【執筆者:編集部 芦川真理】
レトルトハンバーグは賞味期限切れをしても食べられる可能性があります。
しかし、期限切れをしてからどのくらい大丈夫なのかは賞味期限により異なり、さらに保存状態によっては食べられない場合もあります。
この記事ではレトルトハンバーグを美味しく安全に食べるために、以下の項目について紹介します。
レトルトハンバーグのこと
- メーカー別の賞味期限と期限切れ後の日持ち目安
- 食べられない状態の見分け方
- レトルトと真空パックの違いとは
- 正しい保存方法とアレンジレシピ
賞味期限切れから1週間過ぎたらどのように判断すればいいのか、レトルトや真空パックの違いがわからず不安な方にも役立つ記事なので、ぜひ参考にしてください。
目次
レトルトハンバーグの賞味期限切れは食べられる?
レトルトハンバーグは賞味期限切れをしても食べられる可能性がありますが、どのくらい大丈夫なのかは商品によって異なります。
スーパーやコンビニでよく見る冷蔵品の賞味期限は、1ヶ月程の商品が多いようです。
石井のハンバーグ 「チキンハンバーグ」 |
30日 |
---|---|
マルシンフーズ 「マルシンハンバーグ」 |
30日 |
福富ハム 「肉厚ハンバーグ」 |
35日 |
ほかにも、冷凍タイプや常温保存が可能なレトルトハンバーグもあり、それぞれ賞味期限が異なるのでパッケージを確認しましょう。
どの商品も日持ちする食品に表示される賞味期限が設定されているため、賞味期限切れ後でも食べられる可能性があります。
消費期限:安全に食べられる期限
しかし、賞味期限によって期限切れ後の日持ちは変わるため、一概にいつまで大丈夫とは言い切れませんが、目安を調べるのは可能です。
賞味期限切れ後1週間・2ヶ月・半年でも大丈夫?
賞味期限切れ後いつまで食べられるのかは、賞味期限により違うため商品ごとに異なります。
賞味期限切れ後の日持ち目安を知るためには、賞味期限の設定方法から計算する必要があります。
メーカーが検査を行い算出した日持ち期間に、安全係数(おもに0.8)を掛け算したものが賞味期限です。(※2)
賞味期限と安全係数を使って逆算をすれば、およそですがメーカーが算出した期限がわかるため、賞味期限切れ後の日持ち目安を調べられます。
たとえばこちらの神戸開花亭レトルトハンバーグは、製造日から240日(およそ8ヶ月)後が賞味期限として設定されています。
こちらの備蓄向けのイザメシのレトルトハンバーグは、製造日から1,080日(およそ3年)後です。
これらの商品の例にして、賞味期限切れ後どのくらい食べられるのか目安を確認しました。
神戸開花亭 | イザメシ | |
---|---|---|
賞味期限の日数 | 240日 | 1,080日 |
検査で算出した期限 (推測) |
300日 | 1,350日 |
期限切れ後食べられる 期間の目安 |
70日 | 270日 |
賞味期限が長いと、賞味期限切れ後の期間も長くなるため、商品によって期限切れ後どのくらい食べられるのかが全く違うのがわかります。
また、メーカーは賞味期限切れ後の商品を食べるのを推奨していないため、食べる場合はあくまで自己責任となるため注意してください。
賞味期限切れをしていなくても保存状態が悪いと、パックの見た目に変化が出るため、食べられる状態か見分けるときの参考にしましょう。
パックが膨らんでいたらボツリヌス菌が増殖している可能性大
レトルトや真空パックのハンバーグの袋が膨らんでいたら、食べずに処分しましょう。
パックが膨らんだ状態とは、食中毒の原因となるボツリヌス菌が増殖をしている可能性が高いため非常に危険です。(※3)
真空パックのような、加圧加熱殺菌をしていない密封だけされた商品は、常温保存ができません。
しかし、見た目がレトルト食品にそっくりな真空パックの商品も存在しているため、勘違いをして常温保存してしまうケースもあるようです。
