【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
わらび餅は常温保存が可能ですが、市販品の多くは日持ち期間が短く、短いもので1日です。
市販品全てのわらび餅が常温で放置できるわけではないので、賞味期限と合わせて保存方法を確認しておく必要があります。
わらび餅のこと
- 常温保存した場合の日持ち期間
- 冷蔵庫に入れると固くなる理由
- 腐るとどうなるのか
- 冷凍保存できるのか
冷蔵庫に入れていたら固くなったことがある方や冷凍保存できるのかどうか気になる方は、わらび餅の特徴をしっかり把握した上で、今回ご紹介する保存方法をぜひ参考にしてみてください。
目次
わらび餅の常温保存での日持ち期間|ツバメヤと雅庵の賞味期限
わらび餅は常温保存が可能で、日持ち期間の目安としては1日~12日間です。
市販品の例 | 雅庵 | 1~2日 |
---|---|---|
千壽庵吉宗 | 3日※ | |
ツバメヤ | 3日 | |
吉祥菓寮 | 12日※ | |
手作り | 当日中がおすすめ | |
※発送日込み |
手作りあれば、衛生面の問題や保存料が入っていない点を考慮すると、当日中に食べ切ったほうがいいでしょう。
なぜ常温保存できるの?賞味期限と消費期限の違い
わらび餅粉に含まれるデンプンは、生の状態だと固くて消化しにくい物質ですが、水や熱を加えることで、わらび餅の特徴である柔らかくてモチモチした食感が生まれます。
しかし、冷えるとわらび餅に含まれる水が分離していき、モチモチ食感は失われ、さらに時間の経過とともに固くなっていきます。
いただいた雅庵の絶品わらび餅。
あったかくなるとわらび餅が美味しいー(*´-`)
でも本わらび粉のわらび餅は冷蔵庫で冷やし過ぎないでねー!固くなるから。…帰ったらゆっくり食べようヽ(*´▽)ノ♪ pic.twitter.com/lPObaG57WL
— 中原 麻衣 (@mai__nakahara) April 6, 2018
市販品を購入する際は、賞味期限と消費期限のどちらが設定されているか確認しておきましょう。
賞味期限:保存方法を守った上で、
品質が変わらず美味しく食べられる期間
消費期限:保存方法を守った上で、
安全に食べられる期間
賞味期限は品質保持できる期間より余裕をもって設定しているため、多少過ぎてもすぐに安全性に問題が起きることはないと考えられています。(※1)
最大日持ち期間に安全係数(1以下)をかけると賞味期限を算出でき、逆算すれば賞味期限切れ後いつまで食べられるか推測できます。
実際に、賞味期限が設定されている吉祥菓寮のわらび餅の期限で計算してみました。
吉祥菓寮
12日÷0.8(安全係数)=15日
常温保存で約180日間も日持ちする商品が、ネットでは販売されています。
オーガニック宇治抹茶味を使用しているわらび餅も販売されており、この商品も常温保存可能です。
パッケージに記載してある期限や保存方法を守ることはもちろん大切ですが、腐っていないかどうか自分の目で見て判断できるようにしておくことも大切です。
賞味期限切れのわらび餅は腐るのか|夏の常温放置は要注意
賞味期限切れのわらび餅を放置していると、下記のような状態になり腐る可能性があります。
見た目 変色 |
カビが発生 |
---|---|
臭い 匂い におい |
・異臭 ・酸っぱい臭い |
味 食感 触感など |
・ネバネバ ・ドロドロ |
常温とは外気温を超えない温度のことであり、15℃~30℃を指します。(※2)
そのため、室内温度が30度超え、もしくは0度近い温度であれば、腐ったり食感が変化したりする可能性があります。
わらび餅の常温と冷蔵庫での正しい保存方法|冷凍保存は可能か
わらび餅は冷凍保存が可能ですが、あくまでも腐るのを防止するための策です。
冷凍すると食感が損なわれる可能性が高いため、1ヶ月を目安に食べ切りましょう。
また、常温保存が推奨されているわらび餅を冷蔵庫で保存すると、どんどん固くなっていくため、なるべく購入したその日に食べ切りましょう。
常温 | ラップで密閉して 直射日光を避ける |
---|---|
冷蔵 | ラップで密閉する |
冷凍 | ラップで密して 急速冷凍する |
急速で冷凍すれば、通常の冷凍保存よりも食感が固くなるのを多少は防げる可能性があります。
片栗粉を使ったわらび餅の作り方と保存方法
わらび餅は片栗粉を使って簡単に手作りできます。
1回で食べ切れない場合は、前もって食べる分だけを皿に移し、残りは冷蔵庫で保存してその日のうちに食べ切りましょう。
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結論|わらび餅は常温保存が可能だが日持ち期間が短い
- わらび餅は常温保存できる
- 日持ち期間は短いもので1日
- わらび餅粉に含まれるデンプンが原因で冷えると固くなる
- 冷凍保存が可能
- 片栗粉を使ってモチモチ食感のわらび餅を作ることができる
わらび餅は常温保存が可能ですが、賞味期限が短いためなるべくその日のうちに食べ切りましょう。
わらび餅粉のデンプンが原因で冷蔵庫に入れると固くなりやすいため、パッケージに記載の保存方法に従って保存してください。
また、片栗粉を使って簡単にモチモチ食感を再現できるので、紹介したレシピを参考にして作ってみてください。