【執筆者:管理栄養士 上月典子】
十六茶は飲み過ぎると水溶性食物繊維の過剰摂取で、下痢を引き起こす可能性がありますが体に悪い成分は含まれていません。
16種類もの穀物を中心にした材料がブレンドされたお茶で機能性表示食品もあり、適量であれば便秘の人や健康的に痩せたい人にもうれしいメリットがたくさんありますよ♪
この記事では原材料や適量目安・利尿作用、肌荒れ・アレルギーとの関連性などについての情報も一緒にお届けします。
十六茶のこと
- 体に悪いとされる理由
- 水溶性・不溶性食物繊維の特徴
- 一日の水分摂取量と適量目安
- イソマルトデキストリンに期待されるメリット
イソマルトデキストリンと機能性表示食品のメリットや、新陳代謝を上げる飲み方なども解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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目次
十六茶が体に悪いとされる理由|冷えと食物繊維の摂り過ぎが原因
十六茶は飲み過ぎた場合に胃腸が冷えたり、食物繊維の摂り過ぎで下痢を引き起こす可能性がありますが、含まれる原材料や成分で体に悪いものは含まれていません。
消化不良 下痢 |
・飲みすぎにより胃腸の冷え ・イソマルトデキストリンを含む 食物繊維の摂り過ぎ (商品の種類によって異なる) |
---|---|
アレルギー | 体質による |
肌荒れ | 原材料にアレルギーがなければ ほぼ心配はない |
アサヒ飲料から発売されている十六茶は、たくさんの種類がありますね。
- 十六茶 PET630ml ※秋冬ブレンド
- 十六茶ミネラル PET660ml
- あったかさ続く十六茶 PET480ml
- ぎゅっと濃い十六茶 PET630ml
- 十六茶 糖と脂肪にはたらく630 PET630ml【機能性表示食品】など
種類によって食物繊維や茶葉がプラスされたり、16種類の原材料も多少異なることがあります。
では、気になる原材料には何が入ってるのかみてみましょう。
原料に何が入ってる?飲み過ぎで下痢や便秘の可能性
十六茶には穀類を中心とした約16種類もの材料の風味を活かして、丁寧にブレンドされたお茶です。
ハトムギ | 大麦 | ハブ茶 | 発芽大麦 |
とうもろこし | 玄米 | びわの葉 | たんぽぽの根 |
ごぼう | あわ | きび | 柿の葉 |
ミカンの皮 | 小豆 | ナツメ | ゆずの皮 |
ミネラルが含まれた健康的なお茶だとわかりますね。
種類によって異なりますが「ぎゅっと濃い十六茶」には食物繊維が約0.5g~2g、機能性表示食品「十六茶 糖と脂肪にはたらく」には、とうもろこし由来の食物繊維イソマルトデキストリンが約5g~9.8g含まれています。
水溶性食物繊維は適量であれば腸内細菌を増やし腸の調子を整えるはたらきがあり便秘の人には有用ですが、過剰摂取で下痢を引き起こす可能性があるため飲み過ぎには注意が必要ですね。
- 水溶性:腸内細菌を増やして便をやわらかくする。摂り過ぎで下痢になることも。
- 不溶性:便のカサを増し腸を刺激して便通をと整える。摂り過ぎで便秘になることも。
機能性表示食品とイソマルトデキストリンのメリットについては記事後半で、詳しく解説しますね。
十六茶を飲むことで、肌荒れやアレルギーになる可能性については低いと考えられます。
肌荒れやアレルギーとの関連性|アレルギー特定原材料は含まれない
十六茶の原材料にアレルギーがある人は飲むのを控え、症状がある場合は病院で受診しましょう。
また公式ホームページ上では「アレルギーの特定原材料は含まない」と記載があり、アレルギーにも配慮されているお茶であることがわかりますね。
消費者庁がアレルギー物質を含む食品に関する表示に定めた「表示義務」のある7品目と「表示を奨励」する21品目の合計28品目のことです。
アレルギー特定原材料の品目
表示義務7品目:卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに
表示を推奨する21品目:アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・桃・やまいも・りんご・ゼラチン
十六茶は食物繊維以外にはカリウム・マグネシウム・カルシウム・リンなどのミネラルが多く、肌荒れの原因となるようなカフェインや香辛料などの成分は含まれていないので、原材料にアレルギーがなければ大きな心配はないでしょう。
