【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
カット野菜は体に悪い食べ物ではありませんが、製造過程で添加物が多く使われているという懸念があります。
ただ、国が許可した安全性の高い薬品なので、危険性は極めて低いと考えられています。
この記事では、カット野菜の製造工程を踏まえながら、添加物について詳しく解説していきます。
カット野菜のこと
- 体に悪いとされる理由
- カット野菜に使われる添加物とは
- 生野菜と比べた場合の栄養
- 保存方法と日持ち期間
カット野菜を食べるメリットとデメリットを比較しながら紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
カット野菜は体に悪いといわれているのは添加物が原因?
カット野菜は多くの添加物を使用しているため体に良くないといわれていますが、製造過程で洗い流すため、問題ないと考えられています。(※1)
生活習慣病 | 添加物の摂り過ぎ(ほぼ洗い流している) |
---|---|
栄養不足・偏り | 製造過程における栄養の損失 |
ただ、カット野菜はあらゆる工程を経て袋詰めされており、その過程で栄養が損失している懸念があります。
コンビニやスーパーのカット野菜の危険性|使用薬品の安全性
セブンやローソンなどのコンビニやスーパーで販売されているカット野菜は、殺菌目的で添加物を使用しています。
添加物一覧
次亜塩素酸ナトリウム・亜塩素酸水・亜塩素酸ナトリウム溶液・過酢酸製剤・次亜塩素酸水・有機酸溶液など
主に使用されている次亜塩素酸ナトリウムは、消毒液としても利用できるほど殺菌力の高い薬品です。
- 皮膚に対する刺激が強い
- 洗剤(強い酸性)と混ぜると有毒ガスが発生
- 高濃度ほど腐食作用や漂白作用が強い
しかし、これらの添加物は安全性に基づいて国が使用許可したものです。
食品の加工や保存を目的として使用する場合は、成分の規格や使用の基準を設けているため、安全性の高い添加物であるといわれています。(※3)
さらに、これらの添加物を使用して殺菌した後は、しっかりとすすぎ洗いを行うことが厚生労働省のマニュアルに記載されています。(※1)
ただ、そもそも野菜に含まれる豊富な栄養の損失がカット野菜のデメリットとして懸念されます。
デメリット!製造過程で栄養価が損失する
カット野菜は、生の野菜に比べて栄養が損失してる可能性が高いです。
というのも、水溶性ビタミンは水で洗うと溶け出すため、製造工程で何度もすすぎ洗いもするカット野菜は、多くの水溶性ビタミンが失われていると考えられます。
水溶性ビタミンとは
ビタミンBやビタミンCなどの水溶性ビタミンは、体内の代謝に必要な成分で、水に溶けやすい性質を持ちます。体内で生成できないため、食事から摂取する必要があります。
しかし、すでにカットされていて便利であるという面から、水溶性ビタミン以外の栄養素を効率的に摂取できるメリットも期待できます。
コンビニやスーパーのカット野菜の栄養価|生野菜と比較
コンビニやスーパーで販売されているカット野菜はビタミン類の損失はあるものの、その他の栄養素は生野菜とほとんど変わりません。
千切りキャベツ | キャベツ(生) | |
---|---|---|
たんぱく質 | 1.3g | 1.3g |
脂質 | 0.2g | 0.2g |
糖質 | 3.3g | 3.5g |
食物繊維 | 1.7g | 1.8g |
食物繊維もしっかり採れる上にすでにカットされているので、手軽に準備できてご飯作りが楽になりますね。
保存方法|袋入り野菜の賞味期限に気をつけよう
カット野菜は消費者の手元に届くまでに、カット→洗浄→袋詰めといった工程を経ているので、傷みやすく、あまり日持ちしません。
そのため、野菜室よりも低温の冷蔵庫で保存しましょう。
- 冷蔵庫で保存
- 開封後は水分をこまめに拭き取る
保存方法については、こちらでより詳しく紹介しています。
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また、未開封であれば2~3日間日持ちしますが、開封後はなるべくその日のうちに食べ切りましょう。
袋入りカットサラダ(未開封) | 2~3日(消費期限) |
---|---|
手作りサラダ | お早めに |
冷凍カット野菜であれば、日持ち期間が長く設定されていて栄養価も高いため、おすすめです。
コンビニやスーパーのカット野菜、そして冷凍カット野菜ともに、包丁やまな板を使う必要がないので、忙しいご家庭には便利ですよ。
結論|カット野菜を食べても体に悪い影響が出る可能性は低い
- コンビニやスーパーのカット野菜は添加物が多く使われている
- 国が安全性が高いと認めた添加物のみ使用が許可されている
- 水溶性ビタミンの損失の懸念
- 冷蔵庫で保存する
- 日持ち期間は2~3日と短い
カット野菜は添加物を多く使用しているため体に悪いといわれていますが、製造工程でしっかり洗い流しているため、過度に心配する必要はありません。
ただ、洗い流す際に水溶性ビタミンが溶け出している可能性が高いです。
すでにカットされていて便利ですが、ビタミン類の損失という面では生野菜のほうが栄養価が高いので、上手に使い分けてみてください。