【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】
ぶなしめじにカビが生えているように見えたら、まずは全体に異変がないかチェックしましょう。
白いふわふわしたものだけなら食べられる可能性が高いですが、そのほかにも傷んでいる様子があれば、カビなどによる腐敗が考えられます。
ぶなしめじのこと
- 白くふわふわしたのは大丈夫?
- 食べられるかの見分け方は?
- 傷みを防ぐ保存方法は?
- 日持ちさせるには?
この記事では、しめじが鮮度落ちで腐っているかの見分け方を詳しく解説しています。
「これは白カビなのかな…?」と不安なときは、記事を参考に食べられるかを判断してくださいね!
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
みつはし先生の公式ブログ・Twitter・Instagram
目次
これはカビ?ぶなしめじが食べられるかの見分け方
異変が現れたぶなしめじが食べられるかを見極めるには、全体の様子をみて判断しましょう。
カビかな?と思っても、実際は問題ないケースもあります。
状態 | 原因 | |
---|---|---|
OK | 表面に白くふわふわした カビに似たものが付着 |
きのこの気中菌糸 |
NG | 酸っぱい匂いがする ぬめりがある |
鮮度落ちや カビなどによる腐敗 |
カビと同じ仲間に分類されるきのこは、カビに似た菌糸を作り出すため、頭に白い粉がついているだけで食べられないとは判断できません。
ただし、全体的に腐った様子が見られたら、食べるのはやめておきましょう。
白いふわふわしたものはカビではない
しめじの表面にできた白いふわふわ状のものは、しめじが自ら作り出した気中菌糸なので、食べても問題ありません。
#ブナシメジ の #気中菌糸 が発生してしまったのをもらいました。
スーパーなどの店頭で、よくお客さんにカビかなんなのか聞かれますが、菌糸なので食べられます!
売場では袋が空いていたり、温度差があったりすると発生するんですけど、まあ鮮度は良くないのが大半なので早めにたべましょう。 pic.twitter.com/2FLlQb0MfJ
— コジマコブラ@閑散期 (@831journal) February 6, 2019
気中菌糸は、出荷から少し時間が経ったきのこに見られやすいようです。
食べても問題ありませんが、早めに料理で使いたいですね。
鮮度が落ち始めたぶなしめじは、白くなるほかにも次の特徴が見られるので全体をチェックしましょう。
- 傘が開きすぎている
- 傘の色が淡い
- 柄や根元の石づきが細く柔らかい
また長時間密閉したしめじは、アルコールっぽい発酵臭がすることがあります。
見た目は大丈夫だけどにおいが気になるな…という方は、こちらの記事で原因と対処法を参考にしてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
こんな状態は食べられない
ぶなしめじが腐ると、酸っぱいにおいがする、表面に粘り気が出るなどして食べられなくなります。
腐敗が起きるのは、空気中に浮遊するカビなどの微生物がしめじに付着したことが原因です。(※1)
しめじの鮮度が落ち始めていたら、傷んで食べられなくなる前に調理してくださいね。
自家栽培中のきのこは青カビに注意
栽培中のきのこは、菌床用のブロックが乾燥して青や緑色のカビが発生することがあります。
見つけたらカビの部分を取り除き、除去した部分を水に漬けて、再び袋に戻して様子をみましょう。
🍄キノコ観察日記(完) 29日目🍄
急に気温が上がったからか、カビが生えてきてしまい…ついに羽虫が…
しめじもなめこも気温が上がると栽培が難しいそうで、残念ながら次のゴミの日に廃棄する事に。ちゃんと育ててあげられなかった。しーじくん、めこちゃん、ごめんよー😢 pic.twitter.com/G6xvfGKvEa
— エビコ (@abco__jp) May 6, 2020
きのことカビは同じ真菌(しんきん)類のため、生育条件が非常に似ています。(※2)
栽培中はこまめに観察して、早めに対処できるようにしたいですね。
ぶなしめじの保存|白い気中菌糸を防ぐ方法
ぶなしめじの気中菌糸を防ぐには、空気に触れないように密閉して保存してください。
新鮮なしめじなら涼しい場所でも一定期間常温で保存できますが、基本的には冷蔵保存が向いています。
保存方法 | 日持ち目安 | |
---|---|---|
常温 | 袋のまま涼しい場所で保存 | 1〜2日 ※新鮮な状態の場合 |
冷蔵 | ラップや袋で密閉し保存 | 約3日 |
冷凍 | 食べやすい大きさにほぐし ポリ袋やジッパー袋で密閉 |
約1ヶ月 |
しめじは、使いきれないときは冷凍保存が可能です。
冷凍しておくと時短料理ができて一石二鳥なので、やってみてくださいね!
冷蔵保存は空気に触れないよう密閉
ぶなしめじを冷蔵保存するときは、ラップや袋に入れて密閉し、なるべく空気が入らないようにしてください。
空気が入ると袋の中が蒸れてしまい、鮮度落ちが早まってしまいます。
きのこは冷蔵保存でもあまり日持ちしないので、買ったら3日を目安に使い切りましょう。
使いきれないときは冷凍保存
冷蔵保存で使いきれないときは、早めに冷凍がおすすめです。
冷凍したぶなしめじは、凍ったまま鍋やフライパンに入れて使えるため、忙しいときも包丁を使わず調理できるようになります。
こちらのようなジッパー付き袋だと密閉しやすいので、常備しておくといいですよ!
結論|カビかな?と思ったぶなしめじは全体を確認
- 白くふわふわしたものは問題ないが早めに食べる
- 食べられるかは全体の鮮度を確認
- 冷蔵で3日が保存目安
- 使いかけはラップや袋で密閉
- 日持ちさせるなら早めに冷凍保存
ぶなしめじに現れた白いカビ状のものは、気中菌糸なら食べても問題ありません。
ただし鮮度が落ち始めている可能性があるので、傷んでいないか全体を確認し、早めに食べ切りましょう。
記事を参考に、ぶなしめじを美味しく食事に取り入れてくださいね。