【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
賞味期限切れ10日も経過した古い納豆は、見た目や臭いに変化が現れ、すでに腐っている可能性が高いため、食べるのをおすすめしません。
ただ納豆はもともとの香りが独特なので、食べられるのか食べられないのか見分けるのは難しいでしょう。
食当たりや食中毒を発生させないためにも、この記事で紹介する以下のポイントをぜひ参考にしてみてください。
納豆のこと
- 賞味期限切れ後10日の納豆は食べても大丈夫なのか
- 腐るとどうなる
- 発酵と腐敗の違い
- 正しい保存方法
実際に販売されている納豆の賞味期限を用いながら解説するので、賞味期限切れ後何日までなら食べられるのかどうか気になる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
納豆の賞味期限切れ10日後は腐るのか?目安の日持ち期間
納豆の賞味期限はおよそ10日前後で設定されており、比較的日持ちする食べ物です。
ミツカン | 金のつぶたれたっぷり! たまご醤油たれひきわり |
11日 |
---|---|---|
金のつぶ パキッ! とたれ とろっ豆 |
15日 | |
あづま食品 | 国産ひきわり | 10日 |
国産大きなひきわり | 12日 | |
ヤマダフーズ | 通のひきわり | 製造日+8日 |
ふっくら大粒 | 製造日+10日 |
ミツカンの納豆もネットで購入できます。
離乳食にも使えるヤマダフーズのきざみ納豆もネットで購入できるので、忙しいママやパパにぴったりですね。
納豆には美味しく食べられる期間を表す賞味期限が設定されていますが、期限切れした納豆がすぐに腐るわけではありません。
ただ、期限切れ後はどんどん納豆の風味や食感が損なわれていくため、賞味期限切れ後に食べることを納豆メーカーはおすすめしていません。
何日までなら古い納豆でも腐らない?賞味期限と消費期限の違い
納豆に設定されている賞味期限と、よく肉や魚などに設定されている消費期限は別物です。(※1)
賞味期限:保存方法を守った上で、
品質が変わらず美味しく食べられる期間
消費期限:保存方法を守った上で、
安全に食べられる期間
そのため、賞味期限が設定されている納豆は期限切れ後も食べられる可能性のある食べ物で、安全係数を用いて逆算すると、いつまで食べられるのか推測できます。
安全係数とは
賞味期限は安全性確保のために、さまざまな検査で導きだされた最大の日持ち期間に安全係数(1以下)をかけて算出し、品質保持できる期間よりも短く設定されます。
多くのメーカーが設定している安全係数0.8を用いて、先ほど紹介したヤマダフーズのひきわり納豆は、どのくらい期限が過ぎても食べられるのか計算してみましょう。
国産大きなひきわり:12日÷0.8(安全係数)=15日
食べられる食べられないは、賞味期限や安全係数などを用いて判断できますが、それだけに頼って捨ててしまうのはもったいないですよね。
納豆特有の見た目や臭いの変化も知っておくと、食品ロスを防げるので便利ですよ。
腐った納豆は食たりの危険性大!発酵と腐敗の違いも紹介
賞味期限切れ10日後の納豆を食べるのは危険ということが分かりましたが、賞味期限内であっても正しく保存していなければ腐る危険性はあります。
見た目・臭い・味など、あらゆる点で腐った納豆の特徴を把握しておきましょう。
食べられない | 食べられる | |
---|---|---|
見た目 変色 |
カビ | ・ピンク色 ・白い粒やモコモコ ・表面が少し茶色い ・黒い粒を含む |
匂い 臭い におい |
ー | ・酸っぱい臭い ・ツンとした臭い ・焦げたような臭い |
味 食感 触感など |
・糸を引くほどのぬめり ・溶けてドロドロ ・水っぽい |
シャリシャリ |
ツンとした臭いや焦げたような臭いも、健康に害はないと考えられていますが、本来の風味が損なわれている証拠です。
ただ、明らかにカビが生えていたりドロドロ溶けていたりする場合は危険ですので、思い切って捨てましょう。
納豆がカビてる・・この図は初めて見た。 pic.twitter.com/VMmAqaq1QV
— 高澤・家紋好き (@chika_kiseki) June 30, 2018
カビが生えた納豆を食べたからといって、すぐに食中毒のような症状が出るとは考えにくいですが、万が一のことを考えて食べない方がいいでしょう。(※2)
そもそも納豆は、菌の働きによって作られる発酵食品です。
発酵とは、食べ物の中の成分がさまざまな微生物によって分解され、その結果人間にとって有益な物質が作られる現象のことです。
一方、よく間違われる腐敗とは、人間にとって有害な物質が作られる現象で、人間の健康をおびやかす危険性もあります。
納豆についての詳しい情報は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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期限切れを防ぐためにも、すぐに食べられないと分かった時点で冷凍保存しておくといいでしょう。
賞味期限切れを防ぐ納豆の保存方法|冷蔵庫と冷凍庫の日持ち期間
多くの納豆メーカーが推奨している冷蔵庫保存が、一番おいしい状態を保てるでしょう。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 | 記載の賞味期限を目安に |
冷凍 | 2~3週間 |
ただ、意外と日持ち期間が長いことから、冷蔵庫の奥に放置して忘れてしまう、なんてこともあるでしょう。
冷蔵庫に入れておけば放置しても腐らないとは言い切れないため、買ったけどなかなか使う予定がない場合は、冷凍保存がおすすめです。
冷凍なら約3週間日持ちする!解凍方法も解説
冷凍保存であれば、最長3週間ほど日持ちするので便利ですよ。
開封前 | パックのまま保存袋に入れて保存 (約3週間日持ちする) |
---|---|
開封後 | ・保存袋に納豆と調味料を入れる ・粘りが出ない程度にかき混ぜる ・平らにして保存 (約2週間日持ちする) |
開封後の場合、調味料は付属のタレ以外にも、ごま油やコチュジャン、刻みのりや青のりを混ぜても大丈夫です。
保存袋は納豆以外の食材を保存するのにも使えるので、常に常備しておくと安心です。
食べたいときは、冷蔵庫で自然解凍、もしくは温かいご飯の上にのせて解凍しながら食べるといいでしょう。
冷凍納豆を加えたことによってご飯が冷めてしまったら、電子レンジで数十秒加熱してみてください。
結論|賞味期限切れ10日後の納豆は食べずに捨てよう
- 賞味期限切れすると風味が落ちる
- 賞味期限が切れたからといってすぐに腐るわけではない
- 腐るとカビが生える可能性があり食中毒の危険性が高まる
- 冷凍保存可能
- 冷蔵庫で自然解凍すればOK
賞味期限切れ後10日間経過した納豆は、風味や味が落ちるだけでなく、カビが発生して食中毒のリスクを高める危険性があります。
なかなか腐っているのかどうか判断しにくいため、今回紹介した見分け方をぜひ参考にしてみてください。
また、納豆は冷凍保存も可能です。
納豆は通常10日前後賞味期限が設定されているのに対し、冷凍すれば最大3週間くらい日持ちします。
納豆を腐らせてしまわないか心配な人は、ぜひ試してみてください。