【執筆者:編集部 対島敬】
ししとうには賞味期限が記載されていないので、食べられるかは自分で判断しなければいけません。
日持ち期間の目安は常温で2~3日ほどで、冷蔵庫に入れると4〜5日ほど保存できます。
腐ると茶色く変色するほか、味や臭いに異変が起って食べられなくなるので、余ったら冷凍保存するのもおすすめです。
この記事ではししとうの日持ちについて便利な情報を、下記の項目にそって紹介します。
ししとうのこと
- 日持ち期間目安
- 腐って食べられないときの特徴
- 傷んでも食べられるときの特徴
- 正しい冷蔵・冷凍保存方法
ししとうがすぐに乾燥してしなしなになった経験がある人や、家庭菜園で大量に採れたときの保存方法を知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
ししとうの賞味期限はいつまで?日持ち期間目安も
生鮮食品のししとうは賞味期限の表示義務がないため、具体的な期限が示されていません。(※1)
そのため目安になりますが日持ち期間は常温が最も短く2〜3日ほどで、冷凍すると1ヶ月ほど日持ちする可能性があります。
常温 | 2〜3日ほど |
---|---|
冷蔵 | 4〜5日ほど |
冷凍 | 1ヶ月ほど |
ししとうは乾燥しやすく次第にしなびて品質が落ちていき、最終的に腐って食べられなくなります。
安全に食べるためには状態をしっかり確認し、腐っていないかを自分で判断しなければいけません。
腐るとどうなる?茶色い変色・カビの発生に要注意
ししとうが腐ると変色したり味や臭いに異変が起きて食べられなくなりますが、中には変化しても食べられる場合があります。
食べられない場合 | 食べられる場合 | |
---|---|---|
見た目 変色 |
・茶色に変色 ・虫に侵食されている ・カビが生えている |
・ヘタが枯れている ・ハリツヤがない ・皮が黒や赤に変色 ・種が黒く変色 |
臭い 匂い におい |
・腐敗臭 ・すっぱい臭い |
ー |
味 食感 触感など |
・すっぱい味 ・ドロドロと溶ける |
ー |
茶色くなったりカビたりしていつもとは違う状態なら、腐っている可能性が高いので食べずに処分しましょう。
食べられる場合の変化には、見た目や中身がいつもと違う色のこともあるので注意が必要です。
赤・黒の変色や黒い種のししとうは食べられる
ししとうの皮がこちらの写真のようにハリツヤはあるのに赤や黒に変色していた場合は、問題なく食べられます。
緑:クロロフィル
赤:βカロテン
(熟してる)
黒:ポリフェノール
(栄養の過不足やストレス)色が恐くても全部食べれます😆 pic.twitter.com/T810CrZ36s
— おーるにゃ工房 (ケモナーな人) (@rainpac5) November 9, 2021
栽培中に直射日光や温度などによるストレスを受けるとポリフェノールの一種である天然色素成分・アントシアニンが増加して黒ずみます。植物が自分の身を守るために起こす生理障害のため、食べても問題ありません。
また中身の種だけが黒い場合も、鮮度は落ちていますが安全に食べられる可能性が高いです。
ししとうはヘタや種から劣化が始まるため、新鮮さをはかるサインにもなりますよ。
赤いししとうやししとうの黒い種については、こちらの記事でも紹介しています。
詳しくはこの記事をチェック!
常温で放置すると鮮度を失うのが早いので、正しい保存方法を守って少しでも長く美味しさをキープしましょう。
ししとうの賞味期限を長持ちさせる保存方法
ししとうが手に入ったら新鮮なうちに冷蔵庫で保存するのがおすすめですが、長持ちさせたい場合は冷凍保存も可能です。
常温 | 推奨しない | ー |
---|---|---|
冷蔵 | パッケージのまま冷蔵 | 4〜5日ほど |
冷凍 | 平らに並べて保存袋に入れ冷凍 | 1ヶ月ほど |
お店では以下のような点を確認し、できるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。
- 皮にハリツヤがある
- ヘタの部分がしなびていない
- 全体的に鮮やかなみどり色
さらにちょっとした工夫を行ってから冷蔵すると通常の目安期間より長持ちするので、ぜひお試しください。
常温保存よりもひと手間かけて冷蔵庫保存しよう
常温でも直射日光の当たらない涼しい場所であれば一時的な保管はできますが、保存方法としてはおすすめできません。
乾燥しないようにひと手間かけて冷蔵保存すると、1週間以上の日持ちも期待できます。
- 茎をカットし、洗って水気を拭きとる
- 5〜6本ずつキッチンペーパーで包む
- ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する
この方法なら冷気が直接当たらないので、乾燥や低温障害によって鮮度が落ちるのを防げます。
食べ切るまでに1週間以上かかりそうなときやたくさん手に入ったときは、冷凍保存でより長持ちさせられます。
すぐに食べ切れないときは冷凍保存がおすすめ!
ししとうをすぐに消費し切れないときは、1ヶ月ほど日持ちする冷凍保存の活用がおすすめです。
- 茎をカットし、洗って水気を拭きとる
- 保存袋に入れ、重ならないよう平らに並べる
- 金属トレイの上に置き、冷凍室で保存
こちらのような一般的な冷凍用の保存袋であれば、Mサイズで1パック分(約15本)ほどが入ります。
重ならないように余裕をもって平らに並べ、酸化や乾燥を防ぐためしっかり空気を抜きましょう。
天ぷらやフリッターなどの加熱調理する場合、破裂を防ぐため1分ほど解凍して切り込みや串で穴を開けてから料理に使ってください。
また保存期間を過ぎそうなときや大量に収穫したときなどは、調理して冷凍する方法もあります。
作り置きを冷凍保存食にして長持ちさせよう
そのまま保存しても食べ切れないなら、冷凍できる常備菜・ししとう味噌を作るのがおすすめです。
ししとう味噌
材料
ししとう:2パック(約50本)
しょうが:15g
鷹の爪:お好みで
ごま油:少々
【合わせ調味料】
味噌:大さじ3
しょうゆ・砂糖・みりん:各大さじ1.5
- ししとうはヘタを切り落として小口切りに、しょうがはみじん切りにする
- 鷹の爪は種を取りのぞき小口切りにして、お好みで加える
- フライパンにごま油を広げ、しょうが・鷹の爪を先に炒める
- 香りが立ったら、ししとうを加えて炒める
- 合わせ調味料を加え、しっかり水気がなくなるまで炒める
冷凍する場合は小分けして、空気が入らないように薄く平らにしてラップしましょう。
重ならないように保存袋に入れて冷凍すると、1ヶ月ほど長期保存できます。
いっきに大量消費できるので、ししとうの保存に困ったときはぜひ作ってみてくださいね。
結論|ししとうの賞味期限が切れる前に正しく保存して食べ切ろう
-
- 常温だと品質が劣化しやすい
- 腐ると茶色くなり異臭がする
- 赤・黒に変色した皮や黒い種でも問題なく食べられる
- ペーパーに包んで冷蔵保存するとより日持ちする
- 食べ切れないときは冷凍で1ヶ月ほど保存できる
ししとうには賞味期限の記載がないため、茶色い変色や異臭がしないかをよく確認しましょう。
乾燥を防ぐ工夫をした冷蔵保存方法なら1週間以上日持ちする可能性もありますし、冷凍すればより長期保存も可能です。
大量に手に入って処理に困った時は、ぜひ冷凍できる作り置きも試してみてくださいね。