【執筆者:編集部 芦川真理】
賞味期限切れをした緑茶は、未開封で保存方法を守っていた場合飲める可能性が高いです。
しかし、保存状態が悪ければ未開封で賞味期限以内でも、劣化が進んでしまい飲めない状態になるため注意が必要です。
この記事では緑茶の風味を落とさずに、美味しく飲むための以下の項目を紹介します。
緑茶のこと
- 市販品の賞味期限目安
- 期限切れをしても飲めるのか
- 飲める状態の見分け方
- 品質低下をおさえる保存方法と古い茶葉の活用法
茶葉だけではなくペットボトルのお茶の賞味期限切れや、古い茶葉の活用法が知りたい人にも役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
賞味期限切れの緑茶は腐る?飲める状態の見分け方
緑茶には日持ちする商品に表示される賞味期限が設定されているため、賞味期限切れをしても飲める可能性があります。
しかし、賞味期限切れ後いつまで飲めるかは、設定されている賞味期限によって変わるため、一概にいつまで飲めると言い切れません。
茶葉 | 10~12ヶ月程 |
---|---|
ペットボトル | 9ヶ月程 |
ティーバッグ (お茶パック) |
10ヶ月程 |
茶葉、ペットボトル、ティーバッグの扱いがある大手飲料メーカーの伊藤園の場合、緑茶の賞味期限は9~12ヶ月程の商品が多いようです。
また、メーカーによって賞味期限は変わるため、必ずパッケージに記載された期限を確認しましょう。
賞味期限がどのように設定されているのかわかると、賞味期限切れした後に飲める期間の目安がわかります。
賞味期限切れをしても飲める可能性あり
賞味期限が設定された緑茶は、未開封で正しく保存した場合、期限切れ後も飲める可能性があります。
賞味期限は余裕をもって設定されているため、期限切れ後も安全に飲める場合が多いです。
そのため、賞味期限と安全係数を使って計算をすれば、目安ですが賞味期限切れをしてからどのくらい飲めるのか推測できます。
賞味期限の日数÷安全係数(0.8)=メーカーが算出した日数(推測)
前述した伊藤園の商品の賞味期限を例にして、期限切れ後どのくらい飲めるのか目安を計算しました。
茶葉 | ペットボトル | ティーバッグ (お茶パック) |
|
---|---|---|---|
賞味期限の日数 | 360日 | 270日 | 300日 |
メーカーが 算出した日数 (推測) |
450日 | 337日 | 375日 |
期限切れ後飲める 期間の目安 |
90日 | 67日 | 75日 |
賞味期限が長い方が、賞味期限切れ後に飲める可能性のある期間も長くなるというのがわかります。
また、未開封で正しく保存した場合に限るため、少しでも心配な時は飲まないようにしましょう。
保存状態によっては未開封であっても劣化が進んでいる場合があるため、飲める状態か必ずチェックしてみてください。
茶葉・ペットボトルのお茶が飲めるか見分ける方法
緑茶は形状にかかわらず、未開封で正しく保存していれば腐りにくい商品といえます。
なぜなら食品を腐らせる原因となる微生物の増殖をおさえるために、衛生管理が徹底された工場内で製造をしてから、品質を保つためにパッケージも工夫をして販売しているためです。
しかし、開封後時間が経過したものや、未開封でも賞味期限切れをした緑茶の場合は、劣化が進んでいる場合があります。
茶葉 ティーバッグ |
ペットボトル | |
---|---|---|
見た目 変色 |
茶色に変化 | カビが生える 浮遊物がある |
臭い 匂い におい |
香りがしない 異臭 |
|
味 食感 感触など |
緑茶の味がしない すっぱい |
茶葉やティーバッグの場合、劣化をしても見た目ではわかりにくいですが、においを吸着する力が強いため、緑茶の香りがしない・ちがうにおいを感じるなら劣化が進んでいる可能性が高いです。
ペットボトルは開封後保存状態が悪いと腐る可能性が高いため、早めに飲むのがおすすめです。
また、茶葉やティーバッグは、水出しとお湯出しどちらでも作れるものがあるので、淹れ方によって日持ちにちがいがあるのか調べてみました。
水出し・お湯出しで日持ちに違いはある?
