【執筆者:栄養士 森合愛】
サニーレタスには、賞味期限や消費期限が表示されていないため、自分自身で食べられるかどうか判断しなければいけません。
もともと傷みやすい野菜のため、保存の仕方によってはすぐに悪くなりますが、工夫して冷蔵保存したり冷凍したりすると日持ちを長くできますよ。
そこでこの記事では、サニーレタスを美味しい状態で食べきるために知っておきたい、以下の情報をご紹介します。
サニーレタスのこと
- 賞味期限はどれくらいか
- 腐るとどう変化するのか
- 長持ちさせる保存方法
- 冷凍した場合のアレンジ料理
手元にあるサニーレタスが食べられるか悩んでいる人や、すぐに腐らせて困っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
サニーレタスの賞味期限はいつまで?日持ちの目安
生鮮食品には賞味期限や消費期限の表示義務がないため、サニーレタスには日持ち期限が設定されていないことが多いです。(※1)
丸ごとであればある程度日持ちしますが、カットした場合はあまり長持ちしないため、なるべく早めに食べましょう。
まるごと保存した場合 | カットして保存した場合 | |
---|---|---|
常温 | NG | |
冷蔵 | 1~2週間程度 | 1~2日程度 |
冷凍 | NG | 2~3週間程度 |
工夫して保存するとこれくらいの日持ちを期待できますが、購入時の鮮度が悪いと長持ちさせるのは難しいため、新鮮なサニーレタスを見分け方を確認しておくと安心です。
鮮度を見分けるには色や重さを確認
新鮮なサニーレタスは、見た目の色や感触で判断できます。
新鮮なもの | 新鮮ではないもの | |
---|---|---|
色 見た目 |
・切り口が白色 ・葉の赤紫と緑が 鮮やか ・全体的にボリューム がある |
・切り口が赤色 ・葉の色が茶色く 変色している ・全体的にくたっと している |
感触 | ・手で持った時に ふわっと軽いもの ・葉がパリッとしている |
・手で持った時に重い ・葉がしなびている |
鮮度が落ち、傷みが進んでいるものほど黄色や茶色に変化するので、なるべく葉の赤紫や緑色が鮮やかなものを選ぶようにしましょう。
また、持ち上げたときに重いと感じるものは、葉が固くなっていて苦みが出ている可能性があります。
2種類のレタス、違いがいまいち分からない方へ。左のヒラヒラしたのが”サニーレタス”、右のが”ふつうのレタス”です。ちなみにレタスの後ろを見比べると、新鮮さの違いが分かるの。芯の切り口が白いほうが、より新しい。キャベツもレタスも、ひっくり返して良いのを見つけてね。 pic.twitter.com/qM4ywCuTWK
— きょん|おいしい健康法 (@kyon_chourishi) June 27, 2022
こちらの画像のように、切り口が白い方が新鮮なので、選ぶときはここに注目してみてくださいね。
また、通販を利用すると市場に出荷された新鮮なサニーレタスを購入することができるので、おすすめですよ。
しかし、傷んでいるのか腐っているのか区別がつかないこともあるので、腐るとどうなるか確認しておきましょう。
腐るとどうなる?変色やぬめりに注意
サニーレタスが腐ると、見た目や臭いに異変が起きます。
見た目 変色 |
・赤に近い茶色に変色している ・赤茶色のどろどろした水分が出ている ・白や黒色のカビが生えている |
---|---|
臭い 匂い におい |
・ツンとした酸っぱい臭い ・明らかにいつもと違う臭い |
感触など | ・ぬめりがある ・ドロッとした液状の汁がでていて 溶けているような感触 |
臭いや見た目だけでなく、葉が溶けてぬるっとした触感も腐っているサインなので、注意してください。
サニーレタスが腐敗していると気づいたら、食べずにすぐ破棄してくださいね。
傷みやすい食材ではありますが、保存の仕方を工夫すれば長持ちさせることが可能です。
サニーレタスを長持ちさせる保存方法
