【執筆者:編集部 徐廷順】
牡蠣のオイル漬けの賞味期限は商品によりかなりの開きがありますが、開封後はあまり日持ちしないので冷蔵庫に入れ、早めに食べ切りましょう。
手作りの場合は冷蔵庫で数日間であれば日持ちしますが、保存状態や衛生状況に左右されるので注意が必要です。
この記事では、美味しく牡蠣のオイル漬けを食べるために、以下の項目についてご紹介していきます。
牡蠣のオイル漬けのこと
- 日持ちや賞味期限
- 腐るとどうなるのか
- 日持ちする保存方法
- 残ったオイルの活用法
牡蠣のオイル漬けの保存期間がよく分からない人や、常温や冷凍保存できるのか知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
牡蠣のオイル漬けの日持ち|市販品の賞味期限も
市販品の場合は未開封であれば長期保存できるものが多いですが、自家製の牡蠣のオイル漬けは、常温で約5日ほど、冷蔵保存で2~3週間程度が日持ちの目安です。
市販品 | 未開封 | パッケージの記載を確認(数週間~数年) |
---|---|---|
開封後 | お早めに | |
手作り | 常温 | 5日ほど |
冷蔵保存 | 2~3週間ほど |
手作りの場合は、作り方や保存方法によって日持ちが左右されるため、あくまで目安として考えてくださいね。
ちなみに生の牡蠣の賞味期限は、こちらの記事で確認できますよ。
詳しくはこの記事をチェック!
市販品の場合は商品ごとに賞味期限にかなりばらつきがあるので、表記をよく確認してください。
賞味期限が少し切れたものは食べられる可能性もありますが、開封後はあまり日持ちしないので早めに食べましょう。
賞味期限切れでも食べられる可能性|開封後の保存期間
賞味期限は美味しく食べられる期間のため、未開封で正しく保存していた場合は、多少期限が過ぎても食べられる可能性があります。
ただし消費期限が記されている場合は、期限が切れたら食べられないので注意してくださいね。
消費期限:すぐ劣化しやすい食品に表示され、期限後は安全性に問題が発生する可能性がある
(※1)
開封後は日持ちしないので、冷蔵保存して早めに食べ切りましょう。
商品によっては冷蔵庫で7日ほど日持ちするものもあるので、商品に記載されている内容をよく確認してくださいね。
賞味期限内でも臭いがおかしいなどの異変がある場合は食べない方が良いので、食べられるかどうかの見分け方を覚えておきましょう。
腐ると異臭が!食べられない状態の見分け方
自家製だけでなく、正しく保存した賞味期限内の市販品でも、以下のような異変があれば劣化が進んで食べられないことがあるので注意が必要です。
食べられない状態 | ・カビが発生している ・牡蠣からミルクの腐ったような 臭いがする ・オイルから酸化したような 臭いがする ・酸っぱい味がする |
---|---|
食べられる状態 | オイルに白や黄色い小さな粒がある |
オリーブオイルは温度が10℃を切ると白い粒が出現、5℃前後で白く固まる性質があります。
また黄色い粒は、低温度によりニンニクの粒や旨味が固まったためと考えられるので、どちらも品質に問題はありません。
牡蠣のオイル漬けを腐らせないためには、正しく保存することが大切です。
牡蠣のオイル漬けの保存方法|常温・冷蔵・冷凍保存
牡蠣のオイル漬けは常温保存もできますが、市販品の開封後や手作り品は冷蔵庫で保存すると日持ちします。
市販品 | 未開封 | 高温多湿を避け、 冷暗所で保存 |
---|---|---|
開封後 | 冷蔵庫にて保存 | |
手作り | 常温 | 煮沸消毒した瓶に入れ、 蓋をしっかりする |
冷蔵 |
牡蠣のオイル漬けは冷凍できるという情報もあるものの、劣化する恐れがあるためあまりおすすめできません。
日持ちさせるなら常温ではなく冷蔵保存を
牡蠣のオイル漬けは常温でも保存が可能ですが、冷蔵保存すると2週間程度の日持ちを期待できるため、すぐに食べ切る予定がない場合は冷蔵しておくと安心です。
また、保存する場合は以下のポイントに注意すると、より長持ちしやすいです。
- 煮沸消毒した容器を使用する
- 牡蠣をオイルに完全に浸す
- 蓋をキッチリ閉める
- 取りだし専用の箸を使用する
取り出す際には専用の箸を使用すると、雑菌を防いで腐敗を遅らせられます。
冷凍できないこともありませんが、オイルが劣化する可能性もあるので、なるべく冷蔵庫保存で2週間以内に食べ切りましょう。
また実は牡蠣のオイル漬けは自宅でも意外と簡単に作れるうえ、余ったオイルを活用してさまざまな料理に使い回せます。
牡蠣のオイル漬けの作り方|残ったオイルの活用法
オイル漬け(オイル煮)は、自宅で簡単に作れるうえに保存期間も延ばせるので、牡蠣を長持ちさせたい場合におすすめです。
- 塩水の入ったボウルに牡蠣を入れて汚れを落とし、ひだの間も丁寧に洗う
- ざるに取り水気を切り、キッチンペーパーでしっかりと水気をとる
- フライパンにオリーブオイルを入れ、牡蠣を入れ中火で炒める
- 水分を飛ばしたら、オイスターソースを入れ煮詰める
- 煮沸消毒した保存容器に、潰したにんにく、唐辛子、ローリエ、粗熱を取った牡蠣を入れ、材料全てが浸るようにオリーブオイルを注ぐ
調理後は、さきほどの保存方法を参考に、なるべく日持ちさせてくださいね。
生の牡蠣だけでなく、冷凍牡蠣を利用しても作れますよ。
残ったオイルや牡蠣はほかの料理にアレンジしたり食べ方を工夫したりすると、美味しく食べきれますよ。
残ったオイルや牡蠣は使い回しできる
食べ終わって残ったオイルには旨味や風味がしっかり残っており、アヒージョやリゾットなどに利用できます。
また牡蠣も残っている場合は、パスタにアレンジしてみてはいかがでしょうか。
牡蠣オイル漬けで濃厚♪大葉と牡蠣のパスタ by putimiko
さっぱりした大葉を入れた味も新鮮でいいですね。
お酒のアテに、このようなレシピも簡単で洒落ていますよ。
牡蠣のオイル漬けのおつまみ1 by カンバラ
これは!ワインにもお酒にもいけますね。
ぜひいろいろと試して、自分好みの味を探してみてくださいね。
結論|牡蠣のオイル漬けは冷蔵庫で保存すると日持ちする
- 市販品の賞味期限はまちまち
- 自家製や開封後は早めに食べる
- 自家製は冷蔵保存がおすすめ
- オイルにしっかり浸けて保存する
- 残ったオイルや牡蠣はほかの料理に活用できる
牡蠣のオイル漬けは、見た目や匂いに異常を感じたときは食べない方が良いでしょう。
自家製の場合はしっかりオイルにつけて、煮沸した瓶で冷蔵保存すると日持ちしやすいです。
賞味期限切れになりそうな場合に活用できるアレンジ方法や、余ったオイルを使った調理法も参考に、牡蠣のオイル漬けを安全に美味しく楽しんでくださいね。