【執筆者:編集部 大室康代】
市販のコーヒーゼリーは比較的賞味期限が長くて日持ちしやすいものが多く、正しく保存して未開封ならば賞味期限切れでも食べられる可能性があります。
しかし、手作りのコーヒーゼリーは空気中の菌が付きやすく傷みやすいため、日持ちは2日程度と考えて早めに食べ切りましょう。
市販のコーヒーゼリーは、商品により保存方法も違うため、下記のようなことを調べてみました。
コーヒーゼリーのこと
- 市販品や手作りの賞味期限
- 賞味期限切れでも食べられるか?
- 食べられない状態とは?
- 正しい保存方法と冷凍方法
賞味期限切れ後に食べられる期間や、ゼリーを冷凍して食べる時の注意点などを載せていますので、最後までご覧くださいね。
目次
賞味期限切れのコーヒーゼリーは食べられる?手作りの日持ちも
市販のコーヒーゼリーは比較的賞味期限が長く、多少の期限切れでも食べられる可能性がありますが、手作りの場合や開封後は日持ちしないため、早めに食べましょう。
主なメーカー | 賞味期限 | |
---|---|---|
市販品 | 雪印 CREEM SWEETS カフェゼリー |
18日程度 |
グリコ カフェゼリ― |
22日程度 | |
カルディ モカキリマンジャロ |
1ヶ月程度 | |
業務スーパー 牛乳パック型 |
2ヶ月程度 | |
マルハニチロ コロンビア珈琲ゼリー |
6ヶ月程度 | |
手作り・ 開封後 |
お早めに(2日程度) |
市販品は材料の違いや製法の工夫によって、手作りより長く日持ちします。
市販品が日持ちする理由|賞味期限と消費期限
市販品のコーヒーゼリーが日持ちするのは、完全無菌状態で作られて空気中の菌に触れないよう加工されているからです。
市販品コーヒーゼリーには傷みやすい食品に付く消費期限ではなく、比較的傷みにくい商品に付く賞味期限が設定されており、期限切れでもすぐに品質の安全性に問題が出るわけではありません。
- 賞味期限…品質に変わりなく美味しく食べられる期限のこと
- 消費期限…安全に食べられる期限のこと(5日以内の物が多い)
賞味期限は、さまざまな検査をして食品の安全性を保てる期間を算出し、それにさらに安全係数(多くは0.8を使用)をかけて最終的な期間を設定します。(※2)
これは、正しい保存方法を守った未開封時の期限なので、保存方法を間違えると賞味期限内でも食べられない状態になりますから注意しましょう。
賞味期限切れ後の食べられそうな日数は、安全係数を用いて逆算すれば算出できますよ。
賞味期限切れ後の食べられる期間|1週間・1ヶ月後は?
市販のコーヒーゼリーの賞味期限切れ後、食べられそうな日数の目安は「賞味期限÷0.8」で算出できます。
もともとの賞味期限の長さに左右されるため、たとえば比較的賞味期限が短い雪印のカフェゼリー(18日程度)と、サクラ食品のコーヒーゼリー(2ヶ月程度)では、期限切れ後に食べられそうな期間が異なります。
また、賞味期限が長いマルハニチロコロンビア珈琲ゼリー(半年程度)と合わせて、実際に計算してみました。
便宜上1ヶ月=30日で計算しています。
雪印 CREEM SWEETS カフェゼリー |
サクラ食品 プレミアム キリマンジャロ ブレンド コーヒーゼリー |
マルハニチロ コロンビア 珈琲ゼリー |
|
---|---|---|---|
設定された 賞味期限 |
18日 | 60日 | 180日 |
検査により 算出された日数 |
約22日 | 75日 | 約225日 |
期限切れ後 食べられる日数 |
約4日 | 15日 | 約45日 |
商品によっては1週間~1ヶ月程度は期限切れでも食べられそうな場合もありますが、もともとの賞味期限が短いものは期限内に食べ切った方が良さそうです。
ちなみにコーヒーゼリーに付属しているクリームやほかのゼリーの賞味期限は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