1日の摂取目安量はどれくらいなのか確認してみましょう。
新陳代謝を上げる飲み方と摂取目安量は|利尿作用は
機能性表示食品の「十六茶 糖と脂肪にはたらく」は、食物繊維が豊富なため摂取目安量は1日1本程度と推奨されています。
ベーシックな十六茶は、水やほかの飲み物と合わせて約1~1.2L程度を目安にすると良いでしょう。
新陳代謝を高めるには一気に大量摂取せず、小まめに飲むことがポイントです。
- 起床時や就寝前
- 食中食後
- 入浴前後
- 運動前後
- 喉が渇く前に
水分の摂り方は体質や体調・季節によっても変化するので、上手に調整しましょう。
特に梅雨の湿度が高い時期は体内での水分や血流を循環させる力や代謝が落ちやすいので不調を感じやすい人は、小まめに摂ったり温めて飲んだりする工夫が大切ですね。
また利尿作用を高める成分としてカフェイン・カリウムなどがありますが、過剰摂取になった場合は脱水症状を引き起こすことがあります。
カフェインの作用
カフェインとは植物に含まれる「アルカノイド」という苦み成分の一種で、利尿作用を高めたり覚醒作用があります。過剰摂取でめまい・興奮・心拍の増加・吐き気・不眠・高血圧リスクなどがあり、妊婦中は胎児への影響もあるため注意が必要です。カフェインフリー・カフェインレス・デカフェはカフェインが微量に含まれ、カフェインゼロ・ノンカフェインは含まれません。
十六茶のカリウム含有量は100mlあたり10mg未満なので、利尿作用もおだやかで水分補給に適していると考えられますね。
適量なら体に悪い影響どころか、うれしいメリットも期待できますよ。
十六茶の体に良い成分と機能性表示食品の効果
十六茶は食物繊維やミネラルなどが含まれるお茶です。
食物繊維 | ・腸の調子を整える ・糖質や脂肪と吸着し排出を助ける |
---|---|
カリウム | ・浸透圧の調整 ・ナトリウムの排泄を促す |
マグネシウム | 体内のさまざまな代謝を助ける |
カルシウム | 骨や歯を形成する |
リン | カルシウムとともに骨や歯を形成する |
ヨウ素 | 甲状腺ホルモンの構成成分となる |
「十六茶 糖と脂肪にはたらく」という商品は、とうもろこし由来の食物繊維イソマルトデキストリン約5g~9.8g含む機能性表示食品となっています。
保健機能食品の中のひとつで、事業者の責任のもと科学的な根拠をもとに安全性や機能性に関する情報を発売前に消費者庁に届けられたもので、機能性を表示できる食品です。
大量に飲んでもそれ以上の効果や、医薬品のように病気に対しての効能が期待できるものではないので、1日1本程度の摂取目安を守り飲み過ぎには気をつけてくださいね。
機能性表示食品のお茶は、ローズヒップ由来のティリロサイドが配合された爽健美茶もあります。
機能性表示食品を上手に活用できるとさらにメリットがありますよ。
イソマルトデキストリンが健康的に痩せるサポートに
食物繊維のイソマルトデキストリンは、色や臭いがなく加熱や冷蔵・冷凍でも変性しにくい特徴があるといわれています。
「糖と脂肪にはたらく」と記載があるように、血糖値の上昇をゆるやかにしたり、食事の脂肪の吸収を抑えるといった機能が期待されています。
また豊富な水溶性食物繊維が腸の調子を整えるはたらきがあり、便秘の人や健康的に痩せたい人のサポートになります。
この十六茶美味しい☺!!!
食物繊維入ってて便通良くなりそう
太りすぎた私には嬉しいわこれ pic.twitter.com/QTsB8yMlWk— (@hiyoko_0124) April 24, 2022
ダイエットだけでなく不足しがちな食物繊維を摂りたいときや、健康を意識したいときなど、日ごろの食生活に取り入れてみてくださいね。
麦茶やほうじ茶については、こちらの記事が役立ちます。
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結論|十六茶は適量なら体に良いメリットも多い
- 穀類を中心に16種の材料がブレンドされミネラルや食物繊維が豊富
- 飲み過ぎると冷えや食物繊維の摂り過ぎで下痢になることも
- アレルギー特定材料は含まないが原材料で症状がある人は注意
- 原材料に含まれる成分で肌荒れになる可能性は低い
- イソマルトデキストリンは糖と脂肪にはたらくメリットも
十六茶には体に悪い成分は含まれておらず健康に配慮されたお茶で、適量であればメリットが多くあります。
機能性表示食品の効果も上手に活用して、健康的な毎日を送りましょう♪