我が家の冷蔵庫には必ずお茶が常備されています。
普段は日持ちをあまり気にしないのですが、旅行などで数日家を空けると、そのあと飲めるのか不安になります。
水出しより煮出しの方が日持ちするという話も聞いたことがあるのですが、本当なのかよくわかりません。
そこで、今回はお茶の日持ちについてきちんと調べてみました。
- お茶の日持ちはどれくらい?常温・冷蔵庫保存の違い
- 市販のお茶の賞味期限はどれくらいか?
- お茶は腐るとどうなるのか
- お茶の正しい保存方法とは?冷凍保存はできるのか
- 日持ちする美味しいお茶の作り方
作るのが面倒な時はペットボトルのお茶を利用する場合もあると思いますが、ペットボトルの賞味期限、開封後の日持ちについても調べてみました。
腐るとどうなるか見分け方や、日持ちする保存方法なども解説します!
これを読めば、お茶を安全に無駄なく飲み切れるようになりますのでぜひ参考にしてくださいね。
目次
お茶の日持ちは冷蔵庫や常温でいつまで?水出しや煮出しなど徹底調査!
お茶は自宅で作って常備しておくと重宝しますが、手作りだといつまで日持ちするのかよくわかりませんよね。
まずは自宅で作る場合のお茶の日持ちから解説していきます。
日持ちの目安はこの通りです。
常温保存 | 夏 : 半日程度 冬 : 1日程度 |
冷蔵庫保存 | 水出し、煮出しともに2~3日程度 |
冷凍保存 | 1ヶ月程度 |
水筒 | 当日中 |
ご覧の通り、お茶は常温だとあまり日持ちしません。
常温保存するというよりも、煮出しして常温で冷ましておける期間ととらえた方が良いかもしれません。
やかんで煮出してそのまま常温放置、なんてことをしていると腐る場合があるので、基本は冷蔵庫での保存になってくるかと思います。
5日くらいまでなら健康の被害なく飲めるとは思いますが、安全に美味しく飲める期間は2~3日です。
ちなみに、「水出しより煮出しの方が日持ちする」という意見もありますが、日持ちに関してはどちらでもあまり変わらないようです。
水出し・煮出しの日持ちがあまり変わらない理由
水出し、煮出しともに腐敗を抑える要因があります。
- 水出しの場合:水道水に含まれる塩素(カルキ)が腐敗を抑える
- 煮出しの場合:沸騰により塩素はなくなるが菌も死滅するので腐敗を抑える
というわけで、結果的に日持ちという点ではどちらもあまり変わらないようです。
ズボラな我が家ではやかんでお茶を沸かすのではなく、沸騰させた熱湯を容器に入れて作っているのですが、これも日持ちは2~3日ということですね。
冷蔵庫で保存したとしても、日持ちは長くないのでお茶は早めに飲んでしまいましょう。
特に麦茶の場合は、麦に菌の好物である「でんぷん」が含まれているため、傷みやすいので注意です!
水筒などに入れて持ち歩くという場合もあるかと思いますが、この場合当日中が目安です。
口を付けて飲むタイプのものは、特に菌が繁殖しやすくなるので、半日くらいで飲み切る方がベターです。
続いて、市販のお茶の調味期限を確認しましょう。
市販のお茶の賞味期限について
ペットボトルや紙パック、お茶パック(ティーバッグ)の賞味期限を確認してみましょう。
代表的な商品をいくつかピックアップしてみました。
紙パック | セブンプレミアム 麦茶 1L | 8日 |
伊藤園 健康ミネラル麦茶 250ml | 9ヶ月 | |
ペットボトル | セブンプレミアム むぎ茶 600ml | 5ヶ月 |
伊藤園 お~いお茶 緑茶・ほうじ茶・玄米茶 525ml | 9ヶ月 | |
伊藤園 健康ミネラル麦茶 650ml、2L | 12ヶ月 | |
ティーバック | 伊藤園 お~いお茶 (個包装) 緑茶・ほうじ茶・玄米茶 | 9ヶ月 |
伊藤園 香り薫るむぎ茶 | 12ヶ月 |
紙パックの場合、商品によって賞味期限が大きく違うので注意してください。
10日もたない商品から、9ヶ月までとかなり幅が広いですね。
ペットボトルの場合は比較的日持ちが長く、短くても5ヶ月、長いと1年程度といったところです。
お茶パック(ティーバッグ)も同じく1年程度の賞味期限が多いようですね。
ちなみにこれらの賞味期限は未開封の場合です。
開封した場合の日持ち目安はこの通りです。
開封後の日持ち目安
- 口を付けた場合:当日中
- 口を付けていない場合:冷蔵庫で2~3日
口を直につけてしまうと日持ちしません!
