期間留守にする場合の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
郵便局の転居届・転送届は土日も出せる | ネット申請も便利
郵便局に住所変更を知らせる転居届の提出は土日でも可能な方法があるので、郵便物によるトラブルを避けるためにも、前もって済ませましょう。
提出方法 | 手順 | 必要なもの |
---|---|---|
窓口 | ①専用用紙に記入 ②窓口に提出 ※要本人確認 |
・本人確認書類 ・旧住所の 確認用書類 |
ポスト投函 | ①転居届用紙を 持ち帰る ②用紙に記入 ③本人確認書類の 写しを貼る ④付属封筒に入れる ⑤ポストに投函 |
・転居届用紙 ・指定の 本人確認書類 (写し) |
ネット申請 | ①ゆうびんIDを準備 ②e-転居にログイン ③☆本人確認を行う ④必要事項を登録 |
・ネット通信環境 ・ゆうびんID ・☆指定の 本人確認書類 ・☆スマホか カードリーダー |
引越しにより住所が変わる際は郵便局に転居届を出すと、旧住所宛ての郵便物を新住所に届けてもらえる「転送サービス」が無料で受けられます。(※1)
市役所や区役所に提出する転出・転入を知らせる住民異動届とは全く別の手続きなので、たとえ町内や近所への転居であっても必要です。(※2)
大切な郵便物が旧住所に届いて、取りに行けなかったりトラブルの原因になったりして困らないよう、確実に手続きしておきましょう。
しかし郵便窓口は、銀行と同じく平日のみの営業です。
郵便局もう閉まってるー😇
— ひろっち (@wo_ln5) December 28, 2022
SNS上でも、郵便局が何時まで開いているのかよくわからず、仕事が終わる時間にはいつも閉まっていて困るという口コミが多くありました。
郵便局の郵便窓口の営業時間は、平日午前9時~午後5時で土日は休業の場合が多いです。
今年25日は日曜日で、地元の郵便局閉まってるから本局までわざわざ行ってきたー(年賀状用の切手買うために…)
— miHa@Reboot+운명=TVXQ (@miHanho618) December 26, 2022
本局とも呼ばれ、集配を担当しているような大規模な郵便局は営業時間が長く、午後6~7時まで開いている場合もあります。
郵便局の転居届を土日でも窓口に行かなくても提出できる、3つの方法を解説します。
土日も提出可能な3つの方法と必要なもの | 対面はゆうゆう窓口へ
郵便局の転居届・転送届はゆうゆう窓口なら土日も手続きができるほか、ポスト投函やネット申請では24時間提出が可能です。
- 必要事項を記入した既定の転居届をポストに投函
- ゆうゆう窓口で手続きする
- 転居受付サービスサイト「e-転居」で申請する
郵便局の住所変更が土日でもできる方法は3通りあるので、手続きに必要なものや注意点を確認していきましょう。
■記入済み転居届をポストに投函する
ポスト投函による提出にも窓口での手続きと同じ長いはがきのような専用用紙が必要で、付属の切手不要の封筒を使います。
転居届を提出するにはどの方法でも本人確認できる書類が必要ですが、ポスト投函の場合は次のどれかをコピーして貼り付ける必要がありますよ。
運転免許証・各種健康保険証・運転経歴証明書・在留カード・マイナンバーカード・特別永住者証明書
用紙は機械で読み取られるため、黒のボールペンで記入してください。
また転居届用紙は郵便局に備付けのものをもらう以外に取得する方法がないため、ポスト投函で提出したい場合も一度は足を運ばねばなりません。
なかなか営業時間内に郵便局まで行けない人には、ゆうゆう窓口を利用する方法もおすすめです。
■ゆうゆう窓口で手続きする
ゆうゆう窓口は規模の大きな郵便局に併設されている場合が多く、平日は郵便窓口よりも長く開いて、土日も営業しています。
15時までに着いたから普通の窓口で出しておいた (U・x・U) 間に合わなくても18時までに来たら、ゆうゆう窓口があるからね。きょうは土曜日と同じ扱いで。ぁしたから、小さな郵便局の営業が始まるね pic.twitter.com/DYqPsTTdO5
— 時計うさぎ♪ (@rabbit_courage) January 3, 2023
まさか、ゆうゆう窓口が24でないなんて…😱
ちゃんと調べてから行こうね、私。
— あんぶろ (@a_mbrosia) February 19, 2022
しかしゆうゆう窓口の営業時間は郵便局ごとに違うので、出向く前にあらかじめ調べておきましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
ゆうゆう窓口も遠かったり、用紙を取るために郵便局に行くこと自体が難しかったりする場合は、ネット申請がおすすめです。
■スマホやパソコンでオンライン申請する
インターネット申請なら用紙も不要で、スマホやパソコンなどの通信環境があればどこでも行えますが、指定の顔写真入り証明書とゆうびんIDが必要です。
