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食材・料理のQ&A

チャーハンの賞味期限|冷蔵庫や常温の日持ちは?保存方法も解説

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料理・食材
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チャーハン 賞味期限

【執筆者:管理栄養士 渡辺こと】

加熱料理であるチャーハンの賞味期限は、ご飯よりも長いと思われることもありますが、実際はあまり日持ちしません。

使用する具材から水分がでるため、細菌が繁殖しやすくなるからです。

常温保存は食中毒の危険があるため避けた方がよく、お弁当に入れる場合もできるだけ冷蔵庫で保存したり保冷剤を使ったりするなど、温度が上がらないようにしましょう。

この記事ではチャーハンの賞味期限や保存方法など、以下のことをご紹介します。

この記事を読むとわかる!
チャーハン のこと

 

  • 賞味期限の目安
  • 食中毒の危険性
  • お弁当・持ち帰りの注意点
  • 上手な冷蔵・冷凍保存方法

チャーハンは具のバリエーションがたくさんあるのが魅力の一つですよね。

この記事を読むと、作り置きに適した具の選び方や美味しく保存する方法もわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。


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チャーハンの賞味期限|常温・冷蔵・冷凍の日持ち

チャーハン 作り置き

チャーハンは常温保存を避け、冷蔵した場合もできるだけ早めに食べきりましょう。

チャーハンの賞味期限の目安
常温 冷蔵 冷凍
手作り できるだけ早く 当日中(早めに) 1週間程度
市販品 1年程度(商品による)

コンビニやスーパーなどで販売されている常温や冷蔵のチャーハン、そして手作りしたものはなるべく早めに当日中に食べるのが基本です。

ただし保存方法が悪いと、賞味期限内であっても腐って異臭や糸を引くなどの変化が出ることもあるので、注意してくださいね。

また常温で保存すると、目には見えない食中毒菌が繁殖することもあります。

常温保存は危ない!腐るだけでなく食中毒の危険も

チャーハンの作り置きを常温で保存した場合、腐るだけでなくセレウス菌による食中毒の危険があります。

熱に強い芽胞を作る細菌で、産生した毒素により食中毒が起こります。嘔吐型と下痢型の2つに分けられ、日本で多い嘔吐型は、毒素が食品中で作られます。下痢型は、食品と一緒に体内に入った菌が、小腸で増える時に毒素を作り、食中毒を起こします。(※1)

重症化しない場合が多いですが、前日から常温保存したチャーハンにセレウス菌が繁殖し、食べた人が死亡した例もあるため、高齢の方や乳幼児など抵抗力が低い方は特に注意が必要です。

セレウス菌は25~30度で活動しやすく、熱に強く再加熱しても菌が死なないため、そもそも増殖しないように低温で保存しましょう。

お弁当にチャーハンを入れる方もいますが、常温になる危険があるため、きちんとした対策が必要です。

お弁当に入れるなら安全対策を

お弁当に入れる場合はきちんと対策をとり、長時間常温におかないことが大切です。

セレウス菌をはじめ、多くの細菌は常温で繁殖しやすくなります。

チャーハンをお弁当に入れる時の注意
調理時 ・新鮮な食材を使用
・水分の多い具材を避ける
保存時 ・冷ましてから詰める
・保冷剤・保冷バックを使用
・長時間放置しない

特に水分の多い海鮮を使ったチャーハンは傷みやすいので、お弁当に入れないようにしましょう。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
お店で作ったものは長く持つイメージがありますが、テイクアウトで持ち帰りする場合もお弁当と同様に、長時間持ち歩くことは避けて早めに食べきってくださいね。

また食べたいときにすぐ食べられて日持ちもする冷凍食品のチャーハンはとても便利ですが、注意点もあります。

冷凍食品の賞味期限で注意すること

冷凍食品の賞味期限は1年程度と長く設定されていますが、これは-18度で保存した場合の期限なので、購入してから2~3ヶ月を目途に消費することをおすすめします。

家庭用冷蔵庫の多くは-18度冷凍温度に対応していますが、冷凍庫の開けっ放しや出し入れが頻回な場合は温度が上昇し、低温に保たれないことがあるからです。

また、買ってから持ち歩きの時間が長かったり、冷凍庫にいれるまでに時間がかかったりすると品質が落ちることもあります。

-18度をできるだけ保ち、冷凍庫に入れたからといって過信せずに、早めに食べる習慣をつけたいですね。

商品に「自然解凍で食べられる」という表示がなければ、必ず加熱して食べましょう。食品表示にある「凍結前加熱の有無」や「加熱調理の必要性」の部分でも確認できます。最近は冷凍のままお弁当に入れ、食べるころに自然解凍される商品もありますが、チャーハンではまだみかけません。

このように保存が適切でないと日持ちが短くなるため、正しい方法を確認しておきましょう。

 チャーハンの保存方法|上手な冷蔵・冷凍保存方法

チャーハン 保存方法

常温保存は避け、乾燥しないように冷蔵庫か冷凍庫で保存します。

チャーハンの正しい保存方法
常温  基本的に不可
冷蔵 ・ラップをかけて水分の蒸発を避ける
・長時間保存はしない
冷凍 ・しっかりと冷ます
・1回に食べる分を小分けする
・急冷機能があるとより〇

翌日以降に食べるなど、作り置きする場合は冷凍保存がおすすめです。

ご飯の冷凍に便利なこんな商品もあります。

冷蔵庫での保存が向いていない理由

米・パンなどの炭水化物は、冷蔵庫で保存すると水分が蒸発して硬くなるため、あまりおすすめできません。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
 冷蔵保存したご飯を温めなおしても味が落ちているのは、水分が抜けてしまったせいなんですね!

炭水化物を美味しいまま長期保存したいなら、冷凍が適しています。

作り置きを冷凍するなら適した食材を選ぼう

チャーハンを冷凍する場合、具材は新鮮で、水分の少ないもの、繊維の少ない野菜といった冷凍に向いているものを選びましょう。

冷凍に向いている具材
  • ネギ
  • 鮭フレークやツナ
  • 漬物やキムチ

一般的な卵とネギのチャーハンや、キムチチャーハンは冷凍しても問題ありません。

反対に、レタス・トマトなど水分の多い野菜、ゴボウ・大根などの根菜を使ったものは冷凍に向いていないので、作り置きすると決めている場合は避けましょう。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
冷凍ご飯は適度に水分が抜けているため、チャーハン作りに向いていますが、冷凍ご飯を使ったチャーハンを再度冷凍はできません。加熱後の冷凍食品も同じく再冷凍しないでくださいね。

解凍する場合、自然解凍は水分がでて傷みやすくなるので避けましょう。

美味しさの視点からみてもおすすめできません。

<結論|チャーハンの賞味期限は短い!作り置きするなら冷凍保存

チャーハン のまとめ
  • 冷蔵しても日持ちしない
  • 常温保存は食中毒の危険がある
  • お弁当に入れる場合は対策が必要
  • 作り置きするなら冷凍を
  • 冷凍するなら具材に注意する

チャーハンは具材から水分がでるため、細菌が繁殖しやすく日持ちしません

菌が増えると食中毒の危険があるため短時間なら冷蔵庫で保存しますが、炭水化物は冷蔵保存が長いと味が落ちるため、作り置きをする場合は冷凍保存がおすすめです。

冷凍する場合には水分の少ないものや繊維の少ない野菜を選び、味が落ち始める1週間を目安に食べきりましょう。

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