多少期限切れでも食べられる可能性があるものの、コーヒーゼリーを高温状態で置いたり保存状態が悪かったりすると賞味期限内でも食べられない状態になることがあるため、注意が必要です。
コーヒーゼリーが腐ると?食べられない状態
コーヒーゼリーが痛みやすいのは、ゼリーが水分の多い食品で、空気中や容器の微生物が付くと増殖しやすくカビが生える・腐敗に繋がるからです。
市販のコーヒーゼリーも開封後は空気に触れるため、保管せず早めに食べ切るようメーカーも推奨しています。
下記のような状態が出たら食べないで処分しましょう。
- カビが生えている
- 腐敗臭・消毒の様な臭い
- 少し食べると味がおかしい
コーヒーゼリーに限らず、ゼリーは正しい方法で保存して、菌の繁殖を防ぐことが大切です。
コーヒーゼリーの保存方法|常温・冷蔵・冷凍
市販のコーヒーゼリーは、製法や材料の工夫で常温保存ができる物もありますが、商品によって保存方法が異なるため必ず記載された方法で保存してくださいね。
未開封 | 常温 | △ ・直射日光を避けて冷暗所に保管 ・常温保存可の物以外は不可 |
---|---|---|
冷蔵 | 〇 | |
冷凍 | △ ・食感が変化する ・半解凍は好みによる |
|
開封後 | 早めに食べる(当日中) |
手作りのゼリーは菌の増殖を抑えるため、必ず10℃以下の冷蔵庫で保管してください。
菌を抑えるといえば冷凍保存が定番ですが、コーヒーゼリーに限らずゼリーは冷凍保存を推奨していません。
ゼリーが冷凍保存に向いていない理由
ゼリーは解凍する時に水分が抜けて(離水)、プルンとした食感が損なわれてしまうため、保存するという意味での冷凍はおすすめしません。
しかし、冷凍して半解凍するとシャーベットのような食感になるため、試してみるのも良いでしょう。
コーヒーゼリーを冷凍した場合は、半解凍で崩して牛乳に入れて飲むと美味しいですよ♪
手作りする時は、凝固剤を工夫すると冷凍できることもあります。
手作りを保存する場合は凝固剤を工夫して
コーヒーゼリーを手作りする場合は、凝固剤によって食感が変わるため、お好みや保存期間などに合わせて選んでみてください。
ゼラチン | 寒天 | アガー | |
---|---|---|---|
凝固後に 溶ける温度 |
25℃以上 (暑い時期 常温で 溶ける) |
70℃以上 (常温で 溶けない) |
60℃以上 (常温で 溶けない) |
固まる 温度 |
20℃以下 (冷蔵庫) |
40~50℃ (常温) |
30~40℃ (常温) |
保てる 温度 |
冷蔵 | 常温 | |
食感 | 一番滑らか ふるふる |
ほろほろ | ぷるぷる |
冷凍時 | 解凍時に 離水しやすい |
離水 しにくい |
持ち運ぶ時に溶ける心配もなくプルンとした食感もあるため、手作りゼリーを持ち運ぶ時は、アガーを使うのがおすすめです。
こちらのイナアガーFは冷凍・解凍に対応しており、解凍後も食感が変わらずに済むので便利ですよ!
他の凝固剤で作ったゼリーは、冷凍すると食感が変わってしまうため、普段の保存は冷蔵を基本にすると良いでしょう。
結論 | 賞味期限切れのコーヒーゼリーは必ず状態を確認しよう
- 賞味期限切れは商品によって食べられる可能性がある
- 手作りは2日程度の日持ち
- カビや腐敗臭がしたら食べない
- 保存する時は商品に記載してある方法を必ず確認しよう
- 冷凍保存はおすすめしない
コーヒーゼリーは、商品によって賞味期限や保存方法に違いがあるため、購入後必ず記載してある保存方法・賞味期限を確認しましょう。
正しく保存してあり未開封であれば、賞味期限切れ後も食べられる可能性がありますが、賞味期限が1ヶ月無い物は、賞味期限内に食べた方が安全です。
コーヒーゼリーを冷凍して食べたい時は、半解凍にすると食感の変化をあまり感じず食べられますが、保存には適していないため注意してくださいね。