【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
冷凍ハンバーグの賞味期限はタネだと1ヶ月~半年、焼いた後だと約1年間日持ちします。
しかし、手作りの場合はあまり日持ちせず、食中毒を引き起こす可能性があるため調理中・保存時に対策を徹底的に行う必要があります。
この記事では、タネ・焼いた後の冷凍ハンバーグがご自宅の冷凍庫に眠っている方や、作り置きをしたいという方向けに以下の情報をご紹介します。
冷凍ハンバーグのこと
- タネと焼いた後の賞味期限
- 冷凍保存でも食中毒の発生に注意すべきか否か
- 腐るとどうなるか
- 正しい保存と美味しい解凍の方法
冷凍期間中も冷凍ハンバーグが劣化してしまう可能性があるため「冷凍保存しているから安心」と油断せずに、これからお伝えする正しい保存方法をぜひ参考にしてみてください。
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目次
冷凍ハンバーグの賞味期限はいつまで?タネと焼いた後で比較
冷凍ハンバーグは市販品・手作りどちらとも、生の状態で冷凍したタネよりも焼いた後に冷凍した方が日持ち期間は長くなります。
手作り | タネ | 約1ヶ月 |
---|---|---|
焼いた後 | 約2週間 | |
市販品 | タネ | 1ヶ月~半年 |
焼いた後 | 約1年 |
市販品のほとんどが真空パックされており、外から細菌が侵入してくる可能性が低く、記載の保存方法を守れば腐る確率はそれほど高くありません。
実際に、ほとんどの市販品のタネの賞味期限は約1ヶ月ですが、冷凍保存期間が半年可能な商品もあります。
冷凍期間中も要警戒!食中毒菌が日持ちを短くする
一度食中毒菌が付いた冷凍ハンバーグは、たとえ冷凍保存していても解凍すれば再び菌が増殖する可能性があるため、解凍後は素早く調理しましょう。
特にお肉に付きやすい腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラを摂取してしまうと、腹痛や嘔吐などの症状が現れます。(※1)
潜伏期間 | 症状 | |
---|---|---|
腸管出血性大腸菌 | 3~4日 | 発熱・腹痛・下痢 |
カンピロバクター | 2~5日 | 下痢・発熱・倦怠感 |
サルモネラ | 8~48時間 | 悪心・嘔吐・腹痛 |
大腸菌やカンピロバクターなどの食中毒菌を死滅させるためには、中心部を75℃以上で1分間以上加熱する必要があります。
しかしまず冷凍していたハンバーグが腐っていないか、きちんと確認してから調理するのも大切です。
賞味期限切れになった手作りタネの危険な状態|防止策も
冷凍ハンバーグが腐ると、臭いや見た目に変化が現れます。
見た目 変色 |
茶色っぽい |
---|---|
臭い 匂い におい |
・腐敗臭がする ・酸っぱい臭いがする |
味 食感 触感など |
ネバネバしている |
しかし、食中毒菌による腐敗の場合は臭いや見た目の変化が見られないこともあるため、事前準備や調理の段階でより一層注意する必要があります。
特に、冷凍ハンバーグに食中毒菌が付きやすいのは、素手で何度もこねて作ることで細菌が中心部まで入り込んでしまうからです。(※2)
- 食べる直前まで冷蔵・冷凍保存する
- 中心部までしっかり火を通す
- ビニール手袋を使用してこねる
- 調理道具と箸を使い分ける
食中毒菌は注意していないと簡単に増殖するため、コネ・焼いた後の保存方法を正しく理解して、賞味期限切れにならないようにしましょう。
冷凍ハンバーグのタネと焼いた後の正しい冷凍保存方法
市販品と同じように、手作りの場合も1つ1つ密閉して冷凍保存しましょう。
事前に成形して冷凍しておけば手間が省けて便利ですが、冷凍方法を間違えると品質劣化だけではなく美味しさにも影響が出るので注意が必要です。
また、冷凍保存期間が長くなると臭い移りしやすいため、余裕も持って長めにラップを使って包み、とじ目はしっかり閉じてください。
- ラップに包んで1つずつ密閉する
- 保存袋に2~4個を重ならないように入れる
- バットの上に置いて急速冷凍する
ソースごと冷凍保存ができますが、ソースの量が多くさらにサラサラしている場合は、容器に直接入れて保存するといいかもしれないですね。
冷凍ハンバーグは解凍方法が肝心!旨味を逃さない焼き方とは
タネのまま冷凍した場合、解凍、さらに焼くタイミングで肉汁が流れ出て、ジューシーさが失われます。
一方焼いてから冷凍すると品質劣化が少なく、肉汁をたっぷり含んでおり、食べる前の手間が省ける点でも焼いた後に冷凍するほうがおすすめです。
電子レンジ | フライパン | |
---|---|---|
タネ | 不可 | 事前に自然解凍してから水を 少し加えて蒸し焼きにする |
焼いた後 | 600wで 約1分30秒 |
凍った状態のまま水を少し 加えて蒸し焼きにする |
加熱によって肉の食感が変化してしまいやすいタネは、煮込み料理だとそれほど気にならないのでおすすめです。
市販品の場合は、記載してある加熱方法を守ってくださいね。
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結論|冷凍ハンバーグはタネよりも焼いた後の方が日持ちする
- タネよりも焼いた後のほうが冷凍庫で日持ちする
- 市販品は長くて1年間日持ちする
- 手作りは食中毒菌が増殖しやすいため調理法に注意する
- 腐ると見た目や色に変化が現れる
- ラップと保存袋で密閉してから冷凍保存が鉄則
市販品・手作りともに、タネよりも焼いた後の冷凍ハンバーグのほうが日持ちし、長いもので賞味期限が1年間あります。
手作りの場合は食中毒菌が付着しやすく、付いた状態で冷凍すると解凍した直後に腐る可能性があるため、調理段階から食中毒菌が増殖しないように注意しましょう。
そして、タネと焼いた後両方ともラップに包んでから保存袋に入れて密閉し、食べる時は電子レンジまたはフライパンでしっかり中心部まで火を通してください。
焼いた後のほうが肉の旨味が逃げることがないためおすすめですが、煮込み料理にすればタネも美味しく食べられます。
忙しい朝のお弁当や仕事終わりの夕飯作りに、こねる、成形するといった一手間が省けるので、ぜひ保存方法に気をつけて作り置きの参考にしてみてください。