【執筆者:編集部 松洋子】
準チョコレートと表示のある市販菓子は、カカオ含有量が少なく糖分が多いため食べ過ぎると太る原因になったり、ほかにも体に悪い影響を及ぼしたりする可能性があります。
実は「チョコレート」とは含まれている成分が異なるので、選び方にも注意が必要です。
この記事は、健康に留意しながらチョコレートを楽しむために知っておきたい次の項目を解説します。
準チョコレート のこと
- 太るなど体に悪いとされる原因
- トランス脂肪酸・植物油脂とは
- つい食べ過ぎてしまう依存の理由
- カカオポリフェノールの健康効果
準チョコレートとはどんなチョコレートなのか知りたい人、つい食べ過ぎて肥満が気になる人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
準チョコレートの食べ過ぎは体に悪い|太る危険も
準チョコレートを食べ過ぎると体に悪いと言われる原因は、砂糖が多く高カロリーで健康に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
またトランス脂肪酸による体への影響も不安視され、依存性に注意しながら少量食べる工夫も必要ですね。
肥満 生活習慣病 |
糖分・油脂の過剰摂取 | |
---|---|---|
心血管系疾患 アレルギー性疾患 |
トランス脂肪酸の過剰摂取 (植物油脂・添加物) |
|
中枢神経系の 刺激 |
子供 | カフェインの過剰摂取 |
妊娠中 授乳中 |
胎児や赤ちゃんへの影響 |
商品パッケージ裏に表示している成分表を見ると「準チョコレート」「チョコレート」などと記載がありますが、どう違いがあるのか覚えておく必要がありますね。
糖分が多く太る原因に|チョコレートとの違いも
準チョコレートはチョコレートよりカカオ含有率が少なく糖分が多いため、食べ過ぎは太る原因となり健康に悪影響を及ぼしかねません。(※2)
チョコレート | カカオ分35%以上 もしくは21%以上+乳固形分の 合計が35%以上のチョコレート |
---|---|
準チョコレート | カカオ分15%以上 もしくは7%以上かつ乳固形分 12.5%以上の準チョコレート |
チョコのテンパリングとは?
チョコレートを固める際におこなう温度調整をテンパリングと言います。準チョコレートはカカオが少なくテンパリングをしなくてもコーティングが可能です。
チョコレートよりカカオ成分の少ない準チョコレートは糖分が多く、安価に製造するためココアバターを使わず植物油脂で補っていると言われています。
安価な植物油脂に注意|原材料をチェックしよう
準チョコレートは植物油脂(パーム油)を添加している場合が多く、過剰に摂取すると心筋梗塞のような疾患につながるおそれがあります。
植物油脂はパーム油とも呼ばれ、植物から採れた油に水素を添加したトランス脂肪酸です。
食品添加物とは(※3)
食品を製造するときに使用される甘味料・保存料・香料などを添加物と言います。色鮮やかなM&Mチョコや手作りの際に使われるカラースプレーチョコは着色料を使用しています。
安価なチョコレートでも、ココアバターを使った商品はこちらです♪
▼明治 ミルクチョコレート
植物油脂と表示のあるものには、トランス脂肪酸が含まれている可能性があり、過剰摂取すると健康に悪影響を及ぼすとされています。(※4)
また嗜好品であるチョコレートは依存性があると言われ、食べ過ぎには注意が必要ですね。
太る原因は食べ過ぎと依存性にある
チョコレートは砂糖や油脂が多く、常用癖がつきやすい傾向にあると言われています。
一般的に間食は1日200kcal程度が好ましいですが、板チョコレート1枚のカロリーは約280kcalなのですぐに超えてしまいますね。(※5)
つい食べ過ぎてしまう人には、カロリーを把握しやすい個包装のチョコレートがおすすめです。
明治の個包装商品 | エネルギー | カカオ分 |
---|---|---|
ミルクチョコレート BOX |
26kcal(1個/4.65g) | 32mg |
チョコレート効果 カカオ72% |
28kcal(1個/5.0g) | 127mg |
チョコレート効果 カカオ86% |
29kcal(1個/5.0g) | 147mg |
以下のような個包装の商品なら、個数を調整して食べ過ぎを防止できそうです。
チョコレート好き過ぎてこれ私の昼ごはんなんやけど、3食全部チョコレートの時もあるん。
ちょっと異常よね?チョコレートとゼロコーラ依存症なんだよなー。
小学校からずっとだぜ?一途w
おっとw悪い見本#チョコレート効果#チョコレート依存症#コーラ依存症 pic.twitter.com/yq1NyErIsR— 甘えん坊のかおりん@奮闘中 (@kaorin3kidsmama) September 9, 2022
準チョコレートではなくココアバターを使ったチョコレートを選び、少量食べるなら体に悪い影響どころかうれしい効果を期待できますよ。
準チョコレートより高カカオなら健康効果が望める
準チョコレートではなく高カカオチョコレートを選び適量食べると、体に悪いどころか健康効果が得られることがわかっています。
カカオポリフェノール | 活性酸素の発生 働きを抑える |
---|---|
テオブロミン | リラックス効果 犬や猫には猛毒 |
カフェイン | 頭をすっきりさせる 子供・妊娠授乳中はNG |
チョコレートの苦味成分テオブロミンは、ストレスを和らげ満足感を与えるカフェインに似た働きをします。
しかし動物には猛毒なので、誤ってペットが食べないように気をつけてくださいね。
ダーデン 有機アガベチョコレート。
上品なカカオの香りとほろ苦さ、アガベシュガーによるしつこさのない甘み。
白砂糖が使われたチョコレートよりあっさりしているにも関わらず、少量でも圧倒的満足感。
本当に美味しいなぁ…砂糖不使用とか差し引いてもチョコレートとして美味しすぎる。大好き!! pic.twitter.com/I3W2i5EBE2— 多忙りの (@pancake_vanilla) December 24, 2019
▼有機アガベチョコレート
チョコレートを健康的に美味しく食べる工夫として、次の方法があります。
健康を気遣うなら食べるタイミングにも注意
チョコレートを効果的に食べるには、小分けにして少量つまむ程度が好ましいでしょう。
- 食前30分前
- 3時のおやつ
食前30分前に少し食べると空腹感を抑えますし、午後3時頃は脂肪を溜め込みにくいと言われています。
チョコレートを上手に選んで正しい食べ方を実践すると、美味しいうえにメリットも大きいと覚えておきましょう。
チョコレートの扱い方法が気になる人は、続いてこの記事も読んでくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
結論|準チョコレートの食べ過ぎは避けよう
- カフェインの影響がある子供・妊娠授乳中は避けよう
- カカオ含有率が低く糖分が多いので太る原因になる
- 食べ過ぎるとトランス脂肪酸過剰摂取になり危険
- カロリーを意識して個包装商品を選ぶのがおすすめ
- 高カカオチョコレートを適量食べると健康効果UPになる
準チョコレートが体に悪いと言われるのは、チョコレートに比べてカカオ分が少なく糖分が多いため食べ過ぎると太る可能性があるためです。
安価な商品にはココアバターの代わりに植物油脂が使われているので過剰摂取には危険が伴います。
またチョコレートは嗜好品で依存性があるので、美味しいからと一度に食べるのではなく個包装の商品を選びましょう。
高カカオチョコレートは、疲労回復やリラックス効果のうれしいメリットがあります。
美味しいチョコレートを、生活の中に上手に取り入れてみてくださいね♪