サニーレタスは傷みやすく常温保存できないので、必ず冷蔵庫や冷凍庫に保存しましょう。
常温 | NG | |
---|---|---|
冷蔵 | 丸ごと | 湿らせたキッチンペーパーや 新聞紙に包みビニール袋に入れて、 立てて保存。 →1週間ほど日持ち。 |
カット | 1.湿らせたキッチンペーパーを 保存容器に敷きつめる。 2.1にサニーレタスを入れる。 3.2に湿らせたキッチンペーパーを のせ、しっかり密閉する。 →1~2日ほど日持ち。 |
|
冷凍 (カットした場合のみ) |
1.冷凍可能なジップロックに入れる。 2.しっかり空気を抜いて密封し、 冷凍庫へ。 →2~3週間ほど日持ち。 |
冷蔵の場合、まるごと保存するか、カットしてから保存するかで保存期間が大幅に変わるので注意してください。
カットして保存するときは、包丁ではなく手でちぎって保存しましょう。
すぐに消費できず長期保存させたい場合は、冷凍保存がおすすめですが、サニーレタスは一度冷凍すると、シャキッとした食感がなくなるので注意してください。
冷凍する際は、ジッパー付きの保存袋などで小分けにし、使う分だけ取り出せるようにしておくと便利ですよ。
冷凍するとシャキシャキ感がなくなるため、生ではなく加熱して食べるのがおすすめです。
食感が変わるのを防いで長持ちさせるなら、冷蔵保存の方法を工夫しましょう。
保存期間を延ばす冷蔵保存の仕方
丸ごと保存する場合、以下のような工夫をすると日持ち期間を延ばせます。
水につけて保存する | よく洗ったサニーレタスを 水の入った容器に入れ、 ビニール袋を被せ、 冷蔵庫に立てて保存する。 →3日に一度必ず水を交換して 2~3週間ほど日持ち。 |
---|---|
つまようじを使って保存する | サニーレタスの根元の芯に、 つまようじを3本刺してビニール袋に 入れ、冷蔵庫に立てて保存。 →2~3週間ほど日持ち。 |
すぐに消費できないけど、冷凍して食感が変わるのは困る場合は、上記の保存方法だと長持ちさせられるのでおすすめです。
少し手間はかかりますが、日持ち期間を延ばすだけでなくシャキッと保存することも可能なので、ぜひ試してみてくださいね。
冷凍して食感が変わってしまっても、美味しく調理する方法があるので安心してください。
冷凍した場合は加熱料理にアレンジを!
冷凍するとシャキシャキとした食感には戻らないため、スープや雑炊、炒め物といった加熱調理する料理に使用しましょう。
冷凍したサニーレタスを電子レンジ等で解凍すると水分が出てベチャッとした食感になり、栄養素も流れ出るため、解凍せずに凍ったまま調理してくださいね。
サニーレタスの簡単チョレギサラダ by 元料理人の時短レシピ
冷蔵保存の場合はサラダがおすすめ♪
農家のレシピ】サニーレタスと海苔のスープ by FarmersK
冷凍保存の場合は、解凍せずにそのまま加熱料理!スープ
保存方法によって美味しく食べられる料理が異なるので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに通常のレタスについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひあわせてご確認ください♪
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結論|サニーレタスを長持ちさせるにはひと手間かけて冷蔵保存
- カットすると1~2日程度の日持ち
- 丸ごとだと工夫次第で長持ちする
- 冷凍保存も可能
- 変色や異臭があれば食べない
- 冷凍した場合は加熱調理に使う
サニーレタスは傷みやすい食材のため、保存するときは必ず冷蔵・冷凍保存しましょう。
たくさん買いすぎて余ったときは、冷蔵・冷凍した場合の日持ち期間や長持ちする保存方法を知っておくと、食材を無駄にすることもありません。
生だけでなく加熱調理にも利用するとおいしく食べ切れるので、ぜひいろいろ試してみてくださいね!