量が多い場合は、必ずコップなどに移し替えて飲み、冷蔵庫で保存しましょう。
お茶の日持ちや賞味期限の目安はわかりましたが、保存状態などによっては期限内でも腐ることがあります。
最終的にお茶が腐っているかどうかは自分で判断する必要があるので、見分け方をご紹介します。
お茶は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!
夏の暑い時期に車内にペットボトルのお茶を放置して、翌日にはすでに変な臭いがしていたことがあります。
このようにお茶は腐ると臭いや味に違和感がでてきます。
腐るとどうなるか、見分け方を具体的にご紹介しますね。
- 酸っぱい・苦い味になる
- 変な臭いがする
- ぬめりやとろみが出てくる
- カビが生えている(浮遊物が漂っている)
- 色が変化している
白いかすや黒いかすが沈殿している場合は、パックのカスなどの可能性があり、その場合は問題なく飲めます。
ただし、保存していて急に白い物が出てきたらカビの可能性が高いです!
残念ながら飲めませんので諦めましょう。
なぜお茶が腐るのか、その原因についても解説します。
お茶が腐る原因とは
お茶に限らず、食品が腐る原因は「雑菌」です。
水出し・煮出しともに腐る期間がそれほど変わらないのも、塩素や煮沸により菌を抑える要素がそれぞれにあるからでしたね。
この雑菌は空気中どこにでもいるので、なるべく菌に触れる回数を減らしたり、繁殖を抑えることが大切です。
菌は「高温」になると、とても繁殖しやすくなります。
冬よりも温度が高い夏は腐りやすいですし、高温になりやすい車内は腐りやすい環境ということです。
常温に置いておく時間はなるべく短くして、冷蔵庫に保存しましょう。
また、ペットボトルや水筒の飲みかけという場合も、温度変化に弱いため雑菌が付きやすく腐りやすいです。
魔法瓶のような温度調整ができる場合でも、飲むたびに雑菌がつきますので、あまり過信しないようにしましょう。
今日夕方に水筒のお茶飲んでからお腹間欠的に痛いんですけどお茶が腐ってたくさい
— 2560 (@_amy_ama_) July 25, 2019
このように腐ったお茶を飲むとお腹を壊してしまう可能があるので、注意してください!
水筒に入れる場合、氷にしたお茶を入れておくと温度が上がるのを抑えてくれますよ。
お茶の味が薄くなるということもないので、おすすめです。
市販品の賞味期限切れの場合は
ペットボトルやお茶パックなどが賞味期限切れになってしまった場合は、もう飲めないのでしょうか?
結論を言うと、安全に食べられる期間を示す消費期限とは違い、賞味期限は美味しく食べられる期間を示すので、多少賞味期限が切れても飲めます。
賞味期限は多少余裕をもって設定されており、1.2倍程度の期間は問題ないようです。
※賞味期限の設定方法は、【試験でクリアした期限 × 0.8程度の係数】のため、設定される賞味期限の1.2倍程度なら大丈夫と言われています。
ただし、明確な安全の期間はわからないので、腐っているかどうかの目安を参考に、自己責任で飲むようにしましょう!
※賞味期限は未開封の場合の期限ですので、開封後はなるべく早めに飲みましょう。
菌が腐る原因がわかったところで、正しい保存方法はどうすればいいのでしょうか。
この点も詳しく説明していきます。
お茶の正しい保存方法!冷蔵庫や冷凍庫で保存するときの注意点は?
