【執筆者:編集部 高田ゆみ】
消費期限切れのコンビニやスーパーなどで販売されているカット野菜(千切りキャベツ・カットレタスなど)は、食べずに処分することをおすすめします。
消費期限は安全に食べられる期限を示しているため、日付を過ぎたものを食べると食中毒症状を引き起こすおそれがあるからです。
また、家庭で生野菜を切って作ったカットサラダや、市販されている開封後のカット野菜は消費期限の日付に関わらず早めに食べる必要があります。
あまり日持ちしないカット野菜を安全に食べきるために知っておきたい以下の項目について紹介します。
カット野菜のこと
- 市販品・手作りの消費期限目安
- あまり日持ちしない理由
- 腐敗・食中毒の注意点
- 正しい保存方法と保存期間
いつでも食べられるようにカット野菜を常備しておきたい人に役立つので、ぜひ参考にしてください。
目次
カット野菜の消費期限切れは注意|あまり日持ちしない理由
スーパーやコンビニで販売されている細かく切ったカット野菜(千切りキャベツやミックス野菜など)には、消費期限が表示されています。
家庭で作った生野菜のカットサラダは何日も日持ちしないため、できるだけ早めに食べきりましょう。
市販品 | 未開封 | 加工日から3~4日程度 (パッケージ記載の日付まで) |
---|---|---|
開封後 | お早めに (パッケージの日付に関わらず) |
|
手作り | お早めに |
市販のカットキャベツやカットレタスなどを開封後は、表示されている消費期限の日付に関わらず早めに食べきることが大切です。
未開封でも消費期限切れのカット野菜を食べないほうがいい理由
スーパーやコンビニで気軽に購入できるカット野菜には消費期限が記載されています。
毎週月曜22時のいつもの時間
自分に出来る事を積み重ねるだけ
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— たま (@magic_number08) February 18, 2019
比較的品質が劣化しにくい食品に表示される賞味期限とは違い、加工日から5日以内に品質が劣化しやすい食品に設定されるのが消費期限です。(※1)
消費期限は各メーカーの独自基準で設定されますが、カット野菜は加工日から3~4日後が多く、未開封で指定された保存方法を守っていた場合に安全に食べられる期限を示しています。
また、生野菜でカットサラダを手作りする場合は、衛生環境が異なるため一概に「何日くらい日持ちする」とはいえないので、早めに食べきることが大切です。
カット野菜は切り口から細菌が増えやすいのであまり日持ちしません。(※2)
消費期限切れになると腐る可能性があり、見た目では問題なさそうでも食中毒発生のリスクがあるかもしないので注意しましょう。
消費期限切れで腐る・食中毒のリスクにも注意
消費期限切れ、あるいは消費期限内でも正しく保存していなかったカット野菜は腐ることがあります。
見た目 変色 |
茶色っぽくなる カビが生える ドロドロに溶ける |
---|---|
臭い 匂い におい |
嫌悪感のある腐敗臭 |
味 食感 触感など |
異常に柔らかい 酸っぱい |
このように明らかな腐敗の特徴が見られなくても、食中毒菌が繁殖しているかもしれません。
一般に流通している野菜を調査すると、大腸菌や黄色ブドウ球菌、セレウス菌などの食中毒菌がまれに検出されることもあるようです。(※3)
しっかり洗わずに生野菜のカットサラダを作って常温放置したり、消費期限切れのミックス野菜を十分加熱せずに調理したりすると食中毒症状を引き起こすかもしれないので注意しましょう。
このような食中毒症状を引き起こさないためにも、正しく保存することが大切です。
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カット野菜が消費期限切れになるのを防ぐ保存方法
カット野菜は常温保存できないので冷蔵庫で保存するのが基本ですが、冷凍保存しておくことも可能です。
常温 | NG | |
---|---|---|
冷蔵 (冷蔵室) |
市販品(未開封) | 消費期限の日付まで |
市販品(開封後) 手作り |
早めに | |
冷凍 | 2~3週間程度 |
とくに生野菜をそのまま食べるカットサラダは、正しく保存しておかないと食中毒症状を引き起こしやすいので注意が必要です。
食中毒を防ぐためには、衛生環境に気をつけて温度と水分をしっかり管理するのがポイントになります。
カットサラダの冷蔵保存方法|3つのポイント
生野菜を切っただけのカットサラダを安心して食べるためには、食中毒菌が繁殖しないようにすることが大切です。
- 野菜をしっかり洗う
- 手早く調理してしっかり水分を切る
- 速やかに冷蔵庫(野菜室はNG)で保存する
市販品は衛生的な工場で作られており、次亜塩素酸ナトリウムやオゾン、電解水などで殺菌したカット野菜を使用しています。
家庭で手作りする場合も、生野菜に残っているかもしれない細菌をしっかり洗い流すことが大切です。
カット野菜は水分が多くて細菌が繁殖して傷みやすいので、キレイな手指や調理器具で手早く調理して、しっかり水分を切りましょう。
市販品・手作りに関わらずカットサラダは速やかに冷蔵室で保存してください。
冷蔵保存では何日も日持ちしないので、すぐに食べきれそうもない場合は冷凍保存を検討してみましょう。
加熱調理に使うなら冷凍保存で日持ちさせよう
冷凍保存したカット野菜は、凍ったまま加熱調理できます。
しっかり水分を切って冷凍保存袋に入れて密封しておくと2~3週間は日持ちして、スープや炒め物などさまざまな料理に使えて便利ですよ。
材料
カットレタス:適量
溶き卵:1個分
水:300ml
鶏ガラスープ(顆粒):大さじ1/2
- 鍋に水と鶏ガラスープを入れて沸騰させる
- カットレタスを凍ったまま入れる
- 溶き卵を入れてふんわりかき混ぜる
あらかじめ冷凍されたカット野菜をストックしておくのもいいですね。
冷凍したカット野菜を自然解凍させるとベチャベチャになるので、必ず加熱調理に使ってください。
結論 | カット野菜は消費期限切れになる前に冷凍しよう
- 市販品(未開封)の消費期限は加工日から約3~4日後
- 開封後や手作りは早めに食べきる
- 消費期限切れになると腐敗・食中毒のリスクがある
- 温度や水分に気をつけて保存する
- 冷凍保存後は加熱調理に使える
カット野菜は切り口が空気に触れやすく、保存中の温度や水分によって傷みやすいため何日も日持ちしません。
市販品は製造工程で殺菌・正しく保存されているため加工日から3~4日程度は日持ちしますが、開封後は手作りと同様で傷みやすいため早めに食べましょう。
正しく保存しておかないと食中毒菌が繁殖することもあるので、すぐに食べきれないなら冷凍保存しておくのがおすすめです。
加熱調理にいつでも使えるので、冷凍庫にカット野菜を常備しておくと便利ですよ。