※参考元:ゆうびんポータル・新規会員登録仮登録入力 | 郵便局(日本郵政)
「e-転居」サイトを開きゆうびんIDでログインしますが、本人確認が済んでいない場合は次のどれかの書類をスマホかカードリーダーで読み込む必要があります。
運転免許証・マイナンバーカード・運転履歴証明書・在留カード
本人確認済みのゆうびんIDの場合は、この作業がないのでより簡単に申請手続きが行えます。
転居届を提出したあとの転送サービスには期限や決まりがあるので、詳しく確認しておきましょう。
郵便局の転居届による転送期間と正しい活用法
郵便局の転居届により受けられる転送サービスは提出日から1年が期限で、再提出すれば延長もできますが、途中で取り消しはできません。
そのほか本人が居住していない場合や郵便物の種類によっては転送できないので、入院や長期不在のときは適した方法で手続きをしておきましょう。
- 長期不在中に本人の居住しない家族や代理人の住所への転送
- 新住所が国外の場合
- 「転送不可」「転送不要」と表示された郵便物
- 郵便局が関与しない配達物
郵便局の転居届・転送届の有効期間はいつからいつまでかと、延長の方法や転送されないケースと正しい手続き方法を確認しましょう。
転送サービスは1年間 | 延長・更新は再手続きで可能
郵便局に転居届を出すと受けられる転送サービスの期間は提出日(届出年月日)から1年間ですが、転送開始は期間内のいつからかを設定できます。
ただし転居届は提出後に登録が完了するまでは3営業日から1週間程度かかり、転送の開始もそれ以降になるので注意が必要です。
新住所の前居住者がまだ退去していない場合もあるので、引越し日より前に転送が開始されるのも避けたいですね。
また転送期間が満了したあともまだ旧住所に郵便物が届く心配がある場合は、再び転居届を提出すれば、さらに1年間の転送サービスを延長可能です。
(※相談や問い合わせには、本人確認ができる書類と転居届受付番号が必要です。)
転居届は郵便局への住所変更手続きですが、転居以外に入院や出張などの長期不在時にも活用できます。
住所変更以外に入院や長期不在でも滞在先に転送可能
入院や仕事の出張などで長期不在をする場合も、入院先の病院や滞在先のホテルなどを新住所として転居届を提出し、転送サービスを受けられます。
郵便受けに郵便物が溜まった状態は、防犯上も危険です。
また海外へはもちろん転送不可なので、そのような場合は転居届ではなく「不在届」を出して、郵便物を留め置きしてもらう方法もあります。
正しく転居届を提出していても、郵便物の種類によって転送されない場合があることや、適した対処法を知っておきましょう。
転送サービスが適用されない郵便物もある
郵便局は転送不要・不可の郵便物は転送しないので、契約や金銭が絡むような重要な関係のある会社や団体には個別に連絡して住所変更をしましょう。
銀行やクレジット会社から送られてくる重要な郵便物には転送不要や転送不可と記載されていることが多いです。
送付側が「転居していたら転送せずに還してほしい」という意思表示をしていることになるので、トラブルや犯罪を防ぐためにも転送はされません。
郵便物が順調に転送され始めたあといつまでだったか期限が気になってきたら、確かめる方法もあります。
いつから1年か期限がわからなくなったときの対処法
転送期限がわからないときや転居届の受付状況が知りたいときは、「転居届受付番号」がわかれば、e-転居サイトの転居届受付状況確認サービスで調べられます。
郵便局で問い合わせることもできますが、本人確認書類と転居届受付番号が必要です。
なお転居届を提出すると、社員の現地訪問や同居人への問い合わせのほか、旧住所に確認書を送付して転居の事実確認を行う場合があることも知っておきましょう。
いろいろな事情から転居事実の確認行為は困るという場合は、窓口での手続きがおすすめです。
転居や長期不在の際は前もって準備と手続きをして、郵便局の便利な転送サービスを正しく活用しましょう。
結論 | 郵便局の転居届は土日も可能なので忘れず提出しよう
- 転居届の提出は転送サービスを受けるために必要
- 提出は窓口のほかポスト投函とネット申請も可能
- 提出方法により必要なものが違う
- 転送期間は提出日から1年間だが開始日を設定できる
- 転送不要と記載のものは転送不可
郵便局の転居届は、住所変更後の郵便物を新住所に届けてもらうための転送届でもあります。
ゆうゆう窓口を活用するほかポスト投函やネット申請により土日でも提出できるので、忙しい人も早めに手続きしておくことが大切です。
転居届を出すときに必要なものや注意点のほか、転送期間がいつからいつまでになるのかなども確認して、便利なサービスを正しく活用しましょう。
参考資料
※1 転居・転送サービス | 郵便局(日本郵政)
※2 住民異動届・転入届 | 岡山市
※3 不在届 | 郵便局(日本郵政)