【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】
ししとうが腐ると、すっぱいにおいや変色しているなど、見た目やにおいで分かるようになります。
鮮度が落ち始めると中身や表面も徐々に変化してくるので、食べられるかどうかを見極めて早めに食べ切るようにしたいですね。
ししとうのこと
- 腐るとどうなる?
- 新鮮なものの見分け方は?
- 種が黒いときは食べても大丈夫?
- おすすめ保存方法は?
この記事では、鮮度が落ちたししとうが食べられるかの見分け方や、ちょっとした一手間で1ヶ月長持ちさせるコツを解説しています。
さらに、さっと作れる簡単ししとうレシピを紹介しているので、記事を参考に時間がない時やあと一品ほしい時に、保存しておいたししとうが活躍しますよ!
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
みつはし先生の公式ブログ・Twitter・Instagram
目次
ししとうの見分け方|腐るとどうなる?種が黒いときは?
ししとうが腐ると、茶色く変色したり、においや味がすっぱくなって食べられなくなります。
腐るなどで 食べられない |
傷みかけでも 食べられる |
新鮮な状態 | |
---|---|---|---|
見た目 変色 |
・カビが生える ・茶色になる ・中に虫がいる |
・ヘタの切り口が 枯れる ・皮にツヤがない ・しなびている |
・ヘタの切り口が 新しい ・皮にツヤハリがある ・鮮やかな緑 |
匂い 臭い におい |
・異臭 ・すっぱい |
- | - |
味 食感 触感など |
・すっぱい | - | - |
ししとうは、栽培中にイモムシが入って中が黒くなることがあります。
非常に見つけにくいですが、ししとうに小さな穴が開いていたらイモムシが侵食している可能性があるので、切って中を確認してみましょう。
このほかにも、種や表面が黒くなったししとうを見かけることもあります。
種が黒や茶色いのは大丈夫?食べられるししとうの見分け方
切ったししとうの種が黒い場合は、やや古くなっていますが食べても大丈夫です。
ししとうは鮮度が落ちると中の種が茶色や黒くなりますが、表面に腐ったような特徴がなければ食べられるので、早めに食べ切るようにしましょう。
また「種が黒いししとうは辛い」と言われることがありますが、辛いししとうを見分けられるかは、こちらを参考にしてください。
種が心配な方は、次の方法で下処理すると簡単に種を取り出すことができますよ。
- まな板にししとうを置き、手でごろごろ転がして板ずりする
- ししとうのヘタを切り落としたら、先端をつまんで叩き種を落とす
さらに、ししとうの中には表面が黒く焼けたようなものがありますが、これは腐ったものではありません。
「シシトウ」
なんでか黒くなってきた❗調べたら「黒あざ果」と言うらしい
原因は、高温低温での直射日光、水不足や肥料不足だそうです。肥料不足は無いので、このところの暑さが原因だな😩
食べる事は問題無い様です。捨てちゃいますけどね
f(^_^)#家庭菜園#野菜作り#プランター栽培 pic.twitter.com/8owC4RPEn5— 🍆プランター de 野菜 (@maruyama_kiyomi) July 26, 2021
「黒あざ果」になったししとうは、食べても問題ありません。
見た目が黒いと心配になりますが、これは紫外線が当たったり、水や肥料の不足によってアントシアニンが発生した生理障害なので、安心してくださいね。
さらに美味しいものを選びたいときは、大きさや表面にも注目してみてください。
ししとうを選ぶときは、形が小さいものが柔らかくて美味しいと言われています。
一方、赤みがあるものや表面に黒い筋があるもの、大きいものは食感が硬いので刻むなどして調理してくださいね。
新鮮なししとうならそのまま食べてもおいしいですよ!
詳しくはこの記事をチェック!
辛いししとうを見分ける方法はある?
辛いししとうは、ツヤがない、実が固い、種が少ないなどの傾向があると言われていますが、見た目や切っただけで見分けるのは、非常に難しいです。
ししとうが辛くなるのは、栽培中に水分が少ない、気温が高い、肥料が少ないなどのストレスによってカプサイシンが増えることが原因と言われています。(※1)
辛いか心配な方は、調理の前にししとうの切り口を少しなめて確かめてみるとよさそうですね。
さらにししとうを美味しくいただくには、新鮮なうちに適切に保存するのが大切です。
ししとうの正しい保存方法と保存期間
ししとうの保存は、新鮮なうちに冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
保存の適温は約10℃のため、常温よりも温度が一定している冷蔵庫で保存するようにしましょう。
さらに、1週間以上日持ちさせたいときや、家庭菜園などでししとうがたくさんできたときなどは、まとめて冷凍保存もできます。
常温 | 2〜3日 |
---|---|
冷蔵 | 4〜5日 |
冷凍 | 約1ヶ月 |
冷蔵保存での注意点や、冷凍保存方法について詳しく解説しているのでそれぞれ参考にしてくださいね。
冷蔵保存の場合
ししとうを冷蔵保存する場合は、約4〜5日が保存のめやすです。
ししとうをそのまま冷蔵庫に入れると、ししとうに冷気が直接当たり、乾燥してしなびたり低温障害を起こすので、買った時のパックやポリ袋に入れてくださいね。
さらに、冷蔵庫保存でもちょっとした一手間で保存期間を伸ばすことができます。
ししとうをキッチンペーパーに包んでからジッパー付き袋に入れると、余計な水分がつかないため冷蔵庫で1週間以上日持ちします。
ししとうがたくさん手に入ったときに試してみてください。
冷凍保存の場合
冷凍保存の場合は、次の手順で保存すると約1ヶ月日持ちします。
- 茎を切り落とし、ヘタを残しておく
- 洗って水気をよく切り、ジッパー付き保存袋に入れる
茎を切り落としておくと、調理時の手間が省けます。
ただし、ヘタまでカットしてしまうと、中に空気が入って内部に霜がつき風味が落ちてしまうので、注意してくださいね。
使うときは解凍せずそのまま加熱調理ができますが、加熱直前にししとう表面の何ヵ所かに包丁で切り込みを入れておくと、加熱中に種が弾けるのを防げます。
冷凍ししとうをストックしておくと、時間がないときにもこんな一品がさっと作れるようになりますよ♪
- 油で熱したフライパンに、包丁で切り込みを入れたししとうを入れて炒める
- 砂糖、醤油、酒を3:2:2で加えて絡める
また、中には赤いししとうが混ざることもありますが、基本的には食べても問題ありません。
赤くなる理由や赤いししとうならではの食べ方は、こちらをチェックしてくださいね。
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結論 | ししとうが腐る前に正しく保存して美味しく食べよう
- 腐ると異臭や全体が茶色くなる
- 皮にハリとツヤがあるものが新鮮
- 黒い種は早めに食べ切れば大丈夫
- 冷蔵保存はキッチンペーパーに包んで保存袋へ
- より日持ちさせたいときは冷凍保存
ししとうは、鮮度が落ちると中の種が黒くなることがありますが、表面に傷んでる様子がなければ食べられます。
表面がしなびてきたら、腐ってにおいや変色する前に早めに調理していただきましょう。
冷蔵庫ならパックやポリ袋に入れて約5日、冷凍なら約1ヶ月保存ができるので、新鮮なうちに下処理してししとうを美味しくいただいてくださいね。