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食材・料理のQ&A

しめじが臭いけど食べられる?臭みの原因や臭い消しのための対処法

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料理・食材
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【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】

しめじは、臭いの種類が発酵臭なのか酸っぱいのかによって、食べられるかどうかが変わります。

しめじが臭いと感じるのは、主にパックのまま長期間保存していることが原因です。

しめじ 臭い

食べられるけど匂いが気になるという方は、臭み消しになる調味料食材と一緒に調理すると、匂いが気にならなくなりますよ。

どんな食材で匂いが消せるのか、この記事で対処法をチェックしてくださいね。

しめじをパックや袋に入れたままにしていると、しめじの働きによってアルコール臭発酵臭がすることがあります。

においが気になるしめじは食べられるのか、食べられないのはどんな状態か見分け方を知っておくと、「これは食べても大丈夫かな?」と心配なときに、適切に判断できるようになりますよ。

また、長持ちさせるためのひと手間や、時短にもなる保存方法を知っておくと、忙しくてもしめじを美味しく料理に活用できるようになるので、最後まで読んでみてくださいね。
 

野菜ソムリエプロ・みつはしさなこ先生記事監修
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
野菜ソムリエプロ冷凍生活アドバイザーつくりおきマイスター離乳食アドバイザー/ 八百屋業や訪問料理で延べ50件以上のキッチンで料理を経験し、野菜の特徴を活かした、手軽に作れる料理を身につける。ワーキングマザー×子育て×食をテーマに、「食卓時間を幸せにするための、料理をラクにするコツ」を発信中。
みつはし先生の公式ブログTwitterInstagram

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しめじが臭い!アルコール臭の原因と食べられる状態の見分け方

しめじは、保存状態によってはアルコールのような匂いを発する場合があります。

なぜこのような匂いになるかと言うと、しめじが持つ菌糸の活動によって、においが強くなることがあるからです。

発酵臭がするしめじは食べても大丈夫なのか、その他の気になるポイントや食べられない場合について解説しています。

味噌汁に使いたいのにどうしよう…と困ったときに、参考にしてくださいね。

発酵臭はパックに密閉が原因

しめじはパックのまま長時間密閉しているとアルコール臭を感じることがありますが、袋から出せば問題ありません。

きのこ類は密閉状態でアルコールを作る性質があり、発酵したようなにおいを発することがあるのです。(※1)
さらに石づきのおがくずのにおいが混ざると異臭となり「腐っているかも?」と感じるかもしれませんが、パックから出して空気に触れるとにおいがなくなりますよ。

パックから出したら、しめじの鮮度をしっかりチェックしてから使うようにしましょう。

しめじの鮮度の見分け方

新鮮なしめじには、次のような特徴があります。

鮮度の見分け方(※2)
  • 軸が短く太い
  • 石づきが固くしっかりしている
  • 傘が開きすぎていない

しめじ 臭い 見分け方

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
しめじは傘の色で鮮度を見分ける方法もありますが、種類によって傘の色が黒、茶、白とさまざまなので、石づきなど全体を見るといいですよ。

また鮮度や匂い以外にも、こんな点が気になることはありませんか?

カビ?苦い?匂い以外の気になるポイント

匂いのほかにも、しめじの食べられるか気になるであろうポイントを2つ紹介するので、「このしめじ、いつもと違うけど大丈夫かな?」というときの参考にしてくださいね。

しめじから白い産毛が出ている

しめじの表面から出たふわふわした白い産毛は、加熱調理して食べても問題ありません。

この白い産毛は気中菌糸(きちゅうきんし)と呼ばれる、しめじ表面の細胞が空気中に伸び始めたものです。(※3)

一見カビのように見えますが、しめじが自ら出しているものなので問題なく使えますよ。

味が苦い

しめじが苦いのはテルペンによるものですが、食べても問題ありません。

テルペンは特有の香りと苦味を持ち、アロマセラピーや香水にも使われる植物性の成分です。(※4)

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
苦味が嫌いという方のために、近年しめじの多くが食べやすいよう品種改良されていますが、個体差で苦味が強く感じられる場合があります。(※5)

このように、しめじの気中菌糸や苦味は食べても問題ありません。

ではどのような状態だと食べられないのか、今度は腐った場合について解説します。

酸っぱい臭いは注意!しめじが腐るとどうなる

しめじは、腐ると次のようになります。(※6)

  • 酸っぱい臭いがする
  • ぬめりや粘り気がでる
  • 味に異変を感じる

鮮度の落ちた古いしめじは、傘の色が黒ずんだ色になります。

先ほどの鮮度の良いしめじの見分け方とセットで判断してくださいね。

腐ったしめじは、加熱しても味やにおいの異変は残るようですね。

腐ったしめじは食中毒の原因になるので、食べるのはやめておきましょう。

その他のきのこの見分け方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

いろんなきのこを使ってこれから料理を作ろうと思ってるのに!という方は、チェックしてみてくださいね。

食べられるのは分かったけど、どうしてもにおいが気になるな…という方は、次章でしめじのにおいが気にならなくなる臭み取りを解説します。

臭い消しもできる!しめじの臭みが気にならなくなる対処法

しめじのにおいが気になるときは、食材味付けで工夫しましょう。

風味の高いきのこ類は、洗うと水っぽい仕上がりで本来の香りが消えてしまうため、水洗いで臭みを消すことができません。

そこで、調理の際に臭み消し効果のある食材と一緒に使うのがおすすめです。

臭み消しに有効な調味料や野菜をまとめたので、参考にしてくださいね。

料理酒

料理酒には、臭み消しとして次のような効果があります。(※7)

