【執筆者:編集部 宇野山萌】
クリスタルガイザーが体に悪いと思われるのは、「ヒ素が検出されたからやばいらしい」という噂があるからだと考えられますが、大きな心配は必要ないでしょう。
しかしクリスタルガイザーには正規輸入品と並行輸入品があり、産地と水の硬度が異なるので、水の種類と体質が合わなければ下痢や腹痛を起こしかねません。
水自体が危ないわけではないので、安全に美味しく飲むために次のような情報を知っておきましょう。
クリスタルガイザーのこと
- 体に悪い影響があるのか
- 正規輸入品と並行輸入品の違い
- 産地による味や成分の違い
- 美味しく健康的に飲む方法
キャップの色で正規品かどうかを見分けられるかや、特徴を生かした飲み方も紹介するので、上手に活用してくださいね。
まずは体に悪いといわれる理由や、本当に危険性があるのかを知らなければなりませんね。
目次
クリスタルガイザーが体に悪いのは誤解|やばいと噂される原因
クリスタルガイザーには体に悪い成分が含まれていると話題になったことがありますが、大きな心配はないと考えられます。
ただしマグネシウム含有量の多いクリスタルガイザーを飲むと、お腹を壊す人はいるかもしれません。
ヒ素による 健康被害 |
ヒ素が検出されたという噂があった ※ほぼ心配ない |
---|---|
下痢・腹痛 | マグネシウムの量が多い水の場合 可能性がある |
クリスタルガイザーには正規代理店以外のルートで輸入されているものもあり、品質を心配する声もありますが基本的には問題ありません。
並行輸入品=危ないは誤解|ヒ素による健康被害の危険性は少ない
クリスタルガイザーには輸入ルートが違う商品がありますが、正規ルートでないものが危険というわけではありません。
- 正規輸入品:メーカーの日本支社や代理店契約を結んだ会社が輸入したもの
- 並行輸入品:正規ルート以外の会社が輸入したもので、安価な場合が多い
過去にクリスタルガイザーの並行輸入品から、発がん性物質でもあるヒ素が検出されたと心配されたことがありました。
クリスタルガイザーの並行輸入にヒ素混入ってマジなのかな
— とぅぎもと (@yuki1997_97) August 26, 2015
しかし並行輸入品だからといって危ないものが販売されているわけではなく、食品衛生法に基づいて検疫や審査をおこない安全性が確認されています。(※2)
必要以上に気にする必要はありませんが、正規輸入品は「ND=不検出」という検査結果が得られているので、そちらを選ぶといいでしょう。
▼大塚食品 クリスタルガイザー
ヒ素中毒の心配は少ないですが、販売ルートが違うと水の成分が異なり、体調に影響を及ぼす危険性があります。
産地によって硬度が違う|一般的に硬水は腹痛や下痢のリスクあり
クリスタルガイザーには産地が2ヶ所あり水の硬度が異なるうえ、一般的な軟水・硬水の考え方に当てはまらない成分があるので、お腹が弱い人は注意する方がいいでしょう。
シャスタ産 | ・正規輸入品 ・硬度:38mg/L ・軟水 |
---|---|
オランチャ産 | ・並行輸入品はこちらが多い ・硬度:67mg/L ・中硬水 |
硬度はカルシウムとマグネシウムの含有量によって定められ、硬水の方がたくさん含まれています。
マグネシウムは胃腸を刺激するはたらきがあり便秘解消にも役立つといわれますが、お腹の弱い人は硬水を飲んでお腹が緩くなることがあるので注意が必要です。(※4)
ところがクリスタルガイザーは、軟水であるシャスタ産の方がマグネシウムを多く含んでいます。
シャスタ産 | オランチャ産 | |
---|---|---|
ナトリウム | 1.13mg | 1.91mg |
カルシウム | 0.64mg | 2.24mg |
マグネシウム | 0.54mg | 0.27mg |
カリウム | 0.13mg | 0.26mg |
