【執筆者:編集部 徐廷順】
ラタトゥイユの日持ちは冷蔵保存で3~6日程度、冷凍保存で3週間程度だと考えられますが、それよりも早く傷むこともあるので、なるべく早めに食べるのがおすすめです。
ラタトゥイユは作り置きも可能ですが、料理した鍋を常温で放置すると危険なので、正しい保存方法を知っておきましょう。
そこでこの記事では、ラタトゥイユを美味しく安全に食べきるために以下の項目についてご紹介していきます。
ラタトゥイユのこと
- 市販品・手作りの日持ち期間
- 常温・冷蔵・冷凍の保存期間
- 常温保存が危険な理由
- 正しい保存方法と解凍のコツ
ラタトゥイユは調理がシンプルな上、野菜をたっぷり採れるヘルシーな料理なので、ぜひ日持ちや保存方法を覚えておいてくださいね。
目次
ラタトゥイユの日持ち|冷蔵・冷凍の賞味期限は?
ラタトゥイユは冷蔵庫で約3~6日、冷凍庫だと約3週間の日持ちを期待できます。
手作り | 常温 | NG (調理後なるべく早く食べる) |
---|---|---|
冷蔵 | 3~6日程度(なるべく早めに) | |
冷凍 | 約3週間 | |
市販品 | 未開封 | パッケージに記載の年月日 |
開封後 | 当日中 (早めに消費) |
市販品の場合は商品により違いがありますが、ソースだと冷暗所で1年ほど保存できるものもあります。
未開封の市販品は手作りに比べると長く保存できますが、開封した後は賞味期限に関わらず早めに食べ切ってくださいね。
また手作りの場合は、料理した鍋で常温保存すると食中毒の危険があります。
作り置きを常温保存すると食中毒の危険も
ラタトゥイユを調理してそのまま鍋で常温保存をすると、ウェルシュ菌による食中毒の恐れがあります。
ウェルシュ菌は酸素に弱いのが特徴で、煮込み料理が原因となることが多く、食後6~18時間で下痢や腹痛といった症状が出る可能性があります。(※1)
雑菌は10℃以下で増殖が緩やかになり、-15℃以下だと活動を停止するため、食中毒を防ぐためにはなるべく低温で保存するか、調理してすぐに食べ切りましょう。
同じ煮込み料理のシチューやカレーなどもウェルシュ菌の危険があるので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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またラタトゥイユは鍋を使わずに、電子レンジやトマト缶を使って手軽に作ることもできますよ。
ただしラタトュイユは、使う材料によっては日持ちがさらに短くなる場合もあるので、注意が必要です。
鶏肉を入れると保存期間が短くなる
鶏肉を入れたラタトゥイユはコクもあり美味しいですが、冷蔵保存だと2~3日以内と日持ちが短くなります。
冷蔵保存 | 2~3日 |
---|---|
冷凍保存 | 約2週間 |
雑菌が繁殖するには水分や養分が必要なので、栄養価の高い鶏肉が入ると日持ちが短くなると考えられます。
また鶏肉にはカンピロバクターという食中毒の原因になる菌が付くことがあるため、調理の際はよく加熱しましょう。(※2)
高タンパクで低脂肪の鶏肉はヘルシーですが、食べれる分だけ調理するか、余った場合は適切に保存しましょう。
ラタトゥイユの保存方法|作り置きを冷凍保存するコツ
ラタトゥイユは調理したあとに常温放置せず、なるべく早めに冷蔵か冷凍で保存してください。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 | 煮沸消毒をした容器に入れて 10℃以下の冷蔵庫へ |
冷凍 | 冷凍用保存袋や 煮沸消毒をした容器に入れて -15℃以下の冷凍庫へ |
調理したあとは、鍋のままではなく容器に移してから保存すると、日持ちを長くできます。
冷蔵庫で保存する方法|適した保存容器は?
ラタトゥイユを冷蔵保存する場合は、煮沸消毒した底が広めの保存容器に入れ、粗熱を取ってから10℃以下になるよう冷蔵庫で保存してください。
鍋を冷水に付けて急速に冷やしたあとに、容器に分けても良いですね。
容器を煮沸消毒するのが大変な場合は、冷蔵用の保存袋を利用すると便利ですよ。
冷蔵保存したラタトゥイユを食べるときは、鍋に移してよくかき混ぜながら、中心部までしっかり再加熱しましょう。
正しく保存したにも関わらず味に違和感があれば腐っている可能性もあるので、迷わず破棄してくださいね。
今日のお昼はラタトゥイユ風パスタです食べて見たらズッキーニが凄く苦いここで豆知識ウリ科(ゴーヤなど以外で)苦味を感じたらなるべく食べないようにしましょう腹痛や嘔吐など食中毒の原因になります pic.twitter.com/zOZm9SEhXI
— タヌキチ@ビースト兼アルファ爆死教 (@tanukitibeast) May 3, 2017
このようにいつもと違うと感じたら、食べないほうが無難ですね。
翌日に食べるときは冷蔵保存で大丈夫ですが、大量に作ったときは冷凍で保存しましょう。
冷凍方法のコツと美味しくいただく解凍方法
ラタトゥイユを冷凍保存するときは、粗熱を取り、煮沸消毒した保存容器もしくは冷凍用保存袋に入れ、ー15℃以下の冷凍庫に保存します。
急速冷凍すると品質を保ちやすいため、金属トレーに乗せるのがおすすめです。
冷凍用保存袋を利用するときは、できるだけ中の空気を抜いて平らにすると、冷凍や解凍がしやすくなりますよ。
また冷凍庫を頻繁に開け閉めすると、冷気が逃げ庫内の温度が高くなり、品質の劣化に繋がるので注意してくださいね。
解凍する場合は、以下の3つの方法があります。
解凍方法 | 特徴 |
---|---|
電子レンジ加熱 | ・手軽 ・解凍むらを避けられる |
冷蔵庫内での解凍 | ・品質を保ちやすい ・時間がかかる |
流水解凍 (水を張ったボウル等に容器を入れ、 水を流し込みながら解凍) |
・品質を保ちやすい ・冷蔵庫よりは早い |
常温で解凍すると雑菌が増えて傷みやすくなるため、おすすめできません。
また解凍や冷凍を繰り返すと細菌が増えやすくなるため、避けましょう。
少しでも美味しくいただけるように適切な解凍方法を選んでくださいね。
結論|ラタトゥイユは常温だと日持ちしない!冷蔵か冷凍で保存を
- 保存目安は冷蔵で約3~6日・冷凍で約3週間
- 常温保存は食中毒の危険が
- 鶏肉を入れると日持ちが短くなる
- 粗熱を取ってから冷蔵か冷凍保存
- 解凍は電子レンジ・冷蔵庫・流水解凍がおすすめ
ラタトゥイユは、冷蔵でも冷凍でも保存できますが、常温だと食中毒を起こす危険があるため注意しましょう。
調理したあとはなるべく早めに食べ切るか、鍋から容器に移して保存してくださいね。
保存方法に注意して、安全で美味しいラタトゥイユを楽しみましょう♪