そのため見た目だけで判断せず、パッケージに要冷蔵、10℃以下で保存など記載がないか必ず確認をしましょう。
賞味期限切れをしていないのにパックが膨らんでいたら、保存状態が悪く食中毒菌が増殖していると判断して、食べずに処分してくださいね。
ハンバーグはレトルトだけではなく、手作りを食べる機会も多いのでこちらの記事もあわせて確認しておきましょう。
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食べられない状態を防ぐためにも、レトルトハンバーグの正しい保存方法も確認しておきましょう。
レトルトハンバーグの保存方法とアレンジの仕方
レトルトハンバーグは、商品によって保存方法が異なるため、必ずパッケージを確認しましょう。
レトルト | 真空パック | チルド | |
---|---|---|---|
常温 | 〇 (高温多湿 直射日光を 避ける) |
NG | |
冷蔵 | - | 〇 | 〇 |
冷凍 | - | - |
レトルトは、常温保存ができるようにパッケージに工夫と殺菌処理がされているため、冷蔵・冷凍する必要がありません。
チルドとは、0~10℃の温度帯を指しているため、おもに冷蔵庫に入れて保存する商品に記載されています。
前述したように、レトルト食品のパッケージに似た真空パックの商品もあるため、違いを知って正しく保存しましょう。
真空パックやチルドは冷蔵・冷凍?レトルトは常温保存しよう
商品によって推奨される保存方法は冷蔵、冷凍、常温保存とバラバラです。
正しく保存するためにも、購入時や保管前にパッケージに記載された保存方法を確認しましょう。
たとえば、石井食品から出ている常温保存ができるチキンハンバーグのパッケージは、光を通さない袋に、常温保存の文字がしっかり書かれています。
また、こちらは石井食品の冷蔵のチキンハンバーグは、密封されたパッケージに要冷蔵と書かれています。
また、真空パックの場合、冷蔵と冷凍商品どちらも取り扱いがあります。
チルドハンバーグは、0~10℃での保存が推奨の商品なので、冷凍はせずに冷蔵保存をしましょう。
賞味期限切れや食中毒菌が増殖する環境にしないためにも、購入時や保管前に保存方法を忘れずに確認してください。
とはいえ、賞味期限が近くなってもなかなか食べきれないときもあるため、アレンジレシピも覚えておきましょう。
賞味期限切れを防ぐアレンジレシピ
賞味期限切れが近いハンバーグをすぐ消費したいときは、アレンジをして食べてみましょう。
大胆にハンバーグを崩してパスタの具材にする作り方もあります。
ハンバーグでボロネーゼ
材料
パスタ:100g
ケチャップ:大さじ1
ソース:大さじ1
レトルトハンバーグ:1袋
- パッケージに記載された方法でハンバーグを温める
- フライパンにハンバーグを入れて火にかけながら崩す
- ケチャップ・ソースを加えて味が整ったらゆでたパスタを入れる
パスタをうどんに変えたり、ご飯の上にハンバーグとチーズをのせて焼いてハンバーグドリアにしたり、少しのアレンジで違った味わいを楽しめますのでぜひ試してください。
結論|レトルトハンバーグは賞味期限切れ前にアレンジして食べる
- 期限切れ後食べられる可能性あり
- 未開封で正しく保存をしないと食中毒の危険性
- 常温保存はレトルトのみ可能
- 見た目で判断せず保存方法を確認
- アレンジをして期限切れを防ごう
レトルトハンバーグは賞味期限切れ後でも、未開封で正しく保存していれば食べられる可能性があります。
しかし、保存状態が悪いと食中毒の原因となるボツリヌス菌が増殖する可能性があるため、少しでも不安を感じたら食べないでください。
安全に食べるためにも、レトルトのパッケージにとらわれずに、記載された保存方法を必ず確認してから保管しましょう。
パスタやうどんなど、麺類を使ったアレンジレシピもあるので、ぜひ活用して期限切れ前に食べ切ってくださいね。