お腹が弱くて水の硬度に注意している人が「軟水だから」とシャスタ産を選ぶと、刺激が強くてお腹を壊すかもしれませんね。
正規輸入品かどうかや産地を正しく選ぶために、見分けるポイントがあります。
クリスタルガイザーの見分け方と体に良い使い方
クリスタルガイザーの輸入ルートを見極めるには、ラベルの記載内容をよくチェックしてください。
正規輸入品 | ・大塚食品のロゴや社名が記載 ・シャスタ産と記載 ・ラベルの山がなだらか |
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並行輸入品 | ・大塚食品の記載がない ・オランチャ産と記載 ・ラベルがごつごつした山脈 |
キャップの色で見分けられるとも考えられていましたが、不確かなのでおすすめしません。
産地の表記確認がベスト|キャップの色での見分けは不確実
クリスタルガイザーの国内正規代理店は大塚食品なので、正規輸入品にはロゴや社名が記載されています。
ほかにも「シャスタ水源」や「オランチャ産」のような産地名を探すか、ラベルの絵も参考にできます。
キャップの色で「青はシャスタ産・白はオランチャ産」という見極め情報も見かけますが、大塚食品が通販限定で販売しているエコボトルは白(透明)のキャップを採用しています。
▼大塚食品 クリスタルガイザーエコボトル
見分けられるかどうか不確実なので、社名や産地を確認してくださいね。
そもそもどちらを選べばいいのかわからない人は、それぞれの特徴も理解しましょう。
美味しいと感じるのは軟水・ミネラルが豊富なのは硬水
日本の水道水のほとんどに流れている軟水は、日本人になじみが深く美味しく感じやすいといわれ、硬水は苦味を感じる場合もありますがミネラル分が豊富です。
目的別に使い分けるといいでしょう。
特徴 | 飲み方・使い方 | |
---|---|---|
軟水 (シャスタ) |
・飲みやすい ・胃腸に優しい (クリスタルガイザー は要注意) ・石鹸が泡立つ |
・和食の出汁取り ・コーヒーや紅茶 ・ご飯を炊く ・野菜を煮る ・赤ちゃんの 粉ミルク |
硬水 (オランチャ) |
・ミネラルが豊富 ・苦味を感じる |
・カレー ・コーヒーの苦味 を楽しみたい ・パエリア |
軟水を使うと米や野菜は柔らかくなり、硬水では固くコシがありパラパラした食感に仕上がります。
しかし肉を煮込むときには硬水に含まれるカルシウムの作用で、アクが抜けて美味しく柔らかくなるので、シチューやカレーにおすすめです。
もし水を飲んで味が変だと感じたら、腐敗している場合もあります。
こちらの記事を参考にして見極めてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
用途に合わせて上手に使い分けてくださいね。
クリスタルガイザーは体に悪いわけではない
- 正規品はシャスタ産・並行輸入品はオランチャ産が多い
- オランチャ産からヒ素検出の噂があるが危険は少ない
- マグネシウムが多いと胃腸に負担
- キャップの色での見分けは難しい
- 軟水と硬水の違いを理解して使い分けるといい
並行輸入品のクリスタルガイザーでも安全性は検査されているので、体に悪い成分の混入の心配はほとんどないと考えられます。
しかし大塚食品が正規輸入するシャスタ産のクリスタルガイザーは、軟水にしては珍しく硬水のオランチャ産製品よりマグネシウム含有量が多いので、お腹が弱い人は注意してください。
いっぽうで並行輸入品は産地が限定されておらず、シャスタ産ではなくオランチャ産の場合もあります。
軟水にしては珍しくマグネシウムの多いシャスタ産か、クセがあるけれどミネラルが豊富な硬水のオランチャ産かで選ぶといいでしょう。
うまく使い分けて、美味しく健康的にクリスタルガイザーを飲んでくださいね♪