ミロは体に悪いって本当？飲み過ぎは太る？デメリットや注意点

【執筆者：編集部 高田ゆみ】

ネスレのロングセラー麦芽飲料「ミロ」について、糖質や添加物の面で心配する人もいますが、飲み過ぎなければ体に悪い影響をもたらすものではありません。

でも、太るのがイヤで糖質を控えている人や、牛乳を飲むと下痢や腹痛を引き起こしやすい人は、飲み方を工夫したほうが良いですね。

この記事では、ミロを上手に活用するために知っておいてほしい、以下の項目を紹介します。

鉄分・カルシウム・ビタミンDなどの栄養成分を補うために、毎日ミロを飲みたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

ミロが体に悪いとされるのは誤解｜飲み過ぎで太る・下痢に注意

ミロは体に悪いのではないか？と心配されるのは、糖質が多めなことや添加物が背景にあると推測されますが、適量を守っていればあまり問題ないでしょう。

ほかにも、牛乳で割って飲むことが推奨されているため、体質が合わない人は下痢を引き起こしやすいこともあります。

ミロが体に悪いと言われる原因

添加物が心配	ほぼ問題なし
太るのが気になる	糖質が多めだから ※糖尿病の人は注意
下痢になりやすい	体質による（牛乳が合わない）

基本的に飲み過ぎなければ大丈夫なので体に悪い説は誤解だと考えても良く、添加物についても心配しなくても良いでしょう。

添加物は過剰に心配しなくても大丈夫

ミロに含まれている食品添加物について心配する人もいますが、危険性がある成分は含まれていないと考えられます。

食品添加物は厚生労働大臣が指定したものが使用されており、健康に悪影響を及ぼさない1日の摂取許容量を超えないように安全性が確保されているので心配ないでしょう。（※1）

添加物は問題ないのですが、糖質に関しては気をつけたほうが良い人もいます。

糖質は多めなのでダイエット中・糖尿病の人は注意

ミロには砂糖が含まれていて糖質が多めなので、ダイエット中の人や糖質制限が必要な糖尿病の人は摂取量に気をつけましょう。

ミロオリジナルは1杯分で糖質9.8g、牛乳150mlと合わせると17.2gになります。

糖質の摂取量が気になる・ならないに関わらず、ミロは適量を守って飲み過ぎないようにしましょう。

体に悪い影響が少ないミロの飲み方｜1日1杯が目安

ミロは1日1杯を目安にして、下痢を引き起こしやすい人は牛乳を使わないようにしましょう。

体に悪い影響が出ないようにするポイント

太るのが気になる	1日1杯を守る
下痢になりやすい	お湯や豆乳がおすすめ

牛乳ではなくお湯や豆乳に溶かすと糖質量が少なくなり、下痢になりにくいと考えられます。

それでも牛乳で飲みたい人は、温めてゆっくり時間をかけて飲んでみてください。

ミロは子供から大人まで楽しめる栄養機能食品なので、飲み過ぎに気をつけて上手に活用しましょう！

「ミロ活」で子供から大人までうれしいメリットも

ミロは栄養機能食品で、とくに鉄・カルシウム・ビタミンDが多く含まれているのが特徴です。

ミロに含まれるおもな栄養素（※3）
（ ）内は18歳以上・基準熱量2200kcalに占める1杯分15gの割合

鉄 （47%）	赤血球をつくる 不足すると貧血になる
カルシウム （33%）	骨や歯をつくる
ビタミンD （31%）	カルシウムの吸収をサポート

普段の食事だけでは不足しがちな栄養素を効率よく補えることから、「ミロ活」として毎日の食生活に取り入れる大人の女性も増えています。

鉄分摂取って美味しくないと続かないわたし、ミロ活始めたわ

— 渚-Nagisa- (@kanagi_mcyu) September 1, 2022

ミロ活は、飲むタイミングを朝食時にするだけです。

大人向けに砂糖の一部を食物繊維に変えた「オトナの甘さ」もおすすめです。

ミロ オリジナルには含まれていない「難消化性デキストリン」が、食物繊維（おもにトウモロコシのデンプン由来）です。

食物繊維は腸の調子を整えて、便秘の改善にも役立つといわれています。（※3）

ちなみに、手軽に不足しがちな栄養を補給できるミロに類似した商品もあるので、主な栄養成分の違いを比較してみましょう。

類似品との栄養成分比較

ミロと同様に、栄養機能食品として販売されている商品の栄養成分を比較してみました。

	ミロ オリジナル （1杯15g）	レベルアップ ココアミルク （1杯4.5g）	セノビックPlus ミルクココア （1杯12g）
熱量（kcal）	60	12	40
たんぱく質（g）	1.2	0.5～0.9	0.7
脂質（g）	1.6	0.04	0.3
炭水化物（g）	10.7	2.3	9.2
糖質（g）	9.8	－	－
食物繊維（g）	0.9	－	－
食塩相当量（g）	0.044	0.1～0.2	0.024～0.24
カルシウム（mg）	225	507	510
鉄（mg）	3.2	7.0	6.05
ビタミンD（μg）	1.7	3.87	3.5

いずれも原材料にココアパウダーが含まれていて、子供でも飲みやすくなっています。

「レベルアップ プロフェッショナル」は、成長期の子供向けに開発された商品で、栄養成分の含有量がとても多いです。

「セノビックPlus」も同様ですが、卵由来の「ボーンペップ」や、ミルク由来の「オリゴミル」など、独自の栄養成分を配合しています。

ミロは類似品と比べると栄養成分が少なくてデメリットがある印象を受けますが、1日に必要な量に占める割合を見ると決して少ないわけではありません。

類似品のなかでもお手頃価格で、身近なスーパーでも手に入れやすい商品なので、ぜひ上手に活用してみてください。

結論｜ミロは飲み過ぎなければ体に悪いものではない

ミロは糖質が多いため、太るのが気になる人は飲み過ぎないように気をつけましょう。

添加物については心配しなくても良いですが、牛乳を飲むと下痢になりやすい人は、飲み方を工夫してみてください。

飲み過ぎなければ、体に悪い影響をもたらす心配がありません。

普段の食事だけでは十分に補いきれない、鉄・カルシウム・ビタミンDを手軽に補えるのがミロの魅力なので、1日1杯を朝食時に毎日飲んでみてはいかがでしょうか。