未開封のペットボトルなら常温保存できますが、開封後や作ったお茶は常温で保存できないので、冷蔵庫か冷凍で保存しましょう。
保存するときのポイントは、「菌をなるべく繁殖させない」ことです。
それぞれの保存に際しての注意点をまとめました。
冷蔵庫での保存方法
冷蔵庫で保存する場合は以下の点に注意して保存しましょう。
- 煮出しの場合は粗熱を取ってから冷蔵庫に入れる
- 容器は清潔に保つ(熱湯消毒がベスト)
- お茶パックを入れっぱなしにしない
- 口をつけない
- なるべく温度を変化させない
- 継ぎ足しはしない
容器は、蓋のパッキンの部分なども含めて清潔にしておきましょう。
できれば熱湯消毒できると安心なので、耐熱性の容器が良いですね。
プラスチック製の容器だと傷がつきやすく、菌が繁殖する原因になってしまうため、なるべくガラス製がおすすめです。
煮出しの場合は、熱いままだと周りの食品を傷ませる原因になるため、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れてくださいね。
お茶パックを入れっぱなしにすると、菌が繁殖しやすくなったり苦みが出てきたりするので、早めに取り除きましょう。
また口をつけると、唾液が菌を増殖して傷みやすくなるので、必ずグラスに注いで飲むようにしてください。
冷凍の保存方法
お茶は冷凍保存もできます。
冷凍する場合は、製氷皿で作ると便利です。
氷の代わりに入れておくと、味が薄くならずに冷たさを持続できるので、特に夏は重宝します。
家を長く空ける予定がある時は、冷凍しておくというのもいいですね。
また、最近では冷凍用のペットボトルも販売されています。
屋外レジャーなどの際は、最初から冷凍されているお茶を持って行ってもいいですね。
市販のお茶の保存方法について
ペットボトルや紙パックのお茶は常温保存できます。
なるべく直射日光を避けた涼しい場所に保存し、開封後は冷蔵庫に保存してくださいね。
また、お茶パックも常温保存可能で、開封後も常温で保存できます。
湿気や酸素が苦手なので、密閉できる容器か袋に入れて保存しておきましょう。
正しい保存方法が理解できたので、美味しい作り方もきちんと押さえておきましょう!
日持ちする美味しいお茶の作り方!煮出しや水出しするときのコツ
市販のお茶パックは、煮出しでも水出しでも大丈夫なものが多いですね。
水出しでも煮出しでも、日持ちに大きな違いはありませんが、なるべく雑菌が繁殖しないように作るのが日持ちするポイントです。
それぞれの作り方の利点や美味しく作るコツをお伝えします。
水出しの場合
水出しの最大のメリットは、手間がかからないことですね。
面倒くさがりの私はもっぱら水出しです。
麦茶を美味しく作るコツは以下の通りです。
- 容器にパックを入れる
- パックがかぶるくらいの熱湯を入れ、1分蒸らす
- 1パックにつき1Lになるように水を入れる
- 1~2時間経ったらパックを取り出す
ポイントは「蒸らす」ことです!
美味しいコーヒーも豆を蒸らしたりしますよね?
お茶も同じように少し蒸らしてあげると、水出しでも美味しく作ることができます。
容器を熱湯消毒したりパックをきちんと取り出しておくと、菌の繁殖を抑えて日持ちも良くなります。
しかし緑茶の場合は、熱湯だと渋みの原因である「カテキン」が多く抽出されてしまいます。
一度沸騰させてお湯をさましてから水出しすると、美味しくできますよ。
煮出しの場合
作るのに多少手がかかるのが難点ではありますが、昔ながらの製法である煮出しは、香りやコクが出るので美味しいですよね。
せっかくの味を損なわせない、美味しく作るコツを確認しましょう。
- やかんに水を入れて火にかける(1パックにつき水1L)
- 15分ほど沸騰させ、パックを入れる
- そのまま3~10分ほど煮立ててから、パックを取る
- 流水や氷水を張った大きめの鍋などに入れ、粗熱を取る
- 冷めたら容器に入れ替えて冷蔵庫で保存する
殺菌効果のために、15分くらい沸騰させておくと安心です。
水から煮出すと、香ばしさが損なわれるので注意してくださいね。
煮出した後はそのまま冷めるのを待つのではなく、流水や氷水で急速に冷やすのがおすすめです。
常温で放置しておくと痛みの原因になってしまうので、なるべく早めに粗熱を取るようにしましょう。
雑菌が繁殖しないよう、お茶パックも必ず取り除いてくださいね。
まとめ
お茶の日持ちなどを詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にポイントをまとめます。
- 冷蔵庫で2~3日程度日持ちする
- 常温保存は半日から1日程度なのでおすすめできない
- 市販のお茶は商品によって設定される賞味期限がまちまち
- 腐ると変な臭いがしたり、カビが生えたりする
- お茶は氷にして冷凍しておくと便利
- 水出しの場合は最初に蒸らすと美味しくできる
- 煮出しの場合はなるべく早めに粗熱を取ると良い
実は、今までお茶のパックを入れっぱなしにしていた私…。
今回、それがとても危険なことだとよくわかりました。
菌は思ったよりも早く繁殖してしまうようです。
これからは必ずパックを取り出してから、早めに冷蔵庫で保存するようにします。
皆さんもポイントを押さえて、無駄なく美味しくお茶を味わってくださいね!