水出し・お湯出しによる日持ちの差はあまりありません。
腐る原因となる微生物が増殖しやすい環境は、水出しでもお湯出しでも同じくらいの条件のためです。
水出しのお茶は、冷蔵庫の中のように低い温度の状態でも作れるため、微生物が増殖しやすい温度になりません。
しかし、低温では増殖をおさえられても、微生物を死滅させられないため、水出しのお茶を作る容器やティーバッグが清潔でないと傷みやすい環境になってしまいます。
水出し・お湯出しどちらの場合でも、作り方次第で傷みやすくなるため、冷蔵庫に入れれば安心と過信せずになるべく早めに飲みましょう。
緑茶だけではなく、麦茶やほうじ茶などのお茶についての日持ちや保存方法もあわせて確認してみてください。
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緑茶の賞味期限切れを防ぐためにも、正しい保存方法を知って美味しいうちに飲み切りましょう。
緑茶の保存方法|古い茶葉の活用法とは?
緑茶は商品によって保存方法が異なるうえに、未開封・開封後でさらに変わるため注意が必要です。
茶葉 ティーバッグ |
ペットボトル | |
---|---|---|
常温 | ・高温多湿を避ける ・冷暗所 |
・未開封のみ可 ・高温多湿、直射日光を 避ける |
冷蔵 | 未開封のみ可 (開封後は注意点あり) |
開封後は早めに飲む |
冷凍 | 冷凍対応ボトルのみ可 |
茶葉、ティーバッグは開封後に冷蔵か冷凍すると、冷蔵庫内のにおいを吸収してしまい、風味が落ちるため避けてください。
ペットボトルは、ボトルが破裂する恐れがあるため基本は冷凍不可ですが、商品によっては冷凍可能なボトルもあるため、パッケージを確認してください。
茶葉はとてもデリケートなので、保存方法を間違えるとすぐに劣化してしまいます。
気をつけてほしいポイントをおさえて、上手に保存しましょう。
茶葉を美味しく保存するコツ
茶葉の品質低下をおさえて保存するには、湿度・酸素・光・高温・移り香(うつりが)に注意を払う必要があります。
- 遮光性のある密閉容器に入れる
- 冷暗所で保管
また、劣化を気にせずに茶葉を美味しいうちに飲み切りたいなら、開封後2週間~1ヶ月程度で飲み切れるような少量タイプを購入する方法もあります。
いつでも手軽に美味しい緑茶を飲みたいときには、ペットボトルなら常温で長期保存できますよ♪
なかなか使い切れずに、茶葉を賞味期限切れさせてしまったときに、ひと工夫で飲める状態にしたり、飲む以外に活用する方法もあります。
緑茶をほうじ茶にする方法とは?飲む以外のお茶っ葉の利用法
緑茶がなかなか消費できずに古くなってしまったら、フライパンで緑茶を炒ってほうじ茶にしてみましょう。
- フライパンに緑茶を入れて火をつける
- こげないように菜箸で混ぜながら炒る
- 葉の色が茶色になり香ばしいにおいがしたらできあがり
また、緑茶が持つにおいを吸収する働きを活用して、消臭剤代わりに使う方法もあります。
茶葉を容器に入れて冷蔵庫や電子レンジの中に入れたり、布に包んでからにおいがこもるシンク下や靴箱の中に入れたり、室内のいたるところで活用可能です。
賞味期限切れをしてからずいぶん経ってしまって、捨てるのがもったいないときにぜひ使ってみてください。
結論|賞味期限切れをした緑茶は消臭剤として活用してみよう
- 賞味期限はおよそ9~12ヶ月程
- 未開封で正しく保存していたら賞味期限切れ後も飲める場合あり
- 劣化が進むと異変があらわれて飲めない状態とわかる
- 茶葉はデリケートなため保存容器や保管場所に気を配る
- ほうじ茶にして飲むことも消臭剤として活用も可能
賞味期限切れをした緑茶は、飲める可能性がありますが、保存状態によっては劣化が進んで飲めない場合もあります。
メーカーも期限切れをした緑茶を飲むのをおすすめしていないため、少しでも保存状態に不安を感じるときは飲むのを控えましょう。
風味が落ちたと感じたら炒ってほうじ茶にして飲む方法もあります。
古くて飲むのが心配なら茶葉が持つにおいを吸収する力を活用して、室内の消臭剤に利用できますので、ぜひ試してみてください。