  • 加熱時にアルコールと共にに臭みを飛ばす(共沸効果)
  • 酒に含まれる有機酸によってにおいをマスキングする

しめじ 臭い 対処法

そのほかには、香味野菜を使うのもおすすめです。

香味野菜でにおいを消す方法

香味野菜には、料理に香りやアクセントを加えるだけでなく、肉や魚といったにおいが気になる食材の臭み消しとしての働きも持っています。

ここでは、代表的な香味野菜2つを紹介します。

しょうが

しょうがに含まれる香り成分シトラール、ジンギベレンには、食材のにおいを抑える働きがあります。(※8)

しめじ 臭い消し

またしょうが特有の香り辛味も加わるので、お好みや料理に合わせて刻んだり、生姜チューブを使ってみましょう。

長ネギ

長ネギの青い部分は臭み消しとして使われることが多く、しょうがとセットで取り入れると消臭効果が高まります。

しめじ 臭い 臭み取り

いつものスープに、しめじとしょうが・長ネギを一緒に煮込んでもいいですね。

こういった食材を使うほかには、料理の味付けでにおいが気にならないようにする方法もあります。

味の濃い調味料を使う

においの強いしめじは塩こしょうなどのシンプルな味付けだとにおいが際立ってしまうので、醤油焼肉のタレなど味の濃い調味料で炒めたり煮るのがおすすめです。

焼き肉のたれは市販品でも大丈夫ですが、手作りでも美味しいたれが作れますよ。

クックパッドの人気レシピを紹介するので、参考にしてくださいね。

参考レシピ

Cpicon 自家製焼肉のたれ by 白玉あんみつ

醤油砂糖白いりごまごま油豆板醤おろしにんにくおろししょうがこしょう一味唐辛子を混ぜ合わせる

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
醤油、砂糖の味付けが効いているだけでなく、しょうがの臭み消しも期待できますね。

しめじのにおいが気になる時に、トライしてみてください。

しかし、しめじは本来どのように保存しておけばいいの?という方は、次章でしめじの正しい保存方法をご紹介します。

袋のままでは傷む原因に!臭いを防ぐしめじの保存方法

しめじには賞味期限が表示されていないので、保存するときは、自分で鮮度を見極めながら適切に保存しましょう。

しめじは温度が一定した場所に保存するのがベストですが、買った状態のままだと2、3日で湿っていることがあるので、一工夫するとより長持ちします。

しめじの保存に適した場所や長持ちさせる方法を解説しているので、参考にしてくださいね。

しめじの保存場所

しめじを保存するには温度が一定した冷蔵庫が最も適しています。

さらに冷蔵庫に入れるときに一手間加えると、さらに長持ちしますよ。

保存する際のワンポイント 保存期間
ラップに包む(※9) 3-4日
キッチンペーパーに包んでから
ポリ袋などに入れる(※10)
約10日
野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし
水分が多いきのこ類は傷みやすいため、キッチンペーパーで余計な水滴を取ることで長く保存できます。

まとめ買いしたり、一人暮らしで一度に使い切れない…という方は、冷凍保存がおすすめです。

しめじの冷凍保存方法

しめじの冷凍保存は、次のように行います。(※11)

  • 石づきをとって食べやすいサイズにほぐす
  • ジッパー付き保存袋に入れてしっかり空気を抜き、密閉する
  • 約3週間保存可能

野菜ソムリエプロ みつはしさなこ
野菜ソムリエプロ
みつはし

しめじをバラバラにほぐして保存したしめじは、解凍せず冷凍のまま鍋に入れて直接加熱して使えます。

ぶなしめじだけでなく、まいたけやしいたけなども一緒に冷凍して、きのこシチューにするのも美味しいですよ。

長持ちだけでなく調理時間も短くなるので、試してみてくださいね!

冷蔵・冷凍に関わらず、しめじを始めとしたきのこ類は、生で食べると腹痛を起こすことがあるため、基本的に加熱してから食べるようにしましょう。(※12)

こちらの記事でも生食してはいけない理由や、加熱の目安を解説しているので参考にしてください。

結論|臭いしめじにならないように早めに食べきろう

しめじは長期間保存していると、しめじから生成されたアルコールや石づきのおがくずの臭いが混ざって異臭を感じることがあります。

臭いに違和感を感じたら、袋から取り出して風当たりを良くすると、臭いが和らぎますよ。

料理で臭いを消したいときは、臭み消し効果のある調味料香味野菜を一緒に炒めたり煮たりすれば、臭いの強いしめじも食べやすくなります。

しめじはあまり日持ちがしないので、上手に保存し鮮度を見分けながら、美味しくしめじを楽しんでくださいね。

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